最新の観てきた!クチコミ一覧

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ヒーローアゴーゴー!

ヒーローアゴーゴー!

劇団東京都鈴木区

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
「デパート屋上編」を観劇。
こちらは半年前に上演されたお話の再演で、初演も観ているのだけど面白さは変わらずむしろパワーアップしているようだった。
テンポも良いに、見やすかったです。
あんなに声出してお芝居観たの久しぶりだったかもw

長い墓標の列

長い墓標の列

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

時代に抗うこと
あらすじは説明にあるとおり。

村田雄浩さんの熱演が素晴らしかった。大げさかも知れないが、心が震える思いであった。演出、役者とも素晴らしく、より多くの人に観て頂きたい良作。

時代の流れでは、信念を貫くことはかくも難しいことなのでか。

ひるがえって、今の学者や評論家、政治家のなんと節操のないこと夥しい。

そういう自分もえらそうなことはいえないが。

キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

ああファンタジー
ところどころに発想の素晴らしさはありました。

ネタバレBOX

目の見えない人の視力的な闇、若年性アルツハイマー症のような障害による記憶の闇、遺伝子操作という医学界の闇の領域に手を出してまでも欲望には歯止めが効かない心の闇、これらの闇の世界の話をまとめ上げたファンタジー。

最初の一、ニ分は真っ暗闇で、大川興業の登録商標「暗闇演劇」かと思いました。そして次第に見えてきて、そのうちスカートをはいたようなボサボサの髪の人が登場、阿曽山大噴火さんかと、本当に大川興業かと思いました。

どんなに素晴らしい記録を樹立してもさらにさらにと止まることを知らないスプリンター…、100メーターをマイナス秒なんて、おおタイムマシーンじゃないですか。

生まれつき目の見えない人が視力を得る直前に想像した風景を求めての旅…、何年旅しても見つからずに戻ったら自宅がそうだったとは、おお青い鳥。生まれつき目の見えない人が視力を得ても、いきなり脳内で像を結ぶのは至難の業のはずなのですが、それはさて置き、色は当然として柄という概念を認識する発想はさすがだと思いました。

ただ、何か具体的な事件が背景にある社会派的ストーリーを期待していたのも事実で、やっぱりファンタジーはファンタジーでした。

長時間走り回るのは大変だったことでしょう。しかし、その後のエンディングまでがダラダラと長く感じられました。

呉城久美さんはアイドルっぽくて素敵でした。
へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了

清涼なる空気感
以下、ネタバレにて。

ネタバレBOX

先生役をされていた女優さん、上手いです。まずあの女優さんを知れただけで、幸せです。

次に、徹頭徹尾、あの舞台を包み込む空気感に清涼感をおぼえました。
なんとも不思議な感覚です。

難を言うなら、主役を決めなかった(分かりづらかった)ことでしょうか。
誰に感情を移入して良いのか分からなかったのが残念かな。

言いたいこと、題材は面白いと思いました。
次回は、主役の心情の揺れを徹底的に観てみたいと思いました。

きめ細やかな対応、ありがとうございました。
デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

丁寧に作り込まれたデタラメ感
セックスにまつわる話をコミカルに描いたエロティックでナンセンスな作品で、ナイロン100℃結成20周年に敢えてこのような馬鹿馬鹿しい演目を選んだ心意気が楽しかったです。

いくつかのエピソードが断片的なシーンに散りばめられて展開し、終盤はドラマチックに盛り上がりそうになりつつも、そちらの方向には行かず、物語としてまとめることを放棄したようなグダグダな終わり方が印象的でした。
メガネに水玉模様のネクタイ姿の男2人の介入によって作品全体が劇中劇の体裁となっているメタ構造があまり活かされていなかったのがもったいなく思いました。
笑える所は沢山ありましたが、ケラさんのシリアスな作品の中に織り込まれる切れ味の鋭い笑いに比べるとインパクトが弱く感じられました。

