最新の観てきた!クチコミ一覧

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ミュージカル BON!

ミュージカル BON!

ニキハウス

カメリアホール(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

まずまず
遅れて入場する客が多くて、閉口した。内容は、幕開き直後は学芸会風で、手作り感満載というか、ぎこちないというか。でも観ているうちにだんだん雰囲気はミュージカルっぽくなっていった。途中休憩をhさんで後半は漏れなりに頑張っていた。

「三毛猫と退屈」/「音楽と乳房」

「三毛猫と退屈」/「音楽と乳房」

santacreep

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

「三毛猫と退屈」短編五本
面白かったです。全く趣きの異なるお芝居でしたが、何れも中々観応えありました。個人的に気に入ったのは、「10歳の恋模様」と「対岸の人」。チェーホフも役者が違うと味わいがガラリと変わりますね。
印象が強かったのは、大河原恵さん。惹きつけられた。

兄弟は勇敢だった?!

兄弟は勇敢だった?!

アミューズ・ミュージカルシアター

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2013/07/30 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★

3000円の当日券で観られました!
口あんぐりなほどのドタバタコメディーとして始まり、後半はしっとりと家族のドラマへ。韓国ならではの題材で、とても巧くできているミュージカルでした。歌もいいし、踊りもけっこうハード。照明が個性的で良かった。やはりキム・ジェボムさんはいいですね~。当日券のテハンノシートが残っていて、3000円で観られました。安すぎます。ありがとうございました。

蝶を夢む

蝶を夢む

風雷紡

シアター711(東京都)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

まるで
小説を見ているような舞台でした! 静かに進み、いろんな思惑が交錯するステージ、見応えありました。

ネタバレBOX

事件のもとになった、伯爵による娘の殺害の動機がすっきりとは理解できなかったですが、ラストでわかる復讐の結末に少し怖さを感じました。
『iSAMU』 20世紀を生きた芸術家 イサム・ノグチをめぐる3つの物語

『iSAMU』 20世紀を生きた芸術家 イサム・ノグチをめぐる3つの物語

KAAT神奈川芸術劇場

PARCO劇場(東京都)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/27 (火)公演終了

満足度★★★

宮本亜門の眼を通した「iSAMU」
宮本氏が3年の年月をかけて完成させた、という「iSAMU」。

窪塚洋介の、軽やかで繊細な動きもあって、一時代を単に
切り取るだけでなく、今の時代にまで脈々とつながるものを
表現できたのではないかと感じました。

ネタバレBOX

まだ母親と暮らしていた時のイサム、功なり名遂げて...
日本に凱旋し、原爆記念公園の設計に取り掛からんと
する壮年期のイサム、そして、現代、「9.11」直後の
ニューヨークに暮らすカップル、の三つの時代が交錯
する本作品。

そこで見えてくる「イサム・ノグチ」の姿は、心に
孤独を抱え、祖国日本でも、第二の故郷アメリカでも
その国の人間になりきれない寂寥の念を持ち、

敗戦を経て、すっかり変わってしまった日本の地で
「昔ながらの自然との調和を基とした日本の美」を
唱えるも、自身の妻(イサム・ノグチの妻が一時のみ
李香蘭だったの初めて知りました…)にも理解されない
苦悩に打ちひしがれる、小さなもの。

場面場面に入ってくる、後方スクリーンのナレーションが
またうまいんですよね。「これまで歩んできた過去の自分は
まるで別の自分のような気がする」

確かに、振り返ればそんな気もしないではないです。

最後、イサムは、自分が亡くなって何十年も経過した
懐かしの土地、ニューヨークで、そこに暮らすカップル達と
自身が作り上げたさいころ状の立体作品を見上げ、

恐らく、自分の存在は自身が愛した宇宙よりは小さいのだと
いう絶対に動かない事実、

でも、そんな小さな人間でも、もしかしたらその作品は
時代を超えて残るのではないか、そこで作り手の生きてきた
人生も完結するのでは、と感じました。

それにしても…舞台の上の星空なのに、すごく綺麗だった。
この夏という時期にぴったりの作品でしたね。
癒し刑

癒し刑

ガラス玉遊戯

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当にありそうな話!
精神をコントロールすることの是非論の他、一つの真実のもう一つ奥の真相が明らかになる展開には息を呑みました。素晴らしかったです!!

