おのれナポレオン 公演情報 東京芸術劇場「おのれナポレオン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    エンタメ作品の観点なら、上出来
    三谷作品は、結構好きで、かなり拝見しているせいか、三谷さんのドラマの構築法が、大分予測がつくようになってしまっていて、謎解きという観点で観ると、最初から、筋書きを予想できてしまいましたが、芝居の出来栄えとしては、かなり満足度の高い舞台で、安心しました。

    何しろ、演劇人として、プロ中のプロだけが結集している舞台ですから、観ていて、安心感があります。

    劇中、ナポレオンの台詞にある、「お客を緊張させてはいけない」という演技の基本姿勢を、このキャスト陣は皆さん、実践して下さっているので、久々、客席でゆったりした気持ちで劇を楽しむ余裕がありました。

    近年の三谷作品の中では、私には出色の舞台だったと感じました。特に、演者としての野田さんの起用は大成功だったと感じます。

    チェスの知識が皆無なので、チェスをもっと知っていたら、更に楽しめたのではと、残念。

    個人的に、素人は、過去の有名人の死因には、疑問を抱いて、調べたりしない方が、無難だという、レクチャーを授かったような気もしています。

    ネタバレBOX



    ナポレオンの死因に疑念を抱いた人間が、彼のセントヘレナでの最期の真相を探るべく、関係者にインタビューに回るという構成で、劇が構築されているので、最初は、各人の一人語りの長台詞が続き、このまま、動きの少ない芝居が続行するのかと思いきや、内野さん扮するハドソンの告白シーンから、一転、動きのある回想場面に転換し、鮮やかな変化がありました。

    最近の三谷作品は、有名どころがたくさん出演される割には、まとまりのない、軸が見えない舞台が多かったので、今回もそうかなと、あまり期待せずに行きましたので、逆に、これだけ、まとまりのある作品を見せて頂けたことに、感謝してしまいました。

    野田さんがかつて作演された「赤鬼」にも似た手法の、いわば謎解き劇の体栽ですが、残念ながら、最初に天海さんのアルウ゛ィーヌが、聞き手に、やけにワインを薦めるところから、既に結末が予想できてしまうし、一番目立たない存在の、浅利さんが実は、重要な役どころであることも容易に想像がつきます。

    三谷さんの古畑ファンでしたから、あー、これは、藤原さんゲスト回の手法だとか、津川さんの回にそっくりとか、余計な邪念が、謎解きの楽しさを奪った面も多々ありました。

    でも、とにかく、キャスト陣が皆好演され、これだけの面子が丁々発止で、台詞を発している舞台には、なかなかお目にかかれないだけに、生粋の演劇ファンには、たまらない魅力ある舞台だったことは間違いありません。

    最近の安部総理の台詞もさりげなく、盛り込まれていたりして、機知に富んだ小粋な作品だったと思います。

    野田さんに遠慮してか、いつものように、三谷さんの場内アナウンスや、三谷さんの存在の表出がなかった点も、新鮮に感じました。

    それにしても、砒素の効力に関して、ずいぶん知識が増えました。ずっと飲まされていると、便秘になるなんて、初めて知りました。怖い、怖い!!

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    2013/04/24 13:45

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  • 形状不明様

    ごめんなさい。ここでも書きましたように、私、チェスの知識が皆無なもので、内野さんの台詞の時、どうせ自分には理解不能と思ってしまったために、この台詞は、何となく、右から左に聞き逃していました。

    ですので、全く私ではお役に立てません。

    コリッチユーザーには、丹念にメモを取って観劇されている方が多いようですので、その方にお聞きになってみて頂けますか?

    2013/05/01 01:37

    すみません、覚えておいでだといいのですが、ビショップとルークとナイトは誰だったか分かりますか? 台詞が聞き取れなくて・・・

    2013/04/30 23:06

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