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「死ンデ、イル。」

「死ンデ、イル。」

モダンスイマーズ

ザ・スズナリ(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
劇場が暑いので要注意。

ネタバレBOX

モダンスイマーズの【死ンデ、イル。】を観劇。

久しぶりの新作である。

福島原発の影響で、浪江町から二本松市の叔母の家に避難している少女が突然の失踪。その原因は何か?それを探るジャーナリストと家族の苦悩の物語。

ほぼ少女視点で話は進行していき、原因と結果という因果関係でなく、少女の心情を中心に描いているので、理解しずらい部分が多々あるようだ。ただ家族とそれを取り囲む周りの人々との葛藤を通して眺めていくと、多感な時期の少女だから失踪したという訳ではなく、その場所に閉じ込められてしまっている浪江町の人達も生活を投げうって、失踪してしまいたくなるのではないか?と思ってしまうところだ。その辺りは作・演出の蓬莱竜太が得意とする、ある特定の場所から閉じ込められてしまった人達がどのように苦悩して、新たなる道を探るか?という構成は抜群だ。
そして瞬時に時間と場所が変わってしまう演出法は相変わらず上手い。
幻しの王

幻しの王

ピープルシアター

阿佐ヶ谷展望スタジオ(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/17 (火)公演終了

満足度★★★★

熱演
 タイトルの“幻し”は無論、通常の日本語では誤用である。だからこそ、作・演出の森井 睦氏は、“し”を送ったのだ。それは、この物語に一種の浮力をつけたいが為であったと考える。つまり、日本でありながら、通常の日本ではない、夢見られた国、或いは幻想を纏った日本を描きたかった、ということでもあろうか。
 「リア王」で当たりをとった老俳優を演じるのは、ピープルシアターの看板役者、二宮 聡氏。非常に難しい役作りを熱演して見応えがあるのは、流石だ。娘役を演じるのは、これまた、この劇団になくてはならない名花、伊藤 知香さんとコトウ ロレナさん。(追記2013.12.17)

ネタバレBOX

 先の原稿で“浮力”という言い方をしたが、深読みを許して貰えるならば、それは、既成日本への死刑宣告ですらあり得よう。実際、今作で描かれるリアは、真の自己たる道化も伴わず、一国の王であるより単に一家族の夫と妻子の関係に矮小化されている。
 即ち、老人養護ホームに遺棄されたリアとは、その本質に於いてシェイクスピアのそれとは根本を異にしていると言わねばならない。ここで描かれるリア否リア俳優として名を為した役者の人生は、あくまで、日本の現代史のある時期迄、実際アジア東端の生活として実在した家族の在り様をこそ原点にし、その崩壊を描くに当たって、シェイクスピアを援用しているのだ。
 従って、実際この作品で描かれるのは、妻と夫と愛人の三角関係と妻自殺をメルクマールとした娘三人との事後関係だ。末娘と姉二人との父に対する対応の差は、シェイクスピアの原作に近い。
 この関係は、然し乍ら、日本と幕末以降不平等通商条約を結んで大儲けをした欧米列強との関係を端的に表してもいるだろう。この不平等を克服しようと追いつき追い越せというスローガンの下に敗戦迄を突っ走った、という側面が確かに、日本近代史の過程にはあったと思えるのである。それは、無論、コンプレックスであるが、自分はそれを単純化した訳語、劣等感で済ませたいとは思わない。寧ろ、複合意識と訳したいのである。この方が、より原語にも近い訳だと考える。
 今作は、殆ど一人芝居という形式になっているが、この辺り、シナリオにもう少し工夫が欲しい所だ。自分の美意識レベルを意識化する為の内面的ストラグルを演じて欲しかったのである。それが出来ていない為に、劇団を代表する役者が熱演して尚、隙が出来てしまった。才能ある女優達も殆どファントームとしてしか出て来れない設定では、己の内面を曝け出す演技はおろか、自分自身を演じ切ることもできなかったのではないだろうか?
 この点、責を負うべきは、作・演出の森井 睦氏であろう。つか こうへいが、作・演出家として傑出していたのは、役者に合わないと思えば、本公演中であっても口立てで科白を変え、役者にフィットさせていったことだろう。役者本人が、それまで気づいていなかったような本質をつかが掴み取り科白化し得たからこそ、役者にも短時間で科白が入ったのではなかろうか? この辺り、演劇創造の場に於ける日本及び日本人の対人関係の創り方と在日の方々の持つ優しいメンタリティーの差が現れているようにも思う。その意味で今作は、単に演劇作品というレヴェルで観られるべきではなく、作品自体が文明・文化批評の方向性を持っていることに注意すべきである。
空想、甚だ濃いめのブルー

