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BONE SONGS【本日23日(土)13時&18時開演、当日券あります!】

BONE SONGS【本日23日(土)13時&18時開演、当日券あります!】

劇団鹿殺し

ABCホール (大阪府)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/18 (月)公演終了

満足度★★★

音楽劇
「サイケデリック・ペイン」「ボクの四谷怪談」と音楽劇に当たりはないのか?と思うほど
私に合わないものばかりで…

鹿殺しさんは前回の「田舎の侍」で知り
気に入ったのですが
今回のはどうも合わなかったようです。

ストーリーに説得力がないような…。

ネタバレBOX

お祈りをしたから死なないなんて。
それだったら皆そうしてるし。

タエだから、やらなきゃならないことがあるから…
そんなだったらなぁと。
地球を守るとか(笑)

チョビさんは歌も上手いし音楽も悪くはなかったんだけども。

いっぱい笑ったしホロッともしたけど
いまいち心に残らない作品でした。

期待値が高かったのかなぁ…




発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ガールズナイト
本痴気→乱痴気→本痴気と3日連チャンで観終えました。

初日よりもシーザーの台詞が聞き取りやすかった。
最初の警官と市民のやり取り。
警官の二人がやはり聞き取りにくい。声質だろうか。


乱痴気は結構笑いが会場に起こっていたが
この日は笑いが薄かった。
しかし、全体的に良かったという印象。
これは私が3回目だからかな。

また観たいなぁと思わしてくれました。

好みが別れる作品かもしれません。
それはどの作品に対しても言えることですけども。

最後の〆まで魅せることを意識されてる作品で格好いいと思います。

ネタバレBOX

3回観ても
ブルータスとキャシアスの今生の別れの文句のところは泣ける。

「生きて会えたら笑おうぜ、会えなかったら "あばよ"と言っておいて良かったってことでぃ。」

「あばよ、キャシアス」

「あばよ、ブルータス」

ここは何回観ても泣きました。


そしてルーシアスとブルータスの別れのところも。


最後アントニーがブルータスは立派だったと言うのも
アントニーのことだからど裏があるのかと思ったりするけど
ここは素直にブルータスを認めてると思いたい。

七味アントニーの〆がかっこよすぎる。
「それが男ってもんよ…」





さて、ガールズナイトですが
ちょっとした寸劇(笑)やら歌謡ショーやら。

少し苦笑な内容でしたが楽しかった。
あれで男性が高いチケットってのは納得出来るのかしら?と思いましたけどね。

素晴らしき哉、人生!

素晴らしき哉、人生!

オーストラ・マコンドー

吉祥寺シアター(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

ハートフルな作品
アフタートークでも話が出ていたが、余り尖がってなくて万人受けするように創られているハートフルな作品。生演奏の音楽による演出は、座席によってムラがあるかも知れないが自分的には良かったと思う。

ネタバレBOX

観た回が悪かったのかもしれないが、演者がかなり噛んだり、セリフ飛ばしているのが目立ち感心できない。ちょっとフワフワしすぎ。多少はあるだろうが、記憶に残るほどなので相当やらかしていた。残念。

これも趣味の問題ではあるが、劇中にキスシーンある劇があんまり好きではない。単純に入り込めず引いてしまい、逆に距離が開いてしまう。観てる側が照れないレベルまで演出が効いていれば別だが。

クールで綺麗なイメージのある佐藤寛子が、どちらかというと可愛い系の役柄を演じている。イメージとのギャップはありながらも良い演技。可愛い系も意外に良かった。

永島敬三も良かった。出来過ぎる弟役を好演。飛び回る身体能力の高さとか、声の透りの良さとか含め、役柄によって毎回受けるイメージが全く違う彼の演技は好きだ。
一遍~天演出編~

