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八月のモキュメンタリー

八月のモキュメンタリー

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

初観劇
シアター・ナノグラムさんの公演、初めて観させていただきました。
内容としてはわかりやすく、面白かったですが、場面展開がなく単調であったというのとメッセージ性が弱かったように感じました。
今回は若い役者さんが多かったです。
おつかれさまでした!

『ことば』vol.3 ~春ですね~

『ことば』vol.3 ~春ですね~

BoroBon企画

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/04/15 (月) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

役者の挑みに触れる楽しさ
本当に豊か。
綴られた様々なことばが、
表現の創意に大きく広がり、膨らみ、際立つ。

観ていてわくわく、たのしかったです。

ネタバレBOX

前回観て、著しく惹かれたシリーズが再び。

今回は人数も少なく(少数精鋭だとのこと)、
その分、個々の役者の技量やテイストが
より伝わってきて・・・。

メロディーとともに心に残る歌が、
役者達に取り込まれ、
再び織りあげられると、
言葉のテイストはそのままに、
異なる世界が広がっていく。

言葉がしぐさにより合わされ
しぐさが言葉を際立たせる、
フラダンスの世界にも目を瞠る。
そこには、それぞれを足し算ではなく
掛け算で広げていくような
重ね合わせの力があって・・・。

なにげなく聴いていた、役者達の読む絵本の世界が、
少しずつ観る側に像を結ばせ、
何の物語か、どんな世界の話なのかをさらに追わせ、
世界が観る側に伝わる頃には
リーディングから一歩踏み出して、
観る側の薄っぺらなイメージを
ファンタジーに塗り替えて閉じ込めてしまう。

一人ずつが読み語るデフォルメされた童話の顛末の、
原典の骨組みと、それを切り取る作者の切っ先が
さらに役者達の色やテイストに染め替えられて
観る側を凌駕して・・・。
これ、おもしろい・・・。

作品を選ぶセンスや
それらを空間に形にしていく経験豊かな役者達の力量、
絵空箱の舞台との距離で
それらを目で追い、息遣いまでを聴き、
空気や温度すら感じることができるのは
芝居好きにはものすごい贅沢に思えて・・・。
でも、なによりも、
舞台に立つ一人ずつが、その表現に対して
守らずにさらにチャレンジしている感じがあって、
遊び心いっぱいの舞台の世界が、
凛として観客の一人ずつを巻き込んでいく感じが実によいのです。

この企画、さらに続く予定とのこと、
観終わって、満たされて、
次も凄く楽しみになりました。



おのれナポレオン

おのれナポレオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

エンタメ作品の観点なら、上出来
三谷作品は、結構好きで、かなり拝見しているせいか、三谷さんのドラマの構築法が、大分予測がつくようになってしまっていて、謎解きという観点で観ると、最初から、筋書きを予想できてしまいましたが、芝居の出来栄えとしては、かなり満足度の高い舞台で、安心しました。

何しろ、演劇人として、プロ中のプロだけが結集している舞台ですから、観ていて、安心感があります。

劇中、ナポレオンの台詞にある、「お客を緊張させてはいけない」という演技の基本姿勢を、このキャスト陣は皆さん、実践して下さっているので、久々、客席でゆったりした気持ちで劇を楽しむ余裕がありました。

近年の三谷作品の中では、私には出色の舞台だったと感じました。特に、演者としての野田さんの起用は大成功だったと感じます。

チェスの知識が皆無なので、チェスをもっと知っていたら、更に楽しめたのではと、残念。

個人的に、素人は、過去の有名人の死因には、疑問を抱いて、調べたりしない方が、無難だという、レクチャーを授かったような気もしています。

ネタバレBOX



ナポレオンの死因に疑念を抱いた人間が、彼のセントヘレナでの最期の真相を探るべく、関係者にインタビューに回るという構成で、劇が構築されているので、最初は、各人の一人語りの長台詞が続き、このまま、動きの少ない芝居が続行するのかと思いきや、内野さん扮するハドソンの告白シーンから、一転、動きのある回想場面に転換し、鮮やかな変化がありました。

最近の三谷作品は、有名どころがたくさん出演される割には、まとまりのない、軸が見えない舞台が多かったので、今回もそうかなと、あまり期待せずに行きましたので、逆に、これだけ、まとまりのある作品を見せて頂けたことに、感謝してしまいました。

