ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】
劇団四季
四季劇場 [春](東京都)
2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
ハクナマタータ
初ライオンキングゥー!一度は観ておきたいと思っていた作品、とうとう観てしまいました。
ネタバレBOX
キリンは凄いとして、一番驚いたのはゾウでした。一人ひとりが足になり、四人がかりのゾウはでかくて迫力ありました。
父王ムファサと叔父さんスカーの大人の男ライオンの首がヌーっと前にせり出すのにも感心。ま、これは体を屈めたりすればそうなるのかなと思っていましたが、首がクルクル動いたときは装置の凄さに目を見張りました。
スカーもさあ、いくら冥土の土産に聞かせてやりたいと思ったのかもしれませんが、何もムファサを殺したのは自分だと言わなきゃ良かったのにと、王室における次男の立場の微妙さを考えるとスカーの気持ちも理解できるだけに色々考えました。でも殺したのはいけません。
シンバとナラの間に子どもが生まれ、また新しい世代へと引き継がれていく生命の偉大さを感じたラストでした。
被告人~裁判記録より~
アロッタファジャイナ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
被告人の「生の声」とはいかなるものなのか
「実際の裁判記録」を舞台化した作品であり、「実験公演」ということなので、てっきり、リーディングか、それに近い法廷劇になるのではないか、と勝手に思っていた。
しかし、そうではなかった。
約120分の上演時間だったが、面白く、あっという間に時間は過ぎた。
<個人的にオススメする見方>
どれも有名な事件なので、ある程度知っている人はそのまま劇場に行き、当日パンフレットに目を通さずに観劇したほうがいいと思う。
もし、よく知らない事件があったとしたら、ネットで軽く検索して、事件のあらましと被告人についてざっくりと知っていたほうがいいと思う。もちろん、当日パンフレットには目を通さないほうがいいと思う。
なぜ。当日パンフレットに目を通さないほうがいいと思うかと言えば、それぞれの事件のどの部分を、どうやって見せてくれるのかを、直接自分の目で楽しんだほうがいいと思うからだ。
つまり、自分がなんとなく知っていた事件の内容と被告人のことについての知識と、実験主(松枝さん)が見せたい内容との違いを楽しむことができるからだ。
<ネタバレ>は、つい調子に乗って書いてしまったので、もの凄く長文です。
ネタバレBOX
舞台は、当然、裁判の内容をすべて見せることはなく、裁判記録から抜粋した内容である。
したがって、ストーリーとしての「起承転結」があるわけではなく、「実験主」(松枝さん)が膨大な記録の中から、「被告人のナマの声である」と判断したものを舞台にかけたようだ。
したがって、「実験主」の解釈がそこにある。さらに言えば、「登場人物をどの役者に演じさせるか」ということも大切な「解釈」であろう。
その「実験主」の「解釈」と、観客が「自分」の「解釈」とを擦り合わせるところに、この舞台の面白さが生まれてくる。
内容はと言えば、まさに説明文にあるよう「事実は小説より奇なり」だった。
それぞれの事件(被告人)のチョイスも面白かった。
もちろん、時系列として(最初の2本は少しだけ違うが)徐々に過去に進んでいくのだが、被告人が「なぜ犯行に及んだのか」と、彼らの「立ち位置」が微妙に変わっていくことに注目した。
すなわち、「秋葉原無差別殺人事件」は「個人と家族」、「連続不審死事件」は「個人と世間」、「日本社会党委員長刺殺事件」は「個人と国内の左派(狭い意味での国・体制)」、「226事件」は「個人と体制(国家)」、「異端審問裁判」は「個人と神」となっていく。
つまり、「個人」の想いから発せられたものであり、それが「どこから」あるいは「どこまで」及んでいるかという点が、5つの事件では異なり、時代を遡るにしたがって、その範囲が広がっていくのだ。
もちろん、「226事件」であっても、被告人の磯部浅一が生まれた境遇という点にスポットを当てれば、「家」という軸は見えてくるのだが、それでも「秋葉原」の事件とは影響は異なっている。
したがって、一見、簡単に裁判記録から「面白そうなところ」を抜き出しただけに見えるのだが、事件そのものの持つ背景のようなものに、きちんとフォーカスして選んだという点に、実験主(松枝さん)の鋭さがあると思う。
1つのエピソードは、わずか20〜30分程度なのに、実験主が宣言しているように「被告人のナマの声」が浮かび上がってくるのだ。