一遍~天演出編~

風雲かぼちゃの馬車

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★


代劇ミュージカル? ちょっとヤンキードラマっぽいノリで腐の要素もあった気が。笑。 ストーリーや演出はとてもよかったのですが、役者の方々の演技が若干棒読みチックで役に感情が入ってない感じがして話に入り込めず残念に思いました。。 スイマセン。。 あと、前半は展開が早くダイジェストみたいになってしまってるような感じなので、もう少し丁寧に描いてもいいかなと思いました。 逆に後半の長セリフのところはもう少し短くてもいいかなという気が。 歌はとてもよかったです! ただ、マイクは使わなくてもよかったかなという気もします。。


黄昏の笑顔

黄昏の笑顔

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

満員御礼
20分前に劇場に到着したのだが、既に客席は満員に近い状況で、やむなく前方の小さな座席を確保。しかし二時間小さい座席では腰が持たない。
SF的なものは滅多に観ないが、最初からテンションMAXで飽きさせず見せてくれる。人間的の要素があの結末なのは、少し寂しい気がするが、なかなかよく考えて物語は作られていた。坂本華子さんの演技に好感が持てました。

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

復活
復活の舞台ということで、観に行きました。
よくこれだけ色々な発想が思いつくなと感心しきりです。

各役者さんの個性を最大限に生かし、これだけまとめられるのは見事です。ちょっとした台詞の言い方で笑いを起こせるのは素晴らしいです。
ただ、若干テンポに難がある所があり、全体としては完璧とは言えないという印象です。次回に期待。

舞台 死神姫の再婚〜旦那様、お買い上げありがとうございます!

舞台 死神姫の再婚〜旦那様、お買い上げありがとうございます!

株式会社Decca

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

脚演出が 穴吹一朗さんだったのと
友人に誘われて見に行きました。

ネタバレBOX

人気のアニメの舞台版。アニメに忠実に描いていたように感じました。自分の観た回は、キャストが自由にアドリブを放ち、それが意外にも面白く、はまりました。

主役の二人はアニメそっくりのキャラクターだったので、違和感がなく、すんなり受け入れられました。客層は女性が多かったですが、売り出し中のアイドルの卵が舞台歌を担当しており、芝居の合間にショーが組み込まれていましたが、全体的に、エンタメを重視した作りでした。観客を選ぶ舞台ですが、元々、こういった嗜好はアニメ好きか、キャストのファンが観る舞台なので、満足出来ると思いました。
boys don't meet girls【ご来場誠にありがとうございました!!】

boys don't meet girls【ご来場誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

ギャラリーがらん西荻(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

延々と続いて
ギャラリー公演で、少し変わった形状の舞台。ほとんど道具も無いので、その場がどんな場所なのかをわからせるのは役者の演技次第ということになりますが、ちゃんと理解できました。
話の内容はちょっとした出来事を幾つか盛り込み、群像劇風に進むのはよかったのですが、いかんせん下ネタトリオのシークェンスが強烈で、しかも物語の主軸に関係なく延々と長く続いたため、下品な印象ばかりが目立ってしまったのが残念です。

シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

意外な方向だったけど面白かった。
初心者には進めませんけど
劇中劇の手法をどこまで行けるか?って感じで最後は
カテコの為の演出と別にすればなかなか面白かったです。
道中のシーンが現実だと思わせる
細かい真実味のある設定があればもっと良かったかな?
          ・
個人的には最初の死体を移動させて時点で「あぁ、もう1回」
安易に想像出来てしまったので「SAW」第一作目の如き展開で
設定も納得出来たならかなり、やられた感満載の舞台かも
後味もなぜか面白かったので、OKだと思います。
人と意見を述べ合うには面白い作品です。でも今日楽かぁ

誰かの囁き

誰かの囁き

中央大学第二演劇研究会

小劇場 楽園(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★

長かった
始まってすぐに長いと感じてしまった。
なんで学外でやってしまったのか甚だ疑問です。

続・11人いる! 東の地平 西の永遠

続・11人いる! 東の地平 西の永遠

Studio Life(劇団スタジオライフ)