どうでも良いような内容ながら、役者の演技はしっかりと個性が出ていて楽しかったです。松永玲子さんや千葉哲也さんの大人の色気が素敵でした。ロロ、範宙遊泳、ろりえといった若くて勢いのある劇団からの客演に注目していたのですが、芸達者なナイロンのベテラン勢に押されていて、あまり目立っていなかったのが残念でした。

可動式のパネルを用いた転換の演出がスムーズで、逆にわざと時間を掛けた暗転との対比が鮮やかでした。劇中映像や、役者やセットの動きと同期させたプロジェクションマッピング等、映像のクオリティーが高くて見応えがありました。

続・11人いる! 東の地平 西の永遠

続・11人いる! 東の地平 西の永遠

Studio Life(劇団スタジオライフ)

かめありリリオホール(東京都)

2013/03/30 (土) ~ 2013/03/30 (土)公演終了

満足度

つまらないです
よく、こんな酷い劇をつくれるもんだと思ってしまいました。本当、最悪です。きっと、演出家がダメなのでしょう。 

連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度

うーん
非常に評価が高いので見てきた。
が、つまらなくて寝た。
ごめんなさい。
(>_<)

キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

闇の向こう側
チラシがいい。語呂の悪いタイトルもいい。
大阪、新潟とまわってきているので、かなりこなれていたと思います。タイミングを合わせるのが難しいシーンも良い出来でした。背景の美術がシンプルながら力強くて好みです。照明もよかったです。

吉川さん四宮さん退団直後の公演「キョム!」は気迫とともに痛々しさを伴った作品だったと思います。その後も劇団員の退団を経験しながら公演を続けてきた「悪い芝居」の作品はある種の苦悩をモチベーションに創作活動がなされてきたのではないかと推測しています。
しかしここ何作かはその闇の中から抜け出してきた印象です。今作はいい具合に肩の力がぬけて、山崎さんの抱えるあれやこれやがうまく作品化できていたと思います。と同時に演劇をすることの、演劇をし続けていくことの決意を感じました。

去年京都に行ったとき街中で、自転車に乗った大川原さんとすれ違いました。ま、それだけの話なんですけど。

八犬伝

八犬伝

森崎事務所M&Oplays

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★

二階堂ふみさんが凄い
善悪魅せる! 面白い!楽しい!
コクーンなのに本多劇場ぽくて、見ている場所を勘違いしそうだった。
全員に照準絞ると簡単に4時間超えそうな話、その分端折っているのは致し方ないか。
ガヤ衆、和太鼓から大見得に至るまでマッチャーのこのまとめ方好きなんだけど、全体的に若手役者の活躍場面が多く見え、他の役者の使い方にどこか勿体なさ、のような物足りなさも。
終盤の台詞は青木さんらしいと思ったが、個人的にこの手の現代社会に置ける人間愛みたいな〆方は勘弁して欲しい。冒険活劇として、とことん徹して欲しかった。

ネタバレBOX

角川映画と歌舞伎の一場面でしか内容を把握していないので、完全なストーリーの詳細は理解していないまま観劇。
和太鼓のリズムが身体に響いて心地良かった。

気になった点を幾つか。
浜路の豹変ぶりや額蔵の仕事っぷり、毛野の妖艶の見事さ、現八の元気ぷり、等見所は多かったが、それ以外のキャストの活躍があまり見受けられなかったのはなんだか残念。
浜路こと二階堂ふみさんの演技が凄かった。まだ10代って‥恐ろしい子‥!
需要な役割なのにやや狂言回し的な行動が多く見えた信乃に最後に見せ場はあったけど、あまり主役(ですよね?)の印象がなかった。
8人+1人の大見得場面は見ていて楽しいんだけど、それまでの過程がゆっくり気味だったので、完全にはノリきれなかった。
金碗大輔の殺陣が練習の余地ありだったのが残念。あの殺陣じゃボスキャラにもならないよ。後半上達しているかもしんないが、自分の観劇は今回キリなんですよー。
亀篠だったかな、宮六に刀を献上する時は、着物の袂をそえて欲しかった。そんなに所作にメクジラたてなくても良いのかな。
仲間内での裏切りとか展開も面白かったが、疾走感や爽快感のような印象までは持てず。
連続おともだち事件