また、俳優が演じることで、被告人たちは「顔」を得た。「肉体」を得た。
それは、単に実在した人をなぞるように、あるいはモノ真似のように「再現」するのではなく、実験主の「意図」により生まれてきた「顔」や「肉体」だ。
被告人たちが、「ああいう姿」で「あのような語り口」で「あのような話の展開」をもっていた、という、たぶん現実とは違うであろう「ナマ」の姿を見せていたのだと思う。
観客はそれにまんまと乗せられたと言っていい。
先にも書いたが、観客の持つ「イメージ」との擦り合わせが、そこに生じることで面白さが生まれたのだ。
つまり、実在する人物たちを描いているのだが、実験主の意図として被告人を「再現」しているのであって、実在の事物を(モノ真似のように)「再現」しているのではない。だからイメージの「齟齬」が生じるわけだ。
そういう意味では、実験主から見れば、「意図した脚色」と「意図せざる脚色」の合間から生まれた本作品は、「実験劇」と言っていいだろう。
以下、それぞれについて感想を述べていく。
(1)秋葉原無差別殺人事件(被告人:加藤智大)
この舞台は、弁護人と被告人のやり取りを再現している。
役者が出てきて、「これは被告人と弁護人の役者は逆では?」と思ったが、それが実験主の意図だったのだ。
われわれが事件の報道で見ている被告人の容姿が、どちらかと言うと弁護人のほうがイメージがより近い。メガネまで掛けている。
逆に被告人はメガネすら掛けておらず、ここで「モノ真似」ではないし「再現ドラマ」ではないことがわかった。
つまり、そういうことなのだ。これらは「実験主の意図の中にある」ということだ。
被告人の表情を見て、さらに彼と母との関係を聞いていくと、観客の中にある種の感情が生まれてくる。そこが「ナマの声」たる所以なのだろう。
事件については、マスコミの報道しか知らなかったので、その中では「母親の過剰な教育熱心さ」や「過剰な躾」のようなことは聞いた覚えがあったが、彼が受けていたのは、そのレベルではない常軌を逸した「虐待」だったのだ。
これには正直驚いた。
(2)連続不審死事件(被告人:木嶋佳苗)
まるで再現ドラマのように演じられる。裁判記録のはずなのに変だなと思っていたら、ラストに近いところで「ボイスレコーダー」出てきて、なるほど、と思った。
それが裁判記録の中にあったものだったのだ。
ラストでは、脚色が加えられていたようで、被害者の娘は飲み物に薬を混ぜられて、被告人の手にかかってしまうことを暗示させた。
たぶん、この後、被告人の木嶋佳苗についてニュース等で報じられることがあったとすれば、ここで被告人を演じたナカヤマミチコさんの口調を思い浮かべてしまうだろうと思った。
今まで私が持っていたイメージを簡単に塗り替えられてしまったというこだ。
あまりにも「(彼女の世界の中で)普通」すぎているからだ。
(3)日本社会党委員長刺殺事件(被告人:山口二矢)
被告人がいる鑑別所を訪ねた少女と被告人の会話である。
面会室の内容は、裁判の記録として残るわけがないので、たぶん被告人が何かの中で裁判中、あるいは取り調べの中で供述しものであろう(先に「連続不審死事件」のほうを見ていたので、裁判記録とは、単に検察官や弁護人とのやり取りだけではないということがわかったので、そうではないかと察した)。
ここはまさに実験主のイメージが炸裂していたと言っていいだろう。
当時の面接室はどうであったのかは知らないが、ガラス越しの刑務所とは違い鑑別所なので同室で会うことはできただろうが、相手に触れることはできなかったと思う。
そういう事実とは別に、ここで語られるのは「少女が被告人を想う気持ち」、つまり(被告人の証言なのだから)「被告人から見た少女は、自分をどう想っているのか、ということの妄想」であるから、「触れない」ほうが、少年である被告の感情が切なく、よりヒリヒリと表現できたのではないかと思うのだ。
したがって、「触れてしまった」ということは、被告人が抱くイメージ(妄想)を、より「ナマ」にしたとは思うのだが、脚色が少し多かったかなとも感じた。
(4)226事件(被告人:磯部浅一)
被告人と彼の後輩にあたる法務官との会話。
ご存じのとおり226事件だけは、この公演の中で被告人が1人ではない事件である。
その中で、この被告人は多くの将校たちとは違い、貧農の出だというところで特にクローズアップされることが多い。三島由紀夫の著書にも出てくる。
したがって、事件の本質を語らせるには適役だということなのだろう。
被告人からほぼ一方的に語らせることで、彼の理想とその敗北が浮かび上がる。
