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無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

予想外に…
マチネ観劇。
前回公演「BONE SONGS」を拝見して、これは絶対に逃しちゃならん団体だ!と思って伺いましたが、いつ胸に響いて来るかなーと待っている内に幕が降りてしまいました……。
ブラス隊が、DVDで見た「電車は血で走る」よりも聞きやすくて良かったです。

ネタバレBOX

路上ライブのくだりは惹きつけられたものの、それ以外は琴線に触れる箇所がなく。もっと面白く感じてもいいはずなのに、と我ながら不思議でした。
共鳴する経験が、自分になかったのかも…?
奇々怪々

奇々怪々

カートエンターテイメント

六行会ホール(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

ちぐはぐな印象…
マチネ観劇。
手渡された当日パンフレットがフルカラー&ホチキス製本で、物販に並んでそうな代物だけど無料。普段こういう劇場では全く見かけないような若い学生さんたちと、明らかに何者かである雰囲気を持ったご年配の方が入り混じっていて不思議な客席。

作品本編は、盆が回る度に暗転するので集中力が続かず。オカルト部分(謎の老婆・亡者・酒呑童子)のいきさつも、どうして?なぜ?の気持ちへのアンサーが見当たらず宙ぶらりん。
にも拘らず、カーテンコールもトリプル?がデフォルトの強気構成。一晩限りの悪夢を見たような、不思議な心地でした。

ネタバレBOX

目当ての花組芝居座長の加納幸和さんですが。
一座を率いた座長っていう役どころでご出演なすっただけでもうお役目果たしてるレベルなのに、ラストの語りとか大見得とか全力で130%くらいの出力されてて、ほんとすごいなーと……。
キャラクターも、江戸っ子で火消しの娘っつう気の強い奥さんの尻に敷かれて頭が上がらない。のに、可愛い子には調子よくほいほいついてっちゃう色好み(?)なキャラクターが、今まで見たことなかったのが不思議なくらいしっくり自然で、でも見たことないから新鮮で。すーごいよかった。
他では見られない、レアな座長が見られたので、満足度★ひとつ追加で。
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

長編を初観劇
ソワレ観劇。
15minutes made vol.11「お父さんは若年性健忘症」、師匠の部屋「花柄八景」と、ご縁があって短い作品を拝見していて、今回はで長編を上演するということで、こりゃ逃しちゃならん!と行ってきました。

ちらほらと評判を見て、せつなくてどうしようもなくなっちゃうのかと思って身構えていましたが、そんなことはありませんでした。
せつないのは少しだけで、あとはあたたかくて空気よりも軽いいとしさと優しさが胸いっぱいに詰まって、気持ちが沈むこともしぼむこともありませんでした。

伯爵にとっては一瞬だったかもしれないけど、その一瞬もこんなに鮮明に、しっかりと質量を持って二人の前にあったんだっていう記憶が、ぎゅーーーっと圧縮されて宝石になったみたいな。とっても心地よい時間をすごせました。

7 -ナナ-

7 -ナナ-

JOE Company

西鉄ホール(福岡県)

2013/10/29 (火) ~ 2013/10/29 (火)公演終了

残念
会場内は絶対に面白がってくれるような
身内でがっちり固められているような印象。
「どう?面白いでしょ?」という感じの
押売りのようなシーンが多く思え、
眠くなるほど退屈してしまいました。

コメディなら最後までコメディで突き通してほしかったです。
無理矢理最後にとって付けたようなお涙頂戴なシーンは
ない方が…もしくは別作品で見たかったです。

期待して行った自分も悪いのですが、
とても残念でした。

キャプテン・フォ-エバー

キャプテン・フォ-エバー

劇団風三等星

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/13 (日)公演終了

満足度★★

*
全体的には普通に笑えて面白かったです。
見終わった後に心に残るものはなく、
ただ単にぼーっと見てて笑える時間が過ごせたかなと…。
終始ドタバタしていて話の流れが速かったのですが
衝撃のような波は少なく印象的なシーンが特にありませんでした。

内輪ウケが良さそうだなという印象でした。
常連さんが多いように思え、
初めて風三等星さんの舞台を見た私にとっては
少しアウェイ感がありました。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白い!10/25〜27初の京都公演♪
どんな風に終わって行くのかが、途中から気になりだして、思ってる以上に、壱劇屋らしさが出てました。
笑いもあるんだけど品があるので一つ一つ丁寧なところが落ち着いて見れます、面白かった〜‼︎
これが京都初公演で次週10/25(金)〜27(日)1500円で観れます。

