
『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』
地点
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
満足度★★
「声の演劇」で何がしたいのか
地点「駈込ミ訴ヘ」を観る。
勾配を付けた舞台や、照明と陰の演出は綺麗だった。
が、おかしな音節で言葉を区切り、イントネーションを変えて、言霊を殺して日本語としての伝達を放棄している。その分、音のリズムを楽しむでもなく、身体が魅力的というわけでもなく。1シーンならともかく、全編通してこれでは拷問のようだった。終盤、歌手がアリア風に歌うのがせめてもの救いだが、これにも役者のおかしな発語の台詞が被り、がっかり。
「声の演劇」で何がしたいのか、解らなかった。ましてや太宰やユダとか。
チラシのデザインが素晴らしく期待していたが、残念感満載。

『駈込ミ訴ヘ』『トカトントンと』
地点
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
見とどけました!
新作「駈込ミ訴へ」を観ました。声と発語衝動と身体の再構築。軽みのなかに横たわる重厚なモチーフ。物語の進行にあわせてというより舞台で繰り広げられる事象が沸点に達した瞬間、突如ドッと流しこまれる情報に圧倒されました。泣きそうになりました。
再演の「トカトントンと」が観られないのが残念です。

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】
ワワフラミンゴ
神楽坂フラスコ(東京都)
2013/03/15 (金) ~ 2013/03/20 (水)公演終了
満足度★★★★
川上弘美的なちょっとズレた世界の4コマ漫画
ワワフラミンゴ「馬のリンゴ」を観る。
いったい何でしょう、これは。不思議な世界観。
珍しいキノコ舞踊団みたいなダンスがあり、シュールな会話があり、吸血鬼も出て。強いて言えば、川上弘美的なちょっとズレた世界を、4コマ漫画でずーっと観ている感じ。このまま2、3時間、ぼーっと観ていてもいいかも。
会場の神楽坂フラスコさん、柔らかい生成りの色調で、世界観にマッチ。

聖ミカエラ学園漂流記
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★
高校生のときに観たかった作品
月蝕歌劇団「聖ミカエラ学園漂流記」を観る。
高校生のときに観たかった作品。今観ると、こんな感じかぁ。。。
メインの数名は役柄と役者が上手くはまっている感じ。
落合美香が一番「演劇少女」っぽい演技。長ゼリフがキレイに決まる。客入れの案内から、物販宣伝、客出しアンケート回収と、舞台の上でも下でも大活躍。
主演の森永理科、身体がついていかない感じで、声優と聞いてなんとなく納得。
予想以上にスモークを多用している感じ。ごまかしかなぁ。

団鬼六・悦楽王
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了
満足度★★★
破天荒な男の一生
SMの団鬼六の話というより、破天荒な男の一生、という感じ。
佐倉萌がいい感じのおっちゃん感で、物語からご本人もこんな感じだったのかな、と。黒岩夫人ともども好感が持てる。
映画や小説のキャラクターと交錯したり、少年時代や青年時代の自分と出会ったり、異次元感はいかにも月蝕。
メインキャストは良かったが、周りはあまり役に入りきれていなかった感じ。というか、稽古の不十分感は否めない。
緊縛師の一華は、観られていないと思っているのか、事務的に縛り上げた後、ふーっと一息ついたり。(苦笑)あくまでも技術者で、緊縛師「役」ではないのかもしれない。

月の剥がれる
アマヤドリ
座・高円寺1(東京都)
2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ひょっとこに戻った感じ
アマヤドリ「月の剥がれる」を観る。
アマヤドリになってからは、小品で独自のスタイルを模索していた感じだったが、今回の座・高円寺の大舞台では、むしろひょっとこファイナルの「うれしい悲鳴」に似たテイストに戻った感じ。
音楽の世界観と、スイミーみたいな群舞。これ好きだなぁ。
精霊のように佇み風を纏って駆け回る田中美甫は、萩尾望都のキャラクターみたいで力強く美しい。
アマヤドリ風味が抑えられてしまったのかな。
いや、好きなテイストだからいいけど。

小型
3.14ch
d-倉庫(東京都)
2013/02/20 (水) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
もう少し詰めると良かったかも
ひょんなことから3.14ch「小型」を観る。
アイディアは面白いが、ストーリーは今ひとつ構成が曖昧か。なんとなく、な設定が多い感じ。もう少し詰めると良かったかも。
主役の内田龍はちょっとシャープな柳沢慎吾に見えてしまう。妻役の前彩子の話し方が竹内まりやっぽく素敵。豹変して高笑いする声もステキ(笑)。
衣装・メイクがファンタジー系でぱみゅぱみゅっぽい。ちょっと、パパ・タラフマラの異界感にも似てるかも。
舞台美術は正統な演劇の感じで良い。巨大PC最高! しかし、プロジェクションは流行りなのかなぁ。。。