脚色度がやや高く、毒薬を渡すところなどは裁判記録には残っていないものと思われる。
また、法務官が出て行った後の、被告人の独白ももちろん裁判記録にはないものだ。
当日パンフレットによると、被告人の「獄中日記」も使われていることからそこからの引用だろう。
ラストの被告人の、血を吐くような独白は、彼の主張の肝であったわけで、伝え聞く史実によると、彼は(たぶん北一輝も)処刑のときに「天皇陛下万歳」を叫ばなかったことに通じていくわけだ(彼とは違い処刑された将校たちはそう叫んだらしいが)。それを思わせる叫びであった。
うまい脚本だと思った。
これは、実は次のジャンヌ・ダルク裁判に通じていくようなイメージがある。
どうでもいいことだが、劇中に出てきた北一輝の著書を読みたくなってしまった。まさか実験主の意図通りではないとは思うが……(笑)。
(5)異端審問裁判(被告人:ジャンヌ・ダルク)
先の4つと比べてかなり異色。
被告人と神の使いらしき男との会話。
当然脚色率は高い。
被告人が「異端審問裁判」に掛けられたのは「神の声」を「直接聞いた」ことによる。
なのに、神の使いとの会話という形になっている。
その中で話し合われるのは「被告人が神の声を聞いたというのは嘘であった、ということを認めサインをした」ということについてだ。
正直、神のこともキリスト教のこともわからないが、彼女の中でどのような変化があったのか、あるいはなかったのかが語られていく。
そして、彼女が死刑判決を受けることになる決定的な出来事の発端も、その会話の中でさりげなく描かれていくのだ。
ロウソク一本の演出もいい。
短いのに、やはり面白い。
ただ、個人的な意見としては、ラストも日本の事件にしてほしかったと思う。
「個人と神」という関係で言うならば、江戸時代のキリスト教弾圧のころに裁かれた被告人を扱っても面白かったと思うし、226でも触れられた天皇機関説事件でもよかったのではないかと思った。
この企画、とても面白かった。
できれば続けてほしい。あるいはどれかの事件をさらにクローズアップさせて1本の作品にしても見応えあるのではないかと思った。
たけくらべ=TK Club
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/29 (木)公演終了
満足度★★★★
満足。
前半、少しゴチャゴチャした印象で、後半もこの調子だとかなわんなぁと思いましたが、後半を観てすべて納得しました。休憩終わった後は、あっという間でしたね。時間を感じさせませんでした。歌やダンス、ムフフなシーンもあり楽しかったです。
ネタバレBOX
「美登利」が可愛かったですね。男性では、キレキレの動きで場の空気を変えてしまう「助六」が素晴らしかったです。
劇場の端から端までフルに使う演出も面白かったです。前方の席がオススメと案内していましたが、後方に座って広角で観るのもアリだと思いました。
木
ろりえ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★
むむ。
申し訳ないのですが、高い評価を付けるのは難しいです。火曜のマチネは何かが噛み合ってなかったのかもしれません。
ネタバレBOX
ストーリーでグイグイ引き込んでいくお話ではないと思うので、笑いで気持ちをほぐしながら、分からない所があってもなんだかんだで最後まで観れちゃって、
終わる頃には自分が、街が、歴史が繰り返してきたことやこれからも繰り返していくことに想いを馳せてみたり、自分の核となってる場所をつつかれたような気分になってちょっとほっこりしてみたり、という感じになるはずだったと思うのですが、
私が観た回は、笑いで有効打が出ない、要するに空回りしていたように見えたので、気持ちがほぐれないんですね。淡々と観るという感じ。
ですから、何を捕まえればこのお話に乗れるのか、手応えがまったく見出だせず困惑してしまったので、2部の途中で集中力が保てなくなりました。
あの日は私も含めて客席の空気が重かったのかもしれませんね。
木や熊や馬のクオリティは素晴らしかったです。
被告人~裁判記録より~
アロッタファジャイナ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
公判記録
日本語であっても何が書いてあるのかよく理解出来ないのが法令集、判例集、契約書の類。きっと公判記録もそうでしょう。実を言うと、戯曲、台本も同じくらい分からない。あらゆるところから面白いネタを探し、それをうまく翻訳してステージ化してくれる演劇人てスゲー!