空想、甚だ濃いめのブルー

キ上の空論

新宿眼科画廊(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

マンネリ打破(Bチームを拝見)
 「私は大きな樹になります」で始まり、同じ科白で終わるゲームという形式の中で、大筋だけを与えられた役者達が、アドリブで創作して行く、という実験的な手法の芝居だ。

ネタバレBOX

 時折、演出家が、ストップを掛け、ダメダシをして、作品が創り変えられて行く。
 大枠だけ決めてアドリブで作って行くという方法が、一種の緊張感を持たせるので、観ている側も常に、軽い緊張感を伴い乍ら観劇することになるのも心地良い。更に、隋所に役者達の芸質が見える点、演出家のダメダシが、演出プランに組み込まれてメタ構造化している点、その舞台裏を見せている点でも興味深い。
 また、タイトル横の劇団名に“キ上の空論”とあるのは、机と樹或いは木の掛け詞であることは今更指摘するまでもあるまい。この公演では、効果に音楽を一切使っていないが、無論、意識的にである。その代わりと言っては何だが、時間や空間を役者達の発声によって代置してゆくことによって作品のリズムを醸し出している。殊に、3.11直前のシーンでは、暗転し分単位で時を告げるだけの科白の切迫感で、当時の記憶を生々しく再現される。2年前、自分は、川崎のアパートに居たが、あの時の揺れに纏わる有象無象が追体験されるようであったのには、我ながら驚かされた。
 ところで、今作は、キ上の空論初の実験公演であるが、作・演出の中島 庸介君は、リジッター企画の主宰者でもあるので、ちゃんと社会との接点を持つ、このような作品を創作し得たのでもあろう。
 3.12以降のことで言えば、メルトダウンする前の段階で消防車を用いて、1~3号機の格納容器内にある燃料棒を冷却する為に、注水を試みたことがあったのだが、毎時必要な約10tの水に対して75tもの水を注入し続けたにも拘わらず、メルトダウンが防げなかったことの背景にあったのが、机上の空論(複雑過ぎる配管構造を無視した)であったことを思えば、この作品は、この事実が新聞発表される遥か以前に、この事態を予見していたと見ることもできよう。表現というものの持つ力の一端がここに在る。
(参考までに東京新聞の以下のコーナーで関連記事を読むことが出来る)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013121402000120.html
『花鋏』『指先から少し血が流れ始めた』

『花鋏』『指先から少し血が流れ始めた』

三角フラスコ

ウイングフィールド(大阪府)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★

言葉の力と役者さんの力!
シンブルな舞台に3人の役者さんで演じる
会話中心の作品

何気ない日常の会話の様ですが
どちらも人間の心情を描いた深い内容

過剰な演出もなく会話だけで淡々と魅せる
言葉の力と役者さんの力が素晴らしいから
最後まで会話にグッと引き寄せられます!

音響もなくシーンとした何か張り詰めた空間に響く言葉
それは理想と現実の狭間で揺れる内容なので
観ていながら色々と考えされられる作品

3人の役者さんの会話の間合いや表情の演技が凄く良かった♪
ここまで会話を研ぎ澄ました作品は久しぶりで面白かった!


