最新の観てきた!クチコミ一覧

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不道徳教室

不道徳教室

森崎事務所M&Oplays

シアタートラム(東京都)

2013/06/08 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

当日券で観劇
チケット予約したにも拘らず、入金締め切り日を間違えてしまい当日券で仕切り直して見に行った。
川端康成の「みずうみ」が発想ということだが、昔「みんなのうた」で聴いた大貫妙子の「みずうみ」みたいな世界観かな、と勝手に予想していたら、当たり前だがそれは関係なかった。
が、岩松作品にしては比較的分りやすく、都会的な現代文芸作品を見たような印象。面白かった。
いかにも山の手にいそうなリセエンヌ風の女子高生3人組、制服姿も似合ってて可愛かった。
舞台にいる二階堂ふみさんは、白目を剥いて滝修行してても違和感ない貴重な女優さんだ。毎回思うが、おそろしい子‥w!

ネタバレBOX

冒頭、暗闇の中からいかがわしい声が聞こえてくるものの、特別激しい何かが起こるわけではない。高校で現国教師の山城、教室で居残りさせられている生徒のあかねを軸に話が展開する。居残りの原因は課題作文の「将来の夢」が書けないからだと言うあかね。

教室から一歩出ると、秘密の場所で仲の良い友達と自己満足のお笑いセンスを発揮して放課後の一時を楽しんでいる。あの放課後の楽しみ方は妄想よりも空想を好み、森の中では実在するのか想像なのかグレイという人物まで登場する。現実では大人になりたいが恋してる自分に夢見てる、実際は背伸び出来ない女子高生そのもので可愛らしかった。

山城とあかねの、教室の窓から見える相手までの距離や、花屋のショーウィンドーから見えた姿とか、一つ一つの行動に相手の依存と必要度が上がっていったのか。そして越えちゃいけない一線を越してしまう。その一線の言葉のやり取りは穏やかではないが、美しい台詞遣いで透明感ある描写だった。季節は巡り、周囲の注目、公への密告、山城のストーカーという行為が露呈となるが学校生活はまだ続く。

冒頭の「将来の夢」がここに繋がっていたのかは分らないが、卒業後の進路によっては仲の良い友とも離れるかもしれない、ずっと好きだった男の人は自分の元から離れていくかもしれない、女子高生の他愛無い恋愛感情と友情ごっこの亀裂。久子、弥生の処女性とあかねの非処女性からくる無意識の三者三様友情の境界線。自分達の感傷的な一面もあったのか、言葉に気持ちをのせて話す事を避ける気分のまま時間だけ過ぎていく。
川端文学に関わらず、昭和初期の文芸作品とか読んでいると、美少女崇拝のような美少女信仰が顕著にあると思うが、この山城も少女美化みたいに、あかねへの思いが神聖化していたのかも。
その対極にいたのが、リカコだったのではないのかなーと思った。

森の中に吸い込まれていくかのようなあの場面は、山城はあかねに手をかけたんだろうか。

岩松さんは変わらず面白い芝居をされる、それだけでもう満足。
おぼろ

おぼろ

STAR☆JACKS

江坂スペース・シアター(大阪府)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

素敵でした☆
STAR ☆JACKSさんの「おぼろ」観て来ました♪
柿ノ木さんの作品はやっぱりおもしろいですね~♪最初から最後まで目が離せなくてワクワクドキドキが止まりませんでした!!
ダンスの時も楽しくて役者の皆さんがめっちゃめちゃ輝いてました☆
お話も面白く殺陣は迫力があって手に汗を握っちゃいました(笑)
素敵な舞台ありがとうございました☆きらきら
次回作品も楽しみにしてます♪