Call me Call you
劇団6番シード
吉祥寺シアター(東京都)
2013/06/27 (木) ~ 2013/07/04 (木)公演終了
満足度★★★★
面白かった
緊張感、そして躍動感はさすがで、新しく増やしたキャラの物語への融合度もお見事。ただ前半、SITのキャラが何人か出でる場面に少し台詞が聞き取りにくかったかな。とかは感じましたが、面白かったし、時間があっという間でした。
不思議の国のアリスより
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2013/06/20 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了
満足度★★★
M→Rで観劇
M→Rの順で観劇。
ネタバレBOX
Mバージョン
物語はわかるようでわからんかった。ただ、観終わってこういう事だったのかなと思ってたが、オマケ演目観てたら完全にその思いどっかいった(笑)(世界観の破壊力凄かったww)
Rバージョン
Mに比べわりとコメディタッチに描かれている。面白かった。また、噂の川添さんの衣装は実際見ると噂以上の衝撃でした(笑)。後、キノコもイロイロよかった。
兄帰る
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/08/03 (土) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
小悪人
古いタイプの家族の話が、モダンなリビングで演じられる。
兄が姉だったら、もっと怖いハナシだったろう。
廻天遊魚
アムリタ
新宿眼科画廊(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
ワクワクした
始まりは役者さんたちが、凄い目力で見つめながら客席をぐるぐる周って行く。うぁ〜、何か値踏みされてる感じだけど、楽しくなって来た。
最近、もっともワクワクした芝居でした。
ネタバレBOX
ひとつ、突っ込み! しゃべれ無い彼のに代わって、幼なじみの彼女が一人で目の見えない彼女に会いに行くなんてあり得無い。大好きな彼女に、少しでも会いたい、ひと目でも見たいと思っている筈だし、まして自分が書いた手紙を聞いて、どんな反応して、どんな顔をするのか気になら無いはずが無いから、絶対一緒に行くよ。 まぁ、それは置いといて、しゃべれ無い彼は酷すぎる。自分の幼なじみの彼女を、その思いを知りながら自分の思いの為に利用するなんて、彼女、元気で健気で可愛いのに、可哀想過ぎる。 最後に、ラストは比丘尼の彼女が「これで、話しはお終いです。」で終りだったけど、てっきり「これから、私の話しを始めます。」てお終いかと思った。
被告人~裁判記録より~
アロッタファジャイナ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
実験というほど奇天烈(偏見ですね(-_-;)な感じは受けませんでした
それよりもオーソドックスなオムニバス劇に思えました。
大体2時間ほどで5本ですねー、
なので小劇場的にも正統派みたいな感じまで受けてしまったです。
ネタバレBOX
裁判記録をテキストとするので、裁判所内の話=「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」みたいな展開かな?と思ってましたら。検事が被告人を追及する(でいいかなぁ?)形の芝居は(1)で(なんか被告人の育った環境は同情できたなぁ)。(2)は、よくある再現ドラマ風→そのままサスペンスドラマでした。(3)は何か面会に来た男女のラブロマンス風でした。(4)は青年将校の慟哭がよく表現されていました=聴取されるのが元の先輩後輩で立場が逆転しての会話劇。(5)は中世風な感じがよく出ていた神への信仰話風でありました。
基本役者さん達は白い衣装に裸足で統一され暗転しての話の区切りと薄明のブルーライトでの次の芝居への設定してました。白の軍服と白のセーラー服は印象強かったなぁ(^^)。ジャンヌの話では時代性の再現で明かりを蝋燭にして、署名紙は羊皮紙風な感じがよく出ていた。
開演前に主宰が事件概要の説明読むようにと言ってましたが、
ここは個人判断ですねー(自分は先には読まなかったけど)ある程度は
冒頭に簡単なナレーションでも入れて欲しかったかな。
しかし実験といいつつも作りがノーマルにみえたなぁと感想
木
ろりえ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/08/22 (木) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★
久々に拝見
う〜〜〜〜〜ん、金髪の少年と女優陣は大変良かったのですが、他の男性陣がよろしくなく、無駄の多いお芝居でした。もっとスマートに魅せらるのに・・・残念です
ネタバレBOX
セットはとても素晴らしかったので、最初は「おっ」てなりますが、役者の力量不足か、話が進むにつれてどんどんつまらなく感じてしまいました。1時間半くらいがちょうどよかったのかと・・・
[A.]
