
Show the BLACK
大川興業
ザ・スズナリ(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
笑いに包んだ毒薬
暗闇の演劇ということで、天井桟敷の『盲人書簡』のような、劇構造を解体したり、見るという行為そのものを相対化するような実験演劇かと思ったが、そういうものではなかった。だが、その方法は充分に実験的。
大川工業ということで、はっちゃけたものを想像していたが、
芝居自体は正攻法の芝居。
笑いの要素は当然多いが、おふざけで笑わせているというのとは違う。
計算された脚本と演技力で笑わせている。
しかも、その笑いのオブラートの中には、社会風刺の毒薬が仕込まれている。見事。
そのような芝居を暗闇でやるとどうなるか、、、
単に普通の芝居を暗闇でやりましたという訳でもない。
そこには暗闇でやることの意味はきちんと考えられている。

伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
サンモールスタジオ(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。

十二夜【12月27日DVD発売!!】
ワタナベエンターテインメント
紀伊國屋ホール(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★★
喜劇が似合う
十二夜って、クリスマスから12日間続く祭りだと思うんですが、セットや提灯が和風で、なんとなく夏祭りから12日間みたいな雰囲気でした。
Dステには、こういう喜劇系やスポーツ部活青春モノの方が似合う気がします。
ぎゅっと2時間休憩なしにまとめた十二夜は、コンパクトで面白かったです。
なんといっても、ずーっと生演奏している演奏がとても素敵でございました!
チケットもぎり入り口付近の生演奏にうっとりしてずーっと聴いてたら、舞台裏劇場が始まってました。
アップ&メイクシーンの裏舞台が観られるのも、祭りな感じで面白かったです。

『「ブラックジャックによろしく」に、よろしく。』
Infinite
シアターサンモール(東京都)
2013/09/11 (水) ~ 2013/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
おのけんワールド
「作・演出 小野健太郎」っていう記載や響きが、なんだかスタジオライフっぽくなくて、違うステージに行っちゃったような気もして、もやもやしてたんですが、舞台を観て、やっぱりおのけんらしさ、おのけんワールドがそこにあって、なんだか理由なく安心してしまいました。
スタジオライフの本公演では、もう相当お会いしていませんけれど、スタジオライフにいてもらいたいというのは、単にファンのワガママです。(本当は出て欲しいけど、今のライフの上演作品では、おのけんの使いどころが難しそう。)
ご活躍が本当に嬉しい。
しかも今回はスタジオライフの曽世さんと大沼さんと荒木さんと一緒に小野さんが観られるという幸せ!
その時点から既に私の満足度はかなり高いので、私の評価は甘くて高いと思われる。
あの脚本の主役は、「おのけん」だと思いました。
そう思うと、すっきり腑に落ちるし、納得出来る。
…ってことは、おのけんを知らない人には、分かりにくい人物像なんじゃないかと思うのです。
テンション定まらないし、意見があるのかないのか、ハッキリしないでもやっとするし、熱いのか熱くないのかわからない不思議さ。
コミュニケーション。
かも。
この舞台の根幹。
と、ざっくり思いました。
それはどっちも。
舞台上の役柄も、役者たちも。
スタジオライフのメンバーにはすっごく当て書きっぽくも、似合うし、舞台上必要な役でありました。
それは、おのけんが仲間を知りうるから作り出せたポジションでもあるんだろうなと。
(曽世さんの嫌味で権力やお金に汚いステレオタイプなお医者さんとか超似合うし、大沼さんの大学病院の制度に疑問を持つワイルドなお医者さんは超かっこいいし、荒木さんの軽い研修医なんか、ハマっていて、舞台上が華やかで楽しかったです。)
話の筋はともかくとして、舞台はお父さんの大堀さん(&曽世さん)が、引っ張ってる感じで。出番も多いし、たくさん和ませて下さいました。
お父さんと娘、お父さんと息子の絆、関わりはすっごくあるのに、兄妹の関係が希薄すぎるのは気になるところですが。
モンスターママも、居そうで、強烈に素敵でした。
ナースも素敵だったけど、及川奈央さんの使いどころが、ちょっともったいない感じ。
山崎真美さんは大活躍。なんだか戦隊系なメンバーに、ちょっとうきうきしたのは内緒。
照明の切り替えで、現在と過去を行ったり来たりするのが、Jr.5祭の作品的で、懐かしくも、おのけんの好みを感じました。
個人的には、おのけんの突っ込みや間が好きなので、あの始終笑える脚本は好きです。マニアック過ぎて、わからないネタも多かったけど。(楽天好きにはオッケー。)
初日は手探り感たっぷりでしたが、千秋楽までにはだいぶ隙間が埋まった気がします。

