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虹色の涙 鋼色の月

虹色の涙 鋼色の月

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

すいません、ベストコンディションで観たら最高の舞台でした
(2回目の感想失礼します。)
すいません、何はともあれまずは前回の感想で自分が思った事、
観た(つもりになっていた)ものについて勘違いなど多々あった事、
それらをベストな状況で観劇しなおしたら改めて気付かされました。

「前回の感想ごめんなさい」と謝りたい気分です。
(申し訳ないのですが、前回の感想は確かに前回の感想なので
メンテせずに残し、こちらに今回の感想で書かせていただきます。)


OVER SMILE(Play.Againの方)を2回観劇した時から思っていたのですが、
ボクラ団義の舞台には
1.「初見の楽しみ」と更に
2.「2度観(目)の楽しみ」があるな、
と今回もやはり思わされました。

初見では複雑怪奇な物語が展開され紐解かれていく
(観客自身が理解していく)様に驚きを覚えながら観劇し、

そして2度観ではネタをひととおり知ったがゆえに分かる、
初見では気づけなかった役者陣の一挙手一投足、演出その他に
込められた更なる伏線などボクラ団義の舞台の芸の細やかさに
更に驚きを覚えながら感激してしまう、
という楽しみ方があるのかな、と。

特に今回は1回目は椅子のせいで否定的な気持ちになっていたのか、
「いつも通りよく出来ている物語/舞台、だが…」のような
自分に合わなかったかのような感想を持ってしまっていたのですが、
今回ちゃんとベストな状態で観なおしてみたら全然違う感想を
抱いた事に自分自身も驚きました。
(残念なのは今回「初見の楽しみ」が椅子のせいで奪われた事でしょうか…)

※ ただ、確実に前日よりもお芝居が更に良くなっているような気もしました、
  これは劇場慣れなどといったものなのか、
  あるいは舞台公演中も演者の皆様日々精進されている
  成果なのでしょうか?


話は変わりますが、CoRichの感想欄だけで僕と他の方1件、
SPACE107の前席(X~Z)の辛さについて指摘していました。
(=実際は他にも多くの方があの椅子に辛さを感じて、
この劇の本当のポテンシャルを楽しめていなかった
可能性があると思います。)

次回公演もSPACE107を使うとの事で、
僕らが次回前席に座らなければいいというだけの問題ではなく
ハンズで売ってる600円ちょいのクッションをつけるなど
なんらかの対応をとっておいた方がよいのではないでしょうか?
(椅子ごときの為に舞台の感想が変わるなんて
(申し訳ない話ですが)もったいなすぎます。)

ネタバレBOX

前回の反省を活かし今回は携帯用クッション持参で参りました。
空気を入れるタイプ(かなり携帯性にすぐれる)も
持ってきたのですが、ぽっちゃり系な自分が座る事で
これがパンクなどしたら舞台自体が壊れてしまうとの恐れから
こちらの実戦投入は避け普通のクッションタイプのものを使用しました。

多少席の狭さは気になるもののお尻、脚ともにすごく快適でした。

※ もしかしたらクッションのせいで自分の座高が上がり、
  後ろの人の観劇の妨げになっていたかも知れません。
  そうだったらごめんなさい!




で、舞台の方ですが、初見ではなくアフターパンフレットも
本格的パンフレットも読んでの2度観でしたが、
やはりボクラ団義は面白かった、完全に気持ちを持ってかれた、
という感じです。


・ まず驚かされたのは、初回は普通に観てしまっていた冒頭から
  もう表情や身振り手振りで伏線を張りまくっていた、という事実でした。


  最初にルナからイセが海の色を聞かれた時の表情、
  若干の間と返答自体に含まれたニュアンス的なもの、
  それがイセも色盲、更にはジンの息子であった事に
  ついての伏線であったとは・・・
  (初見では、ミナトから指摘があった時初めて
  「ああ、そういえばそんな事言ってたような」程度しか
  記憶していませんでしたが、それがこんな形で
  最初から細やかに演じられていたとは思いませんでした・・・)