ネタバレBOX

マイナス思考に陥った人に過去の僅かな喜び体験の感情を増幅させることによって、差し引き前向きな性格に変える機器、メンタルペースを埋め込んだ人たちの話。

トンネルの崩落事故で同乗していた娘を失った緒方はクリニックの先生、その女の子と目が合いながら正にコンクリートが崩れそうな状況下で恐怖に負けて助け切れなかった救急隊員はクリニックの患者、この二人の関係と事故の状況が明らかになる過程は見応えがありました。

危険極まりない状況下では已むを得なかったと誰もが評するにも拘わらず、責任感の強い救急隊員は職務を全うできなかったことに悩み、一方救急隊員を憎むことで精神的に安定しようとする緒方夫婦という構図だとばかり思っていましたが、実は事故後真っ先に逃げたのが緒方で、身動きの取れなかった妻は救急隊員に助けられ、その後娘はコンクリートの崩落で亡くなったというのが客観的事実でした。事実から逃げるため、あるいは普通の社会生活を送って収入を得るためにメンタルペースを埋め込んでいた緒方でした。メンタルペースを外した後の緒方の落ち込みようは凄まじく、この重層構造には恐れ入りました。

ブスとかグズとか言われてもイラッとしないメンタルペースの効果にも驚きますが、心の病気に落ち込む人間が悪いのではなく、職場環境が悪いのだは至極当然で名言でした。

メンタルペースは医療用の麻薬のようなもの、医師の管理の下で末期癌の患者に対してとか限定的に使用するのは有りかなと思いました。
見世物革命ゴウマちゃん

見世物革命ゴウマちゃん

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シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

怪奇妄想ミュージカル
怪奇メイクもさることながら(汗でも流れ落ちないんですね)、音楽もカッチョイイ! 突っ走ってる感が半端なかった。

木

ろりえ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題798(13-227)
19:30の回(曇~雨)。18:45受付(整理券あり)、19:02開場。会場入り口に時間の貼り紙あり。「三鷹の化け物」からで4作目になりました。チラシそのままの舞台、円形の台に長い時が刻まれた皺のような樹皮、よくみると瞼、唇、耳らしきもの...そのくせ頭上を覆う葉は鮮やかな緑...鼾が聴こえる...のは、この木から?最前列はミニ椅子4脚、2列目(一部指定席)からパイプ椅子。森の奥のようで、いろいろな鳥の鳴き声。19:27前説(アナウンス)、19:28前説2(会沢さん、喫煙シーンあり)、19:32強い風の音で開演~二部(って言ってた)構成のようですが休憩はありません、~21:41終演。金髪の少年が辿る「木」を軸にした不思議な人生。裸体(二体)や実物大の「**」とかが出てきて、舞台は狭いくらい。場転はそうくるのか、と開演前にぼんやりしていたので気づかなかった。「かもめマシーン」でみていた松原さんが出ていらしたのでおっ!と思いました。

ネタバレBOX

期待通り、眼や唇は動きました。巨大な目玉はボーリングのボールくらいあるでしょうか、で、円形の舞台はお約束通り回りました。続けて回る舞台をみていたときは意識していたのですが、最近は回らないものばかりだったので気づきませんでした。しょっちゅう回ります、ぐるぐると。動き出すとき、ちからがかかるので、電車発車時のように役者さんはちょっとフラつきます。停車位置を調整するため戻ったりもします。木の裏はからっぽで何もなく、上部から暗幕がかかっていたのは、その中に操者がいたからではと推察。表と裏、ここで芝居は展開、この木がある火山の島から出てゆき、戻ってきた金髪の美少年(以後、生長してむさくなる)の物語、馬と熊(大きい)、裸体の入浴シーン(但し、オトコ)、ラストの木の胎内から現れる少年、星の輝きを背景にシルエットとなり立ち上がる姿はとてもきれい。
兄帰る