☆印象に残った役者さん
落ち着いた演技の瀧原弘子さん
初めてで拝見しましたが印象的

☆印象的なシーン
シンプルな空間に響きあう言葉

「夢の劇」

「夢の劇」

劇団グスタフ

六本木 スウェーデン大使館内 アルフレッド・オーディトリアム(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度

う~ん、これは舞台を初めて観る方には・・・。
舞台セットの作りも稚拙に思えた・・・・。
生演奏や会場は大変魅力であったが、メインの芝居内容は難解だったなぁ。
まぁ説明どおりで娘さんが下位次元に降りてきて、
錯綜する時間やさまざまな人物達との出会いを経て高位次元に戻ってゆく。
という話でしたが・・・理解し辛かった・・・・。

座席は半円形のローマ劇場様式の4段ほどで、
舞台下手と客席左後方にギタリストさんを配した設定です。

(約1時間45分)

ネタバレBOX

舞台セットはホチキスさんの「天才高校」と同じような扉を多く配置した設定で、
片開きに回転扉のギミックをプラスしたユニークな作りなのだが。
(使い方も同じで驚いたデス)
劇場が小さい分セットの作りの荒さが見てとれました。

たぶん原作通りに進んでいったんでしょうが、
進行役とかもおらず登場人物でわかりやすかったのは父と娘さんかなぁ。
話しは何とも言えないです・・・理解が進まず睡魔も囁くし・・・。
SFとかファンタジー大好きな自分でも合わんものあるなぁと分かりました。
象はすべてを忘れない

象はすべてを忘れない

ままごと

象の鼻テラス(神奈川県)

2013/12/01 (日) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

海辺のテラスで幸せなひととき♪
 横浜の港にある象の鼻テラスは、俯瞰で見ると象の頭部のような形をしているガラス張りの大きなカフェ。その内外で柴幸男と20人超の役者たちが歌唱やダンス、紙芝居、寸劇など様々な出し物で客を驚かせたり、楽しませたりする4時間半。
 バルブの居住地から横浜までは結構な距離があるのだが、いやぁ~、行って良かったです。
 男女から成る役者たちが和気藹々と自分たちも楽しみながら客を喜ばせる姿は見ているだけで人を幸せな気持ちにさせます♪
 おまけに役者も案内スタッフも親切かつフレンドリーで、客が困っているとすかさず手を差し伸べてくれるし、気さくに話しかけてもくれる。このホスピタリティには痛み入りました。
 テラス内には“象の鼻ラジオ”という音声放送が流れており、象の形をした手回し充電式のラジオ受信機で聴くのだが、機械に不具合が生じると
役者やスタッフが目敏く見つけて直してくれて、バルブも何度お世話になったことか。。
 このラジオ放送がまた面白くて、「板東英二が『世界ふしぎ発見』を降板した7月27日の横浜の天気は雨でした。」などと横浜の過去の天気を伝えるコーナーがあったり、音楽や架空のニュースを流したり。このお天気コーナーのみ何故かブラックなのを除けば、他のラジオコンテンツや出し物は柴幸男らしい“上品で可愛いユーモア”に満ちていて、クスクスと笑いながら温かい気持ちに。 笑いの要素はなかったものの、とりわけ温かい気持ちにさせられたのが役者陣が総出で行う終盤のパフォーマンス。これは、ある女優が公演の説明文を基調にした詩のようなものを客席に向かって語り聞かせ、テラス内外に散った役者たちが詩の内容を当て振りで表現するというもの。
 なんでも象は一度見聞きしたことは決して忘れないそうで、「ペリー君」と名付けられた象のオブジェに乗っている詩の語り手はそのうちペリー君がテラスに来てから見聞きしたはずのものを列挙し始め、「海」「船」「親子連れ」「カップル」などをあちこちに散った神妙な表情の役者たちが夕陽に染まりながらジェスチャーで表現する姿はあまりにも美しく、尊く、熱いもので胸を満たされたバルブはあやうく落涙しそうに。
 上述の象の性質に由来するらしい“記憶”というテーマと各出し物の関連がやや薄いと感じていたバルブは、テーマをダイレクトに反映したこの出し物で完膚なきまでに打ちのめされてしまったのだ。
 出し物はこれだけにとどまらず、ネタバレに記すサプライズ色の強いものも。
 海辺のテラスでこれだけのものが無料で楽しめるこの催し、もしこういうのが好みなら、できるだけ多くの方に体験してほしい。