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/09/03 (火)公演終了
満足度★★★★
成長
面白い。70分。
ネタバレBOX
監禁されてたと思われる男・アラタがバーにやってきて育絵がっ面倒を見ることになるが…。
アラタ(山崎雅志)…三ヶ月程度で記憶がリセットされる疾患を持っている。希穂と付き合うも好きな人ができたと別れる。自分のことを知り病院に戻るが、五ヵ月後、記憶がないにもかかわらず戻ってくる。
育絵(田中千佳子)…令嬢であったためか、恋愛に弱い。書店店長の遠田に片思い。誰かの面倒を見ることに充実感を得ている。
鵜飼(萩山博史)…バーのマスター。アラタが病院へ戻ることをアシストする。バーテンなのに接客が苦手。
華苗(榎あづさ)…育絵の妹。姉に看護師学校に出させてもらったことをやっかんだりするも、なんだかんだ姉想い。
遠田(平塚正信)…機械のような男で及川から嫌われている。結婚含めた人間関係を合理的に処理しようとする。バーの常連。
及川(金崎敬江)…育絵の同僚。妊娠し書店をやめるが、店長との仲も修復した。
希穂(片岡ちひろ)…鵜飼の娘。おいなりさん買ってくる。
桑沢(金川周平)…希穂のことが好きでストーカーチックな男。華苗にも振られた。
記憶喪失ネタではあるが、素直にジーンとくる作品。各キャラの描き方のバランスもいいし、造形もいい。マスター鵜飼はところどころでしっかり笑わせてくれるし(ラスト、アラタが戻ってきた際の表情もグッとくる)。
アラタを教育する(母代わりの)育絵が、アラタにとるリアクションがかわいい。田中がハマってた。
若干のクセを残しつつ、テンポのいい王道な流れで客を引き付ける舞台。面白かった。
父と暮せば
演劇集団 激突撃破
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2013/08/28 (水) ~ 2013/08/31 (土)公演終了
満足度★★★★
観る度に深まる名作
井上ひさしの名作に物怖じせずにチャレンジし、小細工をせず、真正面から格闘して得た演技で、役者さんたちに好感を覚えた。ラスト、卓袱台の上に置かれた二羽の折り鶴の奥床しさ、切なさ、悲痛が、物言わぬまま置かれている余韻が良い。
OUR TOWN
劇団フライングステージ
OFF OFFシアター(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
初日プレビュー公演観劇です
リハーサルが長引いたとのコトで19:30開演予定が19:45過ぎとなりました。
でもまぁ熱が入ってた分、芝居は愉しめました♪
だいたい80分くらい
ネタバレBOX
新宿2丁目を「わが町」として手塚治虫先生の使うシアター方式で、
舞台(舞台左右奥に雲と空の書割と木製折りたたみ椅子7個を使ったセットです)に出てくる役者さんが、各時代の登場人物を演じてゆきます。
夏目漱石登場では「好きな役勝手にやっていいの?」
という突込みが笑えました(^^)
状況やら舞台上の時代に、
場所&原作との違い等の説明も随所に入れてくれて理解がし易かったです。
初日に加えてリハーサルも長引いて、いろいろあったのでしょう→
けっこう台詞のカミカミがありましたが、まぁ時間でこなれていくと思います。
話は映画「ブロークバック・マウンテン」みたいな感じの主人公二人の話が現代の話として出てきます。それ以外にも2丁目の歴史にかかわる登場人物と時代時代での町の軌跡が上手に展開されていきました。
→よけいなお世話ばなしとして、劇場はタイニアリスだったらより2丁目を身近に感じられたかもしれませんね(^^)とか思いましたです。
どうしてゲイバーが多くできたとか、ゲイバーとかホモバーとかオカマバーとか観光バーとか違いあるんだという、イラン知識も入手できました。
ミワさんとかが来るらしい店がるとか
(淀川長治さんとかも来てたりしたのかしら?)
