最新の観てきた!クチコミ一覧

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ま・ん・だ・ら

ま・ん・だ・ら

劇団肋骨蜜柑同好会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎のシーンを思い起こしながら
勉強になったかなという感じでした。

ネタバレBOX

怪談牡丹灯籠は毎夜訪ねてくるシーンが無かったのでピント来ませんでしたが、牡丹灯籠と真景累ヶ淵の噺が混じり合い、関係者が茨城に集まって悲劇が起こり、何となく話が繋がっていきました。

何代にも祟ると言いながら、圓朝の都合で途中で終わってしまったところなど、面白いですね。

着物を着た人の着物丈がやけに短かく、裾が広がり気味でだらけていて、さらに帯のお腹辺りが妙に膨らんでいました。刀が刺さるようにするためのものと分かりましたがやはり不自然でした。

ラストに出てきた人は圓朝でしょうか。圓朝というよりは月亭可朝のようでした。
NO GOAL 【ご来場ありがとうございました】

NO GOAL 【ご来場ありがとうございました】

青春事情

駅前劇場(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/14 (日)公演終了

満足度★★★★

もう少しエピソードが
ラストには熱き想いがビシビシ伝わってきた。面白かった。ただ、ラストあれでもいいが、あれで終わりなら、ゴールSEだけで終わり、お客さんの想像に任せるのもよかった気もした。
また、この選手達が選ばれエピソードがあってもよかったかも。

獏、降る

獏、降る

ハイバネカナタ

小劇場 楽園(東京都)

2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

満足度★★★★

面白くは観れた
不幸と言う名の神、もくしは錯覚の幸せ(はちょっと違うか)の神を見つける事により自分の穴を塞ぐ話しかな。テンポよい流れもあり、また社長の台詞もいい台詞あり、ラストまで面白く観れました。(まあ、もう10分程度短くした方がよかったかな)
ただ、物語の中心人物はノアと思われるのだが、二面客席だから致し方ない部分あるが、ノアの表情に目線がもっと行くような演出にしたら、より面白かったかも。

うんぷてんぷ

うんぷてんぷ

株式会社ニッシー・プラス

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

人間とそれを見守る存在
人を見守る存在が、人の生き方を通して互いに成長していくドラマのように
思いました。
人の運命は、天の定めによるのかもしれませんが、
努力というものも大切です。
物事が良い方向に切り替わる時は、不運な時、何がしかそれを乗り越える条件を積んでいると思います。
また不運を不運だと思わず、それを楽しんで前向きに生きている人が
良い波を掴むのかもしれせん。
その様子がもう少し見れるともっと共感できたように思います。

ネタバレBOX

神様?がパソコン画面とにらめっこしている様子に、
なにか違和感を感じました。
OPUS/作品

OPUS/作品

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

笑う人の隣で戦慄する人もいる芝居
グラミー賞を受賞した弦楽四重奏団(カルテット)の会話劇。ほぼ正方形の舞台を客席が四方から囲む。これまでの小川絵梨子演出作品より、比較的軽やかで柔らかだった。弦楽四重奏っていいな~!って素直に思った。音楽は美しい。そして嘘をつかない。残酷なほど。
音楽好きの観客が多かったのか、初日は終始温かいムードだった。芸術に魅了され、翻弄される人々を優しく見守るような。実際に弦楽器をやってる人にはたまらないお話なんだろうな(笑)。伊勢佳世さんがハマリ役!清らかで素直でとてもよかった。1時間55分。

『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―

『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/09/05 (木) ~ 2013/09/24 (火)公演終了

満足度★★★★

聖女にも狂女にも見えるジャンヌ
美術、照明、衣装等のスタッフワークの厚みを堪能。はぁ~ゴージャスなお芝居観た!って気分♪新国立劇場「ヘンリー六世」「リチャード三世」もそうだったけど鵜山仁さんの布の使い方はかっこいい。重厚な歴史劇からぶっ飛んだファンタジーになって仰天(笑)。