ネタバレBOX

“象の鼻スイッチ”は、随所にある指示書に書かれた通りのことをすると近くの役者が決まった反応を返してくれるという出し物。指示書通りの行動がスイッチとなり、役者が“作動”してくれるというワケ。
かと思えば、幾種類もの紙芝居や“味わい深いダンス”と名付けられたダンスパフォーマンスがコーヒーや紅茶を注文するようにオーダーできるひとときが設けられていたり、さらには、紙芝居の扉を開くとフレームの向こうで役者たちが寸劇を演じてくれる“人間紙芝居”ともいうべき出し物があったり。
楽しいですよ♪
ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

Restroom
純粋に面白かった。混じりけなしのコメディ。と言ってもいろんなタイプの楽しさが詰め込まれていて、具沢山。

気に入った役が多すぎてうまく書ききれない。
衣裳もいい。というか衣裳がはまりすぎているぐらい。

この「劇場」はとても好きなのだが、Restroomの存在の大きさに気づいた。全体の配置がうまく使われている。

後方席中央少し入口寄りがベストポジションかも?

ネタバレBOX

伊丹さんのセリフでもあったが見終わってこちらもいい意味で疲れた感じ。

どの登場人物もクセがあるのだが、子どもっぽいというか素直というか「いい人」っぽいクセで楽しいどんちゃん騒ぎ。

一番面白かったのは、動画を取り始めるところ。それまでのシーンの盛り上がりもあって思わず指差してしまった。行儀悪くてすいません。

その他にも面白かったこといっぱい。
菊地さんの焚き付け方はこっちの気分を盛り立てる。
書きたいこといっぱいだけど羅列になりそうなので割愛。

ラストシーン、それぞれのエピローグみたいで印象的。関さんと平塚さんしかみれなかったので他もまたみてみたい。
八福の神

八福の神

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

TVの2時間ドラマみたい(^。^)
楽しめましたー♪

開演前に主宰の愛読書紹介のようなプレトークがあり、
10分前入場で途中からになってしまい悔しかったなー。

本編は宝船の絵にまつわる読み解きの展開に、
過去の回想などのシーン再現も入れた約1時間50分。
ー全席指定ですー

24250

24250

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/12/10 (火) ~ 2013/12/13 (金)公演終了

満足度★★★★★

自分で書いて自分で撒きこまれて・・
「アイツ喧嘩のたんびに巻き込まれて可哀想じゃん!」
とか、舞台の上で自分のことを指さして役者に言わせるところが最高(笑

これ、実際の舞台の制作と重ねちゃうと逆?

「メッチャ迷惑、でも満更でもねーよ?」と、アヒル口♨
「みんなもそーでしょ?」と、ばかり(笑

人生もきっとそーなんだろーね。

最高に下らなくて熱い舞台だ。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

世代
◯◯世代、名前がついたとたんに、ずっとついてまわる呼び名! 当事者でないと忘れがちですが、自分の世代に対しては常に意識の片隅にあり、作者さんとは少し世代が違っていますが、客観的に見て描かれた世代を充分感じられました

ネタバレBOX

アクアリウムとシェアハウスの住人をダブらせてのラスト、印象的でした。ワニとトリの擬人化で本能と倫理を見せたり、随所に面白さを感じました。ただ、刑事役の大きな熱い口調での台詞は、劇団のカラーのひとつなのかもしれませんが、いまひとつ心に入ってきませんでした。あと、シェアハウスのオーナーのキャラ設定が少し違和感を感じましたが、いろんな意味で面白かったです!!
新説・とりかへばや物語