兄帰る

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/08/03 (土) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

共感できる。実に面白い。
ある、ある。こんな叔父さん、叔母さん、いるいる。こんな人間関係、身近だよ。なんて、思いながら、心の中で相槌を打ちながら観ていました。実に面白い。役者の皆さん、みんな上手い!素晴らしい!また観てみたいと思わせる実に良くできた作品です。客席に若い人が少ないのはどうしてだろう。ロッパ

千枚皮姫

千枚皮姫

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/21 (水)公演終了

満足度★★★

どうなんだろうか
事前にいろいろと考えることはせずに、白紙の状態で観劇しました。母親と思いと娘の存在。子供は親から自立し出ていくことは自然なこと。ただ、突然、消えてしまうのであれば、話は違ってくる。母親の子に対する執着心。生きていくための手段としての夫。僕の中で、いろんなことがぐるぐる廻り、理解しようと集中していた。欲を言えば、もっとえげつなくドロドロと、人間の本性を出してほしかった。身震いするほどの狂気の世界を観てみたかった。とはいえ、
ミムルさんの一人芝居の挑戦は素晴らしいと思う。機会があればまた観てみたい。ロッパ

見世物革命ゴウマちゃん

見世物革命ゴウマちゃん

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シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

勢いありー!
大音量の中、楽しくノセられました。

ネタバレBOX

説明書きにある通り、猛烈な早口でがなり立て、大音量の音楽を流し、そして何か賞でももらうつもりかい的な時々気の利いた楽曲が含まれていて、シアターグリーン学生芸術祭に参加した喜びを斜に表現していました。

大声のセリフは聞き取れず、背景にかすれた字幕みたいなものも映していましたがそれも良く見えず、まあそれでいいのですが、ラストでゴウマちゃんが将軍によって処刑され、これ以降空白の100年と呼ばれる時代が訪れたというセリフの、何が停滞するのか、空白の中身だけは聞きたかったなと思いました。
トンビリラロ

トンビリラロ

劇団山の手事情社

青山円形劇場(東京都)

2000/11/10 (金) ~ 2000/11/14 (火)公演終了

満足度★★★★

青山演劇フェスティバルでした
※実際の公演期間は1995年11月10日(金)〜14日(火)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。

ネタバレBOX

で、実際観たのは1995年11月12日。前回観たのよりわかりやすかったです。未来の話で、もう演劇が無くなっている時代で、演劇を復元しようとする話。でもなんかそれが結構間違った方向に行っちゃってるみたいな感じ。ないな〜、という感じが面白かった。あと何でかお客さんたちみんな蛍光の印の入ったマスクを付けさせられた。
スープ

スープ

THE 黒帯

OFF OFFシアター(東京都)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

進歩するなぁと感心したです
以前ケチつけた舞台セットが・・・見事に進化していました。
凄いです!
使い方も上手で魅せられました。

話も判り易く楽しめたのですが、
タイトルの意味のみ、よくわからなかった(^^)です。

(1時間40分)

死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞)

死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/17 (土) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

中身が詰まった作品
上演時間が「emiko」と合せて1時間40分、休憩10分なので1時間30分。なのに「emiko」が1時間近くの尺だったので、本作は30分ちょっとになる。そんなに短い尺で大丈夫?と心配になりましたが、全くの杞憂に終わりました。短かくても中身の詰まった一級のコメディ作品でした。
吹原氏得意の人情噺もあり、きっちり楽しめます。

ネタバレBOX

なにしろツカミが素晴らしいです。黒人に目をひきつけておいて、実は老人のほうがトンデモなかったりとか。ケンタウロスは森の神に姿を変えましたが、マンモスなどの飛び道具も揃えて強引に笑いをとります。強引ですが、笑ってしまいました。
今回は2作品連続上演ということで、いつもの上演前パフォーマンスはやれないだろうと思っていたら、休憩時間にきっちりCR岡本さんがやってくれました。
たけくらべ=TK Club