1923年に書かれた戯曲なのに、宗教裁判の場面の“茶番”っぷりは今の日本そのものと思った。笹本玲奈さん演じるジャンヌは聖女にも狂女にも見えるのが良い。フランス王シャルル役の浅野雅博さんがさすがのコミックリリーフ。

ネタバレBOX

ジャンヌの再来を誰も求めてないという結末は、コミカルでアイロニック。
春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

春よ行くな【15日(日)18:30に追加公演決定!!!】

悪い芝居

駅前劇場(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

悪い芝居流の身体表現
舞台美術も場を満たす音もしなやかな武器となり、
役者たちの身体が、台詞を支え、それどころか台詞を凌駕して
一人の女性の心風景を編み上げていく。

その、表現の厚みに圧倒されてしまいました。

ネタバレBOX

入場してしばらくは、
三角形の囲み舞台かと思った。
中央には三角形の台が設えらえて。舞台上手の通路状のスペースの奥や
下手奥には2列のパイプチェア。
奥のブースのような部分にも気が付いて。
坐っていても舞台の形状が今一つ把握できず
すこし不可思議な感覚のままで、開演を待ちます。

闇の中、男女の交わりで始まった舞台、しばらくは主人公を外側から見ていたように思う。やってくるものをただ物語を紐解くように追いかけていく。
23歳の主人公の記憶、周りとの会話や関係、戻らない彼氏、仕事や生活、様々な出来事と想いの曖昧さ。躊躇、当惑、想いの逡巡。スライスのように切り取られ、観る側に訪れる時間。
でも、気が付けば、舞台と人物たちの姿とは別の色の、シーンの枠組や台詞とはことなるものに捉えられていて。

最初は、想いが舞台から流れ込んでくるのに、何がその感覚を伝えているのかがわからなかった。でも、少しずつ世界が開けていく中で、役者たちの演じる場所や、距離や、なによりもその身体が語る言葉に、ダイレクトに染められていることに気がつく。

もちろん、戯曲を超えて身体が紡ぐもの自体は他の劇団の作品でも秀逸なものがたくさんあるのですが、それでもこの作品で役者たちが身体で紡ぐ想いには目を瞠った、単に刹那に現出するロールの心情に留まらない記憶のバイアスがかかっていて、その分すこし物語に寄せられ、時にベタで、あからさまで、へたうまに洗練され、その分観る側に対しての親和性を持ち、舞台美術の表すものやロール間の物理的な位置までもニュアンスに取り込む間口があって。
音にもやられました。舞台奥からオペレーションされる様々な音が、時に突き刺すように鋭く、あるいは満たし浸し込むように鈍色に、観る側を舞台に引き入れ、繋ぎ、揺さぶり、感覚を研ぎ、視野すらも広げていく。、

戯曲に紡がれ声で語られる台詞と役者たちの身体や距離が語る言葉の重なりや乖離から、ロール達の表層や内心、さらにはそのコアの内に息づく想いに至るまでの俯瞰が生まれる。個々のロールの名前が、そのニュアンスを観る側にしたたかに囁いたりも。
美術は、それ自体としては前述のとおりタイトにイメージを定めることなく抽象的なのですが、役者たちの所作がそのなかにくっきりと主人公の心の内の座標や視座を刻み組み上げていきます。中央の三角形の台上のスペースに主人公が抱く想いや、不安や、慰安や、様々な事象に対する感覚が、台詞に留まらず、その所作や、さらなる身体の言葉で紡がれていく。そこに入り込んでくる他のロールの存在が、踏み入ったり、片足を台に掛けたり下ろしたりで表されたり、圧迫感や求める気持ちがスペースのエッジで演じられるのも旨いなぁと思う。
一方でオフィスの風景が舞台の端に置かれたり、想いと重なりきれない男との生活が中央ではなく客席と見紛うように並べられたパイプ椅子の上で不安定さとともに描かれて。シーンの一つずつが、舞台は主人公の心の構図の中で、役者たちが紡ぐ心風景として観る側を取り込んでいくのです。