観客人狼×村人役者

観客人狼×村人役者

UDATSU

小劇場 楽園(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

ありがとうございました
お客様参加型のお芝居は初めてでしたが、こうきたか!と新鮮な気持ちで拝見しました。

ネタバレBOX

 まず始めに、ほとんど舞台を見たことない私の感想なので気に障ったなら申し訳ないです。

 内容は人狼ゲーム。その時々の状況はさまざまなので、ほぼアドリブなんだと思います。アドリブだからこそ生きたセリフになったり、緊張感の中、ふと変なことを言ってしまったときの笑いなどのアットホームな雰囲気がよかったです。ただその分、物語を楽しみに来ていた人がいれば、物足りなかったのかな?とも思います。

 後半はよりゲームに舞台要素が入り、GMの人が人狼になって展開がゲーム以上になるところにドキドキしました。人狼側に付いた私たち観客が舞台上の出演者を追い詰めるのは新しい感覚で、この構成はとても好きです。ですが残念だなぁと思ったのは、登場人物のみなさまが皆同じキャラクターに見えてしまったことでしょうか。もっと個性があったらお話にも広がりが出る気がします。

 今回は招待いただきありがとうございました!色々書きましたが、とても面白かったです。また次回の公演も楽しみにしています!
さよならは言わない〜病室より愛をこめて2〜

さよならは言わない〜病室より愛をこめて2〜

劇団裏長屋マンションズ

シアター代官山(東京都)

2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

見どころは後半!
皆さん書かれているように、正直中盤まで、非常に重くやや退屈気味であった。
笑いもほとんどなかったと思う。
中後半よりテレビの青春ドラマに出演されてた青木さん(とても…には見えない美貌 飛び出せ青春のイメージ大 )や
水沢さん(変わらずチャーミング 俺たちの旅の食堂の娘役イメージ大)が出だしてからは赤塚味滲み出はじめ、そこからはしんみり・じーんと観させてもらいました。
終了後の赤塚さんの挨拶も人柄が出てて印象的です。

奥村さんのお茄子

奥村さんのお茄子

こねじ

大吉カフェ(東京都)

2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

2バージョン観劇
佐々木×菅野と両角×浜野の2バージョン観劇。
大吉カフェという一軒家が物語の世界観とマッチングして、物語の持つ面白さ不思議さが二乗、三乗となっていました。面白かったです。

お茶の間戦争

お茶の間戦争

かーんず企画

シアターブラッツ(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★

敵とのドタバタがもう少し合っても
キャラの作り込みや関係性もわりとよかったし、非日常となった日常を取り戻そうとするドタバタも悪くなかった(イマイチ客席受けは悪かったがww)。
敵側のキャラも出てるので、敵とのドタバタがもう少し欲しかった気もするが、なかなかには面白かったです。

マリオン

マリオン

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

感性
初めての青☆組観劇でしたが、瑞々しくて細やかで暖かい感性がとても心地良かったです。
少女から老婆まで、女性が持つ可愛らしさが溢れてました。

常につきまとう孤独感が、より深みを増し、未来なのにノスタルジーを感じたり、春の中に秋の侘しさを感じたりもしました。

演技力の高さにも目を見張りましたが、特に場面転換での演出がとても良かったです。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ありがとう。そして次を楽しみに
いろいろな意味で素敵な出来事だった。単なる「芝居」とは言えない、なにか大きなものが動いているような、そんなうねりの中に一緒にいた感じがする。もちろん、おぼんろの5人の語り部たちの芝居の力量は素晴らしい。だけど、その5人を支えてくれるたくさんの人たちがいるのだろう。照明、衣装、舞台美術、撮影、受付やその他もろもろの多くのたちが、熱意をもってあの舞台を創り上げているのを感じる。私を含めて参加者は、そうした5人の語り部を支える裏方の人たちの熱意も、芝居を観ながら感じ、そして自分もなぜか同じ立場になりたいと思うのだ。これから先、「おぼんろ」が大きくなって行く上で、多分たくさんの問題が起こってくるだろう。そんな時、自分たちが何をしたいのか、という原点を思い出してほしい。次々にハードルは高くなるようだけど、結果は後についてくるもの。焦らずひとつひとつの物語の世界を存分に創り上げ、多くの人を楽しませてもらいたい。

