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青春スープレックス!?

青春スープレックス!?

風雲かぼちゃの馬車

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/06/27 (木) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題745(13-171)
19:00の回(曇)。18:25会場着、係の方に案内され受付、列に並びます、18:31開場。入ってみると「リング」でした。入口側がメインの客席(ひな段)、左右に若干の席。ザブトン2枚重ね+背中にフカフカクッションですこぶる快適。場内蒸し暑く...いや熱気ムンムン。ずっと「初めて」と思っていたのですが、帰宅して過去公演をみていたら2作目でした(すみません)...「チェスト寺田屋(2011/11」をみてました。そして此処は初めてというか相当前に「銀河鉄道999(映画版)」をまる1日(たしか4回続けて)みていたのは「相鉄ムービル」だったと思います。

劇団ピアチェーレ(日本女子大学)の浅賀友希さんが出ているということでみに来たものの、プロレス観戦経験なし、知識もほとんどゼロ。リング上では男たちが汗をかきかき準備に余念がないと思ったらデモ試合のようなものが始まったりして目を離せません。

18:55スモークの中、前説(Burning Love)~20:50、リング上、場外、客席とスペースを余すことなく駆け抜け、体当たりのパフォーマンスでいっぱいでした。
すべて「振付」があると思うのですがよくできていると思いました。私はコンテンポラリー(系)ダンスも好きなので、(みえた範囲では)危ない場面もなく、これだけ動き続けたこと、そして声を出して2時間近くやり抜くことに驚きました。

次回は9月(@711)ちょうど連休、ピアチェーレは11月(4月と同じ会場)とどちらも予定に入れておきます。

浅賀さんは3作目になります。終演後少しだけお話ができました。ピアチェーレとは違い、スピード感/躍動感が求められるカラダの動き(空中戦)、受け身の練習をしたということですが、やはり横浜までまにきてよかったと思いました。

relic(ご来場ありがとうございました!)

relic(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/06/24 (月)公演終了

雰囲気は伝わった
場内が暑かった。
雰囲気は伝わったけど、この劇場にしては話がちょっと長いと思う。
お尻が痛かったり、暑かったりする中で、後半部分でたっぷり間をとられると
もうすこし早く進んでほしいと願ってしまう。
考古学というあまり日常に関係の話で観客の興味を引くのは
難しいことだと思うので、うまく導入してくれたらよいと思う。

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

うそつき
以前観た踊れ場版(池亀三太演出:2バージョン)が軽快だったのに対してオリジナル版たるこちらは重厚…と言うより間も十分にとって深みがある感じか。
それぞれに違った味わいがあり面白く、season2の別キャスト版も観たいものだが、果たして…?

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

千両みかん/屋上庭園
「千両みかん」
いくつか観た「立体落語」の中では一番落語寄りか? ちゃんとマクラまであるのは初めてかも。
一方、ほぼ上半身のみの表現である落語に対して2人の演者が全身を使い演技エリアの中をところ狭しと動き回るのは演劇的。
ピアノ曲を管弦楽に編曲した味わいかもなぁ。

「屋上庭園」
冒頭部分を3つの変奏で見せてツカミはオッケー、途中に会話のリフレインもあり、Re-MIX的な?
また、狭い板の上での演技(「カイジ」気味?(笑))は切羽詰まった男の心情の表現か。
時折出てくる太極拳のような緩慢な動きもアマヤドリ風味で、あーなるほど、的な。

寺山修司作「盲人書簡」

寺山修司作「盲人書簡」

雲の劇団雨蛙

サブテレニアン(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

・・・
闇である意味が微塵もわかりませんでした。闇である緊張感も、闇に堪えうる役者の身体もない、間延びした暗がりでの芝居というだけ。
また元脚本を大きく削っていますが、それがただ作品をスカスカにしているだけという印象を持ちました。
なぜこの作品をやろうと思ったのか?
上演からも、上演後のトークを聞いても、何ひとつわかりませんでした。

班女/弱法師

班女/弱法師

shelf

d-倉庫(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

d-倉庫は、やっぱりいいですね
リーディングのようでいて、身体表現でもあり、・・・
ひな壇から、やや俯瞰気味に贅沢な空間を堪能しました(*゚▽゚*)

桜の森の満開の下で

桜の森の満開の下で

千賀ゆう子企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

幽玄の世界
味わいました。

ネタバレBOX

途切れ途切れのような発声法による歌唱は初めて聞くもので新鮮な驚きでしたが、あれがポーランド語だったのでしょうか。途中、チェロも琵琶の音色のようなときもあり、能の現代版のような幽玄の世界を演出するのにとても合っていました。

