満足度★★★★
批評性というより、ほっこり
評価か難しいです。
人情話が好きな人には文句なくおすすめできる。
社会的な問いかけを、演劇を通して広く多くの人に発していくという意味では、こんなに素晴らしい舞台はない。
誰が見ても、感動できる。
演技や演出もとても完成度が高い。
そういう意味では、★5つです。
ただ、大上段に構えた社会的テーマではなくそこにある日常を描くということや福島のソープという設定から、
痛烈な批評性が、内容的にも、その表現技法にも、あるのではないかと思って期待して見に行ったが、それはどちらもなかった。そういう意味では、期待と違っていた。
また、誰もが感動する落としどころというのも、ひねくれ者の私にとってはそれほど惹かれなかった。
そういう意味では、個人的には★3。
ただ、作品内容というよりも、こういう作品が多くの人に観られることで、福島の問題を考える人が少しでも増えることは素晴らしいことだと思うので、そういう部分も含めて★4つ。
天宮良さんの演技が、仲良い友人の茨城(福島じゃないのだが)のおじさんに酷似していて、とってもリアリティがあった。