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

哀しみと希望
キャストさんたちはほぼ前作と同じです。新たに増えている役の方が追加になっております。なので、観ていて混乱せずによかったですね。
前半、アリトスカ・レとアリトスカ・ラの歴史、文化、現在の関係などを説明するために費やされ、原作に忠実ではあるのですがやや冗長感が否めず。正直、このテンポだとちょっと厳しいかも。。と思ったり。
オーセの殺害後から急速にテンポがよくなり、俄然おもしろくなりました。前作はミステリー、今回はサスペンスという感じです。

それぞれのキャストさんについて。
ローンとチュチュが原作のイメージに酷似していてびっくり! 特に、チュチュ役の関戸博一さんがいいです♪ 気が強く、真っ直ぐで、それでいてとても女の子らしいチュチュを好演されておりました。本当に女の子のようでしたもの。
フロルは前作からぐっと乙女になり、タダはフロルをせっせと世話焼きしていて健気。そして、とってもラブラブ♥ タダ役の松本慎也さんとフロル役の内藤大希さんはいい関係が築けているのだろうなぁ。。と。意外と大事ですものね、共演者の関係性ってどうしてもその空気感が出てしまいますから。
マヤ王バセスカ役の堀川剛史さん、かっこいいです♪ 前作よりもぐっと男らしく、王としての威厳に満ちておりました。くるっと踵を返して去っていくときの後ろ姿が凜として素敵です。
四世役の仲原裕之さん、友情、家族への愛情、自分自身の希望、それらの板挟みになり苦悩した挙句にとる決断、その姿には涙が出ました。熱演でした!
バパ大臣役の倉本徹さん、ベテランの巧さが際立っており、コミカルなところ、凄みをきかせるところ、苦しい心情を吐露するところなどがきちんと演じ分けられながらも、キャラにはぶれがないという凄さ。存在感も大。
ゾンブル長官役の笠原浩夫さん、悪くて胡散臭い感じが全開でよかったですね~ 敵役はくっきりとしていないと、ストーリーがふにゃっとなってしまいますから。
あと。。新人さんたちがときどき、観ていて、う~んとなってしまうのがままあり、これがなければさらによかったんですけど。

ネタバレBOX

印象に残ったシーンについて。
四世が苦渋の末に自殺する道を選ぶところ。
チュチュがバセスカに謝罪し、その頬にそっとキスするところ。
バセスカがバパ大臣に自殺用の白い水を渡すときに、「私はおまえが好きだった。。」とつぶやくように言うところ。
どれも観ていて胸にぐっとくるものがあり、涙が浮かんできました。

原作では最初に出てくるシーンがなくなっていて、はしょっちゃったかな?と思ったんですが。。 このシーン、意外なことにラストにもってきてありました。哀しみ、苦しみを乗り越えて前に進んでいこうとする彼らの気持ちを表したいがために、ラストにもっていったのかな。。と思いました。
それぞれの想い、それぞれの正義、哀しみと希望、それらを感じさせるいい作品でした。

来訪者(作・演出:中津留章仁)

来訪者(作・演出:中津留章仁)

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

見応えのある舞台
「狂おしき怠惰」に続いて二作目の観劇です。

「今現在、ここにある問題」をテーマに、3時間もの長時間、途中暗転なしの2部構成、唯一の幕間的な舞台転換の時間を利用して叩きつけて来る言葉の嵐、舞台というより映画的な演出、などなど、前回観たものとよく似ていました。これが中津留さんの表現方法なのでしょう。私は好きです。
舞台のセットも、役者も、みんな素晴らしかったです。

表現は似ていても、テーマが違うと当然受けるものも違います。
今回は「尖閣」がテーマでしたが、ズシンときました。
登場人物の語る言葉が、ひとつひとつ突き刺さってきました。
いい物を見せていただきました。