たけくらべ=TK Club

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/29 (木)公演終了

満足度★★★★

戦争と平和
役者さんが舞台を飛び降りて場内を駆ける。大勢いる役者さんの動きや配置がよく考えられていて見ごたえがありました。
デコラティヴかつ饒舌なセリフが心地よいリズムを産み出し、物語を押し進める。
本劇団の面目躍如たる歌と踊りも楽しい。
テンポがよく、躍動感がありとても楽しい舞台でした。

さて、物語では登場人物たちは戦争の悲劇を背負って描かれる。
どの人物もただただみんな懸命に生きている。

少女たちの魂魄が灯し火となって降りてくるシーンが印象的。

ニールサイモン・作 「カルフォルニア スィート」

ニールサイモン・作 「カルフォルニア スィート」

有機事務所 / 劇団有機座

萬劇場(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/23 (金)公演終了

満足度★★★

金持ちへの皮肉
翻訳劇のコメディは何かを表現する時に固有名詞を使って比喩するので、その背景を知らないと面白さが伝わりません。パンフレットに注意書きがあると解り易いのではないでしょうか。リチャード3世、ヒンデンブルク、5時30分が似合うテイタム・オニール(時間間違ってたら御免なさい)etc.
この芝居はコメディといってもどちらかいうと金持ちへの皮肉。幕間のメイドの発言が作者の代弁ですね。

emiko

emiko

保木本真也がプロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/15 (木) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★

期待に違わず
前提知識無しで観に行ったところ、コロさんと小林タクシーさんが出ていて驚きました。お二方のことはぞれぞれ別の舞台で観させて頂いており、良い芝居をされる役者さんであると存知あげていたためです。
期待に違わず、良い芝居でした。

ネタバレBOX

ラストが少し甘ったるいという点以外は、全般的に良かったです。
えみこの名前を聞いた時の小林タクシーさんの「…だよね」というセリフは絶品。

ただ、コメディという点ではどうしても弱かったです。
キノコ紳士の役者さんの素顔が出なくて可哀想な気もします。
木

ろりえ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

大人の童話
荒削りで綱渡り的な物語展開なので、観る側の好みが相当別れる作品なのではないでしょうか。

ネタバレBOX

場面転換が多く巨大な木が鎮座した回り舞台が結構まわりますので、縁の下の力持ちならぬ舞台裏の力持ちの裏方の皆さんの御苦労は相当のものがあったと思います。



青空…! NEW VERSION

青空…! NEW VERSION

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/24 (土)公演終了

満足度★★★★

深い意味はありやなしや、、、
東憲司さんの作・演出ということで期待していたが、物語は平板だった。
(と、表面的には思ったが、深読みしようとすると、、、  ネタバレの最後に書きます)
だが、そこは東さん、その完成度はさすがという感じ。
新妻聖子さんの演技もよかった。

ネタバレBOX

主人公は数か月前まで小学校の教師だったが、ある事件をきっかけに学校を辞めることになり、今は亡き祖母が数年前まで暮らしていた田舎の家(防空壕)で生活することを決める。そこには、祖母の霊がいたというところから物語は始まる。

小学校で起こった事件とは、自分の小さい頃に似ていると可愛がっていた生徒が突然登校拒否になり、「先生から暴力をふるわれ、もう学校に来るなと言われた」と証言したということだ。これにより、他の生徒や保護者・先生から様々な批判を受け、辞職に追い込まれた。

だが、物語が進むにつれ、実はこの話は、主人公の作った嘘であり、実際には、本当にその生徒に手をあげ、「もう学校に来るな」とも言ったのだとわかる。
そもそもの原因は、生徒皆で朝顔の種を植えたが、その生徒の鉢だけから芽が出なくて、その生徒も苦しんでいたため、主人公である先生が良かれと思って、お店で朝顔の苗を買ってきて植えてしまったことで、その生徒が怒ってしまい、それに対して、主人公がとった行動が、手をあげたことと、「もう学校に来るな」という言葉だった。