ある苅屋くんの人生

ある苅屋くんの人生

怪傑パンダース

ザ・ポケット(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

コクが欲しい!
主張したいことは明確なのだけれど、深みに欠ける。
どうもチラシから受けるイメージ、舞台セット、話の内容に一貫性があるようには見えにくい。

出演者は、皆若くエネルギッシュなので、ドンドン経験を積んでいってほしい。
ザ・ポケットで昼間の部で満員なんて皆の大きな期待の証拠である。

バイト

バイト

カスガイ

テアトルBONBON(東京都)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

贖罪
喜安さん脚本・演出で見ることが多かったので、演出のテイストが随分違う事が新鮮でした。

結末は予想内だったけど、だからこそのラストシーンがすっきりしました。

喜安さんの脚本を、気になる玉置さんが演出・出演という事で観劇を決めたのですが、玉置さんの怪演が見られて良かったです。

ネタバレBOX

唯一罪がない日高が、人殺しをしたことでどうやって償っていくのだろうかと思ったが、ある意味社長井上のこのうえない願望を叶えているわけだから、贖罪は完了したのかとも思った。
SQUARE AREA

SQUARE AREA

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

娘と父 点と線と面
  スクエアエリア 四角い壁だけの空間  娘と父 点と線と面 おまえはいない それでも生活は続く。 娘の人生 SQUARE AREA とても面白い物語でした 音光 の使い方が上手い。

ネタバレBOX

  スクエアエリア 四角い壁だけの空間 見えないドアがある 4人が気を失って倒れている 一人が気がつく 4人が目ざめる。 どうやって入った? 携帯が無い 死後の世界? 車で事故 UFOにさらわれた 空間のひずみ これ最初から有る 手紙 スクエアエリア 余命 僅か60分 何かが始まった 見えないドアノブがある 出る 反対の壁のドアから入ってしまう。手を出す反対のドアから手が出る。 たたく 痛い。 別のドアから出る 入る 繰り返す バタン ガラガラ女が倒れている 飛行機の音 ノブが無い ドアが無い 赤い照明 僕が事故 繰り返す 僅かな時間 死体が動いた 経ちあがって笑った これ初めからありました 手紙 クリア。 逃亡 病 逮捕 金欠? 囲まれている、1面揃った。
 ステージ2 壁にドアは無い 上は? 張り付いていた8つの頂点12の辺 ひき逃げ 死体 動いた 大丈夫です 私医者 丸い先生娘が世話になってます。 同じ職場 どこかで会った? ナンパ? 紙 リストラ ブログ炎上 ネットアイドル 破局“パキパキ割れる音” 揃った 先生消えた あれあの女性消えた 次は3面目 ステージ3 余命40分 もうやだよ トイレ無い 密売 借金 保障 売人の山さん 病院から薬を流す 売るだけ 私だけ中毒 ファン同士文通 手紙届ける 揃った 売人が消えた 花の色が濁り始め 茎と葉だけに 花を変えました 外から中へ その音が聞こえる ステージ4 30分 私からだが痛い ノブリン(痛み止 麻薬)をのむ 先生出る 売人入る トイレ“ウォーー” 原住民 無人島 ジャガー 追い詰められている。 また揃った “パキっパキ” 追い詰められている。
ステージ5 タイムリミット10分 出た、、、おなら 続く物語 ゴムのキューブ繰り返す時間 思い出 人がつながりました、物語がつながりました。悪くなる病気もある。
 娘と父 点と線と面 おまえはいない それでも生活は続く。 娘の人生 SQUARE AREA とても面白い物語でした 音光 の使い方が上手い。
第4回公演「おかしこちゃんと、おまぬけくん」&第5回公演「在るはずの女」

第4回公演「おかしこちゃんと、おまぬけくん」&第5回公演「在るはずの女」

劇団天然ポリエステル

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

在るはずの女
登場しない主人公、周りの証言や状況説明で浮かび上がる人物像!いろんな顔を持っていて、どんどん増していく存在感、見事でした。少しの小道具などで役の入れ替わり、場面の設定表現もよかったです。