舞台に刻まれる時間、なにか歯車が一つ外れそのままに動いていくような23歳、想う歪みの色や軋みの音が伝わってくるような26歳、さらにはそれでも抱き求めるものが手を離れ心を閉ざしてしまう30歳。主人公が心に抱いた「春」と現実がはみ出し、折り合い、、収め、収まらず、委ね、委ねきれず、疲弊するように、崩れるように、緩やかに、何かが手から離れていくように乖離していく。
そのことが、単なる物語の骨組みやドラマの筋立てや、語られる表層とは繫がっても重なることなく広がる心風景とその肌触りでやってくるから、観る側もその感触を物語の枠に収めきれず自らの内の時に埋もれてさえいた記憶や気づきや感性で受け止めるしかない。

30歳の「春」を殺し、「春」と繫がれた舫を解き、闇に包まれた獄のなか閉ざされた時間を渡る。その時、舞台の在り様と主人公が語るクリアな想いと諦観とその先への想いが自らの語った台詞がすっと一つに束ねられて。扉が開き解き放たれ、差し込んだ光に歩み出す主人公を、今度は観る側が手放し、見送って・・・。

終演。その余韻に圧倒され、やがて受け取ったものがゆっくりと、圧倒的な質量とともに処しがたく行き場のない想いとして自身を染め淡々と深く心を満たしておりました。
劇場に足を踏み入れたときには不可思議に思えた舞台の形状が、もはやあからさまな心風景の具象となり、劇場を出るとき暫く止めてその世界に見入る。その印象は、帰りの電車の中でも、その翌日も、ずっと消えずにとどまっておりました。


月光のつゝしみ

月光のつゝしみ

ハイバイ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/26 (木)公演終了

満足度★★★★

岩井さんと岩松さんのトークも面白かった
十年前の本多劇場での再演はわからなかったんだけど、岩井秀人さんの演出のおかげで岩松了さんに翻弄される愉しみを味わえた。冬の夜の田舎の家で、移り気でわがままな人々が自業自得の七転八倒。いや、七転び八起き、かな。約2時間10分休憩なし。

トークでも言及されてたけど、岩松さんの戯曲は役柄の感情を基点に緻密に役作りをしても、正解は出ないようだ。自然な会話劇に見せかけて、実はセリフ、物語、作品全体が何やら不思議な生命体のごとく掴めない。松井周さんの演技が柔軟で、いちいち超愛らしくて大好き。

ネタバレBOX

終演後のトークで岩松さんが「何をするにも時間をかけなきゃだめ」とサラリとおっしゃって、すごくスッキリした。
ブサイクな彼女

ブサイクな彼女

1月11日

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/20 (金)公演終了

満足度★★★★

深読みできれば傑作
 彼女、エミ役の強烈な個性を演じたデス電所の山村 涼子の熱演が光り、煮え切らない、グズグズのフリーター、タイゾウを演じた同じくデス電所の豊田 真吾のきめの細かい演技が光る。

ネタバレBOX

 サブストーリーに、死んだ彼から伝染性の病をうつされ、自らも死を迎えようとするマユが、その不条理を晴らす為体を売るという絶望譚が、並行的に演じられることで、物語を深い物にしている。
 片や、絶望の中に光を見、他方、絶望に闇を見るという対比の奥に、支え合う人間の深い愛を描いていると読みこめば、これは実に深い作品である。
『泡』(再演)

『泡』(再演)

劇団 東京フェスティバル

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/09/18 (水) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

批評性というより、ほっこり
評価か難しいです。
人情話が好きな人には文句なくおすすめできる。
社会的な問いかけを、演劇を通して広く多くの人に発していくという意味では、こんなに素晴らしい舞台はない。
誰が見ても、感動できる。
演技や演出もとても完成度が高い。
そういう意味では、★5つです。