山賊が横行するような乱世の時代です。人の生首でお人形さんごっこのような、ままごと遊びのようなことをするとは残酷な話ですが、サロメ然りで洋の東西を問わず昔はそんな人もいたのでしょう。
『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

『うそつき』/『屋上庭園』/『千両みかん』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

『千両みかん』『屋上庭園』:アマヤドリ風味の2本立て
『千両みかん』と『屋上庭園』との2本立て。
『千両みかん』は落語、『屋上庭園』は岸田國士の作なので、なんとなく古典なイメージの2本なのだが、どちらもアマヤドリ風味がよく出ていたと思う。

ネタバレBOX

『千両みかん』
普通に落語を原作として、2人役者が演じるのかと思っていたら、その想像とは違っていた。
もちろん2人の役者が演じるというのは、そのとおりなのだが、イメージ的には、「2人で落語をやっている」という感じなのだ。

どいういうことかと言えば、例えば、2人の会話だが、会話中の目線が合うことはほとんどない。また、演じる役がコロコロと入れ替わる。さらに演技がオーバーだったり、普通の表現ではなかったりもする(お互いの背中に座ったり、担いで歩いたりなど)。
落語は一人で演じるものだから、会話の目線が合うはずもなく、役もコロコロ変わるのは当然。

「立体的な2人落語」を観ているようだったのだ。

しかも落語のように「マクラ」まで用意してあって、それには思わずニヤついてしまった。マクラがもう少し滑稽だったり、軽妙だったりしたら言うことないのに、と。
マクラからきれいに入るのではなく、マクラはマクラで、唐突に「大変です若旦那が…」で入っても落語らしいとは思うのだけど。

中村早香さんの、軽妙な動きと明るい発声は、落語の楽しさを体現しているようで、とてもよかった。本公演でも、あの独特の通る声は印象的なのだが、活き活きしていて、観ているほうも楽しくなってくる。


『屋上庭園』
どう見せるのか、興味津々だったが、面白い。
最初、冒頭数分を見せ方を変えて3回演じる。「ん?」と思ったのだが、ストーリーの展開によりその意味が見えてきた。
(勝手な解釈だが)それは、会いたくない昔の友人に、数年ぶりにばったりと出会ってしまった、戸惑いや、会話が成立するのまでの、心の揺れのようなものを表現していたののではないだろうか。相手にうまくチューニングするというか、そんなイメージだ。

つまり、観客が観ているのは、(主に)主人公である並木の心の様子、心象・心情なのだ。

平均台のような不安定な台の上に立つイメージ、足がぶるぶると震えるような中腰、さらに、早く妻が買い物から帰ってこないかと気を揉んでいるのにもかかわらず、妻たちは、スローモーションのように並木たちの周囲を歩き回ったりする、そうした演出は、すべて並木の内面を表現しているようなのだ。

そうした演出で、主人公・並木に、つい感情移入してしまう。

また、誰しも、会いたくないタイミング、今会いたくない人はあるだろう。ましてや「今何してる?」なんて聞いてほしくないタイミングや時期、相手など、はあるのではないだろうか。
そういう、「そっとしておいてほしい心」を、並木を通して見事に描いていた。

妻の「段々といい友人が少なくなっていく…」なんて台詞はキツイ。
しかし、並木は妻がいて救われているという点が、この戯曲のいい部分ではあるのだが。

並木を演じた糸山和則さんの、ねじくれた、ほの暗い感じがとてもいい。
ヒリヒリ感の共感がある。



……確か主宰で演出の広田さんは、結構な高学歴と聞いている。彼は、大学の同期にばったり会ったりして、並木が「まだ書いてるのか?」と聞かれたように、「まだ演劇やってるの?」とか「今何やってるの?」とか聞かれるときに、並木のように感じてしまうことはないのだろろうか、なんて余計なことも思ってしまったり……。余計ですね(笑)。
杮葺落六月大歌舞伎

杮葺落六月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2013/06/03 (月) ~ 2013/06/29 (土)公演終了

満足度★★★★

第三部 「御存 鈴ヶ森」「歌舞伎十八番の内助六由縁江戸桜」
杮葺落の3カ月公演も6月で最後。

ネタバレBOX

第三部 
「御存 鈴ヶ森」
真っ暗闇の鈴ヶ森での大立ち回り。腕や足を切り落としたり、顔や鼻、尻を削いだりと、なかなかポップにスプラッター。
幡随院長兵衛役の幸四郎さん、少しお疲れだったかな。