ネタバレBOX

正直言えば、私の考え方は磯山や船江に近いです。
ひとのせいにするようですが北陸出身の(ってこれ関係なくないんですよ)ダンナからの影響と、以前就いていた仕事での、中国人たちとの数々の摩擦のために、今の私はあの国民に対してぶっちゃけ好感が持てません。

中国人役の林田さん、上手でしたね。
最初出てきたときの嫌な感じ(笑)自己主張ぶりなど、私の知っているある中国人女性を彷彿とさせました。
この役を日本人の林田さんが演じていると思うことで、なんとか素直に観ることができました。
他の役もですが、日本人ではなくネイティブの俳優を使えば言葉も楽だったと思うのですが、このお芝居を日本人がやっているというのが、私にとってはとても重要でした。ま、そういう人間もいるんです。
亡命した孫が「今はアメリカ人です」と言った途端に態度を変える磯山に、客席で失笑が起きましたが、私も似たような感覚です。

ですから、岸の言葉はかなりきれいごとに聞こえました。
そんなこと言ってたら、日本は中国にいいようにされちゃうよ!利用されるだけされるんだよ!とか、つい思っちゃうんですよね。

けれども、彼の言葉で、私に欠けている「想像力」『自分の人生と関係ない人間の命を思いやれるかという力』について考えされられたのも確かです。

近未来にこのようなことが起きたら、自分はどうするかわかりません。
が、考える機会になりました。
そして、今までとは少し違う考え方もするかもしれません。
「想像する」ことができるかもしれません。
ありがとうございました。

私の並びにいた人が、場面転換のスクリーンの時に席を立って帰って行きました。終わったと思ったのか、長い時間に耐えられなかったのか。
そのことに気を取られて、ほんの十数秒ですが言葉が聞き取れなかった(字面も追えなかった)のが、残念でした。
年配の方には、少し長すぎるのかもしれませんね。
あれだけの内容なので、難しいと思いますが、2時間強くらいにしていただけるともっといいです。
八犬伝

八犬伝

森崎事務所M&Oplays

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★

豪華な出演者です。
なんていうか中途半端な気がしました。
地味な脚本を派手に演出したからなのか?
私の偏見もあると思いますが、出演者のファンじゃない方には
面白かったか聞かれたら口ごもりそう、お勧めは出来ないですね。

LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場

あうるすぽっと(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

フォーカスを作る新たな手腕
これまでの作り手のテイストに浸されつつ、
舞台上に紡がれる時間には「醸す」のとは異なる「重なりとおる」ようなあらたな質感を感じて。

その質量の消えた時間の感覚と、
滅失しない風景のありように深く浸潤されました

ネタバレBOX

舞台上にも周囲に座席が組まれていて、
囲み舞台のなかで時間が紡がれていく。

見上げると、船底がさらされていたり、
街頭スピーカーなども目をひく。
具象ということではないのだが、
そこにはすでに作品の風情があって・・・。

舞台は、作り手の他の作品同様、
その場の時間や風景を少しずつ解いていく。
リズムがあって、ルーティンが生まれ、
場が呼吸を始める。
ただ、今回は小倉という街の情報が明確にあって、
それ故に、見知らぬ街の出来事というよりは
訪れた街に次第に馴染んでいくような、
行ったことはなくても、
次第に街並みが観る側にもなじんでくるような感覚があって。

重ねられていくいくつかの物語、
姉妹、あるいは友人、もしくは家族・・・。
街を出て再びその地に足を踏み入れるキャラクターと
その町にずっと暮らし続けるキャラクターが
小倉の街を舞台に交差し、
或いは束ねられ、風景に時間を刻み込んでいく。