野田さんがかつて作演された「赤鬼」にも似た手法の、いわば謎解き劇の体栽ですが、残念ながら、最初に天海さんのアルウ゛ィーヌが、聞き手に、やけにワインを薦めるところから、既に結末が予想できてしまうし、一番目立たない存在の、浅利さんが実は、重要な役どころであることも容易に想像がつきます。

三谷さんの古畑ファンでしたから、あー、これは、藤原さんゲスト回の手法だとか、津川さんの回にそっくりとか、余計な邪念が、謎解きの楽しさを奪った面も多々ありました。

でも、とにかく、キャスト陣が皆好演され、これだけの面子が丁々発止で、台詞を発している舞台には、なかなかお目にかかれないだけに、生粋の演劇ファンには、たまらない魅力ある舞台だったことは間違いありません。

最近の安部総理の台詞もさりげなく、盛り込まれていたりして、機知に富んだ小粋な作品だったと思います。

野田さんに遠慮してか、いつものように、三谷さんの場内アナウンスや、三谷さんの存在の表出がなかった点も、新鮮に感じました。

それにしても、砒素の効力に関して、ずいぶん知識が増えました。ずっと飲まされていると、便秘になるなんて、初めて知りました。怖い、怖い!!
タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

無題679(13-104)
19:30の回(曇、あまり寒くない)。30分前開場だと思って行ったら20分前でした。19:00受付、19:11開場。白い(木製)台が4つ、ひとつは2つ分の高さ(テーブルと椅子)、床にビニールカーペット、奥にカーテン、みんな白。19:33前説(山田さん、55分)〜20:27終演。姉妹、'たぬき'とよばれるホームレス、看護士。早いタイミングで見えてないんだな…と気がつきますが、その後、そのことが巧く活かされていないように感じてしまいました。

ネタバレBOX

たぬきは「伝える」役でこの役は人から人へ引き継がれる(?)、それとたぬきと命名された理由は関係なさそうだけど…。病名は不明、熱を測る程度だと(設定として)弱く感じ、ふたりの会話の中に何か潜められているようにも感じられないのでした。これだと見えていてもお話は作れるし、ホームレスでなくてもいいし、ここがそういう所だとすると同じように「伝える役」が他の病室にいても不思議ではないが、どうやって識別するのだろう、などなど考えてしまいました。

たぬきであり、ホームレスでなければ語れない「何か」が欲しかったと思いました。
タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★

お互い
こういう仕組みがあるといいですね。

ネタバレBOX

タヌキさんのタヌキとは、ホームレスの親方が名前なんてどうでもいいんだと言って勝手に付けた名前とのことでした。そりゃ名前なんて誰かと誰かを区別するためのもので、特にホームレスの世界では本名を使うことは避けるでしょうから確かに何でもいいのですが、初対面の人にタヌキなんて名前を付けるでしょうか、ちょっと失礼なような気がします。

じゃあ、キムタクが来たでもいいじゃないかと思ったりもしました。

ま、英題には『A raccoon dog has come.』とMrも付かず、タヌキがやって来たになっていることなども考え併せると、題名を考えるときに何かミスリードを目論んでいた、少なくとも死神のイメージから少しでも距離を置こうとしていた作者の意図が窺えますが、初めて公園に来たときに土埃で薄ら汚れていて、親方には私がまるでタヌキのように見えたそうですよと言えばそれまでのことで、変に違和感を覚えさせることも無かったのではないかと思いました。

死んだ者がこれから死ぬ者に対して、生の意義や死の意義を自分の経験を活かしながら説明して安心させる…、こんな仕組みがあるとすれば、死ぬ者も心穏やかに死ねますし、死んだ者にももう一つ遣り甲斐ができていいですね。

ラストの看護師さんがバラの花を片付けるシーンは患者さんの死を象徴していますが、実際にはお姉さんかお父さんが片付けていたはずでしょと言いたくなりました。

全体として少し不自然さが目に付き、話を作った感がありました。
ぼーくらは、みんなーいーきている〜

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

Moratorium Pants(モラパン)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了

満足度★★★★

モラトリアム編
オーソドックスなスタイルで文学的とも言える萩原戯曲をモラパンならではのPOPな美術の中で見せて独特の味わい。
「忠臣蔵ブルース」の床の間と「ヒカリモノ」の照明が特に印象的。
それにしても、演ずる役のための「アレ」とはいえ、オープニングで学生服を着た加賀美さんの違和感と言ったら!(爆) 芝原さんの方がよっぽどサマになっているってくらいで…(笑)