「歌舞伎十八番の内助六由縁江戸桜」
前半は、花魁、傾城の衣装の艶やかさを楽しむ。中盤は、滑稽さで笑わせて、ラストへ。
市川團十郎さんが演じるはずだった助六を息子の海老蔵さんが演じる(サブタイトルに「十二世市川團十郎に捧ぐ」とある)。
観客の多くが、海老蔵さんの登場を相当楽しみにしていたのが、客席のなんとも言えぬ期待感のざわめきでわかる。

海老蔵さんは大きく見え、声もいいのだが、いまひとつ、ふたつ重さがない。それはしょうがないけど。
吉右衛門さん、三津五郎さん、菊之助さんが楽しそうに脇を固めていて、つい彼らと比べてしまうと、まだまだこれからという印象。
吉右衛門さんとのやり取りは、どちらが主人公だかわからないほどだったが。
三津五郎さんは、「じぇじぇ」「今でしょ」などの流行り言葉や、市川團十郎さんのことや海老蔵さんの息子誕生のことなどを盛り込んで。動きも軽妙で、観客を大いに沸かせた。
モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

あくまで「宝塚版」の『モンテ・クリスト伯』
やっぱり宝塚は、面白いけど。

ネタバレBOX

原作としている『モンテ・クリスト伯』とは似たような話であって、別物と考えたほうがいいかもしれない。原作を読んでいくと人間関係で混乱するかもしれない。それぐらい違う。なぜそういう設定に変更したのかはよくわからないが、とにかくわかりやすくしたのだろう。
しかし、その分、テーマははっきりさせている。
テンポよく、一瞬ともダレるところはない。

ストーリーの展開上、避けて通ることのできない細かい設定等の説明を、この物語を演劇として上演しようとする、現代の学生と先生が現れるという設定に担わせる。
それによって、大長編のストーリーはサクサクと進む、それはいいとしても、そのせいで、舞台上の物語が作り物っぽくなってしまう気がする。
また、現代の学生と先生のパートが、舞台上で行われている物語とどうリンクしていくのか、あるいはどう決着するのかと思っていたら、それをやりっ放しで、いつの間にか彼らは消えていた……。
それだったら、そんな中途半端な設定にしないで、誰かをナレーション的な役割にしただけで十分だったのではないかと思うのだが。

また、ミュージカル・プレイと銘打っている割には、歌が少なかった。

主人公エドモン・ダンテスを演じる凰稀かなめさんは、八頭身どころか九頭ぐらいのスタイル。
悪役3人組もカッコいい。男性があのように演じたら苦笑してしまいそうだが、宝塚だとカッコいいのだ。

やっぱり宝塚は面白いと言ってしまう。

第2部のレビューは、冒頭にずらっと並び立つシーンは鳥肌モノだった。
宝塚の99年という歴史を振り返る内容だが、大昔の作家先生の紹介をされても、観客の多くはピンとこないのではないだろうか。
それよりも作品中心の紹介にしたほうがよかったのではないかと思うのだが。
帰郷 -The Homecoming-

帰郷 -The Homecoming-

Runs First

シアター風姿花伝(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

喪失感
「ロンドンの下町に男だけで暮らす労働者ファミリーのもとへ、学者としてNYで成功した長男が数年ぶりに帰郷した。結婚後、実家に帰るのはこれがはじめてである。彼が妻を連れてきたことに、父、叔父、弟たちは色めき立つ。その結果…。」

じっくり観られる、濃密な二時間の会話劇でした。
翻訳がすごく耳に入ってきやすく、また、役者に馴染んでいて好印象。
また、役者陣が巧みで、ドライな中に激情を忍ばせた台詞のやりとりが印象的。

台詞と役者の動きの双方から、「こいつ何考えてるんだろう?」って部分が丁寧に立ち上がってきていて、一挙手一投足から目が離せない。
色んな人が地球儀クルクルするシーンが好きでした。
中央にある椅子は玉座のようでもあり、
そこにステッキを手にして座る父(中嶋しゅう)は、
さながら一国の王。この芝居はシェイクスピアですと言われても疑いのない存在感・粗野粗暴な雰囲気が素敵でした。

ネタバレBOX

長男の嫁(那須佐代子)の存在感が半端なく、そして美しかった。

長男の嫁が家に来て、ウッヒョーイ女だー、てな所から段々話はおかしな所に進んでいく。
長男(斉藤直樹)が居る前で、弟たちは嫁を押し倒したりなんだり。
当然怒るだろ、と思うも、長男は、ただ見ている。
冷ややかな視線にいささかの苛立ちは感じられるものの、
より大きく、軽蔑に近い何かが漂うような雰囲気。