-しがない-

-しがない-

COoMOoNO

キッドアイラックアートホール5階(東京都)

2013/06/19 (水) ~ 2013/06/21 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題738(13-164)
19:30の回(小雨)。19:00、エレベータで4Fに上がり出たところに受付、そこから階段で5階の会場へ。1Fは何回か来ましたが5Fは初めてです。そっと覗いてみると入り口近くに女性の方がひとり座っていらっしゃいます。入るとテーブルと2脚の木製の椅子があり、会場の右側に椅子席。前列はミニ椅子、後列はパイプ椅子の2列でやや円形の配置。中央に座るとテーブルの向こうは大きな窓(不透明)、外はキャンパスに通う道路。下手が入口、雨音、車の音が聞こえ、内側にコート掛。上手に掛布団。客席右横に足の長いランプとテーブル上には食器とグラス。目を女性に戻すと、黒い髪をうしろでとめ、黒い衣装に靴。じっと何かをみているようなみていないような佇まい。ときどき立ち上がり上手に、そしてまた戻ります。一言も話しません。終わって振り返ってみると、そういうこと(役柄)か...と。

こちらは初めてでなんとなく今夜の公演を探していて、6/10(月)、ここの1Fで芝居をみているので団体情報をみると、「最近の写真」が目を引き、さらに情報登録の「モコ」さんはどんな方かとみると...「渡辺美帆子事務所」の制作...とありました。

渡辺さんは「小瀧ソロ(2011/5)」「サよりよろしくバー(2011/8)」「点にまつわるあらゆる線(2012/2)」の3作をみましたが、その後別府に拠点を移していました。サイトをみると東京に戻っていて秋に公演と。これも何かの縁と思いみに来ました。

個人的には「芝居」っぽくないところが大変よかったです。二人芝居で短時間のリフレインを多用。

「説明」をちゃんと読んでいなかったので「目の見えない少女」ということは、少し経ってから気がつきました。開演前にそんな雰囲気だったわけです。
吸血鬼の特性には特に触れることなく少女との感情は控えめに、会話も朗読のように、「パンとワイン」が二人の間に置かれ、時間が回るようでした。19:32開演~20:31終演。次回もみたいと思います。

ネタバレBOX

ときどきBGMが大きくセリフが聴きにくかったこと、窓を開けたシーンでは外の音が「現実」そのものだったこと(サイレンも聞こえた)、何か「吸血鬼」らしいアイテムがあってもいいのでは、などが気になった点です。

もう少し照明に凝ってもよかったのではないかと思いました。
四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

おいおい!
ベタな演技で、決して上手とは云えない役者さんもチラホラでしたが、だんだんヒートアップして楽しめました。
お話もおもしろく、けっこう素敵な台詞もたくさんあったりして、ちゃんと感動できました。
女優さんたちの掛け合いが楽しかったです。

サロメ

サロメ

虹創旅団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

いいっ!ヘロディアス最高!!
すみません、ヘロディアスが台詞言う度に大笑いしてしまいました。いい味出してるな~と。帰りの電車でも笑いが止まらず・・・・。劇団の意図とは大きく違ってしまったと思いますが、私はコメディとして楽しみました。ごめんなさいです。でも、こういうのも有りだと思います。コスプレサロメとでもいうか・・・・。しかし、ヘロディアスが強烈で、サロメがかすんでしまいましたね。中途半端に本当にきれいにしようとしたのがまずかったのでは。サロメはユダヤの王女様ですから、ゴスロリでも貴金属ジャラジャラは必須だったと思います。シックにまとめるには金銀はよろしくないというので着けなかったのだと思いますが、マーカサイトなどのアクセサリーでシックゴージャスに決めて欲しかったです。それにサロメの衣装には黒のレースやシフォンを足して欲しいなぁ。アクセサリーは普段あんまり見かけないどっしりしたアンクレットや足指輪など。色の白い俳優さんだったので、きっとよく映えると思います。

