チェンジ・ザ・ワールド
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
ファンになっちゃうかも
「世界をロックで変えるぜ」
吠えるボーカルのキラースズキ。
だが大事なライブの直前に、いろんなトラブルがどっと押し寄せて、、、。
いいよね、こういうの。トラブルが起きてみんなが右往左往して、すったもんだの挙句に、収まっていくっていう物語。すごくわかりやすい。
あんまりよかったんで、帰りに初演のときのDVD買っちゃいました。800円と安かったし。
で、帰ってすぐに観たけど、やっぱり面白かった。
ファンになっちゃうかも。
ネタバレBOX
ストーカーとか妹とかラッパーとか、直前に辞めたギターの代役のシャークとかが現れて、いろいろやってくれる。バンドのメンバーたちもいろいろとやってくれるし、下働きの武田も大人しいだけじゃない。
それから最後に現れるラスボスともいうべき妊婦。がりがりの細い足で外股開きに歩くシルエットが印象的でした。
そして最後には発想の逆転が。
「世界はお前が変えなくたって、変わってるんだよ。自分が変わらないと、世界は変わらないんだよ」
最初から最後まで笑いが絶えなかったです。
あえて残念なところをあげるとすれば。どっかーんっていう大爆笑があったらなあ。それから、最後にほろりとさせられるところがあったらば。
欲張りすぎですかね。
フライヤーにすでに「自分を変えていかねえと、世界は変わらねえんだよ」ってあるけど、答えを先に書いてしまっているような感じがして、どうかなあと。
いや、でも、あえて言えばですからね。
『桃鉄』が出てきてなんか古いなあと思ったけど。初演のときからなんですね。いまもあるの?『桃鉄』。もうよく知らないんだ、ゲームの世界は。
恐怖が始まる
ワンツーワークス
劇場HOPE(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★
何を書いても
劇を通して見た現実に対する怒りにしかならない。きちんとした取材を基に書かれているからだと思う。いつものことながら俳優さんたちの演技がリアルで細かい。音楽・音声の使い方もうまい。「公開ダメだし」は、見てる方は「ほほーっ」となるほど厳しかったが、ダメだしされた人たちはちょっとかわいそうだったな。特に日暮君(だったか)は、緊張でがちがちになってて、やり直しがやり直しになってなかった。(あ。傷口に塩を塗ったか~)
ネタバレBOX
女性からの意見がもっと入っていたほうが良いと思う。今時にしてはちょっと旦那さんに従いすぎな感じがした。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
ブラックコメディ
開演前から終演まで、みっちり楽しませていただきました。
行けるかどうか分からなかったので行けてよかったです~。
次回作も楽しみにしています!キレッキレ
チェンジ・ザ・ワールド
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★
バランスの良いコメディ
合体前に早稲田で学生時代の公演を観て以来好きになり、必ず観に行くコメディ劇団。
毎回、コメディではあまりとりあげられないテーマをうまくみつけて肩の凝らないシチュコメを創り上げる佐藤さんの力量に感心する。
「世界を変えてやる!」というロック精神と相反する現実的問題を抱えるメンバーたちが面白哀しく描かれている。
どぎついいまふうのコメディが増えた昨今では希少価値ともいえるこの劇団の自然な笑いのセンスがわたしは好きだ。
ホロリとさせられるところもわざとらしさがないのが評価できる。
シチュコメの場合、人情と笑いのバランスが難しいところ。
マグズサムズはそのバランスがとてもいい。
ネタバレBOX
「人喰いシャーク」と恐れられた過激なロッカーからサラリーマンになり、小市民的に変貌した猿渡亮太さんの腰の低い演技に大笑い。
前作に続く中年男性の飄逸さが光る。スパイス的に登場する相羽崇史さんのバンドボーイ、実は頼りになる医学生も面白い。
見たところこのバンドは中途半端感が否めず(笑)、そこがまたコメディにはピッタリなのだろう。
お産騒動がクライマックスなのだが、いくらなんでも出産直後にピンピンして普通に歩いて病院に行くのはさすがに非現実的だ。
いかにもご都合主義でリアリティに欠け、ここはもうひと工夫あってほしい。
お産は女性にとっては大変な経験。軽く扱われては困る。
男性作家だからだろうか。
ご贔屓劇団だけに「玉に疵」がとても気になるのだが、前作もそうだったが、この劇団のコメディには矛盾点が毎回ひとつはあり、それがけっこう見過ごせない重要な点であること。
コメディとしての体裁を整えようとするほうに神経がいき、状況として、人間の行動としてありえないことが出てくるのだ。
ここを克服すれば、より良質なコメディになると思う。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
劇場に入る前にトイレ行っといた方がいいよ~
サービス精神たっぷりのPMC(勝手に「ポップンマッシュチキン野郎」を略)だが、今回は、ちょっと趣向が変わって、一度、着席したら席を立ちたくないような前説をやっているから、こうご期待!
