モンテ・クリスト伯 公演情報 宝塚歌劇団「モンテ・クリスト伯」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あくまで「宝塚版」の『モンテ・クリスト伯』
    やっぱり宝塚は、面白いけど。

    ネタバレBOX

    原作としている『モンテ・クリスト伯』とは似たような話であって、別物と考えたほうがいいかもしれない。原作を読んでいくと人間関係で混乱するかもしれない。それぐらい違う。なぜそういう設定に変更したのかはよくわからないが、とにかくわかりやすくしたのだろう。
    しかし、その分、テーマははっきりさせている。
    テンポよく、一瞬ともダレるところはない。

    ストーリーの展開上、避けて通ることのできない細かい設定等の説明を、この物語を演劇として上演しようとする、現代の学生と先生が現れるという設定に担わせる。
    それによって、大長編のストーリーはサクサクと進む、それはいいとしても、そのせいで、舞台上の物語が作り物っぽくなってしまう気がする。
    また、現代の学生と先生のパートが、舞台上で行われている物語とどうリンクしていくのか、あるいはどう決着するのかと思っていたら、それをやりっ放しで、いつの間にか彼らは消えていた……。
    それだったら、そんな中途半端な設定にしないで、誰かをナレーション的な役割にしただけで十分だったのではないかと思うのだが。

    また、ミュージカル・プレイと銘打っている割には、歌が少なかった。

    主人公エドモン・ダンテスを演じる凰稀かなめさんは、八頭身どころか九頭ぐらいのスタイル。
    悪役3人組もカッコいい。男性があのように演じたら苦笑してしまいそうだが、宝塚だとカッコいいのだ。

    やっぱり宝塚は面白いと言ってしまう。

    第2部のレビューは、冒頭にずらっと並び立つシーンは鳥肌モノだった。
    宝塚の99年という歴史を振り返る内容だが、大昔の作家先生の紹介をされても、観客の多くはピンとこないのではないだろうか。
    それよりも作品中心の紹介にしたほうがよかったのではないかと思うのだが。

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    2013/06/30 06:09

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