最新の観てきた!クチコミ一覧

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Show the BLACK

Show the BLACK

大川興業

ザ・スズナリ(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑いに包んだ毒薬
暗闇の演劇ということで、天井桟敷の『盲人書簡』のような、劇構造を解体したり、見るという行為そのものを相対化するような実験演劇かと思ったが、そういうものではなかった。だが、その方法は充分に実験的。

大川工業ということで、はっちゃけたものを想像していたが、
芝居自体は正攻法の芝居。
笑いの要素は当然多いが、おふざけで笑わせているというのとは違う。
計算された脚本と演技力で笑わせている。
しかも、その笑いのオブラートの中には、社会風刺の毒薬が仕込まれている。見事。

そのような芝居を暗闇でやるとどうなるか、、、
単に普通の芝居を暗闇でやりましたという訳でもない。
そこには暗闇でやることの意味はきちんと考えられている。

ネタバレBOX

冒頭、見ず知らずの複数人が暗闇に閉じ込められる。
どうしてよいかわからなくなるが、見えない敵の仕業だろうということになり、戦うためにはここにいる者で団結してその敵と戦わなくてはならないとなる。その為にはリーダーが必要だということで、リーダー決めを始める。

このように、話が展開する中で、機知に富んだ絶妙な社会風刺が連発する。
それも権力を嘲笑して笑いをとっているが、その笑いをとっている本人も差別的な発言(失言)が多かったりと、一筋縄ではいかない毒の込めようがなんとも素晴らしい。

ただ笑わせているだけと思いきや、集団を組織するという問題が、政治の問題と絡んで語られ、更にそれが闇の中でのことであることを踏まえると、この集団が、国家という集団の寓意のようにも見え、いつまで続くかわからない闇の中で、私たち一般市民は「何を見て、何を見ていないのか」ということを暗に問われているとも受け取れる。

また、その後、リーダーとなった(大川総裁演じる)佐藤を中心に物語は進むが、そこでも、極限状況に置かれた人間の狂気のことや、人間関係の不信の問題なども描かれる。佐藤は会社を経営していたが、かつて社員にひどい仕打ちをされて裏切られたことがあり、そのことが元で、この状況でも疑心暗鬼になったりする。

更に、佐藤は、会社で経営不振の鬱憤を社員にぶつけていたら、その社員は更に下っ端の社員にその不満をぶつけるという暴力が弱い方に流れる話など、現代社会の闇はこの作品の闇の中に常に投影されている。

このように書くと、深刻な舞台のように感じるかもしれないが、深読みすればそうも読み取れるというだけで、表面的には軽い笑い話の中でこのような内容がサラッと語られている。そのスマートさには本当に驚いた。

笑いでオブラートに包んであるが、その中身は猛毒。

闇の中でもこの芝居を成立させているのは、第一に大川総裁の存在感(個性)と演技力。そして、その他の役者さんの演技力。

素晴らしかった。

ただし、ラストの大オチ(ネタばらし)は、少しわかりづらかった上に、何か強い問いかけを残したかというとそんなこともなく、それまでの芝居が素晴らしかっただけに、ラストの弱さはもったいなかった。

それでも、充分面白い作品だった。
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

愛と生を讃歌しなくちゃな
小泉さんに招待状は出しただろうか?小泉さんは観に来ただろうか?彼女が観たら号泣したんじゃないだろか?小泉さんの歌ををこんなに感動的に聞いたことはかつてない。(ちなみに私はそれほど小泉さんのファンではない。)この歌を初めてて聞いたわけではないので脚本あってこそはもちろんのこと。ひとつひとつの言葉が良かった。ただし、前半の暗転の多用は私には耐えがたかったな。

十二夜【12月27日DVD発売!!】

十二夜【12月27日DVD発売!!】

ワタナベエンターテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

喜劇が似合う
十二夜って、クリスマスから12日間続く祭りだと思うんですが、セットや提灯が和風で、なんとなく夏祭りから12日間みたいな雰囲気でした。
Dステには、こういう喜劇系やスポーツ部活青春モノの方が似合う気がします。
ぎゅっと2時間休憩なしにまとめた十二夜は、コンパクトで面白かったです。