ネタバレBOX
オープニングに骨壷が二つ並べてあって、其々がライトアップされている。エンディングにも、同じ骨壷が矢張り同じようにライトアップされる。
内容的にはコテコテの世話物なのだが、PMCが演じるとドライで而もポップ。如何にも時代を映す鏡の如き作品となる。では、何故、自分が、この作品を世話物と呼ぶか、と言うと、而も態々、コテコテという修飾語までつけて。内容的に、親・子、兄弟、夫婦、愛人、宗教、信心、習慣、自己と他者等々が所狭しと描かれ、否、本質的にそれ以外は描かれていないからである。言い換えれば人情、義理即ち社会的ルール等々がぎっしり鏤められているからである。
伝統的概念で代表させるとなれば、義理と人情なのだが、PMCのユニークな点は、これらに対する加工である。この加工の仕方に幾つかの要素を入れているわけだが、一つに、アイロニカルでシニックなパロディー、一つに時代性、三番目にこの「国」の特殊性である。これらを実に巧みにバランスさせる所にこの劇団の上手さが見られる。
内容説明は、公演中なのでしない。但し、オープニング、エンディングで仲良く並んで提示される骨壷の意味する所は、実に意味深長である。表面上は、対立し合った兄弟の遺骨なのだが、仲良く並ぶ姿をライトアップして見せることによって、この世からあの世へ渡った後も、劇中で描かれたように、誠に因縁浅からぬ後世(ごせ)を送るであろうことが、了解されるからである。また、数多く登場する妖怪たち、“中東事変”メンバーの化粧、イスラム、仏教、キリスト教など異なる宗教の作品世界へ同居などは、共同体と外界、その辺縁を表して示唆的であり、而もその境界領域に於いては様々な揺れが確認できること、その振幅次第で状況は大いに変わり得ることを示した。異質な者達の共働は、多少歪みというスパイスを効かせながらも、より広く更に開かれた共同体の存立を暗示して象徴的である。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
二段階くらいステップアップした印象
吹原が持つ作風の懐の広さは前回の短篇集でも存分に堪能したが、今回も十二分に楽しませてもらった。本当に何でも書けるタイプなのだろう。冒頭部分を観た段階では、観客のほとんどがまさか最後にきれいにまとまるとは考えもしなかっただろう。これがポップンマッシュルームチキン野郎なのだ。役者陣の成長も短篇集同様に垣間見えた。この先が本当に楽しみ。受付まわりもプロ仕様に変わったように思う。かゆい所に手が届いていた。
ネタバレBOX
開場のパフォーマンスが、ある意味で一番ヤバかった(笑)
ビロクシー・ブルース
演劇集団円 アンシャンテ公演
ステージ円(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
夢を持って入隊
新兵訓練生活が生き生きと描かれていました。
ネタバレBOX
ユジーンの新兵訓練体験記。彼が入隊に当たって立てた目標は、童貞を捨てること、恋をすること、将来作家になること、戦争で生き抜くことでした。日本と比べると何か違います、明るい。
男だけの写真のチラシを見ていたので、女優さんが二人も登場したことに感激してしまいました。彼にとって永遠に忘れられない過去の大切な女性となりました。
理不尽さも腕立て伏せであればまだマシですね。仲間の言葉から分かった理不尽さをやり過ごす気持ちの持ちようは、確か相手に対する尊敬と同情とのことでした。同情、そうかもしれません。
軍と売春の問題はやはりここでもつきまとっていました。
ラスト、最後まで訓練を終えた仲間のその後のことですが、戦闘で活躍した者、負傷した者、戦場で行方不明になった者、鬱になった者がいて、それぞれに感情移入したので、こういうことを聞くとジーンと来てしまいます。
彼自身はというと、訓練中に二つの夢を叶え、訓練後はすぐに交通事故に遭ったため戦場には行かず、文才を活かして軍の新聞の記事を書き、さらに作家になるための才能に磨きをかけたのでした。目標は全て達成出来ましたとさ。
「ゴドーを待ちながら」
みけねこ企画
秋葉原 ACT&B(昭和通口より徒歩三分)(東京都)
2013/05/21 (火) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
【男チーム】観劇
観る度に新しい発見があればいいと思っています。
ネタバレBOX
二人がタブレット端末やスマホを手にしているのが目新しく、ラッキーのかぶっていた帽子が知恵の帽子みたいなところが面白かったです。