ただ、大上段に構えた社会的テーマではなくそこにある日常を描くということや福島のソープという設定から、
痛烈な批評性が、内容的にも、その表現技法にも、あるのではないかと思って期待して見に行ったが、それはどちらもなかった。そういう意味では、期待と違っていた。
また、誰もが感動する落としどころというのも、ひねくれ者の私にとってはそれほど惹かれなかった。
そういう意味では、個人的には★3。

ただ、作品内容というよりも、こういう作品が多くの人に観られることで、福島の問題を考える人が少しでも増えることは素晴らしいことだと思うので、そういう部分も含めて★4つ。

天宮良さんの演技が、仲良い友人の茨城(福島じゃないのだが)のおじさんに酷似していて、とってもリアリティがあった。

SEA HORSE ADVENTURE(シーホースアドベンチャー)

SEA HORSE ADVENTURE(シーホースアドベンチャー)

マグズサムズ

南大塚ホール(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★

海馬を巡る冒険
 舞台は、我々の脳で記憶を司る海馬と同じ機能を持つスーパーコンピューターが開発され、人の記憶を自由に外部にアウトプット、インプットできるようになった未来の在る時代。主人公は、どこにでも転がっている無特性のサラリーマン、梶原 辰夫。彼は、要領の良い妹とは対照的に何をやっても冴えない。かといって完全な落ちこぼれでもない波風の立たない人生を送っている。妹の結婚も決まり、定年を迎えて暇を持て余すようになった父からは、「お前も早く結婚しろ」とヤイノ、ヤイノの催促。唯一の自慢は、朝7時半にセットしている目覚まし時計の音で目覚めたことが一度も無いことである。つまり、その前に目覚めて目覚まし機能をストップさせているのだ。目覚ましを買って10年ずっとである。(追記2013.9.28)

ネタバレBOX

 そんな辰夫が、IT関係の社長連中の道楽に己の凡庸さを、凡庸の記憶データを提供する為に,ラボに出入りし、1週間の記憶を取り出しては渡していたが、このラボの研究員の一人が、開発しているスパコンでゲームに興じていた。だが様々な悪条件が重なって、さしものスパコンがクラッシュ、記憶のやり取りをしていた辰夫は、ゲームの世界に閉じ込められてしまう。ゲームの世界には、四天皇がいるが、辰夫は、四天皇と戦い、記憶回復に必要なメモリーストーンを入手する必要がある。3個目を入手しようとした矢先、魔王が介入、ソフトを初期化する作業を開始した。初期化されれば、辰夫は無論のこと、責任を感じてゲームに入って来た研究者、登場するキャラクター総ては灰燼に帰す。
 辰夫とは、自らの特性の無さにうんざりしていたサラリーマンであったが、例え地味でありきたりの人生であっても逃げださずに、それを背負ってゆくことに意味があることを見出し魔王と対決する道を選ぶ。結果、消滅することになろうとも。まあ、最後の部分は蛇足。感覚の鈍い人々向けの駄目押しだ。肝心なことは、ありきたりの人生であっても彼が、それを担ってゆこうとしたこと。そのことに意味・意義を見出したことに在るのであって、それが、絶対的力を持った魔王と戦う根拠になることである。民衆の英雄はここにしかないのだ。意図的・自覚的凡庸、これこそが、民衆的英雄である。
 この点を出したうえで、物語は、これらのストーリーが、ラボ所長と経営サイドの計略だったことを明かす。
 だが、既に民意は示されて在る。例え必敗の歴史になろうとも民衆は支配する者と戦い続けるという民意を。
透明

透明

TEAM☆イットクルゼ!