技法自体は、マームとジプシーの作品から
大きく変わっているわけではない。
キーになる部分には劇団の役者達が
配され支えている感じもあって・・・。

でも、この舞台、
描かれていく過去と今を繋ぐものの質感が、
これまでの作り手のものとかなり違って感じられるのです。
なんだろ、今の先に13年前が織りあがっていくなかで、
従前の作品では溢れるようにかもし出され膨らんでいた
過去の刹那の縛めを解かれたような広がりが
この作品では
同じ街の時間として滅失することも解かれることもなく、
そのままにとおる。

紡がれる過去の出来事と
舞台上の今の視座がそのままに重なる感じ。
その質量を手放したような時間が、
繰り返し描かれる時を隔てて、
変わることのない街の風景たちに帰納する。

息を呑むような切っ先で描かれた
姉妹の仲たがいの刹那は、
まるで昨日のことのようにそこにあり、
鈍色にあふれ出す兄への思いは海へと沈み、
久しぶりにその街を訪れる女性は
細微な揺らぎを描きながら
時を隔てて変わらない街の空気に浸されて・・・。
流れ積もった時間が醸す違和感たちが、
変わらない街に溶け込んでしまうような感覚があって。
一夜を刻むリズムのグルーブ感や、
無くした兄への想いに駆られて海へと出る船の疾走感、
それらは夜から朝への時間の存在感を与えつつ
でも、その時間は従前の作り手の作品のような
放たれ観る側を凌駕するような質量を呼び込むのではなく
描き出されたエビソードの、
繰り返し描かれる街の風情に滅失していく時間の
質量の肌触りに収束していくのです。

作り手は舞台上の時をただやみくもに舞台に放つのではなく
0から極大に至るまでにコントロールする
新たな表現のテクニックを生み出し、
その時間の質量だから生まれるフォーカスを手にしたのだと思う。
友人や家族が結ばれ、子供ができ、
あるいは年老い、逝く中で、
変わることのない街の風景や 時間の感覚が
舞台のエピソードに塗りつぶされることなく残り、
その風景からやってくる 言葉にならないような感慨に浸潤される。

様々に抱いていた過去と今が、
すっと一つの時間のそれぞれの風景に束ねられて、
その感覚から、自らの立ち位置に想いが至って・・・。

作り手の、時間を手なづけ、
表現に編み込む新たな力に目を瞠りつつ、
ゆっくりと深く訪れる、
見知らぬ、でも間違いなく存在する街の時間と風景に
身をゆだねてしまったことでした。
ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

トリコロールケーキ

シアター711(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつだって
真顔でボケ倒す人がいちばん面白い。
脚本の人のセンスとスタンスに、しみじみ浸る。
小劇場にこういう人たちがいてくれないと楽しくないじゃん。
こういう芝居があったから私はこれまで演劇を見てきたんだと思うし、好きでいたんだと思うってことを、久しぶりに考えました。

日曜日、あと一回ですが多くの人に見てほしい。

ネタバレBOX

刑事たちのシーンが一番好きでした。
シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

想定外の進み方
劇場全体を使った見せ方は面白い。話も先が読めない。何となく予想できる箇所もいくつかあったが、「普通」の頭で見てると想定外が起こったりして斬新でした。観たいや観てきたの数から注目を浴びてるのはわかるし、ややこしくも思えるところから好みも別れそうに思えます。以下

ネタバレBOX

初回に伺いました。芝居をしている芝居、その中で起こる殺人事件。
普通にマリオのゲームをして、おやつのカールを食べてる自然な感じ、やり取りは面白く、どうなるのか最初から興味を持っていく。実は劇の中の劇だったというのは、普段そうそうないので新鮮味がありました。何となく犯人が解っていくようにしていたり、板上から落ちたナイフ、客席からやってくる演出家、広く使って見せるのも楽しかったです。
心理描写は鋭く演じてる方もいれば、刑事物のこじ付けみたいな設定もあり。死体のテープ位置をやたら踏んだり跨いだり、犯人追求の場面で距離が近過ぎて襲われないかなどは、リアリティがないように感じた。最後は犯人の精神世界だったのでしょうか。何処までが本当か、解らなく見せるのも良かったですが、ちょいと難しかった。尺は程よく、実際開場時間を間違えてかなり早く行ってしまったのですが、待っていた甲斐がある内容に思えました。初演もあったせいか、ぎこちなさも所々ありましたが実に面白いです。今後も期待と言えます。
シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