私の勝手な思い込みかもしれませんが、どちらかから来てどちらかへ向かう一本道があって、その道には方向性があり、無限の彼方で道の両側が一点に収束する無限遠点になっていて、夜になるとどこか道から離れた近くで寝て、日中は道の脇に生えている木の内側辺りでうろうろしているという印象があります。
そういう意味では、二人が下手から出て下手に下がるのは分かるのですが、そして、ゴドーは今日は来れないが明日は来ると伝える使者が一度目は下手から、二度目は上手から現れたのはとても興味深かったのですが、それでも舞台は広場のようにしか見えず、方向性を持った長い道という雰囲気は伝わってきませんでした。
それにしても、人間へたりこんで横になると、立たせるのが大変なんですね。よくもまあ人間は二足歩行をするようになったもんだと感心するとともに、立っていることは生きている証だと痛感しました。
黒塚
木ノ下歌舞伎
十六夜吉田町スタジオ(神奈川県)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
木ノ下歌舞伎「黒塚」観ました
愛知芸文20周年記念「金の文化祭 in AICHI」(構成・演出 おーじ)に出演させていただいた縁で、横浜まで足を運びました。
前回の「義経千本桜」と違い、会場の場所が地図を見てもよく分からず、建物の裏に回ったら人がいたので聞いてみると、主宰の方でした(笑) 木ノ下先生に会場案内をさせてしまった。。。
安達ケ原の鬼女をベースにした元の本自体が短いためか、前半の導入はやや間延びの印象。旅の山伏一行というより、13日の金曜日系ホラーで迷い込んでくるキャンパーみたい(笑)
鬼女の出自を丹念に見せた上での第二景、激しいダンス・アクションシーンが特に見もの。山伏と鬼女のギャップが、現代人と過去の人外の遭遇みたい。山伏も、原点に忠実な衣装にしたらどうなるだろう…
終演後の演出×主宰のアフタートークでは、納得いく点多数。
元の本がまるで書いてない点を大量に創作する苦労。原点を完コピしてから崩す誠実さ。変化の存在の悲しみ。美術のコンセプも、オリジナルを参考にした上で独特(抽象ー具象の行き来)、深い。
元の伝説等の予備知識がない方が、むしろ引き込まれるかもしれない…。本編→アフタートーク→本編 と観るのが理想かも「w
プルーフ/証明(谷 演出ver.)
DULL-COLORED POP
シアター風姿花伝(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
ぜいたくな時間
心象風景を写し出すような舞台美術、爆音と洗練された動きで興奮しっぱなしの二時間半。身も心も委ねて楽しめるぜいたくな時間でした、なんて幸せなんだ。キャサリン役の百花さんの魂を削るような熱演は見ていてほれぼれする。もともとこのキャストのために書かれた作品かと感じるくらい4役ともばっちりはまりきっていて圧巻。別演出、別キャストでもう1回見れるなんて、なんて幸せな企画なんだろう。
ネタバレBOX
数学者という生き方の何て孤独な事か。誰も証明していない世界の一部を、明らかに出来る人は一握りの天才で生涯自分の生活の大部分を捧げても年齢に反比例して能力は落ちていく。そして、天才が明らかにした世界はトップランナーであるほど、周囲には誰も味方も理解者もいないのだ。
物語は初見だったしあらすじも知らなかったので、一幕最後の「私が書いたの」には息を飲んだし、二幕終盤の父親がノートを読み上げる瞬間は、父親もキャサリンもどちらが狂人でどちらが天才かはわからずドキドキしながらも、泣きながら読み上げられた意味を成さない文字の悲しさは、ぐっと胸に染み入りました。ただ認めて欲しかったキャサリンが、ラストで椅子一つしかない閑散とした舞台で救われる瞬間はすごく静かで簡素に見えるけれど、すごい美しいなぁと思いました。人間て良いなぁ。そう思ってPLAYNOTEの「当パンごあいさつに代えて」読むと感じるものも大きい。本当にダルカラの人達は日々闘ってるなぁ。
「ゴドーを待ちながら」
みけねこ企画
秋葉原 ACT&B(昭和通口より徒歩三分)(東京都)
2013/05/21 (火) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★
ちょっと厳しいね
男性の部
ゴドーを待ち続ける孤独感をだすには、スペースが足りないため、時間と空間的なものが、伝わってこなかった。
スマホとipadを観ながら待つということは
いつ来るかわからないゴドーを待っている微妙な空気感がない。時間つぶしの道具で違和感あり。
ゴドーが来るの期待しつつ、反面期待してない部分をもっと表現してほしい。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★
怖いのは変装ではなく・・・・
キリスト教徒がみたら、やばくない?