連続おともだち事件

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/03/06 (水) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

国芳の再来かと思う青木さんの才
クロムは、「空耳タワー」から、連続7作目の観劇になると思うのですが、いつも感じるのは、現代社会の闇や裏事情を、ポップにコミカルに、デフォルメして、活写する、青木さんの劇作家・演出家としての、ずば抜けた技量の確かさです。

まるで、国芳の浮世絵が動いているような感覚。

これを、作者で演出家の思い描いた通り、体現できる役者さんの技量も、負けず劣らず。

これだけの劇団は他にないんじゃないかなと、観る度思います。

ただ、今回の作品は、内容的には、少し不満が残りました。

もっともっと、クロムらしい突き抜けた終わり方にしてほしかったような…。

ネタバレBOX

お一人様が好きなアリヒロの所に、突然押しかけレンタルフレンドとしてやって来るマコト。一方的に、レンタルフレンドの効用を捲くし立てる冒頭から、すっかりクロムの魔法に掛り、心地よい感覚になりますが、ここでちょっと残念だったのは、マコトが持参した、お試しキャンペーンのカタログ。表紙に、2011~2012と印字されていました。舞台設定が、2013年であることは、後の台詞でも明確なので、ここは、2013までにしてほしかった。

レンタルお友達ショップを壊滅させようと目論む、メンタルお友達ショップ、世田谷の仲良しハウスのシラヌイ役の幸田さんが、今回もダントツ面白い!!
彼女の台詞の間の確かさには、いつも大笑いさせられます。

ただ、クロムは、デフォルメしたオーバーアクションや、劇画的な表情など、計算され尽くした独特の演技が魅力なのに、今回、客演俳優の素が出てしまうグダグダシーンが一瞬でもあったのは、クロム色を薄め、やや拍子抜けしました。

レンタル組とメンタル組の攻防戦紛いの終盤も、それで終われば良かったのではと思うのに、ナズナの父親である元校長の自殺の理由等、クロムらしからぬ、取ってつけ感のあるオチは、あまりこの劇団には、馴染まないと感じましたし、テルマ(さとうひろみ)とウツキが幼馴染だった偶然は良いとしても、シラヌイと、ウナギモトまでが旧友だったとする必要性も感じず、少し、設定に鼻白む部分もありました。

せっかく、日本の現実をここまで、ある意味、写実化して、舞台に乗せているのだから、変に、情緒的にしない方が、説得力があって、スッキリとした後味が残ったように思いました。
僕たちの町は1ヶ月後ダムに沈む *TypeB*

僕たちの町は1ヶ月後ダムに沈む *TypeB*

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★

パワーある公演
スピード感やパワーがよく伝わってきました。
Bの空を鑑賞してきました。

いろんなところに穴はあり、「ん?さっき話した問題どうなったー!?」
お菓子食べてる役者さんグットだなあと思いました。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了

満足度★★★

素敵な役者さん発見
セリフがきちんと客席に届く。当たり前のことなのですがいかに大事かが改めて体感しました。
全体的に一つ一つが丁寧で、観ていて好感触でした。

ネタバレBOX

畑野先生役をされていた女優さん、立ち方、セリフ、本当に美しく惚れ惚れしてしまいました。そうあるべきなんだなと実感しました。

大型トラックの運転手堀内役をされていた役者さん。やられました。愛嬌ある役作り、一言一言が周りの空気を変えて行って、しめる時はきっちりしめる。観れて良かったです。
第36回 シアターΧ名作劇場『巳之助の衝動』『天井裏の散歩者』

第36回 シアターΧ名作劇場『巳之助の衝動』『天井裏の散歩者』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2013/03/12 (火) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

新派
 我々の感覚からいうと既に古典に近い新派の作品だが、実に興味深い。時代をつくづく感じ、比較を楽しみながら、演劇の生きた歴史を振り返ってみることもできる作品群だ。