Looking for a victim

Looking for a victim

NYエロヒマドル

BAR COREDO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/24 (水)公演終了

満足度★★★

好みの問題かもしれないけど、
あんまり感情を作りすぎるのは好きじゃないです。
女優の方は感情を作り過ぎで、見ていて辛かったなあと。
特に泣く感じの演技は嫌いです。
もっと自然に演じたほうがいいと思います。なまいってすいません。

『駆け込み訴え』の朗読も、感情を作り過ぎてて、、、。

ゲストの方の『刺青』が淡々としてて、いちばん聞きやすかったです。

「日替わりゲストの個性とNYエロヒマドルキャストがぶつかり合う化学反応」
どこがどう反応していたのか。オッペケペーのぼくにはわかりませんでした。

でも一杯飲みながら観るのはイイ感じですね。

クリエイタアズ ハイ

クリエイタアズ ハイ

ホチキス

OFF OFFシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

題名とはチョッと違った
けど、楽しかった。

田舎の電鉄会社が舞台、派手な世界を描くのではなく。むしろほのぼのとした話であった。
相変わらず、小玉さんは爆発していたが、加藤さんは少しおとなしめ。
ほかの劇団員も、田舎の雰囲気をかもし出していた。(社長を除いて)

哀と愛と藍と

哀と愛と藍と

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

美しい舞台と話であった・・・
役者さんも力量高く、話を上手に表現していた。
とても出来が良かったが、
何か一味足りないと私のゴーストが囁いてました・・・・。
(「何かは」は判りません・・・「何か」デスすみません)

~1時間50分~

ネタバレBOX

舞台上の部屋の窓から桜(今時ですからソメイヨシノでなく八重桜の設定かな?)が見える一間の部屋が舞台です。(12畳はありましたが、作品世界観だと6畳の感覚なんでしょうね)おコタと座卓がある昭和のテイストがする物書きらしい部屋で、いかにもといった風貌の作家先生が主人公です。(痩せ型でぼさぼさの長髪に着物姿)3年前に別れた妻と自分を師と仰ぐお笑い芸人の2人組みが、呼ばれたと部屋に集合してきます。そして部屋にはイメクラの店長やら従業員・大家・このアパートに引っ越してきた学生とその先輩など、TVのバラエティ番組のように入れ替わり立ち代り出たり入ったりしてコメディ風に物語りは進んでいくのですが・・・・・。
3年前、直木賞作家の真は公演後に迎えに来れなかった妻のことを忘れていたのですが(そのまま別れたらしい)。実は交通事故で妻と芸人と店長さんとかは、その事故で死んだ人間であり、作家自身も余命無くよばれて(よんで)異人達が見えていたというホラーテイストの話でした。→最後に現実の代表ともいえる大家さんに現実を突きつけられるのですが、その晩迎えに来た妻と抱擁して暗転・・おしまい・・・とはせずに。死んで動かなくなった作家の下にストーカーを宣言した編集さんと、誕生だよねとプレゼントもって来てくれた大家さんが死んでるのを発見するらしい・・・として終劇です。

主人公の妻が死んでいたとは、ラスト近くまで判らないように伏線張ったり。テルマちゃん=イメクラ店員の格好が黒猫アッキナー様で可愛かったり、大家さんが下着姿で作家誘惑したりと。いろいろ見応えも多かった。
矛盾や時間齟齬や違和感などはまったくなく上手に物語世界に引き込まれました。説得力も強かったー・・んだけど、何か足りなかった感がしたのはナゼなんでしょう??

スタッフの対応も良く、入り口からの(イロイロなところからの)大量の花には圧倒されましたわ(^^)。

BGMなどは無く、台詞が重く素で響いてきましたが。役者さんが場に飲まれる事無く上手に物語進行させていっていました。

タイトルの”哀”は死んだ妻に対する悲しみで、”愛”はそのまま妻に対する愛情で、”藍”は妻の名前でしょうねー。’06の舞台の再演だそうですが、よく練れていたなぁと思ったであります。
マスケラ