ネタバレBOX

特に品のあるように感じる江頭2:50がなかなかいい味出してて、そしてチョイ男前。
地下室

地下室

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/01/24 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「おしぼり」「お仕事」…
ある閉鎖的コミュニティの異常性が明るみになってゆく過程を観察記録のごとく淡々と描いた密室劇。「おしぼり」「お仕事」…密室内で飛び交う隠語の意味に気づいた時の衝撃たるや! 何度でも再演されるべき傑作!!

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★

着目点は悪くないが・・・・
どうなんでしょうか。性的描写なしでは作れないものなのでしょうか。
2回も男の尻や同じFシーンは観たくないです。
精神的な表現に徹底して欲しかった!

蝦夷地別件

蝦夷地別件

ピープルシアター

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了

満足度★★★★

壮絶!”殺す”
生き残るためにはすべてを投げ出す者
そして、一方では狭い社会支配でも手段を選ばない者、アイヌの中でも葛藤があった。
さらに、和人の中にも支配争いがある。
”殺す”という言葉がリアルに響き、聞こえた舞台であった!

旅のしおり2013

旅のしおり2013

ブルドッキングヘッドロック

ザ・ポケット(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

肝腎のものが伝わって来ず
ある女の、逃避行という名の旅の記録。
 逃げる端緒になった出来事をなぜ女が起こしたのか、その動機が説得力を伴って伝わってこないので、いまひとつ劇世界にのめり込めなかった。

ネタバレBOX

 それは、交際相手を殺害してから10年間、整形と改名を重ねて逃げ続ける主役の女がエア状態で表現されていたせいだけではないだろう。
 女は透明人間のようにして舞台上に存在し、無人の椅子がとつぜん向きを変えたり、女が居るらしき方向へ向けて他の人物が語りかけたりすることからその存在が暗示されるのみで、女を演じる役者は舞台上には存在しない。
 つまり、女は自ら言葉は発さず、その発言は対話者の受け答えから推察するほかないのだ。
 ならば、2人の刑事をはじめとする他の人物同士のやり取りから犯行動機を浮かび上がらせるべきだが、当パンには「動機は不明」とはっきり記され、劇の作り手自身が動機に無関心であり、はなから解き明かす気も、動機に迫る気もないことがうかがい知れる。
 本作が吸引力に欠けていたのは、謎を謎のままに放置し、それで良しとしてしまう作り手の姿勢によるところ大。なぜ殺したのか、動機をほのめかすくらいのことはせめてするべきだった。
 謎めいているからこそ魅力を放つ。
 主人公はそんなタイプの女だとはいえ、謎が少しも明かされないんじゃ観客は鬱憤が溜まるばかり。
 もちろん、主人公を魅力的な存在であらしめるにはいくらかの謎は残すべきだが、本作の主人公について言えば未解明の謎が多すぎた。
 登場人物の一部を「透明人間」として表現する“エア演劇”は劇団フルタ丸『匿名家族』以来、何作か観ているものの、本作の主人公ほどエアで表現される必然性の高い登場人物にはこれまで出くわさなかっただけに、上述の欠陥は大変に惜しまれる。
 それから、笑えそうで笑えないシーンが多かったのも心残り。
 中学時代の主人公の修学旅行時のエピソードなど、当作には本筋と関連の薄いシーンもあって、主人公を含む女子6人組が旅館でパンティを盗まれるくだりなどは自由に遊べるシーンなのに、このシーンですら爆発的な笑いは起こらず、観ているこちらはモヤモヤ。
 作・演出の喜安浩平は師匠のケラリーノ・サンドロヴィッチほど笑いへの執着が強くはないのか、上のシーンをはじめとするコミカルなシーンはほとんどがコミカル止まりで、実際に大笑いを誘うまでには至っていない。
 というわけで、初観覧のブルドッキングヘッドロックでしたが、今後も観続けるかは微妙。
 ただ、劇の組み立てはびっくりするほど巧かった。
チムニースイープ・ラララ

チムニースイープ・ラララ

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

童話みたいであどけない表情が良かった♪
舞台上では本当に冬なんじゃないかと言うくらいな空気感があったのは、話の中の冷酷さもあってのことだと思います。
言葉はなくても、素直な気持ちで接すれば伝わる、思いは通じるラララの最後には希望もあり、温もりも感じられるお話だなぁと思いました♪