ネタバレBOX

サロメの踊り、これはもう、パラパラしかないかと・・・・。パラパラでも十分に妖艶さを出せたと思いますが。正直演技は評価外ですが、私はこのテイスト好きです。オカマバーのノリで全体を貫くとものすごく面白くなると思う。サロメの衣装といい、踊りといい、こうした明確な輪郭が無かったので中途半端に終わってしまい残念。しかし対比とは恐ろしいもので、ヘロディアスが出てきた途端、サロメが可憐に見えてきた。ヘロディアス恐るべし。首の部分をちょん切るチケットも楽しい。
さよならは言わない〜病室より愛をこめて2〜

さよならは言わない〜病室より愛をこめて2〜

劇団裏長屋マンションズ

シアター代官山(東京都)

2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

思ってたのとちがう、、
話はとても感動的で良かったのですが、話が思ったより重くコメディ要素がかき消されている感じが見受けられました。
原作を書かれた座長赤塚さんの演技ビシビシつたわってくるのですが、他の出演者のストーリーが薄く感じられ少し物足りなく感じました。

ネタバレBOX

公演後の舞台上で赤塚さんが本公演を目前に音響スタッフが他界されたというお話を聞いて、赤塚さんが並々ならぬ気持ちでこの舞台に臨んだのだなということが伺えましたが、、、少しワンマンっぽくも観えました。
四の五の言わずに恋しろリーマン!

四の五の言わずに恋しろリーマン!

Island

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

満足度★★★

いやいや
いやいや、確かにリーマンの世界でしたが、さすがにラストにかけてはありえないでしょう。笑。(オーナー企業だったとしても、コンプライアンス、コーポレートガバナンス的にうんぬんかんぬん。笑。) そういうハチャメチャなところも狙ってなのかもしれませんが。 実際の会社的な世界はもっとドライで殺伐としてると思うし。笑。 とはいいつつも、後半のサスペンス的?なところの方が恋愛的な話よりも面白かったです。 ネタ的なところはちょっとベタベタな感じがしてもう少しナチュラルな感じだとよかったかなぁ。 スイマセン。。 それと、経理部の部長のキャラがとてもよかったです。笑。


relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

なるほど
舞台、素敵でした。

ネタバレBOX

ブルーシートだけで世界感がでるなと思いました。
役者さんは魅力的な方が多かった。

リアルでよいですね。
ココロに花を

ココロに花を

ピンク地底人

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

擬音だけの作品も観てみたい
このフェスティバルへの応募文章とチラシの文言を読んでから拝見したら、
ストーリーが全然違っていて少し戸惑いました。
携帯電話がいつ出てくるんだろうと待っていたんですが、
最後まで出てこなかったですね(笑)。
チラシのビジュアルから受ける印象と、作品の内容もかなり違いました。

SFっぽい少し不思議なストーリーは、イキウメに似てるな~と思いました。
(後で気づいたのですが、イキウメの『散歩する侵略者』を上演されてますね!)
効果音を役者さんの声で表現するのが面白かったです。漂う雰囲気が独特で、
登場人物たちのぎこちない会話にも味わいがありました。

作・演出のピンク地底人3号さんは、戯曲で会話を書くことが初めてだったと伺いました。
今までの戯曲は擬音とト書きだけだったそうで、とても興味深いです。
擬音だけの作品も観てみたいと思いました。

ネタバレBOX

夢の中での患者たちの交流が、複数の絞殺未遂事件の犯人探しとどうかかわっていくのか、
追うように観ていたのですが、話がなかなか進まなかったですね。
「あの話はどうなったの?」という疑問への答えがないまま、間延びしているように
感じることもありました。でも、はっきりとは見えないことや、
ひっかかってモヤモヤすることから、色んな事を考えることができました。

大学教授の殺人の自供が覆され、犯人探しは振り出しに戻ってしまいます。
昏睡状態にある妻の病室に熱心に通う刑事が、実は妻の浮気を疑っていて、
彼女の首に手を掛ける場面が挿入されました。
誰が、何の目的で、愛する人を殺そうとしたのかが、どんどん曖昧になっていきます。
そして、自分のことを見守ってくれるはず人々は昏睡状態にあり、
意識があるのかないのかもわかりません。