私は特に信仰心はないが、
芝居に宗教色が入ってしまうとどうもハラハラしてしまう。
上演前のパーフォンマンスと芝居」との結び付きは?
また面白いところもありますが、全面的には笑えないところもあった。
Orb 第5回公演
Orb
浦安市文化会館(千葉県)
2013/05/25 (土) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
感動!!
Orb第5回公演
今回も感動のフィナーレでした
どんな形であっても次回があることを
期待します!!
ミーツ
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
缶コーヒー
面白い。色彩がいい。かわいい。
ネタバレBOX
伊東沙保…母。父と生き別れた後、子を産む。缶コーヒーの空き缶を父と思って生きる。かわいい。
板橋駿谷…子。怪物を部屋に持ち帰ろうとがんばる。怪物の言葉を想像で補う。
亀島一徳…子の友達。あだ名、ほしいも。友達は板橋だけだけど、メンタルの強さは折り紙つき。結構男気もある。想像力で会話ができる。
望月綾乃…子のことをいつも見てる女の子。ミロのヴィーナス(ヴィーナスの誕生?)になりかけた。
工藤洋崇…父。追っ手を探しているが、それには会えず、女の子に会う。子に説教喰らう。
水越朋…女の子。シルバニアファミリーが家族。缶コーヒーがお父さんになってた。
小橋れな…子になついてる(と思われる)怪物。ユーモアがある。
母と父が別れてから、父が女の子に会って、母と子に再会するも父と分からない話と、父を缶コーヒーと思っていいる母に見つからずに怪物を部屋まで連れようとする子の話。
ユーモラスな展開とセリフがふんだんで笑える。象徴的な演出と効果的な音響照明センスがいい。キャラが魅力的でかわいい。男も女も。
それでいて、母と父の空き缶積みの失敗からの流れ(父と気づかず)とか、怪物の心を想像する子と怪物の別れとか、父と女の子の楽しげなダンスと別れとか、中島みゆき「タクシードライバー」のような寂しさ(と力強さ)の同居した舞台が気に入った。
象徴するものが、支えになり、傍からみれば?でも、本人の中では現実であると。それが生きる原動力になると。人生、それで結果オーライなんじゃないかと。いい作品だった。
伊東の演技は抜群だったし、亀島のコメディな子演技も良かったし(缶コーヒーでヘドが出るは笑った)、望月は声もいいがヴィーナススタイルも美しかったし、小橋の鳴き声はキュートだったし、言うことなし。水越のダンスはやはり良かった。何気に声もいい。
Speciality
P・Q・R
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2013/05/27 (月) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
得意料理でおもてなし♫
こじんまりとしたLIVEスペースがとても心地よい、楽しいパフォーマンスの数々でした
(*゚▽゚*)
Speciality
P・Q・R
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2013/05/27 (月) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題718(13-143)
19:30の回(曇)。18:45会場着受付(受付開始は18:30)、ドリンク注文。この時間に入ってすでに数名のお客さんが席に。舞台手前、下手にRolandのキーボードとマイクスタンド。P・Q・Rは3作目、「グッドモーニング~(2011&2012)」で2つ。調べたら朝倉さん「Hi-School」に出ていらしたのですね。斉藤さんも客演を何作かみています。今夜はお芝居だけではなく、歌、生演奏、落語、ダンス、バレエ、朗読と盛りだくさんで、万華鏡を覗き込んでいるかのような感覚。
19:38開演(暗転)~21:01終演。
ネタバレBOX
当パン「MENU」には12の演目。その中のひとつ、いしいしんじさんの作品(調律師のるみ子さん)が、斉藤さんの朗読と小林(真)さんのパフォーマンス(マイムに近いのかな...)で演じられました。伝わってくる何とも言えない情感。ずっと舞台をみていて、その指先の動きにあわせて「音」が聴こえましたが、それまですぐ横のキーボートが待機していたことに気が付きませんでした。
オシャレなステッキダンス、白いシャツにカラフルなパンツ、クラリネットとアコーディン、平易な英語の落語、多彩なメニューと多才な出演者、とっても楽しい80分でした。
これで斉藤さんのブログに、カラダを動かす話題がたくさん出てくることが理解できました。
チェンジ・ザ・ワールド
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★
