満足度★★★★
木ノ下歌舞伎「黒塚」観ました
愛知芸文20周年記念「金の文化祭 in AICHI」(構成・演出 おーじ)に出演させていただいた縁で、横浜まで足を運びました。
前回の「義経千本桜」と違い、会場の場所が地図を見てもよく分からず、建物の裏に回ったら人がいたので聞いてみると、主宰の方でした(笑) 木ノ下先生に会場案内をさせてしまった。。。
安達ケ原の鬼女をベースにした元の本自体が短いためか、前半の導入はやや間延びの印象。旅の山伏一行というより、13日の金曜日系ホラーで迷い込んでくるキャンパーみたい(笑)
鬼女の出自を丹念に見せた上での第二景、激しいダンス・アクションシーンが特に見もの。山伏と鬼女のギャップが、現代人と過去の人外の遭遇みたい。山伏も、原点に忠実な衣装にしたらどうなるだろう…
終演後の演出×主宰のアフタートークでは、納得いく点多数。
元の本がまるで書いてない点を大量に創作する苦労。原点を完コピしてから崩す誠実さ。変化の存在の悲しみ。美術のコンセプも、オリジナルを参考にした上で独特(抽象ー具象の行き来)、深い。
元の伝説等の予備知識がない方が、むしろ引き込まれるかもしれない…。本編→アフタートーク→本編 と観るのが理想かも「w