なんといっても、ずーっと生演奏している演奏がとても素敵でございました!
チケットもぎり入り口付近の生演奏にうっとりしてずーっと聴いてたら、舞台裏劇場が始まってました。
アップ&メイクシーンの裏舞台が観られるのも、祭りな感じで面白かったです。

ネタバレBOX

今回は、加治くんのマライアが観たくて、チケット取っていきましたが、期待以上!
「いるいる!いるよ!こういうおばちゃん!」(by碓井&瀬戸アフタートークより)
加治くんの妥協ない役者魂と、わらかそうとするサービス精神は、やっぱり好きです。

ミッキー・カーチスさんのサー・トービーは味のあるサー・トービーでしたが…ちょっと年寄過ぎかな…。マライアが恋するのが…無理あるような気がして。
マライアさん、相当マニアだよ。爺専ってことになっちゃうよ…。

後、よかったのは、フェステの陳内くん。
そして、マルヴォーリオ役の坪倉さん(我が家)!
この方、すっごい似合ってた!そして声がいい!
素敵だったー。

池岡オリヴィアが…ちょっとぶさいくだったなぁ…。観てるとだんだん可愛く思える魔法は若干あったけど、あれはヅラがよろしくないような気がします。
それでもアフタートークで瀬戸くんが「池岡、可愛かったね。色っぽかった。」と言い、「池岡が毎日少しずつ可愛くなっていく。メイクさんが頑張ってくれてる。」と碓井くんが言っていたので…きっともっと可愛くなるはず。

サー・アンドルーのずっきーは、ホントにバカなの?って感じでカラフルで可愛かったです。
碓井ヴァイオラは可愛かった。荒井セバスチャンとは似てないと思うけど、似てる様に見えたし、衣装が素敵でした。
『「ブラックジャックによろしく」に、よろしく。』

『「ブラックジャックによろしく」に、よろしく。』

Infinite

シアターサンモール(東京都)

2013/09/11 (水) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★

おのけんワールド
「作・演出 小野健太郎」っていう記載や響きが、なんだかスタジオライフっぽくなくて、違うステージに行っちゃったような気もして、もやもやしてたんですが、舞台を観て、やっぱりおのけんらしさ、おのけんワールドがそこにあって、なんだか理由なく安心してしまいました。
スタジオライフの本公演では、もう相当お会いしていませんけれど、スタジオライフにいてもらいたいというのは、単にファンのワガママです。(本当は出て欲しいけど、今のライフの上演作品では、おのけんの使いどころが難しそう。)
ご活躍が本当に嬉しい。

しかも今回はスタジオライフの曽世さんと大沼さんと荒木さんと一緒に小野さんが観られるという幸せ!
その時点から既に私の満足度はかなり高いので、私の評価は甘くて高いと思われる。

あの脚本の主役は、「おのけん」だと思いました。
そう思うと、すっきり腑に落ちるし、納得出来る。
…ってことは、おのけんを知らない人には、分かりにくい人物像なんじゃないかと思うのです。
テンション定まらないし、意見があるのかないのか、ハッキリしないでもやっとするし、熱いのか熱くないのかわからない不思議さ。
コミュニケーション。
かも。
この舞台の根幹。
と、ざっくり思いました。
それはどっちも。
舞台上の役柄も、役者たちも。

スタジオライフのメンバーにはすっごく当て書きっぽくも、似合うし、舞台上必要な役でありました。
それは、おのけんが仲間を知りうるから作り出せたポジションでもあるんだろうなと。
(曽世さんの嫌味で権力やお金に汚いステレオタイプなお医者さんとか超似合うし、大沼さんの大学病院の制度に疑問を持つワイルドなお医者さんは超かっこいいし、荒木さんの軽い研修医なんか、ハマっていて、舞台上が華やかで楽しかったです。)