理由があるにせよ、やってはいけないこと。その理由も、生徒のことを想っての行為ではない。

後に、その生徒は、「自分が嘘をついていた。先生に手もあげられていなければ、学校に来るなとも言われていない」と証言し、学校にも登校するようになったそうだ。

そのことを伝え聞いた主人公は、
子供の気持ちに心を打たれたのかどうか、その辺の理由ははっきりと確定できないが、いずれにせよ、自分の今までついてきた嘘を認め、それと同時に、今まで対話し続けていた祖母の幽霊も、実は自分が勝手に作り出した幻想だったと(観客に、または自分自身に)認める。

自分を守るために、本当は加害者だったにも拘わらず、自分は被害者だと自己洗脳をしていたことになる。

祖母の霊のことも、自分の都合のよいように作り出していた。

それらの自分勝手な幻想を振り切って、現実に向かって強く生きていこう物語。


<ここからは、極めて自分勝手な曲解>

この話の設定が、防空壕の中での話であり、祖母が戦争のことを語ることなどを考慮すると、
主人公が自分を守るために、自分の過去を隠蔽し、自分に都合のいいように思い込もうとしたことというのは、先の戦争での庶民の在り方への批評になっているのではないか。
真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まった際などは、ほんの一部の人を除いて、ほとんどの人は諸手を挙げて喝采した。インテリなども含めて。
それが、戦後になったら、「だまされていた」「やりたくもない戦争をやらされた」という意見に変わった。明らかに虚偽である。記憶のすり替えである。
戦時下で「やりたくない」と思いだした人も後半には増えるが、それは身内などが徴兵で兵隊とられる苦しみを実感したからであったり、B29が飛んでくるようになり、日本がもはや銃後ではなくなって、さらに食べるものも本当に底をついてからのことだ。実際に悲劇や苦痛が家族や自分自身に降りかかってくるまでは、戦争万歳であった。
にもかかわらず、戦後には「だまされた」とほとんどの人が言った。

そのことを映画監督の伊丹万作は1946年8月号の「映画春秋」に「戦争責任者の問題」という文章を書き、騙される者の責任を痛烈に批判した。自身の戦時中の在り方も含めて。

<「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。>
この伊丹の言葉は、今現在でも、まったく古びていない。

曲解すれば、『青空・・・!』が問うているのはこの問題なのではないか、、、

歴史を自分の都合のよいように思い込む歴史修正主義への批評として。
戦争の被害者であったと同時に、加害者でもあったことを忘れつつある戦後日本の民衆への批評として。

そして、それは今現在へと返ってくる。
今の政治の流れでの中で、憲法が変わり、国防軍などができたとしても、
私たちはもはや「だまされた」とは言えない。
選挙できちんと支持した結果が今の政権なのだから。


まぁ、上記のことは私の曲解かもしれないが(これこそが作品を自分勝手に歪めて捉えているという矛盾)、
いずれにせよ、過去を自分の都合のよいように解釈して、過去からも、そして現在からも眼をそむけるのではなく、きちんと過去と向き合うことで、現在とも向き合える。そうして初めて青空が見いだせるということをこの作品が問うているということは確かだろう。
『狸のムコ入り』【黄金のコメディフェスティバル2013準グランプリ受賞作品!!!】

『狸のムコ入り』【黄金のコメディフェスティバル2013準グランプリ受賞作品!!!】

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

シアター風姿花伝(東京都)

2013/08/16 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハートフル♪
役者さんの気合いが炸裂する笑い!思わずホロッとくるシーンもあって…とってもおもしろかったです!!そして登場人物みんな魅力的でした♪

ネタバレBOX

おだてに乗りやすいお父さん可愛い…♪(笑)
小林 多重債務さんも大好きです☆(*≧∀≦*)

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