悪くはないのですが…
再演ということで、話の内容としてはきちんと出来ていました。
ただ、何かひとつしっくりこない感じがありました。
もしかすると観たのが初日だったからかもしれませんが、各役者の芝居が個別に行われ、お互いかみ合ってなかったような印象を受けました。キラー鈴木の一人舞台といった感じもしましたし、それはそれでテーマに合っていると言えなくもないですが…
とはいえ演劇全体という観点では、照明、音響、装置等々良かったので、悪い評価にはなりません。
ネタバレBOX
笠野氏以外の役者さんの活躍が増えるのかどうかで、今後この劇団の方向性が決まると思います。
恐怖が始まる
ワンツーワークス
劇場HOPE(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
この上ないクォリティの高さ
相変わらずクォリティが高い芝居を見せてくれます。
役者陣の演技力の高さ、演出のこだわりは、他では見られないです。
奥村さんのよだれを垂れ流しながらの演技は、さすがです。
女優陣の演技には、生気みなぎる色気がありました。
この日は、公開ダメ出しなるイベントがあり、古城さんのダメ出しがみれました。
単に演じることを許さない厳しさ、観客が共感しない演技には妥協しない、素人には超人の域の演技のこだわりでした。
役者の演じるとは、私のような一般人にとって改めて特殊能力だと実感しました。
帰りには、展示されていたDVD全種類を大人買い、そして次回公演を予約しました。
その場で、座席指定&発券という驚きのサービスです。
笑うゼットン
トツゲキ倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
テロレロレロン・テロレロレロン・・・
と、”Zん”は笑うそうです。
あーさて、予想していたSFではなかったのですが。
なかなかな登場人物たちの性格とか描き方が楽しめました♪
(1時間50分+(終演後に歌つき)
ネタバレBOX
ウルトラマンの最終回でヒーローであるウルトラマンの敗北=死亡という話からすぐにTVを消してしまい、翌日の友達の話の輪に入れず、それがきっかけでいじめの対象になったイカリ君。友人が自らもいじめの対象になってもイカリを助けてくれたという話をいじめ問題がヒートしていたときに記事にした当事者の2人が、北と南のジャンクションセキュリティエリア=JSAに設置されたプレセンターにて共に報道に関わりながら周囲の人間(記者たちなど)と北のミサイイル発射行動による出来事に巻き込まれてゆく話でした。
(う~む上手にまとめらんねぇなぁ)
その記事に助けられたという、いじめにあっていた(上記2人のような関係の)女2人旅の旅行者さん。OO7ばりの小道具を要求する勇気だけは人一倍ある現地調査に向かったアキバ氏のキャラクターはユニークで、こんな事があったと再現された女子会トークが楽しかった。カメラ担当の寒いギャグのあとに必ず流れる風の効果音や、テンポよく繋がる話に説得力のある状況進行は見事でありました。北に拉致されて消息不明の家族の存在を、ラストでアキバ氏の脱出手伝いしてくれた人物として「なんでレイコさん俺より先にセンターにいるの?」と双子の姉妹設定風にバラすトコも上手でありました。
舞台セットが手作りの丸テーブル2つに椅子の代わりの木のボックス4つは既存のもの使用してもよかったのでは?と思ったです。プレスセンターの一室が設定なら、会議室などによくある折りたたみテーブルとパイプ椅子のほうが情感出やすかったのではと思った。
それにつけても登場人物のらしさも気に入りましたー。
それっぽいキャラ付けに相応しい服装や言動などが自然でよかったです。
リズム感や会話のセンスが良かった分、次回は舞台セットなどを頑張るのはいかがでしょうか?
三浦直之初監督作品『ダンスナンバー 時をかける少女』
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/27 (月) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
時をかける少女
面白い。60分。
ネタバレBOX
正直、話が面白いとも思わなかったけども、なんか愛らしい作品だなと。
女子高生の我妻三輪子が友人の安川まりとともに「運命の人」を探しにでる話と、バンドボーカルやってる亀島一徳が島田桃子へ告白する話を交互に描く。我妻のひ孫が島田でってつながりがあって、終盤でもリンクする。
安川にあっさり捨てられ、見知らぬ地で川の中歩いたりした我妻。自殺する島田を何度も歌で蘇らせて愛を伝える亀島。時間を越えた我妻が、亀島らの場所にたどり着き、島田の指輪を拾うってとこでエンド。
感覚的に面白いと思ったし、ロク(亀島)の歌声は良かったし、ウロ(島田桃子)の怒った表情はかわいかった(島田は声もいい)し、我妻のへんちくりんな女の子は魅力的だった。好みではある。