ラストトレインに手を振って
劇団レトロノート
テアトルBONBON(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
観終わった後の爽快感(^O^)‼
それぞれの役のどの言い分も、「わかる、わかる!」と共感できるところが多々あり、それぞれの役が本当に大好きになりました。話の流れや持っていき方もすごくすきでした。
役者さんは若い人からベテランの方まで、ひとりひとり、場の空気を変えていける演技力があって、およそ2時間の上演時間は観る側として、集中力が全く切れずに観れて本当に楽しかったです。
素晴らしい舞台が観れて本当に良かったです!!

BEAT POPS
Studio Life(劇団スタジオライフ)
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/09/12 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
体が痛くても観たい舞台
ウエストエンドにぎゅうぎゅうに詰め込まれて観た舞台。
いやあ、本当にしんどかった!狭かった!身体固まって、痛かった…。(涙)
それでも、観たい!と思ったし、最後まで楽しんだに素敵な舞台でした。
私たちの未来は、たぶん、明るく前途洋々とは言い切れず。
これからまたどんどん生きにくい時代になっていくんだろうなと思うとさ、未来に対して手放しで喜べる状況ではなく。
そりゃあもう「影」ばかりの世界をも知っているポーや老ポー、45歳のレイコは、そんなにきらきら出来る状況ではないけれど。
それでもそれでも、若者たちも大人たちもこれからを生きていかなきゃいけない。この世の中で。
だから、「頑張れっ!!」なのだろうと思うし、そのメッセージは皆の心に響くのだと思います。
素敵な舞台だったー。大好きだー。
「BEAT POPS」またやって頂きたい!よろしくお願いします!!

Clash Point
劇団スクランブル
シアター711(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
満足度★★★★
めでたし、めでたし!
満席の期待に応えるべく見事な会話、軽妙で面白かったです。
四神(シガミ)役竹内もみさん、配布された紹介文には愛嬌がなく怖いと記されてましたが、芝居は上手でした印象的です。
いろいろ入り乱れてましたが、最後は何となく爽やか気分になれました。

奇々怪々
カートエンターテイメント
六行会ホール(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

チムニースイープ・ラララ
彗星マジック
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
2度目
彗星マジックは確かアインシュタインの話に続いて2回目。
安心して見られる丁寧な作り方をされる劇団。ただ安定してちょっとわかりやすすぎかな。もう少しひねりがほしい気もします。
ちょっと長かったです。應典院のパイプ椅子でお尻が痛かったです。

6人の悩める観客
壱劇屋
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

2番目の女たち。
崖っぷちウォリアーズ
劇場HOPE(東京都)
2013/10/08 (火) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
サイコサスペンス!
展開かわり見事!楽しめました。
吉郎役主宰の須加尾由二の熱演印象的!終演後の出口の見送りに芝居への真摯さ伺え,好感持てました!
フサエ(大見遥)を除く肉食女性四人の演技もリアルで地でないことを願う・・(笑)
木島、遠藤の先輩・後輩関係も良かった。打算的な女たちに遠藤怒りの台詞は気持ちがいい!
徹平は女にだらしないダメ男感じでてました。
ダメ女たちと対極をなすフサエの感情表現難しかったと思いますが、上手く演じていたと思います。

熱帯男子 2
オデッセー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
前作に負けない純愛・郷土愛
物語とトロピカルな衣装は前作同様エクセレント。
前作の高評価の重要ポイントのひとつが歌唱力でしたが、今回は遺憾な点が多かったです。