夢想なのか
旗揚げ公演ですが、見事なマンションの1室を舞台として作り上げていて開演前にちょっと感動。
次々に登場する役者の演技はなかなかのもの。個性的な登場人物がとても良いアクセントになっていた。
芝居のコンセプトは面白かったです。
でも。過去の事故の恨みが事件の真相とすっきりしたと思ったら、何故か当事者も居たことになっており、表現したいことがそこから混乱してきました。
理解するうえで、何かを許容しなければいけない気がするが、追いつかずに思考が混乱したまま終了した。

音楽家のベートーベン

音楽家のベートーベン

ダックスープ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

爆笑っっ
すごいことをやってるのに、すごくなく見せる。徹底的に無意味、それでこんなに笑えるからスゴイ。こういう笑いって、ツボに入る度合いが人によってまちまちだから、シーンとしている所で笑うのは勇気いるんだけど。でも堪え切れずに何度も吹き出しちゃいました。

ネタバレBOX

「人が人を裁くことについて徹底的に考えて、結論の出た人から帰れる」の時の「何だこの時間」感が、もうツボで仕方なかった。
シロツメの咲く後に

シロツメの咲く後に

夏色プリズム

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

緊迫感、伝わる舞台。若手中心に。



杉並区の阿佐ヶ谷にある小劇場・阿佐ヶ谷アルシェにて2013年3月16日、夏色プリズム旗上げ公演『シロツメの咲く後に』が上演された。
作・演出は、硬派な作品を得意とする原田直樹氏。キャストには多くの20代が集結し、若手中心の舞台となった。

設定は、劇場を使った舞台のリハーサル。そこで、突如、入れ替わったナイフにより演出家が刺され、役者同士の疑心暗鬼が広がっていく。

どこまでが演技か、どこまでが現実なのか、観客という自身の存在すら分からなくしてしまう仕掛けを用いている。

劇場に詳しい情報通は、語る。

「たしかに、ここの劇場(阿佐ヶ谷アルシェ)でしか、緊迫感は伝わらないでしょう。劇場のドアが開かなくなったり、携帯の電波が入らなくなってしまう。たとえば、それを青山劇場で表現できるか(笑)。商店街から少し外れた場所にある、この劇場だからこそ、できるんですよ。しかも、地下の危うい雰囲気ね。下北沢の劇場と違って、電車のガタゴト音も聞こえない」

今回、阿佐ヶ谷アルシェで上演された舞台では、客席のキャパシティ(収容人数)は約100人ほど。形状としては、学芸大学の千本桜ホールが近い。
狭いスペースへ大勢の観客を詰め込めるが、段が低く、奥行きがあるため、舞台の下方は見えづらいという指摘もある。

前出の情報通は、こうも  語る。

「観客も、地下に閉じ込められるんじゃないか、という不安感があった。途中、演出の田中が音響の席からかな、大声でタメ出しをして、舞台が中断したシーンがあったでしょう。その声で、もう舞台か現実かグレーゾーンになっちゃった。あれは、もう、演出の人間だよね。映画業界にもよく、あんな人いるよ。演劇では見かけないタイプだけど」

舞台『シロツメの咲く後に』は、17日まで上演中だ。


君ほほえめば

君ほほえめば

神戸アートビレッジセンター

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

こういうのとても好きなんですよね。
結構個人的な好みで、こういうのとても好きなんですよね。日常の風景を普通に演じる感じのお芝居。自分の記憶とリンクしたり共感できる所で、自然とグっとくるというか。これ少なくとも今年のトップ10には入りそうです。

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