話の筋はともかくとして、舞台はお父さんの大堀さん(&曽世さん)が、引っ張ってる感じで。出番も多いし、たくさん和ませて下さいました。
お父さんと娘、お父さんと息子の絆、関わりはすっごくあるのに、兄妹の関係が希薄すぎるのは気になるところですが。
モンスターママも、居そうで、強烈に素敵でした。
ナースも素敵だったけど、及川奈央さんの使いどころが、ちょっともったいない感じ。
山崎真美さんは大活躍。なんだか戦隊系なメンバーに、ちょっとうきうきしたのは内緒。

照明の切り替えで、現在と過去を行ったり来たりするのが、Jr.5祭の作品的で、懐かしくも、おのけんの好みを感じました。

個人的には、おのけんの突っ込みや間が好きなので、あの始終笑える脚本は好きです。マニアック過ぎて、わからないネタも多かったけど。(楽天好きにはオッケー。)

初日は手探り感たっぷりでしたが、千秋楽までにはだいぶ隙間が埋まった気がします。

ネタバレBOX

主人公が「おのけん」だったら、おのけんを知る役者が演じた方が、違和感少なかったかもしれません。
金子さんはすごく頑張っていて良かったですが、これを姜くんが演じたら、どうだったかな…とも思いました。
ラストトレインに手を振って

ラストトレインに手を振って

劇団レトロノート

テアトルBONBON(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

観終わった後の爽快感(^O^)‼
それぞれの役のどの言い分も、「わかる、わかる!」と共感できるところが多々あり、それぞれの役が本当に大好きになりました。話の流れや持っていき方もすごくすきでした。

役者さんは若い人からベテランの方まで、ひとりひとり、場の空気を変えていける演技力があって、およそ2時間の上演時間は観る側として、集中力が全く切れずに観れて本当に楽しかったです。

素晴らしい舞台が観れて本当に良かったです!!

ネタバレBOX

・居酒屋でバイトしている女の子が夢を諦めるって言った後、いつもチョコを食べてる男性が諭そうとして、女の子が「何かやってるんですか?」ってなった後、その男性がお笑いやるという流れはすごく好感◎ 言葉だけで、夢を諦めようとしている人に何か言っても、説得力ないから、「自分はこういうことにチャレンジするよ‼」と行動したあの流れはぐいぐいストーリーに引き込まれた。

・ダブルマウンテンズのネタは、テレビのネタ番組でも全然通用すると思うくらいレベルが高かったと思います。
BEAT POPS

BEAT POPS

Studio Life(劇団スタジオライフ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

体が痛くても観たい舞台
ウエストエンドにぎゅうぎゅうに詰め込まれて観た舞台。
いやあ、本当にしんどかった!狭かった!身体固まって、痛かった…。(涙)
それでも、観たい!と思ったし、最後まで楽しんだに素敵な舞台でした。

私たちの未来は、たぶん、明るく前途洋々とは言い切れず。
これからまたどんどん生きにくい時代になっていくんだろうなと思うとさ、未来に対して手放しで喜べる状況ではなく。
そりゃあもう「影」ばかりの世界をも知っているポーや老ポー、45歳のレイコは、そんなにきらきら出来る状況ではないけれど。
それでもそれでも、若者たちも大人たちもこれからを生きていかなきゃいけない。この世の中で。
だから、「頑張れっ!!」なのだろうと思うし、そのメッセージは皆の心に響くのだと思います。
素敵な舞台だったー。大好きだー。
「BEAT POPS」またやって頂きたい!よろしくお願いします!!

Clash Point

Clash Point

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

めでたし、めでたし!
満席の期待に応えるべく見事な会話、軽妙で面白かったです。
四神(シガミ)役竹内もみさん、配布された紹介文には愛嬌がなく怖いと記されてましたが、芝居は上手でした印象的です。
いろいろ入り乱れてましたが、最後は何となく爽やか気分になれました。

奇々怪々

奇々怪々

カートエンターテイメント

六行会ホール(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

黒子大好き
舞台はがっつり時代劇!
想像してなかった展開に、色々やられましたが(幽霊が怖すぎる。)、2時間濃密な時代劇でした。

ネタバレBOX

転換暗転が少し多くて、ちょっと間延びな印象もありました。盆が回っての転換は好きですけど…そこまで細かく転換しなくても。(私の好みかどうかの話ですが。)
雨のシーンの背景映像、素敵でした。
老婆の笑い声には半泣きでした。あの音響怖すぎる。
まあ、実際は幽霊よりも人間の方が怖いのですが。

