
ガラ版 夢見る機械
ガラ劇
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了
冒頭シーンは圧巻!
全方向舞台の観劇は初めてでした。
自分の席が舞台(というより「劇場」)のほぼ中央だったのですが、自分が役者さん達の中にいるというのは不思議な感覚ですね。
前説兼世界観の説明も自然で、その流れからそのまま本編へ突入。
あのような前説も初めてで新鮮でした。
冒頭の役者陣総出のシーンは圧巻の一言!
ここで心を奪われてしまいました。
あれは1ヶ月経った今も忘れられません。
現実と仮想世界が入り混じり、至る所で不可思議な事件が起こるところまでは楽しんで観られました。
しかし、後半(ウサギが出てきた辺り)から話の内容が複雑すぎて付いていけませんでした。
なのでいくら涙を誘う(らしい)展開でも泣けないし、それぞれがアツく「私は機械!」と叫ぶラストシーンも分からないから白けてしまいました。
色々設定が多すぎましたね。
当日パンフレットの半分が用語解説で埋まってましたからね。

エゴ・サーチ
虚構の劇団
HEP HALL(大阪府)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ネットの中のもう一人の私
「エゴ・サーチ」とは「インターネット上で
自分の本名やハンドルネーム等を検索する事」である。
他人からの評価を気にするのが人の常、誰しも
エゴ・サーチをやった経験があるはずだ。
試しに拙者の本名をエゴ・サーチしてみた。拙者
自身のFBが紹介されるだけ。同姓同名の人物も
ヒットしない。珍しい名前らしい。悪い評判が無く
安心した反面、良い話も無いので面白くない。
影薄いなあ、と少し落ち込む。
この物語は、一言で言うと「ネットという仮想世界と
現実の世界とが混沌と入り混じった中、善意と悪意に
翻弄される人々を描いたミステリー」だ。
主人公・ケンジは、30前の小説家の卵。
彼が書いた読者の魂の奥底にビシッと響く熱く美しい
短い文章が女性編集者の目に留まる。彼の才能にほれ込んだ
彼女はケンジに小説を書いてみないか、と声をかける。
彼には漠然とだが書きたいものがあったので、
彼女の依頼を引き受ける事にしたのだが、筆はなかなか前に
進まない。
小説は、一人の女性が沖縄の離島に降り立ちキジムナーと
呼ばれる妖精と出会う、という導入部でストップしていた。
ある日、女性編集者からネット上でケンジのブログを
見つけたと聞き、エゴ・サーチして見てみたが
彼自身それを書いた覚えが全くない。
同姓同名の人物が書いているのかと思いきや、作者の
プロフィールを見ると、ケンジと生年月日、
出身地、経歴に至るまで全てが同じであった。
ブログには、昨日ケンジがハリーポッターのDVDを
観たと書かれていたが、実際彼は全く観ていない。
日々の細かい内容は、彼のあずかり知らぬ事ばかり。
誰かのイタズラか?だとしたら何の目的で?
彼はこのブログの作者を探り出そうと決意する。
物語には他にも、「ネットであなたの夢を叶えます」と
謡う怪しいベンチャー企業の経営者、その宣伝文句に魅かれ
ネットでの成り上がりを目指すフォークデュオ、ネット上に
恥ずかしい写真を拡散させられた苦い経験を持つOL、
塩○瞬のように出会った女性を手当たり次第口説きまくる
イケメン等が登場する。
それぞれが、我々観客と同じようにネットで見せる自分と
現実世界で見せる自分の二面性、会う人ごとに違う自分を
演じ分ける多面性に苦しんでいる。
物語が進むにつれ、一見何の関係もないこの身に
覚えのないブログと小説の中の女性とキジムナーとが、
そして全然面識すらなかった各登場人物達が、
複雑にもつれた糸が解けるかのように繋がっていく。
そこで、ケンジに隠された驚くべき過去が明らかに
なるのであった。
果たしてこのブログは、誰が何の目的で作ったのか?
ブログと小説の中の女性達との関係は?
ケンジの隠された過去とは?
拙者は当初、ケンジに悪意がある人物が彼になりすまして
ブログを書いているのでは、と推理した。
ツイッターで有名人になりすました偽者が、ある事
無い事を呟き、本人のイメージダウンを画策したという話を
何度となく聞いたからだ。、
ネット上を跋扈している自意識が肥大化し、被害妄想の塊の
ような連中が、ケンジの何気ない普通の言動に勝手に
傷付き、怒り、一方的に報復しようという秘密の企て
なのではないのか。
逆に、ケンジには隠された悪の顔があり、その被害者が
彼を陥れるために仕掛けた罠なのではないのか。
拙者は色々と先行きを予測してみたが、
この物語はそんな陰気な展開にはならない。
観客が考える展開を、演出と脚本を担当した鴻上尚史さんは
軽く飛び越え、物語はもっと奥深く遥か彼方に進展する。
言うまでもないがネットはあくまでも道具。邪気のある者が
使えば凶器になるが、懇情のある者が使えば、良い方に
無限大の可能性が広がる。
ネットには、時代や場所を越えて人と人とを結び付ける力が
ある。あの人に自分が伝えられなかった思いを、
自らの本当の気持ちを、時空を越えて届ける事が出来る。
その思いは、時として人の心を激しく動かし、人生をも
変えてしまう。
この物語のラストは、ネットの持つそのような大きな
可能性によって、それぞれの登場人物達が、
これから生きていく道を見つけ、新たなる一歩を
歩む勇気を振り絞っていく。そんな彼らの姿に観客は
心を鷲づかみにされる。
同時に、仮想社会と現実が複雑に絡み合い真実が
見えづらい今の時勢の中で、ネットがあろうと無かろうと、
いつの時代、いかなる場所でも人間が生きていく上で
大切なものを気付かせてくれる。
昨今自意識過剰な人達が大騒ぎしているネットを舞台に
した物語で、これほど清々しく心揺さぶられるとは、良い
意味で予想を遥かに裏切られた作品に出会えた事に幸運を
感じずにはいられないのであった。