世界でも珍しい町とかしているそうですねぇ・・・。
あーちなみに役者さんの衣装は白のシャツに黒ズボンで統一されていました
客入りは9割ぐらいで、年齢層などはバラバラなようでした。
そんで終盤のあと10分ほどで終了という段になって、
最前列中央にいた杖を持った御老人が退席なさいました。
好き嫌いとか、いろいろあったんだろうなぁと感想。
B型の女たち 2nd ~あたしたちはマリアだっ!~
三ツ星キッチン
小劇場 楽園(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
ノリの良いお姉さまたち!
女3人揃えば姦しいとはよく言ったもんで、まあ次から次へとノリの良い言葉がでてくるわくるわ。でも自然なんですねー!ほんと面白い!
でも面白いだけではない彼女たちには大きな悩みがありました。
ギターでの弾き語りありのお姉様たちが元気くれます。
ただ、ギャグを含めた楽曲はそれなりの年代でないと解らないかも。
生菓子のお土産(美味しい)と入場券の半券にてゴーゴーカレーのトッピングサービス(200円分)有り。私も観劇後どちらも食べました。
『MOJITO』『想像』(ご来場ありがとうございました。御感想お待ちしています!)
BARHOPPER × MU
BAR COREDO(東京都)
2013/08/27 (火) ~ 2013/09/02 (月)公演終了
満足度★★★★
だー
面白い。演技も上々と思う。
ネタバレBOX
「MOJITO」
大学時代に一度だけ江ノ島にデートして、お互い好きだったけど付き合えず、そのままの人生を歩んだ佐熊(町田彦衛)と一村(高橋恭子)。印刷会社の営業をしていて、彼女と結婚しようと考えている佐熊は、一村に一応の距離を置こうとする。家庭持ちや彼女持ちばかりと付き合っている一村は、色々傷つき江ノ島近くで一人暮らしして、スナックに勤めている。佐熊への想いを匂わせつついるも、佐熊に近づけない一村。佐熊の彼女が浮気していたことをきっかけに仕事をやめる佐熊。二人はついに、江ノ島水族館で合うことを決意する…。
メールという書簡体の朗読劇(初回は手紙だけど)。別々の人生を歩んだ30くらいの男女の、ズルさとストレートさを併せ持ったメールに、ニヤニヤしてしまう。色々と上手いなって思った。
地雷女な一村(女性からしたらそうでもないかもしれないが)が素敵。美人さが地雷さを引き立てている。佐熊の対応の微妙な感じも上手いなと。最後の、会わないと決めてからすぐにメールしなおすとか上手いなと。
水族館で(笑顔で)再会するってとこで終幕。爽やかなラストに満足感もありつつ、二人が上手くいかないような予感も。良くも悪くも等身大で、ちょっとドラマチックなとこが気に入った。
「想像」
双子で近親相姦な順(青木友哉)と尚美(宮田智佳)の電話での会話劇。エロ漫画家(ダー)と結婚したせいで勘当喰らった尚美。バンドのファンだった、バツイチ瘤付きと付き合う順。近親相姦を墓場まで持っていくと約束した二人だったが、このことは二人の人生の底に澱み続けたままだった…。
双子の近親相姦って変化球な作品(mojitoがストレートなので余計感じた)。「シンクロ」することが二人の関係を縛り続けているかのよう。尚美でしか勃たない順。エロ漫画家だったら自分を理解してくれると考えた尚美。終盤で、二人はシンクロしてないと尚美が言うが、無理しているようにもとれる(尚美らに子がいないのは自然なのかシンクロのせいなのか)。
二人の話にやらしさはないけど、ドロっとした感触の作品。これも「男女」であるってとこがミソなのか。同調できないけど。
たけくらべ=TK Club
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2013/08/23 (金) ~ 2013/08/29 (木)公演終了
満足度★★★★
座席は2番目以降に
一番前に座ると、右横のステージが見えません。
追っかけらしいオジ様方が一番前に4人ほど陣どっておりましたが
それを外しても二番目以降がお勧めです。
一番前なら右端の席しか右横ステージが見えないかも。
さすがの作品でしたが、
ちょっと詰め込みすぎの感があり
役者の力量で押し流した感じでした。
と、思ったら「唐組」からの客演がいたのですね。どうりで。
助六は、前半もいいですが、
後半はシンプルな姿とのギャップがあり、ぐっと魅力的でした。
助六と赤松あげはの組み合わせがとてもよかったです。
『狸のムコ入り』【黄金のコメディフェスティバル2013準グランプリ受賞作品!!!】
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