例えば私が1人で外国にいる時にパスポートを失くしてしまったら?
自分を知る人が全くいない場所で、人間はどうやって自分が自分であることを
他者に伝えられるのか。もしかすると自分でも自分が何者なのか、
わからなくなってしまうんじゃないか…。
人間の存在なんていつだって不確かで、不安定なのかもしれません。

脚本は整理すればもっと面白くなると思いましたし、舞台美術はシンプルで見やすく、
空間もちゃんと埋まっていました。衣裳も含め、全体のセンスがいいですね。
こういう作品は古びないので、再演もできるのではないでしょうか。
黒塚

黒塚

木ノ下歌舞伎

十六夜吉田町スタジオ(神奈川県)

2013/05/24 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎の本質を伝えるポップな現代演劇
原作歌舞伎の世界観を壊すことなく、丁寧に余白を埋めて、現代に通じるお芝居にしていました。
たとえば花組芝居のように女形が登場したり、衣裳が豪華絢爛だったり、
歌舞伎のビジュアル要素を用いるのではなく、
歌舞伎の本質をポップな現代演劇にして伝えてくれたと思います。

役者さんは皆さん素晴らしかったです。
特に老女岩手を演じた武谷公雄さんの技術は非常に高いと思いました。
照明も音響も音楽も転換も良くて、あの小さなスペースで組み立て式のセットでも、
十分に歌舞伎作品として味わえました。

実際の歌舞伎では、メインの俳優以外の俳優はリアクションをしなかったりするので、
現代劇に親しんでいる私は、最初はその方式に馴染めませんでした。
でもこの作品では、俳優それぞれが舞台での出来事にちゃんと反応していたので、
違和感なく拝見できました。

原作の完全コピー稽古をやると聞いて、びっくりしました!
歌舞伎は所作やセリフの抑揚も独特ですから、
体得するために相当なお稽古をされたのだと思います。
完全コピーの通し稽古をUstreamで配信したそうですね、見たかった~。

終演後のトークも、90分やってもらってもいいぐらい面白かったです。
公式サイトにアップされた木ノ下裕一さんのラジオ番組風(笑)、音声ガイダンスも聴きましたよ!

ネタバレBOX

ヒッチハイカーのような姿の若者が4人出てきて、岩手のあばら家を訪れます。
登場までに何もない時間が長く取られていたのには少々戸惑いましたが、
彼らが「僧です」と言ったのには笑っちゃいました(笑)。

歌舞伎、現代口語歌舞伎、現代口語という3種類の言葉を、うまく組み合わせてありました。
僧たちの中に1人だけ岩手の言葉を理解できない人物がいて、
彼に説明する現代口語のセリフのおかげで、観客が置いてきぼりにならないんですね。
その配慮と工夫がいいと思います。

具象と抽象の表現をバランスよく慎重に選んだ演出でした。
拾った薪の束に岩手が花を挿す場面がとても良かったです。
包丁を最後まで扇子で表しつづけたのも品がいいと思います。
ヒップホップのダンスに歌舞伎の動きを採り入れていて感心しました。

音楽には中島みゆきの「時代」などの昭和歌謡、ラップ、歌舞伎の楽曲も使っていました。
ラップの歌はスピーカーから流しているのかと思ったら、僧たちが実際に歌っていました(笑)。
合いの手を入れるのも可笑しかった。

鬼になった岩手を倒し、僧たちが安達が原を去る時、
1人だけ立ち止まって岩手のために祈る演技がありました。
それが岩手に殺される娘を演じていた俳優だったことに、救いを見出せました。
岩手は鬼になってしまったから死ぬことができません。
彼女は人間を信じて、裏切られて、殺して…を繰り返す悲しい運命。
黒塚(墓)にズルズルと入っていくラストシーンも良かったです。

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