何よりも何よりも言いたいのは、加納さんを何も含みのない脇役に使うとは、ただただすごいなぁと思いましたが、普段あまり見ないタイプの役柄の加納さんは、可愛かったです。

後、斉藤祐介さん。
浪人風な髭のお侍さんでしたが、やっぱりかっこいい。役的にはハッタリで、強そうに見せといて…実は弱いっていう役柄ですが、それでも眼光鋭いから、どっしり構えてる姿は迫力でした。

面白かったのは、やっぱりクライマックスの殺陣のシーン。
迫力あって、スピードあって素敵でした。
が、残念なことに、ずっとワンシチュエーションで出ていた方々が戦うのではなく、ぽんとそのシーンで現れたお役人さん(出合さん)が悪の総本山(宮内さん)と戦うので、かっこいいのですが、感情移入が難しかった。(最初から山小屋に居た人たちは、殆ど戦わない。話を進めてきたのは、この人たちなのに!?という不思議な現象。唯一戦ったのは、田村のお侍さん(榎木薗さん)だけかな?)

落武者的なザンバラ頭になった宮内さんが、最早化け物でございました。
白髪老婆の仲間入りしちゃったのかと思ったよ。

そして地縛霊役の女子(ごめんなさい、名前がわからない!)が、素晴らしいイナバウアーでございました!

後、最初の方で、さとう珠緒さんの生ぷんぷんが観られたのは、結構嬉しい。

最後、カテコ後で、盆が回っているのを、後ろで黒子が回してるのが見えて、それが最後に個人的にすっごいテンションあがりました。
黒子ー!黒子大好き!
よくもまああんなにぴたりと盆を止められるもんですなー。すごいなー。
劇中もあんな風に手動で回してるんですね…。
色んな意味で、テンション高くなり、楽しみました。
チムニースイープ・ラララ

チムニースイープ・ラララ

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

2度目
彗星マジックは確かアインシュタインの話に続いて2回目。
安心して見られる丁寧な作り方をされる劇団。ただ安定してちょっとわかりやすすぎかな。もう少しひねりがほしい気もします。

ちょっと長かったです。應典院のパイプ椅子でお尻が痛かったです。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★

前回気になっていたが・・・
観に行けなかったが、今回は予定が合って観劇。

勝手に想像していた内容とは全く異なっていました。

ネタバレBOX

あくまで個人の感想ですが、
学生ノリの演劇を見たような気がしました。
内輪受けなのか、一部大うけしているお客さんとの温度差がドンドンひらいてしまいました。
脚本家、演出家の方は、これで満足されているのでしょうか?劇中にもあったように、確かに万人にうける作品なんてないですが、この作品に惹きつけられる人がいるとしたら、その感想を聞きたいです。



ここに書くことではないかもしれませんが・・・
小劇場の世界内で満足している劇団が多く寂しいです。
演劇を見たことがない人を新たに呼び込もうとしている劇団がすくないように感じます。観客にも小劇場関係者が多く、狭い世界で完結してしまっていると思います。
楽しんでやられるのは良いのですが、趣味レベルでお金を取られるのは、演劇を見に来る人を減らしてしまうのではと憂慮します。
2番目の女たち。

2番目の女たち。

崖っぷちウォリアーズ

劇場HOPE(東京都)

2013/10/08 (火) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

サイコサスペンス!
展開かわり見事!楽しめました。
吉郎役主宰の須加尾由二の熱演印象的!終演後の出口の見送りに芝居への真摯さ伺え,好感持てました!
フサエ(大見遥)を除く肉食女性四人の演技もリアルで地でないことを願う・・(笑)
木島、遠藤の先輩・後輩関係も良かった。打算的な女たちに遠藤怒りの台詞は気持ちがいい!
徹平は女にだらしないダメ男感じでてました。
ダメ女たちと対極をなすフサエの感情表現難しかったと思いますが、上手く演じていたと思います。