家族はエスカレートし、嫁を売春婦としてこの町で働かせて金を儲けよう、という段に。

長男はもうすぐアメリカに帰る。
妻に対しては「残りたければ残れば」といった感じ。

この、家族・夫婦のやり取りが、妙。
人間ならば、愛し合っているならば自然に起こるであろう嫉妬や憤り、
そういったものなしに、あるいは、思いが強いからこそ出てこないのかもしれないが、
とにかく、表面的な爆発無しに話が進んでいく様が、
何とも不可思議。
決定的な何かが失われてしまっているような、
人間を見ているのに違う生き物を見ているような、
あるいは、人間の、極めて人間らしい側面を見ているような、
一概に「これ」と言えない奇妙な感覚を味わった。

母のいない家に、帰ってきた何か。

ラストシーンは、父の玉座に長男の嫁が座り、
その膝に末息子が顔を埋める。
ルネサンスの聖母子を描いたような神々しい、しかし、何かが違う、
見た事のない絵であった。

表面に決して出てこない何か、
あるいは、決して出すまいと努める事により、
人間は、思ってもみない妙な方向に向かっているように見えた。

こんなことありっこない。
そういう異世界を見ているようでいて、
この『帰郷』の世界にある冷たい戦いは、
たしかに、この世のものなんだ、と感じる。

家に戯曲のコピーがあるから、読み直そう。
良い舞台でした。
舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」

舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」

トライフルエンターテインメント

ザ・ポケット(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★

テンポが良く伏線が巧みなコメディ
前作「バレルナキケン」同様、こちらのカンパニーの舞台はテンポが良く、時間を忘れて何も考えずに楽しめます。ストーリーは多少強引ですが、伏線の回収も巧みで気持ちがいいです。客席で何度も大爆笑が起きてました。

モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

好き
あまり期待していませんでしたが、こういう作品私は好きです。
ちょっと暗いですが、それぞれの方に見せ所があって、なにより凰稀さんの舞台にかける熱さがひしひしと伝わってきて感動しました。
ショーも、さすが宙組という感じで次々にスターさんが出てきて飽きがなく、凰稀さんが一生懸命に歌い踊っているお姿に感動しました。

南太平洋

南太平洋

宝塚歌劇団

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★

色気だだ漏れ
私の好きな下級生男役さんが、海兵さんでしたが開襟しまくって動作も艶っぽくて大大満足でした!
もちろん他の方もよかったです。
轟さんは風格があったし、真風さんもすっとして綺麗で、轟さんにも全然負けてなくて。
娘役さんにもかわいい場面があり、見所満載で楽しめて、最後には感動できるお話でした。

アガリスクエンターテイメントコーヒーカップオーケストラ

アガリスクエンターテイメントコーヒーカップオーケストラ

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/06/29 (土) ~ 2013/07/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

面白いコラボ
両劇団のいいところ(変なところ)が上手い具合にミックスされて、面白いステージになっていました。説明によると「最近何かと交流していて、ウマも合うのに、芝居の作り方は理解不能。」だそうですが、いつか制作秘話聞きたいな。

千年マチコ

千年マチコ

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
不老不死の食材を食べたせいで二千年以上生きているマチコさんが東京の寂れた銭湯を舞台に巻き起こす、なんというかNHK的な人情喜劇。
常に明るいマチコさんの設定はコメディエンヌ火の鳥的な存在で愉しい。約110分。

景気の良かった昭和末期〜平成初期の、その時代を謳歌した団塊世代の人達にウケが良さそうな洋楽バンドや日本のニューミュージックバンドのフレーズ等の話題が多かった気がする。それらを全て自分のものにしてしまう真知子さんの素晴らしいワンマンオンステージ、面白かった。

面白かったけど、私の体感した年代とは、ちょっと時代がずれていたので少し置いてけぼり感もあった。

ネタバレBOX

最後は銭湯屋の次男に刺され死亡となるはずが、不老不死の巧妙の所以か、無事復活。周囲にマチコさんの秘密もばれてしまうが、ばれてもあっけらかんとし、みんなの元を去っていくやり取りは、まるで女版寅さんのようだった。
バイト

バイト

カスガイ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/06/28 (金) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★