ランナーズ・ハイ~caro mio ben!~
スーパーグラップラー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/01/10 (木) ~ 2013/01/14 (月)公演終了
満足度★★★
ここちよい疾走感
初演も観劇してましたが、細かい所は忘れていたのですが、観ながら「そうだったそうだった、こういうお話だった」と思い出しながら観劇しました。
「走る」という事の疾走感をダンスで表現して、いてそれもまたカッコいいダンスで皆さん身体能力高いんだろうなーと妙な感心をしてしまいました。

DUST SHOOTERS~ダストシューターズ~【金曜マチネ完売しました】
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/02/28 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★
まさかの表現に驚いた
初めてこの劇団さんのお芝居を観劇。
映像を使う劇団が増えた昨今、まさか己の体を使ってあそこまで無機物を表現するとは思っても見なかった。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!
TOKYOハンバーグ
ワーサルシアター(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了
満足度★★★★
もう1度観たい
公演時間は途中休憩なしの約2時間ではあるが、その長さを感じさせない程
舞台に集中した。それでいて観劇後の精神的な疲労感はない。それは作者の大西氏の作劇の上手さによるころが大だと思う。
日程の関係で今回は1度だけの観劇だけだが、是非再演を期待したい。

キャッチャーインザ闇
悪い芝居
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
満足度★★★★
繊細さとぶっとび感!
これまで関西で「悪い芝居」を観劇してきました。東京、という場を過剰に意識していたのはこちら(関西人)だけで、彼らは「いつもの」、いや、いつも以上のスマッシュをうってきてくれたな、と勝手に誇らしく感じました。
人が心に抱えるほの暗い部分がみごとにセリフで表現されていたし、対する明るさにふりきった衣装のぶっとび感も好みです。
終了後にはミニライブも。劇団員の音楽性、世界観、才能すべてが注目の劇団だと感じています。

リーゼント 総理
ツラヌキ怪賊団
ザ・ポケット(東京都)
2013/01/16 (水) ~ 2013/01/21 (月)公演終了
満足度★★★
アラフォーに刺さる
小ネタが満載で、分かる人にはクスッとしてしまう箇所が散りばめられていた。
物語も面白く、笑いありバトルあり、途中アドリブシーンありで色々な仕掛けがあり楽しめた。

ブルーアップル【終演しました!】
X-QUEST
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★
パワフル
とにかく常に動いているという印象。
迫力あるダンスやアクションは見応えあり。
ただ、スピード重視なのかセリフが早すぎて観ていて置いてけぼりになる感じが。話が頭に入って来なかった。
スピードが早いのとテンポが良いのは別物だと思いました。

ヒーローアゴーゴー!
劇団東京都鈴木区
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/03/13 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かった!
「デパート屋上編」を観劇。
こちらは半年前に上演されたお話の再演で、初演も観ているのだけど面白さは変わらずむしろパワーアップしているようだった。
テンポも良いに、見やすかったです。
あんなに声出してお芝居観たの久しぶりだったかもw

長い墓標の列
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2013/03/07 (木) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
時代に抗うこと
あらすじは説明にあるとおり。
村田雄浩さんの熱演が素晴らしかった。大げさかも知れないが、心が震える思いであった。演出、役者とも素晴らしく、より多くの人に観て頂きたい良作。
時代の流れでは、信念を貫くことはかくも難しいことなのでか。
ひるがえって、今の学者や評論家、政治家のなんと節操のないこと夥しい。
そういう自分もえらそうなことはいえないが。

キャッチャーインザ闇
悪い芝居
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!
TOKYOハンバーグ
ワーサルシアター(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~
ナイロン100℃
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
丁寧に作り込まれたデタラメ感
セックスにまつわる話をコミカルに描いたエロティックでナンセンスな作品で、ナイロン100℃結成20周年に敢えてこのような馬鹿馬鹿しい演目を選んだ心意気が楽しかったです。
いくつかのエピソードが断片的なシーンに散りばめられて展開し、終盤はドラマチックに盛り上がりそうになりつつも、そちらの方向には行かず、物語としてまとめることを放棄したようなグダグダな終わり方が印象的でした。
メガネに水玉模様のネクタイ姿の男2人の介入によって作品全体が劇中劇の体裁となっているメタ構造があまり活かされていなかったのがもったいなく思いました。
笑える所は沢山ありましたが、ケラさんのシリアスな作品の中に織り込まれる切れ味の鋭い笑いに比べるとインパクトが弱く感じられました。
どうでも良いような内容ながら、役者の演技はしっかりと個性が出ていて楽しかったです。松永玲子さんや千葉哲也さんの大人の色気が素敵でした。ロロ、範宙遊泳、ろりえといった若くて勢いのある劇団からの客演に注目していたのですが、芸達者なナイロンのベテラン勢に押されていて、あまり目立っていなかったのが残念でした。
可動式のパネルを用いた転換の演出がスムーズで、逆にわざと時間を掛けた暗転との対比が鮮やかでした。劇中映像や、役者やセットの動きと同期させたプロジェクションマッピング等、映像のクオリティーが高くて見応えがありました。

続・11人いる! 東の地平 西の永遠
Studio Life(劇団スタジオライフ)
かめありリリオホール(東京都)
2013/03/30 (土) ~ 2013/03/30 (土)公演終了

連続おともだち事件
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了