マスケラ

BLACK★TIGHTS

世界館(大阪府)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/22 (月)公演終了

満足度★★★★

まさにショーでした。
まさにショーでした。音楽、ダンス、映像、満席なのが分かるなぁと思います。
そして、面白い世界設定で、なかなか引き込まれます。ただ、もうちょっと細かい設定が見えるようなものを混ぜてもらえると、もっと入り込めたのかもなぁと思いました。
分かるんですけど、途中で歌が入る必然性が微妙な場合が。。。歌ありきでストーリーが決まってたりするのかなぁと。そういのが、どうも個人的にしっくりこないんですよね。

半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

一時間の会話劇
水素初見です。

母、2人の娘、妹の先輩、女4人が四畳半ですれ違ったような狂ったような関係性。
青年団っぽい。

話の運び方がちょっと不親切。
もっと膨らませてもいいのではないだろうか。
場所が三鷹ということもあり、短編だとは思ってなかったので残念に思いました。

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

Moratorium Pants(モラパン)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了

満足度★★★★

モラトリアム編観劇
まずは、モラトリアム編観劇。
席替え演劇ということで席替えがどうなるのかと思ったが、予想以上に合ってるし、今回の見せ方に溶け込んでる感じを受けました。(なお、動かなくてもよい席もあり)
三つの話で、確かに死を扱う物語ではあったが、どれも奥底にある生きると心情を強く感じました(一部例外ありだが)。面白かったです。

ちなみに、可能であれば、席替えする席に座るほうがより一体になって楽しめるかも。

流れる雲よ2013 ~海~

流れる雲よ2013 ~海~

演劇集団アトリエッジ

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争をどう見るか~風を拝見~
 靖国で会おう、という言葉・表現は、戦記物でよく見掛ける。然し、第二次世界大戦で大敗した日本の総括を殆ど誰もやっていないのではないか? というより、総括しようとする動きすら少ないように思う。それこそ、この国が負けた根本的原因ではないか? 戦争は、無論、愚かなことだ。誰しもそれは言うだろう。平時であれば。然し、戦時にそれを言うとこの国ではパージに遭う。多様性や自由、それを言う権利が最初に死刑になるからだ。恰も、情に流され、共感した振りを上手にこなし、涙を垂れていればそれで、肝心なことは総て素通りしてくれるとでも言うように、いつも誰か任せの、鵺のようなこの国の正体。
 無論、近現代戦争のような社会的、経済的、技術的、組織的、且つ、人心操作的な事象を演劇化するのは並大抵のことでは無い。それをしようとすれば、今回のように、理不尽な死を強制された若者と恋に収斂させて、戦争全体ではなく限定的な死生を描くか、全体を描くのであれば、象徴乃至はアレゴリーを用いて作劇するか、或いは、ワジディー・ムアワッドのような方法を採るしか無かろう。
 全体を見ようとしていない今回の作劇法は、矢張り、メンタリティーに竿を刺すという限界を含んでいるのも事実である。だが、近・現代の戦争はメンタリティーなどでは動かない。システムによって動いているのである。多くの現代戦記を舞台化しているグループのようだ。是非、自分の挙げたような方法でも舞台化を試みて欲しい。

タヌキさんがやって来た。

タヌキさんがやって来た。

ユニークポイント

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/23 (火)公演終了

満足度★★★★

切ないな・・・
あらすじからなんとなく想像していたけれど、これは切ない臨死ファンタジー。自らを受け入れる喜怒哀楽の過程が見事でした。

#2「for girl」

#2「for girl」

劇団フェスティナレンテ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/04/12 (金) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

これからに‥…
内容自体はコメディータッチなのでしょうが、淡々と進んでいくので、今ひとつ面白さをはっきできなかったように感じました。 話の展開も先が読めてしまうところもありましたが、舞台の雰囲気は良かったです。

クラシッククラスの悲喜劇

クラシッククラスの悲喜劇

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

脚本と設定は良かったです
面白い脚本であり、楽しめました。探偵らしいことをするのが嫌いな探偵、という設定は良かったです。
軽妙なセリフのやりとりが続くのでテンポが大事になるわけですが、会話がうまくかみ合っていないところが散見されました。セリフを言うことに気をとられ、意味を伝えるという部分がやや不足していたかと思います。
あとは、どうしても動きが不自然で、棒立ちで会話するという場面が目立ってしまいました。動きに必然性を持たせたほうが良いと思います。

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

また観に行きたい!
今日も笑って、泣いてきました!随所で迫力が増してる!と感じました。
パワーアップしたと言ったほうが、イィのかな?
いつきちゃん役の女優さんのお誕生日だったので、会場の皆でハッピーバースデーの歌を歌って、更にハッピーな気持ちになれました。