エニシング・ゴーズ

エニシング・ゴーズ

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

明るく、楽しく
とても明るく楽しい作品。舞台設定も、豪華客船でその中で繰り広げる笑劇。
演出も素晴らしいし、楽団もコミカルで観客も客船に搭乗しているよう。

話の本質と外れるが、帝国劇場はゆったりとして見やすい劇場と思う。
先週、新歌舞伎座に行ったが、機能的過ぎて、もひとつなじめなかった。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

非常に良かったです!
終始バカバカしさと愛しさで溢れている作品でした。中嶋さんの作品を見るのは15分の作品を合わせて三度目ですが、観ていて愛したくなる人間の描き方が非常に上手い。過去から未来に変わっていくとき、舞台スペースと限られた小道具の中でどのような世界を表現していくのか期待しながら拝見していましたが、見事にそれに答えてくれた。バカバカしい瞬間を絶妙に入れることにより可笑しな設定をこちらに飲み込ませる技術が素晴らしい。楽しい時間でした。

第28回 新宿御苑・森の薪能

第28回 新宿御苑・森の薪能

新宿区観光協会

新宿御苑・イギリス風景式庭園(東京都)

2012/10/08 (月) ~ 2012/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

第29回薪能、来年も行こう
屋外で見るのは初めて。なんともゆったりとして、現実を忘れて、夢の中に誘われているよう。歌舞伎が動なら能・狂言は静であろう。

能狂言を代表する傑作と優れた演者による演目であり、素晴らしいものであった。

蛇足であるが、係員(新宿区役所の職員の応援?)の案内も丁寧であり、気温も寒いことはなく、よい環境であった。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

時を超える「ありがとう」
不老不死の男とその恋人達の長い年月に渡る物語が、押し付けがましさの無い笑いと切なさでスマートに描かれた、ウェルメイドな作品でした。

18世紀のフランスの貴族の家から話が始まり、現在より少し前の時代の高校、現在より少し未来のヤクザの事務所、1000年後の人類が滅びた時代、56億年後の宇宙消滅の日を舞台に、それぞれの時代で恋人との出会いと別れが描かれ、「ありがとう」を伝えることの大切が優しく表現されていました。

各時代で主人公の職業が異なっていて、歴史物、学園物、任侠物(ボーイズラブ風味)、SF物、と様々なテイストを盛り込んでいたのが楽しかったです。
後のシーンで活きてくる台詞や、時代設定をネタしたジョーク等、言葉の流れが巧みでありながら自然で心地良かったです。
「宇宙が終わった後に行われる、生まれて死んで行った人全員が集まる飲み会」というイメージが素敵で、ラストにその場面が演じられ、そのままカーテンコールに繋がって行くのが洒落ていました。

学園物の場面は連作ショートコントの様な仕立てだったので、暗転がテンポ感を出していて気になりませんでしたが、他のパートでも時間の経過を示すのに暗転を多用していたのにはしつこさを感じました。
脚本と役者が良かったので、それをしっかりと見せるオーソドックスな演出にしていたのは、それはそれで良かったと思いますが、個人的には、映像や文章では出来ない、生の舞台ならではの表現をもっと見せて欲しかったです。

鉄卜全ツアー

鉄卜全ツアー

鉄割アルバトロスケット

AT HALL(大分県)

2013/10/13 (日) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

もちょっと観たかった
期待していた劇団の公演は、バカバカしくはっちゃけていて楽しませてくれた。キャストと演目に本公演並みのボリュームがあればさらに満足したのだろうが、旅公演なのでそこはしかたないか。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

音楽劇「それからのブンとフン」

音楽劇「それからのブンとフン」

こまつ座

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★

フンに学べば良い
オリジナルではやはり古いのかなあと思います。

ネタバレBOX

1975年の作品。ブンとフン自体は1969年のラジオ放送に続き、1970年に小説化されたということですから、その頃の世相や世界情勢が反映されているのでしょう。

自首したブンたちを収容する刑務所の暮らし振りが快適なため、貧しい庶民の多くが事件を起こして刑務所に入ろうとするモラルハザードが起きてしまいました。ワーキングプアや少額の年金暮らしよりも生活保護の方が恵まれている現代にも通じるものがあります。