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

(^o^)
面白かったです。
カワイ子ちゃんもイケメンもいなかったけど。(笑)
姫の巨●に釘付けになってしまいました。

ネタバレBOX

透明が色づいて行く。
最後の方の、戦隊名乗り的なシーンが好きです。
半獣人な友達が見つかって良かったね。(^o^)
鮫に喰われた娘

鮫に喰われた娘

INGEL

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/07/31 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった
シブゲキ、劇場の椅子もフカフカで広々で観劇しやすく最高でした。もちろん、舞台の内容も最高です。主役を演じた宝塚女優さんも美人で魔女の好みにストライクでした(//∇//)。お目当ての役者さん堤さんも、とても可愛らしい役柄でとても楽しい舞台でした。次回舞台も、期待できます(*≧□≦)ノ。

あいおと

あいおと

群青アパートメント

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/09/20 (金) ~ 2013/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです☆
巧みな心理描写、
ウイットに富んだ笑い、
男女のめんどくささ、
などなどツボるところいっぱい♪
観劇代も良心的なので、オススメです☆
観劇日記をブログに書きました。

『泡』(再演)

『泡』(再演)

劇団 東京フェスティバル

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2013/09/18 (水) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

間近に感じる福島のリアル
登場人物8人がとっても生きてる感じあり、生活感などが伝わってきました。
漁業の話、原発の話、
舞台でもあるのソープの話など折りよく程よく混ぜて表現されていました。
う~んマイナスするとこ無かったなぁの約2時間。

ぞめきの消えた夏2013-華-

ぞめきの消えた夏2013-華-

演劇集団アトリエッジ

シアターサンモール(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

阿波踊りのお囃子を総称して「ぞめき」と言うらしい
その「ぞめき」が消えたときが戦争時であり、
戦後の「ぞめき」の復活は復興と鎮魂の意味もあると。
現代と過去の戦場を行き来する物語を、
上手に2時間の枠内に納めていました。

ネタバレBOX

ミリタリーファン(マニアではない)の自分が気になるのは、
大東亜戦争時の銃器の小道具のつくりです。
今回は三八式歩兵銃風に手作りされていまして、らしくて良いとは思ったのですが。(同様に軍医の持ってるワルサーP38とか=当時の医術先端はドイツですものねー)仕官の持つ銃は二十六年式っぽい中折れリボルバーか奮発して十四年式の(特にトリガーガード形状に特徴のあるヤツ=後期型)にして欲しかったなぁ。1丁しか出てこないんだし。敵米兵も全身迷彩服で登場させるよりは、銃の先端だけ見せる様な演出でもよかったのでは?迷彩服はWW2ではそんなに使われてなかったと思うのだが・・・。銃も迷彩されてたの出してましたが、M1カービンも小道具で製作してもいいのでは?そんで米軍の認識票下げてる日本兵も違和感凄いです!=サイレンサーと呼ばれるゴムの外周カバーは第2次世界大戦時は無かったかと思うし、倒した敵兵から奪ったものとして何枚かの金属板として下げてるか、お守りぶら下げてるほうが納得できる。兵隊やくざや戦場漫画シリーズとか見てみるのも多少は情報摂取できると思うが。日本刀も自然と使っていたが、軍隊は軍刀やし・・・鞘の色とか柄の色でも変える位はして欲しかったなぁ。銃剣とゆうのもあるし、小道具で作りやすいと思うぞ。で銃を拾ってたシーンやけど必要なのは弾だよねー。そんなに持って行軍できないと思うし、弾丸だけ集めて銃自体は破棄して墓標とすればいいのではと思った=台詞で「残してゆく銃は撃針抜いておけよ」とか言わせればリアリティ出るだろうにとも思えたデス。
阿波踊りと混戦を同時に舞台上で出す演出あったが、混然と入り組むよりは前後で分けた方がよいとも感じたデス。後半はそうしていましたがねぇ。
いろんな戦争モノ芝居観てきたが、現代戦のもの以外で過去の戦争モノでは納得できる銃器考証の小道具用いてるとこ無いですね・・・。今回の歩兵銃のコンセプトは良かったから、こーゆー方向で作ってけばお金かかんなくて良いのでは?と思ったデス。
人情モノとして泣かされたし(わかってても)出来は良いぶん上記が大変気になったんです。
Tango Musical「ロコへのバラード」