ネタバレBOX

多重人格者のお話!
通常、表の善、裏の悪が多重人格者であるが、
この舞台では表の善、裏が強すぎる善(正義感)という多重人格者を描いているのが特徴!
最後は誰にでも潜在的に存在し、何かを機会に起こりうることを示唆。
熱帯男子 2

熱帯男子 2

オデッセー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

前作に負けない純愛・郷土愛
物語とトロピカルな衣装は前作同様エクセレント。
前作の高評価の重要ポイントのひとつが歌唱力でしたが、今回は遺憾な点が多かったです。

正義の人びと

正義の人びと

コロブチカ

ギャラリーCASA TANA(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★

相対的な正義の尺度
ロシアの革命勢力の物語で、正義とは何かを考えさせられる内容でしたが、途中での軽い感じの演技が作品に合っていないように感じられて、物語の世界に入り込めませんでした。

大公を殺害しようとする革命組織のメンバーが、いざ実行となると、それぞれの「正義」や「潔白」に対する考え方の相違があらわになり、さらに「愛」という要素も加わって葛藤する物語でした。

部屋の出入りを特徴的な身体表現で表す以外はストレートな演技スタイルで演じられていましたが、中間辺りで新たに登場する役が、それまでとかなり異なる、おどけた要素を強調していて、せっかく高まっていた緊迫感が壊されて以降を集中力を持って観ることが出来なくなってしまいました。重い内容なので観客の集中力がに途切れないように笑いを入れる意図だったのならば、逆効果だったと思います。
開演前の注意のアナウンスがあるより前からマイム的な動きが行われていましたが、劇中では出て来ない様な現代的な動きがあったりして意図が良く分かりませんでした。

ドアをノックする音や馬車が走る音といった効果音や、転換時の音楽を役者が生演奏で出していたのが良かったです。
邸宅の広間の様な高級感があるギャラリー空間の奥に赤い布を上部から垂らし、そのまま床に水平方向に敷いただけの質素なセットが劇場とは異なる雰囲気を醸していて、新鮮でした。

正義の為ならテロリズムも肯定する役を演じた濱仲太さんが迫力がありつつもうるさくなく聞き取りやすい台詞回しで、急進的な革命家の雰囲気が良く出ていました。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

こどもはみちゃだめ
女子小学生が観に来ていたことで話題のあんかけ11を観劇。

う〜ん、いまいち乗り切れなかったのは僕が男の子だからか。

ネタバレBOX

ネタバレではないが、小針改め転さんは化粧薄めのほうがいいな。
蝦夷地別件

蝦夷地別件

ピープルシアター

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★★

声が聞こえない・・・
13日の夜の回を観に行きました。原作は未読です。感想ですが、「声が聞こえない・聞きづらい」ということに尽きます。前から5列目中央にも関わらず、全体の1割ほどのセリフが聞こえず、半分ほどが聞き取るのに労力を要しました。公演時間が約2時間30分もあり、観終わった後は疲れがどっと押し寄せてきました。

セリフが聞き取れないこと、登場人物が多くその名前がほとんどカタカナであること、ストーリー展開が早いことが相まって、数人顔と名前が一致せず曖昧なまま話が進んでいくので、感情移入もできませんでした。まるでガブリエル=ガルシア=マルケスの『百年の孤独』のようでした。

戯曲化にあたって原作をどれほどコンパクトにまとめたのか分かりませんが、もっとコンパクトにして1つ1つのシーンを詰めて欲しかったです。これは好みの問題ですが。

舞台の声が客席に届かないのはなんと皮肉なことでしょう。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★★

祝・大学中退!
『つまんなかったら言ってね、死ぬから』がまったくピンとこなかったんだけど、今回は良かったですよ。相変らず過激な題材を並べただけ感は否めないけど、けっこうグッとくる瞬間が何度か。主宰は慶応を中退して演劇に専念するようなので、今後も期待したいですね。

Short Act Battle Vol.2 決勝ラウンド

Short Act Battle Vol.2 決勝ラウンド

演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)