新説・とりかへばや物語

カムヰヤッセン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

思弁的野心作
 作・演出家の分身たる噺家が『とりかへばや物語』を翻案した新作落語を創作しながら、説明文で作・演出家の問うていることを考えていくお話。
 創作落語の中身は当然ながら劇中劇として表現され、時間もそちらにより多く割かれるが、思弁的な作品ゆえ理屈っぽいやり取りが必須となり、その理屈っぽいやり取りをことごとく“噺家と作中人物の会話”、あるいは“噺家と師匠の会話”として処理しているあたりがなんとも巧い。
 さらには、噺家が創作落語すなわちホラ話として書いているはずの噺がそのじつ噺家と師匠の関係に大きな影を落としているという劇構造、セリフのシンクロの効果的な活用にも唸らされたが、本作が優れているのはそれだけにとどまらない。
 噺家と師匠の会話も劇中劇における会話もそれこそ落語の世界のように粋で洒脱で観る者を魅了し、のみならず性を扱う劇として避けては通れぬ色っぽい場面もじつになまめかしく演出され、危うく下腹が張りつめそうに。
 しかも、落語家役を振られた役者は語り口はもとより所作においても本物と見紛うくらい役になりきっており、どれだけ役作りに心血を注いだのかと感心しきり。
 これほどの傑作にもかかわらず四つ星にした訳はネタバレにて詳述する。

ネタバレBOX

 噺家が『とりかへばや物語』を改作してこしらえる噺。それは双子を持つ父親が、しっかり者で和算の得意な男っぽい娘を男として、不甲斐ないがお喋りの達者な女っぽい息子を女として、すなわち表向きの性別を取り替えて世に出すというもので、息子は作中で“かつては女だけだった”と仮定されている落語界に女装して潜り込み、腕を磨いて名を上げていく。

「喋る、ことって、ぼくはきっと女性のほうが得意だろうと勝手に思っていて、なのにこれがプロの「噺家」になる時は、圧倒的に男性の演者の方が多い。
でも、僕らがはじめに耳にする「話」は、きっと絵本の上の母親の声だったりする。
これは、男女の役割がどこかで取り替わってしまったのではないかしら。
というのが、今回の作品の出発点でした。」

 作・演出の北川さんは説明書きにこう書いていて、劇中劇は上の問いかけに是(ぜ)と応じ、時の為政者が発した女人落語禁止令を受け“女装落語家”が男として出直し、これを機に落語が男のものになるという顛末をたどるが、残念なことに“喋ることは女性のほうが得意なはず”との主張はあまり説得力を伴って伝わってこない。これが本作を4つ星にした理由である。
 女装落語家の師事する女落語家は「男は理屈でものを考えるからいけねえ」「男は初手からサゲを見据えて話し出すから噺に遊びがなくていけねえ」などと持説を述べるが、“理屈でものを考えること”も“サゲを見据えて話し出す”ことも落語を上手く話すための必須条件に思え、“喋りは女が上手(うわて)”と信ずる女師匠の主張には首肯できかねたのだ。
 とはいえ、本作が問いかけていることはとても興味深く、“問題提起の劇”としての価値は甚大。
 今回示されたテーマはまだまだ深掘りできそうなので、スピンオフ作品の製作を切に望む。

ウルトラマリンブルー・クリスマス

ウルトラマリンブルー・クリスマス

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

友人に連れられ
全てがシステム化されているけど吸い込まれ温かい気持ちになって帰れるという変わらないキャラメル。何年かに1回キャラメルを見るのもいいかも。

空想、甚だ濃いめのブルー

空想、甚だ濃いめのブルー

キ上の空論

新宿眼科画廊(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

【Aチーム】観劇
即興劇風に演じた役者さんたちはとても良かったと思います。

ネタバレBOX

ハッピー風エンドとリアル風エンドのパラレルワールドを見せるために、わざわざ即興劇風に仕立てたお芝居。

ハッピー風エンドでは、できちゃった婚でめでたしめでたしと思ったら夫が交通事故で死んでしまいました。それじゃあつまらないというので、付き合った相手には妻がいたことにして再スタート。一人で産んで育てることになり、久し振りに会ったクウちゃんが同居して子育てに協力してくれました。そして、クウちゃんはたまたまお母さんに会いに行った先で地震と津波に遭遇、おおリアル。惨状を映し出すテレビを見て、当然死んだかなと思ったら実は生きていましたという悲しみと喜びが交互に訪れる正に悲喜こもごものお話に変更してみました的な。