ネタバレBOX

巳の助の衝動
天井裏の散歩者
 両作品とも演技がこなれているのは無論であるが、とりわけ女優達の仕草が奥ゆかしい。和服を着れば、内股で歩くのは基本であるが、現在、街を歩く成人式の和服姿はあでやかでも、奥ゆかしさなどかけらも感じられない歩き方、身振りを見掛けることが甚だ多いのも事実である。
 奥ゆかしさは、何も歩き方のみに限らない。女性は、男以上に恋に身を焦がして来た。今も昔もその点に変わりはあるまい。ただ、今回、演じられた舞台で巳の助と天麩羅屋の娘、むつとの恋の場面は、男の照れる仕草に対して、むつの反応は、その時々でより具体的、細やかである。生業の天麩羅屋の匂いが、衣服に浸みついていないか、巳の助への贈り物も、二人以外の者に見られても問題の無い物、二人だけの、謂わば秘密としての、の二通り。殊に後者は、意味深長であることこの上無い。髪は女の命と言われた時代、その髪の毛を切って赤いリボンで結び、小箱に収めたものが、彼女からの贈り物である。
 父、母、姉、男友達との関係も旧制中学・高校があった時代の雰囲気を醸し出して、ゆったりした時の流れを感じさせる。

天井裏の散歩者
 乱歩の『屋根裏の散歩者』の5年後に書かれた作品だが、こちらは、軽快な喜劇になっていて楽しめる。「ボンクラ亭主としっかり女房もの」というジャンルがあるかどうかは知らぬが、そう名付け得る作品群はあろう。その群れの中で抜きん出た作品の1本と言うことが出来よう。
 長屋住まいの二組の夫婦(会社員森本・妻お杉、劇関係者鈴木、妻お糸)を中心に、大家、お杉の父、職人たちが巻き起こす上質なコメディーだ。
 鈴木は、酒を飲んでくだを巻いている。貰ったばかりのボーナス500円を盗まれたと言って騒いでいるのだ。だが、お杉は、自分に全部取り上げられるのが嫌で、理屈をつけて自由に使える金をへそくりしようとしている亭主の底意を既に見抜き、警察にも届けていない。亭主の目論見の先には、当然、カフェの女給との逢瀬もあると睨んでいるのだ。
 ところで、安普請の長屋故、隣家の話し声は互いに聞こえる。聞くともなく聞こえてくる話で、寝ることも叶わずに居たお糸の下へも亭主が帰ってきたが、こちらは、収入の安定しない演劇関係の仕事をしている。おまけにギャンブル癖が祟って家計は火の車である。味噌、醤油、酒、家賃など総てを借金で賄っている彼らの所へ天井から金が降って来た。天の恵みと大喜びした夫婦は、降って来た縁起の良い金を元手に賭場へ出掛け、儲けて帰って借金を完済するが、千切れた札が落ちて来るに及んで流石に気味悪くもなり、大家に千切れた札が落ちて来た件を話すが、森本は転寝しつつ、この話を聞きつけ、偶々、「屋根裏の散歩者」を読んでいたこともあって、隣人が怪しいと睨むや天井裏へ忍びこむ。
 そこへ大家や職人を戻ってきた隣室夫婦。天井を職人がつついて見ると怪しい手応えがあるので更に強くつついた所、人が落ちて来た。見れば、隣室の亭主。訳を糺すが舌を噛んでしまって要領を得た返答ができない。漸く話を繋ぎ合わせて事件の大要が飲み込めた皆であったが、こういうことだった。
即ち、森本が自分のへそくりを借家トイレの天井に隠しておいたが、喪失した。偶々、居眠りをするともなくしていると、隣家の夫婦が金の話をしている。てっきり彼らが盗んだと思ったが、証拠が無い。それで、確かめようと隣家の天井に上がって調べたところ、鼠が札束を隣の家の天井迄運んで札束で巣を作っていたのを発見した、と。
 そんな話をしていると、裏手で火の手が上がる。居合わせた者皆が火消しを手伝った為、ぼやで済んだ。災い変じて福と為し、雨降って地固まったわけだが、一件落着を祝って皆が宴会を開く。その席で「森本が隠した金総てを鼠にやられたと思っていたのは誤りだ」と鈴木夫婦。「無傷の札も落ちて来た」と60円を返す。森本が受け取ろうとした刹那、お杉が、これを取り上げて幕。
 大衆演劇の健康なしたたかさ、しなやかさ、靭さを感じる作品だ。

キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

いろいろ
歌と笑いと騒ぎと幻想とアングラ。

カイロ団長とツェねずみと密猟者ジョバンニの話

カイロ団長とツェねずみと密猟者ジョバンニの話

青果鹿

青果鹿スタジオ(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題637(13-062)
18:00の回(曇~雨、風強い)。17:30受付、開場。ここは3回目、青果鹿は2作目で前作の朗読劇が2011/12月、ずいぶん待ちました。Satoko(白石里子)さんは「Zero Plus」をみていて3作目。18:00開演~19:29終演。その後行われた初日打ち上げに誘われ参加、みなさんのお話に聞き入る。

ベーリング海のほとりにあるバー。トノサマガエルにアマガエル、某家末裔のねずみ..そしてジョバンニ。BGMのクラシックとロックが心地よく、目の前の役者さんたちは「とんでもない役」を演じている。会場が醸し出す雰囲気と照明がよくあっていてめちゃくちゃ楽しい90分でした。
宮澤+M.パンチ+貴族+生き物図鑑(種について学習できる特典付)+人形劇…どんな登場人物も飲み込んでしまう不思議なお話でした。

ネタバレBOX

「ツェねずみ」の「ツェ」は、Led Zeppelinの「Ze」だそうで、劇中「Immigrant Song」がかかります(「Ⅲ」のスタジオバージョン。個人的には「How the West〜」のライヴバージョンほうが好き)。もう一曲、Bon Joviの懐かしい曲もかかります。チャイコフスキー「1812」「ピアノ協奏曲」他、クラシックも。
音楽家のベートーベン

音楽家のベートーベン

ダックスープ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

笑えた
「上を向いて歩こう」はベートーベンの「皇帝」が元になった、らしい。

アオイトリ青イ鳥アオイ...

アオイトリ青イ鳥アオイ...

空間再生事業 劇団GIGA

シアターおくんち(福岡県)

2013/03/19 (火) ~ 2013/03/23 (土)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
久しぶりのGIGAを楽しんだ。いいなぁ~~この感覚。
こんなこってりのアオイトリはそうそう見れないだろう。

蠍城の麗人

蠍城の麗人

謎のモダン館

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/03/16 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

熱い舞台
多くの客演を招いての渾身の作品だった。
詰め込みすぎた感もあるけれど、モダン館のいい部分が堪能できた。
大坪さん、どんどんステキになってくる。

libido

libido

libido:

JOYJOYステーション(東京都)

2013/03/18 (月) ~ 2013/04/20 (土)公演終了

満足度★★★★★

演出が素晴らしい。 役者も良い。
演出が素晴らしかった。
意表を突いた演出も凄いですし、細かい部分でも不思議な質感を持った芝居でした。
また、役者も良かった。特に渡部太一さんが良かった。

ネタバレBOX

演出では、暗転の闇があけると霧に場内が包まれていて、異空間に迷いこんだと錯覚するような凄い演出があった。小劇場でないとできない感じ。

また、そのような大げさなものだけではなく、
芝居の中で流れている時間が、普通の芝居の質感と違うものだった。この点もとても興味深かった。
ある偶然性を許容する時間が流れているというのかな。
例えば、役者が台詞をかんだり、ミスをする。そうした場合、ある「フィクション」が壊れかけてしまうので、一般的には、観客はそれを見て見ぬふりをする、もしくは苦笑してしまう。だが、この芝居の中でそのようなことが起った場合、それが笑いにかわる。ミスも、プラスに転化される場ができている。そのズレが良いグルーヴを産んでいる。凄いことだと思いました。
しかも、ある部分では、演出家がそれを意図的に取り込もうとさえしているようにも見える。例えば、過剰な動きを役者に課したり、規制を強いる静的な動きを役者に課したり。そうすると、身体は、そのフィクションからハミ出してしまう。そこに偶然性が生まれ、妙なグルーヴが生まれる。