ソ連と韓国は独裁国家で、翻訳するときに小説の内容を都合良く変えてしまうことから、多くのフンは一枚岩ではありませんでした。因みにソ連はブレジネフ、韓国は朴正熙の時代です。

そして、ソ連や韓国のブンの攻撃からオリジナルブンを助けるために、フンが牢屋の壁に自らの血で新しいブンの小説を書き始めたところで終演となりました。

新妻聖子さんの、仰向けになって顔をこちらに向けて、それでいて声量のある歌声には驚かされました。

言葉遊び的な歌は面白くありませんでした。

歴史的なものならいざ知らず、フンがオリジナルブンを生かすために新しい本を書き始めたように、井上ひさしさんの今を扱った戯曲を活かすにはオリジナルそのものではなく、新しい脚色が必要なのではないかと痛感しました。
あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】

あんかけフラミンゴ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

あんかけフラミンゴ11
テーマの切り込みが珍しいのかな。
えぐい(自分的に) 描写が私はNG。
その表現の仕方で人の心をえぐりたい、衝撃としての効果を狙いたい、という制作サイドの意図があるのかもしれないけど、他に方法ないのかなあ、と思う。
あんかけだけじゃなく、若い創作者にありがちなので、そういうことが「やりたい」時期があって、長い演劇人生の中の通過点なのかもしれないけれども……
一番のネックは客席から舞台が半分見えないという会場づくり。
観客への配慮、観てもらいたいという意識が足りないのかな?と思ってしまいます。

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】

劇団鹿殺し

青山円形劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

いいなぁ~大好き♪
劇団鹿殺しは初見。東京千秋楽を観劇。
懐かしく、切なく、哀しいのに見終わった後に温かいものが残ります。
泥くさいけど、胸につーんとくる素敵な作品。
特に楽隊の電車が好き♪

役者さんは、菜月チョビさんがかわいい♪ オレノグラフィティさんもいい♪
客演陣も、客演とは思えないほど馴染んでいて違和感がありませんでした。

ネタバレBOX

美術の使い方がよいです。特に、ラストの円形劇場の特徴を活かした壁面一杯の満天の星空は圧巻。美しい夜空でした。

劇中劇でいちいち台詞の端々に、「ROCK!」「FUCK!」と言うのが笑えます。
劇中歌の「宝塚奇人歌劇団~イヨッ!ハッ!大当たり!」が頭に残りぐるぐる回ります。
愛のおわり

愛のおわり

青年団国際演劇交流プロジェクト

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

60分一本勝負、第一戦、第二戦
形式は面白いと思いましたが、気持ちはあまり伝わって来ませんでした。

ネタバレBOX

広いスタジオ、まるで白井選手が出てきて床運動でもするかのような白い床。そこに男と女が登場し、初めの約一時間は男が攻撃、児童合唱団がコンクールの練習しなきゃと言いながら入ってきて一曲歌って次の約一時間は女が逆襲するという形式でした。男が女を呼び出した場所は見た通りの公共施設のスタジオだったわけです。

攻撃側は下手奥、攻撃される側は上手手前に位置し、攻撃側が斜めの動線上を相手に近づいたり離れたりしながらぶっ続けで喋り倒すという方式でバトルは行われました。

一時間喋り倒す役者さんは本当に素晴らしいと思います。

バトルの内容は男女の別れ話で、恐らく売れ出した役者が売れなかった時代に世話になった女が邪魔になったといったところだろうと推察します。

バトルは男が女に飽きて別れようと切り出したところからスタートしましたが、飽きた理由を一時間もあげつらうことは所詮無理な話です。女の逆襲のラスト近くでようやくアツアツだった頃の生々しい性描写が語られ、二人の関係の具体的な一面が見えましたが、大半は抽象的な内容で二人の生活振りや日常は見えて来ませんでした。

ただ、想像力ってせいぜいこうあったらいいなあと思う程度のことという女の言葉は強く印象に残りました。もしも僕がイラク人だったらと思ってイラク人のことを想像してみてもせいぜい自分の経験を踏まえた弟像を想像する程度のものであり、科学者が宇宙に棲む生物を想像してみても地球上の生物に良く似たものしか想像できないのと同じで、凡人の想像力には限界があります。

別れる二人がフィナーレで手を繋ぐのは違和感を覚えました。

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