確かに順風満帆プラス悲劇は面白くありませんでした。初めから後半でやればいいのではないかとも思いますが、あからさまに悲と喜が交互に来るのもやはりつまらないものでした。

脚本の完成度の低さをごまかすために、即興劇の流れでたまたまそういう結果になっただけと言い訳をしているようでした。
『リア王』『新釈・瞼の母』『シンデレラ』

『リア王』『新釈・瞼の母』『シンデレラ』

SCOT

吉祥寺シアター(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★

『リア王』観劇
役者の身体と演技がとにかく強靭だった。
特に、ゴネリル役:ビョン・ユージュンさんの鬼気迫る演技が凄かった。

完成された世界観で、さすが鈴木忠志という感じでははあったが、
強烈に心が揺さぶられることはなかった。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく
映像を使用した演出が面白かった。KAKUTAらしい解りやすく安心して見られてしみじみしました。うん、良作。

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

KUDAN  ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆

TOKYOハンバーグ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題929(13-368)
19:30の回(曇)。18:45会場着、受付(整理番号券)、8作目になります。外で待っていると主宰の大西さんが出ていらしたので少しお話。今回、最後列の席がお薦めということです。以前、別のお芝居で後方が見やすいですよというのを無視して前のほうに座ったら仕掛けが全然見えなかったことがありましたので、お薦めに従い最後列通路側に座りました(正解!!)。また、今回24人が出演、多いですね..と問いかけると「観てもらえれば」ということでした。

舞台は2階建て、左右の展開も大きく「動」的、仕掛あり、高低差あり。客席もひな壇の段差がありとても観やすく、パイプ椅子+ザブトン。19:16/31前説(100分、上階のスタジオからの音漏れの可能性について)。19:34開演~21:11終演。

10月に加入された風戸さん(前作が初めてでした)、ダンスシーンでひとりだけ足が高く上がっているので、終わってからお訊きするとダンスをしているそうで、帰宅後調べると10月にk.a.n.aさんと共演(@キッド。アイラック~)していますね。私、7月に「k.a.n.a's wonder world vol.1」みていて、次も..と思ったのに忘れていました。チラシの写真...風戸さんでした。

「百光年の詩」に続いてリアルな表現とは違う作品。もう一回観たいのだけど、月曜しかない...

光藤さんのまっすぐ前を見つめる眼が好きなのですが、それは本作でも健在

もう少し追記します。

Modern Dance Performance

Modern Dance Performance

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/14 (土)公演終了

満足度★★★★

プログラムA鑑賞
 空間をとても意識した構成が観ていて、心地良い。


ネタバレBOX

1本、10分弱の小品×6のコンパクトな公演。
君がくれたもの。

君がくれたもの。

劇団KⅢ

シアター711(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

なんとなく虚無感
重大な問題はないんだけど、何となく抱いてしまう虚無感。なんとなくだから問題を明確化出来ず、なおさら悶々としてしまうこと、まさにあるある。

劇団の活動が暗礁に乗り上げていたり、人間関係が最悪だったりするほうが、ドラマにしやすいと思うが、虚無感や悶々感といった目には見えないものをあえて表現しようとした意欲と工夫に拍手。

ザ・ランド・オブ・レインボウズ

ザ・ランド・オブ・レインボウズ

天才劇団バカバッカ

六行会ホール(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

ショック・・・・
久しぶりの観劇だったので楽しみにしていたのに、ちょっとショックでした・・・・


もう少しいいものを見たかった・・・・。
でお、内容はいいと思いました!

八福の神

八福の神

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

見事な脚本と演出!
話が全て繋がり納得させる脚本は見事でした。
特に謎解きでの巧みな説明良かったです。
さらにホラーの部分の演出は臨場感いっぱい(回りのお客さんもあれは怖かったと話していました)。
船の舳先を幕で表現した発想は素晴らしかったです。

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