今ひとたびの修羅

今ひとたびの修羅

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

カッケー!!
もうホント、この先残して欲しい文化ですね。分かり易いし、綺麗だし、カッコいいし、…。言う事なし!!照明・舞台、何もかもホントびっくりなくらい商業演劇!これだったら納得だし、涙出ちゃうし、もっとたくさんの人に観てもらえたらなと思う。良かったです。ぅん。良かった…。

クリエイタアズ ハイ

クリエイタアズ ハイ

ホチキス

OFF OFFシアター(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★

薔薇
面白い。

ネタバレBOX

ダムを建設することが使命のダムダム大臣(山崎雅志)が、ダム建設予定の田舎の関西電鉄に、デスクリエイター(結果的にイメージダウン広告となってしまう悲しい人)を送り込む。デスクリエイター・天津(加藤敦)が作ったゆるキャラ(小玉久仁子)が、実体化し話題になるが、ダムダム大臣の策略でゆるキャラが寝返ってしまう。ゆるキャラの問題児さとデスクリエイターのレッテルのせいで、生みの親・天津の愛がなくなりかけるが、ファンレターと天津の本心により再度ゆるキャラとして復活。嵐の中窮地に陥ったダムダム大臣を救うべく、ゆるキャラは電車に変形し彼を救う…。

ホチキスらしい、濃いキャラクターのオンパレードとグッと胸にくる盛り上がりが魅力的。ダムダム大臣を救うための列車シーンは、ノリのいいBGMとかプラレールな演出でいいシーンに昇華してた。ネコバスネタとか細かいとこも○。
ダムダム大臣は、山崎が妙なキレ具合を好演してた。無駄と思いつつダムを作り続ける哀しい使命も挟みつついいキャラだった。
ネガティブキャンペーン局の木ノ俣は、一番ナチュラルな造形。演じた笠井里美のおかげか、地味ながらも目をひく存在だった。

ゆるキャラがやや粘っこく感じてしまったせいか、もう一歩乗れなかった。天津とゆるキャラの愛情ってとこを厚くしてもよかったかなと。色々削ったっぽいし。
「クリエイト」って根幹に、「好き」とか「愛してる」ってモノがあって、それがプラスなところに繋がっていく、そんな気にさせるとこがよかった。クリエイティブな人を尊敬するのはそんなとこがあるからと思った。ダムダム大臣もダムを愛せればよかったんだなと思った。
流れる雲よ2013 ~風~

流れる雲よ2013 ~風~

演劇集団アトリエッジ

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

いい国だろうか?
大切にしておきたいものを受け取れた、
観て良かった芝居だなと、純粋に思った。

この芝居を観て涙を流しても不思議では無いのは、
まっすぐに訴え続けるからでしょうね。

ハーフ役の役者がうっとりする程良かった。

ネタバレBOX

残念な点がふたつほど。これはセンスの問題込なのでアレなのですが、
デザインが統一的にダサいです。これは芝居が相当に良いので
逆にひっかかってくるところだと思います。

チラシ・サイト・舞台美術全てがそうです。
正直、拝見するまでこれらの影響で殆ど期待していませんでした。
折角顔面偏差値高めが揃っているので、大写しの写真などが最適かと。

もうひとつは受付です。お名前を伺う担当が最低ふたりは必要です。
2,3人でも並んでいればそうでしょう。しかも伺う担当が会計まで
やられていたので、長蛇の列に並びながら唖然としました。

特に人気のある公演のご様子でしたので、あのレベルの受付ですと
150は捌けないですし、当日の入れ具合や開演時間において
事故ると思います。

気になる点がひとつありました。

現世と繋がれたラジオから未来を知る訳ですが、
すわ敗戦国ともなれば、まず彼らの頭を過るのは何だったでしょうか?
日本兵は米兵を戯れていたのか?呪っていたのか?

一方、あれだけ血と汗と涙を散らす若者たちの熱源が
実はどこにも見当たらないのです。必要なのはダンスなどでは無く、
戦争が潰しに掛かり若者がそれに抗う拮抗なのかもしれません。

つまりは敗戦しても言語も土地も奪われないことを知っている
書き手のこころが透けて見える気がしてしまいました。
やはり日本は敗戦国としてはかなり特殊なケースだと思います。
それが透けてしまうと迫力に影響が出てしまうのではないでしょうか?

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