また、そのような偶然性を、観客が受け入れる態勢作りもきちんとしている。
客入れの段階から、役者さんたちが、観客に話しかけながら、席を誘導したり、ちょっとした会話をしたり。また、「前説」の人がお笑い番組の前説のようなことをして、会場と舞台との一体感を作り、場をあっためてから舞台が始まる。おそらく、このような仕掛けによって、ミスやはみ出しによって生じた偶然性を観客が許容する場が作られている。

さらに、ケータイと言って役者がとりだしたものが、エアコンのリモコンだったりと、「これは芝居という嘘ですよ」というようなメッセージが暗に示されていることも、上記の許容をしやすくしているのだと思う。

総じて、意表を突いた演出も凄いものがあるし、細かい演出も凄い。
役者を演出というより、その構造をつくる演出というのかな、それが凄い。


また、それを演じる役者の質感もとっても良い。
特に、私は、渡部太一さんという役者さんがとても良いと思った。
上手い訳ではないんだけど、とっても惹きつけられる。
上記のような演出にとっても合っている「間」のようなものをもっている。
そこに、滲み出ている何かがある。
客入れの際もとっても感じが良かったし、彼の人間性から来ているのかもしれない。

演出も役者も、所謂「フィクション」「作りもの」の質感じゃないんだよな。でも、リアリズムとは対極。ドキュメンタリーの質感というのかな、そういうものがある。

ただ、脚本は、、、う~ん。
すべてが断片というような感じなので、どう受け取って良いかわからない。
どう解釈してもいいということか、、、
題名どおり、すべてが「libido」を示しているということなのか、、、
はたまた、僕に読めなかっただけで、伏線などが張ってあるのか、、、、

仮に、過剰な深読み・寓意的な読みを自分なりに試みれば、
冒頭部は、震災などの衝撃的な事象によって、今までの自分の居た場所・価値観が一瞬のうちに失われてしまったという場面であり、そのパニックを回復するのが人間の「libido」。そして、主人公は不確かな「ぼく」「わたし」「おれ」「うち」をそれぞれに確認していくということ、、、なんて読みをしてみた。

ラストシーンの後、舞台奥には鏡が残り、観客は鏡に映った自分(たち)の姿を目の当たりにする。それが観客自身の「私」と向き合うということなのか、、、

いずれにせよ、意味は舞台からではわからない。
勿論、その「libido」が伝われば、意味はわからなくても良いということなのかもしれないが、それだけでは、ちょっと弱い感じがした。
観終わった後、正直、演出が面白かったなという感想しかなかったからだ。
(今、上で書いたのは、なんとかそこに意味を見出そうとして書いただけなので。)本がもっと強ければ、もっと何かが残ったのだと思う。
演劇の場合、意味と非意味は相互に補完するものだと思うので。


また、音楽に関しては半々で、選曲も良いんだけど、どの曲もキャッチーだから、耳が音楽に引っ張られ過ぎる。良い効果も産んでいるから、半々だけど、、、。


長々と、偉そうにすみません。

いずれにせよ、素晴らしかったです。

これだけの言葉が浮かんできたというだけでも、素晴らしい舞台だった証拠。
デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~

ナイロン100℃

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

期待しすぎ・・・?
ナイロンの公演は有名なだけに、毎回つい期待してしまうわけですが、今回は正直、期待しすぎた感が否めませんでした。
常識の範囲内のエロと言った感じに仕上がっていました。(まあ、当然といえば当然ですが・・・)
また、観劇後に「何も残らない」というのはよくあることですが、まさに「何も残らない」芝居でしたww
ただ、「何も残らない芝居」も嫌いではないので、週の真ん中の良き日にいい時間を過ごさせて頂きました。

ネタバレBOX

場転の際のノイズ音(TVの砂嵐の音)が、若干しつこく感じました。
映像や演出の細かな所はさすがといった感じでとても楽しめました。

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