これは怖かった…
怪演という言葉がピッタリくる感じの玉置さんをはじめ、キャストの皆さんの狂気をはらんだような演技に惹きこまれました。舞台と客席が非常に近かったので、自分もこの理不尽な会議に参加させられているような感覚で、最後まで息苦しいほどの緊張感でした。それにしても怖かった。何か凄いものを観てしまったような気がします。

ネタバレBOX

ただ、ちょっとストーリー展開に無理があるかなと…。同じ危険を共有してるはずなのに、社長不在の間も社員同士で罵倒し合うのは何で?とか、どうも腑に落ちない部分が多いような気がしました。役者さんたちの演技が迫力満点なので、観てる間はそんなに感じなかったんですが(笑)
桜の森の満開の下で

桜の森の満開の下で

千賀ゆう子企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

6月末は繊細な作風の作品が多い・・
観客が思ったよりも少なかったけれど、素晴らしい作品だった。

ニットキャップシアターと言い、公演回数が少ないものがこのところ多くて非常に厳しい!(苦笑

でも6月末の湿気の多い時期に、安吾×理生の「桜の森の満開の下で」を観れるのがどうしても逃したくない気がして、優先順位としては割と筆頭(笑

いつかポーランド語との二重奏を生で観てみたいな。

てっきりぎゅうぎゅう詰めになるとばかり思っていたので拍子抜け。土曜夜は誰でも忙しいものだからね。でも上演時間70分だから割と見やすい筈・・♨

不思議の国のアリスより

不思議の国のアリスより

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★

RRR観劇
疾走感のあるコメディ、まさに小劇場らしいコメディだ
それでいて、観ていてあまり疲れを感じさせなかったのは良かった。

シュルレアリズムを掲げるハイジャックだが、このくらいシリアスな部分を覆い隠しているくらいの方が面白いんじゃないか…?

ネタバレBOX

舞台装置がやけに簡単で、あの後ろの幕が全部取っ払われる演出があってもおかしくないレベルだと思っていたがMの方を見た後どうやらそれはMのためであったと解った。

マイノリティとマジョリティの話。この劇についての自分なりの解釈を。

マイノリティとは大人になると失われるものである。だからアリスは時を止めた。かわいさとはまさにマイノリティだ、そして老いればかわいさ=マイノリティを失う。
そしてそのマイノリティを維持する、つまり時を止めることの手段として、「立つこと」を選んだ二人。「止まれ、お前は美しい」ファウストについてこういう解釈があるとは知らなかった。
同じく時を止める要素として、教養、ユーモア、喋ることがこの舞台では登場しそれは偶然にも、ゲーテやカフカが生きたドイツ近代におけるドイツ独自の文学的特徴「教養小説」と似通っている。
ネイサンと姉さんは同一人物で、マイノリティを求める子供と、マジョリティに染まった大人に分裂したのだと思う。姉さんは裁判官であり、物事にランクをつける至極合理的な存在、まさしく現代の姿だ。

要するに、まだ神話なるものの面影が残るメルヘンな近代と、合理主義に基づく痛烈な二項対立が潜んでいる作品ではないかと、
勝手に解釈いたしました。

コメディでもこういった深読みできる芝居は面白い芝居だと思います。

最後のシーン、ウサギが壁をぶち破るシーンは、そう来たか!と思わせる演出だった!俗っぽい解釈になるのかもしれないのですが、あの瞬間、ウサギ、アリス、ネイサン含め、ぞろぞろと出てきた人物は死を迎えていて、若さとか老いとかそういうものを超越した次元に辿りついた、って解釈でいいでしょうか…?
ぺしゃっ

ぺしゃっ

きもけん(気持ち悪い研究会)

多摩美術大学 上野毛キャンパス映像スタジオ(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

気持ち悪いメンズ(モフメン等)がたくさんいるのかと思って楽しみにして行ったら・・
全然気持ち悪くなかった(笑

気持ち悪くないものが好きな気持ち悪いメンズは多いかもしれないけれど、
この場合は、一見気持ち悪く見えるかもしれない物が好きな気持ち悪くないメンバーと言うところなのかな・・?

・・ほんのちょっとだけビジュアル系の要素を感じる。

ビジュアル系の格好をしているとかではなく、
ビジュアル系の自由な発想を取り入れている所と言うのかな・・?

他の舞台も、もっと「自分の好きなものはコレ」というのを恐れずぶつけて行った方が良いと思ったり。

自分は正直、こんなみんな恰好して街中歩いていたら昨今流行の切りつけ騒ぎも起きないのではないかと思ったり。

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