Live Space B.SQUARE(大阪府)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/05 (土)公演終了

満足度★★★★

観てきました
各20分という短い時間でしたが、それぞれの劇団のカラーを観ることが出来て楽しかったです。全く知らない劇団の本公演に行くのは少し勇気がいるので、こういった短編で次々観られる機会があると、自分好みの劇団を探しやすいかなと。
予選は個人的に点数で表す満足度の差が大きかったのですが、決勝ラウンドは好みの差はあれどテーマがしっかりしてメッセージ性の強いものが多く、安定して楽しめました

アザゼルの山羊

アザゼルの山羊

チャリカルキ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

考えさせられました
いじめか。いじめね。たくさんで一人を吊し上げるのって楽しいよね。

キリスト教の聖書のなかの挿話。「アザゼルの山羊」と、芝居のほうの物語との関連性が、ぼくにはピンと来ませんでした。深いとは感じられないというか。ぼくがキリスト教徒じゃないからなのか。理解力が足りないのか。

ネタバレBOX

どうしてなんだろう、あれ。最初のほうのシーンから眠気を誘われて。

教師三人の話し合いというか、教師三人の会話のシーンの直前まで、ものすごく眠たくて。特に日本語教室のシーン。
台詞を順番に言ってるだけじゃ、芝居にならなくて、眠くなっちゃうんですよね。

教師三人のシーンからはそんなに睡魔に襲われることはなかったけど、ときどきどこかのシーンでやっぱり眠くなって。順番に台詞を言ってるだけじゃ、眠くなっちゃうんですよね。。客席がくの字になってたので、向こう側の客席を観ると、やっぱり寝てる人がいて。ああ、よかった。ぼくだけじゃないんだって。ほっとした。いやいや、そんなんでほっとしちゃダメだろ。

お話の内容は理解できた。でも、それがなんとなく訴えてこないのは、芝居が、脚本の朗読になってるからなんじゃないのかなあ。ちょっと厳しいですかね。ゴメンナサイ。

そういえば『土曜の夜と日曜の朝』っていう小説は、嫌いな教師に復讐するために、ちょっとしたことをする生徒の話だったような。あ、ごめん。全然関係ないね。
でも死ぬことはないよな。

プールに飛び込む直前、男の子の声と女の子の声が聞えるのは、なんだろう。どういう意味なんだろう。箱が全部いびつなのは、何を表現してるんだろう。謎だ。ごめんなさい、いろいろ意図を汲み取れなくて。

日本語学校が出てきて、たくさんの国の人が登場したのは、小学校のいじめのテーマを、国家間の紛争みたいなものにまで、発展させたかったっていうことなのかなあ。回し役のひとが中国人で、韓国人も登場。その辺に意図を感じるけど、なんというか、どうだったんでしょうね。
ゴメン。読解力なくて。


「野に放たれた山羊のほうが当たり」それがキーワードのような気がしたけど、発想がくつがえるようなこともなかったし、何か意味があるようにも思えなかった。やっぱり僕の理解力が足りないのかなあ。とほほ。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★

精神疾患
見にくい上によくわからんかった。100分。

ネタバレBOX

「えっちしてますか?」
「失礼します」
のくだりは笑った。
たりない写真、  歌えなかった唄のために

たりない写真、 歌えなかった唄のために

ユーキース・エンタテインメント

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2013/10/12 (土) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

あっという間の素敵な時間
始めから、終わりまで凄くテンポ良く、あっという間の素敵な時間を過ごせました!! ありきたりな言い方かもしれないけど、ほっこりする、笑いがあったり、感動的な場面もあり、暖かい気持ちになりました。
キャストの皆さん、一人一人、印象的で、無駄な役がひとつもないてす。

ネタバレBOX

あかり(神田莉緒香さん)の始めの楽しそうに歌うシーン~ラストに歌うまでの、葛藤と歌う姿、歌声、素敵でした。
冒頭は本当にアドリブ?かなぁ?と思う感じで、学生時代の友達役の佐藤忍さん、松尾さん、種村さんとの輪が良かった。
作品上関係ないけど、四人の文化祭の演奏見たかったなあ。

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