足跡、終わりなく、呼吸まで
ポムカンパニー
OFF・OFFシアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

月光カノン
劇団ジャブジャブサーキット
ザ・スズナリ(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
私は好きです
脚本は素敵だと思います。
前説で「お客様の想像力をお借りします」とお話しされていましたが、途中までは本当にその通り。
でも最後には伏線は回収されて終わりますのでご安心を。
お互いに異なるはずの空間が、停電の夜、月明かりの下に重なり合う。
現実と物語の混在。
しかしながら、見ていて無理もなく、すんなり受け入れられるし、混乱もしない。
素晴らしい(この手の構成は訳わからなくなること多数←私の理解力の問題!?)。
笑わせる所もあり、最後には泣かせる所もあり。
脚本は素敵なのですが、それを役者さんが演じきれていないのが(-ω-;)…うーむ。
掴みは大切です。
公開ゲネとはいえ、あまりにエンジンがかかっていなかったのでは?
後から出てきた役者さんに引っ張られる形で何とか会話になった感じが否めません。
澄子さん、いい人ですね。
あんな空気を持つ人間になりたい。
澄子本人の言動でもそれは分かるのですが、息子や娘の言動からもそれが分かるのが面白いし、素敵。
佐伯さん、神父さん、他の役者さんを引っ張ってくれました。
このまま一時間半続くのかとげんなりしていた私ですが、途中退席または居眠りせずにすみました。

毎公演当日券あり:夜明けに消えた
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2013/10/18 (金) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
聖人への道
人間のもつ醜さ、狡さ、欲望、裏切り、弱さ、など盛り込んだ人間の姿を見せて貰った。
人はそれらを克服しかつ、信仰心をもち続けること、愛する心をもって生きること
が聖人への道なのだろう。
役者陣の演技はさすが、舞台セット、衣装とも素晴らしかった。

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
大好物
単なるクソメンならどうでもいいのですが、ストーカー気質の男の嫌らしさには本当にイライラさせられました。でも大好物です。

月刊小玉久仁子10月号「女心と秋の空」
ホチキス
スタジオ空洞(東京都)
2013/10/22 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
にんまり。しんみり。
前説でしたたかに客席の空気を和らげて本編へ。笑いを取るだけ取って切なくもさせる。…と言うとすごく王道なんだけど、実際それが出来るのは技術力があるからこそ。特に前説で空気を和らげるのはセンスの代物。最高のおもてなし。肩を張らず余計な事を考えずに楽しめる時間でした。
シリアスに重きを置いた小玉さんの姿を観るには、ゲストライターが良い仕事をしてくれています。
ゲストアクター村上誠基氏との演目は必見。何ならこの二人で新たにユニットを組んで欲しい。

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
違和感?
作風が変わったように思いました。
群舞が減り、セリフ重視になったような・・。詩的でリズミカルなセリフ回しは相変わらずだと感じましたが、肉体を使う場面が小さくなった分、そもそもの作風としてキャラクターの感情があまり丁寧に描かれていないため、セリフの上滑り感が出てしまったように思います。
キャラ毎に見た場合にシーンからシーンへの感情が繋がっていない。また、脚本上の必要性以上に意味が無いキャラが多いようにも感じました。役者は好演されていたと思います。
観たばかりの印象でしかありませんが・・
また追記します。

檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図
電動夏子安置システム
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇史に残る公演。
三劇場同時公演。しかも三つの劇場とも登場するキャストは同じとのこと。
つまりある劇場で、はけた役者は次の瞬間、他の劇場に登場するのである。1本だけ観ても十分面白いが、この登場人物が、同時刻に他の二つの劇場にも出演していると思うと、それだけで十分ミステリードラマである。
ともかく前代未聞の公演。
そして電夏にはいい役者が揃っているなあと改めて痛感。

Jのめぞん du Soleil
男肉 du Soleil
シアター711(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
無題867(13-306)
20:00の回(ほんの少し雨)。19:38会場着、受付、中へ。入ってすぐ右横「C」、奥が「A」、右手が「B」。奥から時計回りに。全席指定、コの字型の客席、舞台はテラス(?)、白いテーブルと椅子。床も木材。いつのように客席自身が息をひそめているように感じます。椅子がきしむ、空調の響き、ヒソヒソ声、BGMなし。19:55前説(80分)、19:59舞台上のシート(奥の席へ)を回収、20:01開演~21:22終演。
4つの力 (重力、電磁力、強い力、弱い力)のうち、常に「強い力」で構成される高木さんの作品。加えて極限までの重力によって空間も時間も歪む、が、それは相対的であって自分はそのことに気がつかない...そんな印象。

三人姉妹
華のん企画
あうるすぽっと(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

とある家族の輪舞曲
劇団ジャムジャムプレイヤーズ
アドリブ小劇場(東京都)
2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

たすけて青春ピンチヒッター2京都インフィニティ
WET BLANKET
ぽんプラザホール(福岡県)
2013/09/21 (土) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★
ちゃんと作らないとおバカにはならない
久しぶりに観たWET BLANKETの舞台は、いくらおバカなエンタメ活劇が狙いだとはいえ、あまりのいい加減さとどうしようもない幼稚さについていけず、観続けるのが苦痛という舞台だった。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図
電動夏子安置システム
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
はじめての
電夏。今村さんを観に行きました。あの人おもしろいす。今回は笑いを取る役じゃなくシリアスな芝居してて新鮮でした。笑いを取りにいかないのが逆に面白かったですけど。
三つの作品を一つに分けた感覚ではなく、一つ一つが独立したテーマをもっている作品なのかなと思いました。檻の中〜しか見れなかったですが。
面白かったです☆

幕末サムライヌード
演劇カンパニー”東京の人”
ワーサルシアター(東京都)
2013/10/21 (月) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
観終わって、弛緩♪
消化不良になるくらい中身みっちり♪ 見終わったらぐったり♪真面目に言うと悪く無いし、芝居を見せて貰ったとは思う♪だけどハコに合わせた表現をコントロールしないと辛い♪ ワーサル遠い♪

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
大人の時間
初めて観劇
前から気になっていた
ヒリヒリと、肌がピリピリとするような感覚
仕事を終えてちょうどいい20時開演
誰かしらの目線で見てしまうだろう三組の男女
駆け引きが、やり取りが面白い
会話劇が、好きな私には極上のエンタメでした

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
うーん
ちょっと退屈でした。こちらが読み取れということだと思うんですけど削ぎ落としすぎな気がします。80分と短めですがゆっくり物語は始まりゆっくりと進んでいきそして最後は観客に投げ掛け終わりを迎えた印象。私のような観劇初心者には物語に起伏がなく無味無臭に近い薄味ですね。玄人の方には多くを語らない味わい深い内容なのかもしれません。

この世の楽園
鵺的(ぬえてき)
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
男女の危機にも
色々あるものだなぁと・・・・。三組ともありえない感が強いのが残念だった。拉致した後どうなるのかなと楽しみだったので、思いもよらない結末は肩すかしを食らった感じでした。緻密な演技は見応えがありましたが・・・・。全員の台詞が何だか子供っぽくて、こうした台詞劇にしては印象が薄い。

伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
サンモールスタジオ(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
「百万回生きたねこ」の「その先」?
言わば「伯爵クロニクル」。
不老不死の主人公が愛した相手に関する5つの挿話。それぞれに味わいが異なり、後半ではスケールもアップ、そうして迎えるラストはて思いきりロマンティックかつ「もののあはれ」も漂うという…お見事♪
途中では「百万回生きたねこ」の「その先」を描いた気もしたし。
ただ、初日のためか暗転が微妙に長く、時として流れが切れかねなかったのは惜しい。
なお、この日のマチネでコワい女子高生たちを観たので、こちらの二場でピュアな女子高生を目にして救われる。(笑)