シアター風姿花伝(東京都)
2013/08/16 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★
憎めない一作
「黄金のコメディフェスティバル」千秋楽ぶっ通しスペシャルにて観劇。江古田のガールズ「大勝利!」、電動夏子安置システム「EZ」、犬と串「クイニーアマン~言いたいだけ~」に続いて4番目に上演された本作を観て痛感したのは、こうしたコンペでは上演順が評価を大きく左右するなぁ、ということ。話が込み入ってたり、やたら騒々しかったり、くつろいだ気分で観られる作品がそれまでに1本もなかったところへほのぼのテイストのこの作品がきて、少々疲れていたバルブはホッとした心持ちで本作を鑑賞。単独で評価するなら3つ星半くらいが妥当だと思われる本作に4つ星をつけたのは、事程左様に上演順によるところが大きい。
そうは言っても、好感の持てる作品だったのは間違いのないところ。なんだか可愛いお話でした。
ネタバレBOX
ある一家の長女が彼氏との結婚を父親に認めてもらおうと悪戦苦闘するホームコメディ。
内向的で社交性に乏しい彼氏は長女が父親に引き合わせた際、粗相を繰り返し、結婚話は暗礁に乗り上げかけるが、ここで長女は大学時代の演劇部仲間である男友達2人を巻き込んで或る悪だくみを敢行。
彼氏を再び父親に引き合わせる際、別の求婚者に成り済ましてもらった2人にも立ち会ってもらって彼氏以上のダメ男を演じさせ、彼氏の評価を相対的に引き上げて結婚を認めさせようとするのだ。
…というストーリーはありがちながら、堂々と力強くダメっぷりをアピールするニセ求婚者2人がかえって父親に気に入られたりするくだりなどは観客の素直な笑いを誘い出し、思わずバルブもニンマリ。
こういうドタバタ色の強いシーンがあるかと思えば、父親が今は亡き妻と会話する思わずホロリな幻想的シーンもあり、さらには中盤からちょっとしたどんでん返しがあったりと緩急のバランスもよく、なかなかの好編でした。
本作をそんな好編たらしめていたのはなんといっても配役の妙。
本フェスティバルの出演者のうち5人しかもらえない優秀俳優賞をみごと手にした凪沢渋次の頑固者ながら実は気のいいお父さん役もキャラに合っていて良かったし、主役の長女を日高ゆいに演じさせたのも適切な判断。彼女の清楚で飾り気のないキャラクターはどこか牧歌的な本作にドンピシャ調和し、作品の完成度を引き上げていた。
彼女を看板女優とするこの劇団には、こういうほのぼの風味の作品が似つかわしい。
Interview with dark【終演!次回は劇団5454本公演、11月下旬!】
プロデュースユニット四方八方
萬劇場(東京都)
2013/08/28 (水) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
めっさ
面白い! ヽ(´▽`)ノ ほのぼのテイストのコメディ? とてもよかったです! 楽しい。笑。 ただ、ちょっとセリフに不安を感じるようなところがあったりしたので、そこがしっかりとして会話の流れが自然な感じになるともっとよかったかな。。 スイマセン。。 あと、どうでもいいことですが、高速道路に軍手を片方だけ落とす仕事とか台所のシンクをべコンといわせる仕事のことを思い出しました。笑。
ネタバレBOX
参考。笑。
http://nantara.seesaa.net/s/article/117880136.html
http://4vipstars.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
ダンスがみたい!15
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2013/08/21 (水) ~ 2013/08/28 (水)公演終了
無題805(13-234)
19:30の回(曇)。18:57会場着、受付、19:01開場。すみません、単調でバラついたパターンの繰り返し(苦手…)が多くてダメでした。開始時の闇とフラッシュ、これが残像か…とは思いましたが、とにかく長い…。客席手前で横一線に並ばれると、壁の向こうの…ソロの様子がみえません、どうして左右、奥ではないのでしょう。隣の方、みえそうな方に大きく体を寄せてみていました。19:30前説(60分)、19:35開演~20:30終演。終演後の挨拶なし。
ネタバレBOX
逆立ち、衣装に穴を開けそこから顔を出して、衣装を脱いで、ヘンな顔…静止画ならいいとして、舞台の上で佇んで…だから何だろう(振付??)と思ってしまうほど集中できませんでした、あわないときはどうしようもありません。