Tango Musical「ロコへのバラード」

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

タンゴを魅せる為の話でした
女、歌う男、踊る男、タンゴ・ダンサー、バンドネオン・・・
彼らが出会った時、ピアソラの名曲「ロコへのバラード」が流れ出す。

と煽り文句が出てましたが、ほんに基本は見事なタンゴです。
話は添え物風でしたが、その割りに舞台セットがファンタジーで。
ビブリオマニアな自分は結構気に入りました。

第1幕 75分
 休憩 15分
第2幕 55分

ネタバレBOX

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにある書店。
店員のマリアは学生の頃から看病していた姉が亡くなって天涯孤独となり、ひとりで生きていくことを決めたばかり。
一人となり実家が広すぎると感じ港の方のアパートに移り住みます。
そんな彼女が金曜の夜に書店で開催する朗読会に集まるのは、
店長のオラシオをはじめ、それぞれの事情を抱えた人々です。
彼らの現実世界と、マリアが読む物語の世界がオーバーラップし、
ブエノスアイレスの夜をタンゴで官能的に染め上げていきます。

舞台セットは中心に本を重ねて作った木がありユニークです(^^)
その木の後ろの壇上にクインテットが生演奏をしてくれます

基本皆が選んで読んでもらう世界をタンゴで表現してゆくのですが、
抽象的でいまひとつ解り難いかなー。
まぁそこに各々の想像が加わってゆくのでしょうねぇ。
(ここが、なんとなくの星一つマイナスのトコです。)
OPUS/作品

OPUS/作品

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★

座組み良し
アフタートークを聞いて、宮田芸術監督の狙いが、まんまと当たっていると思った。

ブサイクな彼女

ブサイクな彼女

1月11日

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/20 (金)公演終了

満足度★★★★

劇場は狭かったが
作品は深く楽しめた(^^)

舞台セットはシンプルながら、
さまざまな工夫がなされており感心致しました。

登場人物のキャラクターもユニークながら、
生活感ある力強い感じが観ていて爽快でありました。

ま・ん・だ・ら

ま・ん・だ・ら

劇団肋骨蜜柑同好会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

イマジネーションを働かせて
前日までの評価が悪かったので、期待せずに観に行きました。実際見てみると、自分は楽しめました。たぶん作風を受容できるかどうかで評価が大きく別れると思います。

会話メインで外的な演出は控えめでした。そのため役者の演技によって場が大きく左右されたように感じました。前半、役者の演技がいまいちで少し残念でしたが、後半徐々に良くなり、観ている自分も盛り上がれました。安定して上手い人がいてよかったです。

ストーリーがやや複雑であるため、何も考えずに見ていると置いていかれるおそれがあるので注意が必要です。当パンをきちんと見て覚悟しておいた方がいいでしょう。仕事終わりに観劇して寝てしまう客がいるのは仕方ないかもしれません・・・

以下ネタばれ↓

補足:舞台について。舞台の左右に席があり、役者の横顔を見る形になります。劇場に入って手前側の左奥の席が見やすいと思います。

ネタバレBOX

現在・過去、現実・夢・あの世など次元が多いのはまだしも、Wキャストによる生まれ変わりなどの存在はやや複雑で分かりにくかったです。ただ関係を意識しながら観れば寝ることはないはず・・・

登場人物の年齢が分かりにくかった。最初だけでも分かるように演技してくれれば、と思いました。時代観も無茶苦茶で最初は戸惑ったが慣れればおもしろく感じられました。ただルイズは一回だけで十分なのでは?

ホラーではなく「怪談」なのであのぐらいの(近代小説的な)テンションでいいと思います。三遊亭圓朝が落語調でやると中盤以降の雰囲気が損なわれるので、抑えたのだろうかな、と好意的に解釈しています。

作者のバランス感覚が非常に危うい印象を受けました。

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