正義の人びと
コロブチカ
ギャラリーCASA TANA(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★
相対的な正義の尺度
ロシアの革命勢力の物語で、正義とは何かを考えさせられる内容でしたが、途中での軽い感じの演技が作品に合っていないように感じられて、物語の世界に入り込めませんでした。
大公を殺害しようとする革命組織のメンバーが、いざ実行となると、それぞれの「正義」や「潔白」に対する考え方の相違があらわになり、さらに「愛」という要素も加わって葛藤する物語でした。
部屋の出入りを特徴的な身体表現で表す以外はストレートな演技スタイルで演じられていましたが、中間辺りで新たに登場する役が、それまでとかなり異なる、おどけた要素を強調していて、せっかく高まっていた緊迫感が壊されて以降を集中力を持って観ることが出来なくなってしまいました。重い内容なので観客の集中力がに途切れないように笑いを入れる意図だったのならば、逆効果だったと思います。
開演前の注意のアナウンスがあるより前からマイム的な動きが行われていましたが、劇中では出て来ない様な現代的な動きがあったりして意図が良く分かりませんでした。
ドアをノックする音や馬車が走る音といった効果音や、転換時の音楽を役者が生演奏で出していたのが良かったです。
邸宅の広間の様な高級感があるギャラリー空間の奥に赤い布を上部から垂らし、そのまま床に水平方向に敷いただけの質素なセットが劇場とは異なる雰囲気を醸していて、新鮮でした。
正義の為ならテロリズムも肯定する役を演じた濱仲太さんが迫力がありつつもうるさくなく聞き取りやすい台詞回しで、急進的な革命家の雰囲気が良く出ていました。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★★
こどもはみちゃだめ
女子小学生が観に来ていたことで話題のあんかけ11を観劇。
う〜ん、いまいち乗り切れなかったのは僕が男の子だからか。

蝦夷地別件
ピープルシアター
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★★
声が聞こえない・・・
13日の夜の回を観に行きました。原作は未読です。感想ですが、「声が聞こえない・聞きづらい」ということに尽きます。前から5列目中央にも関わらず、全体の1割ほどのセリフが聞こえず、半分ほどが聞き取るのに労力を要しました。公演時間が約2時間30分もあり、観終わった後は疲れがどっと押し寄せてきました。
セリフが聞き取れないこと、登場人物が多くその名前がほとんどカタカナであること、ストーリー展開が早いことが相まって、数人顔と名前が一致せず曖昧なまま話が進んでいくので、感情移入もできませんでした。まるでガブリエル=ガルシア=マルケスの『百年の孤独』のようでした。
戯曲化にあたって原作をどれほどコンパクトにまとめたのか分かりませんが、もっとコンパクトにして1つ1つのシーンを詰めて欲しかったです。これは好みの問題ですが。
舞台の声が客席に届かないのはなんと皮肉なことでしょう。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★★★
祝・大学中退!
『つまんなかったら言ってね、死ぬから』がまったくピンとこなかったんだけど、今回は良かったですよ。相変らず過激な題材を並べただけ感は否めないけど、けっこうグッとくる瞬間が何度か。主宰は慶応を中退して演劇に専念するようなので、今後も期待したいですね。

Short Act Battle Vol.2 決勝ラウンド
演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)
Live Space B.SQUARE(大阪府)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/05 (土)公演終了
満足度★★★★
観てきました
各20分という短い時間でしたが、それぞれの劇団のカラーを観ることが出来て楽しかったです。全く知らない劇団の本公演に行くのは少し勇気がいるので、こういった短編で次々観られる機会があると、自分好みの劇団を探しやすいかなと。
予選は個人的に点数で表す満足度の差が大きかったのですが、決勝ラウンドは好みの差はあれどテーマがしっかりしてメッセージ性の強いものが多く、安定して楽しめました

アザゼルの山羊
チャリカルキ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★★
考えさせられました
いじめか。いじめね。たくさんで一人を吊し上げるのって楽しいよね。
キリスト教の聖書のなかの挿話。「アザゼルの山羊」と、芝居のほうの物語との関連性が、ぼくにはピンと来ませんでした。深いとは感じられないというか。ぼくがキリスト教徒じゃないからなのか。理解力が足りないのか。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

たりない写真、 歌えなかった唄のために
ユーキース・エンタテインメント
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★★★★
あっという間の素敵な時間
始めから、終わりまで凄くテンポ良く、あっという間の素敵な時間を過ごせました!! ありきたりな言い方かもしれないけど、ほっこりする、笑いがあったり、感動的な場面もあり、暖かい気持ちになりました。
キャストの皆さん、一人一人、印象的で、無駄な役がひとつもないてす。