  そして、予見の力を使う際のあの片目を隠すポーズ、
  これがジンに始まり、その死をきっかけとして
  ルナ、カイ、最後にはイセまで、
  (予見の力の説明が出る中盤よりもかなり前から)
  物語が展開する際にたびたび表現されていたとは・・・


  あとこれは完全に単なる見落としでしたが、
  カラブリは剣なりなんなりいろんなものを空振りしてたんですね( ´ー`)


・ ミステリ部分について、
  初回を(ダメなコンディションで)観て、
  アフターパンフレット、本格的パンフレットを読んで、
  それでもまだ理解しきれない
  (物語としてそこだけ成立していたかどうか疑問になっていた)
  部分があったのですが、
  ベストの状態での二度観で、やっと長の死、少女の証言、
  そこから生じる矛盾、
  その後の各人の行動、第二第三の殺人、
  すべての真相について
  劇中の内容が自分の中で腑に落ちたような気がします。

  単純に初回のコンディションが悪かったからか、
  あるいは今回は結構難解なお話だったのか、どちらだろう(??)


・ 色々な箇所で少しずつ涙腺に来るものがあったのですが、
  イセとジンとの最後の別れだったか、
  あるいはイセが第二第三の殺人の容疑をかけられてしまう
  無声芝居の場面だったか、
  あるいはルナがニホンの少女の話を聞き、それに対して
  自分は何も出来ない事を悔いる(恥じる?)場面だったか、
  どこかの場面で確かに泣いてしまいました。
  (泣いたり笑ったり喜怒哀楽の感情を表に出す事や涙を流すのは
  健康にいいなどと言いますが、こうやって舞台上の役者の演技や
  役柄などに気持ちを重ねて自分の感情を刺激してくれるのも、
  役者と観客とが同じ空間で演じ、それを観劇する
  お芝居の良い所だと思います。)


・ 1つの大きな物語(メインストーリー)の中でいくつもの人達
  それぞれの物語も同時に展開している事に改めて気付かされました。

  ・ 「美しい雪、では雪とはいったい?」という失われた過去から来た
    自分の名前や「孤島」「南海」「東の月」などの謎の言葉に興味を持ち、
    そして殺人事件を追う邏卒でありストーリーテラー的な役割を果たし、
    最後には捜査日誌は航海日誌となり、
    綺麗な雪、その雪降る国ニホンへ向かうミユキの物語

  ・ 殺された長ジンとイセ、そしてジンとサカイガワの間に
    隠されていた物語
    (まあ、これはメインストーリーですね)

  ・ (今回もやっぱり気になった)
    愚直なまでに母と自分の正義を信じていたのに、
    自分が悪事の片棒を担がされていた事を知り、
    そして殺されそうにまでなって
    悪と権力への欲へ落ちてしまった、サンゴ

      ミチサキがどの場面でサンゴの手にかかったのか
      初回はイマイチ分からなかったのですが、
      2度観でウエシマと組み合っている所を
      ミチサキごとなで斬りにするサンゴの姿を
      見て、「ああ、こういう形だったのか」と
      分かりました。
      母親を盲信し続けた若者の悲しい形の親離れ、ですかね。。。

  ・ 海へ出たい、海に立ちたいというあこがれをイセ同様に持ちつつも
    島のしきたりに従い海辺での釣りと素潜りだけで漁をしてきた
    漁師たち、そして仲間の死とそれに対して何も出来ず
    逃げ出したイセへ怒りをぶつけ、
    イセが宮へ乗り込む時には「俺たちは何もしない」
    と言いながらも加勢にかけつけ、
    最後にはそれぞれの適正を活かして海へ乗り出していく
    仲間思いの漁師たち

    そしてサンゴに殺されてしまったアキカゼの無念・・・
    (網の話だけ最後なんか笑いのネタになってましたね。゚(PД`q。)゚。)

  ・ 新たな造船技術を求めて孤島へ辿り着き、
    それが引き金となって島中を争いの中へ落としてしまった原因でもあり、
    そしてみんなに「みんなが乗れる大きな船を作って島を出よう!」
    と大演説をぶって、
    ただ刀、武器を作る為だけに鉄、鋼を叩き続けたウツセミや
    とにかく金の為に立ちまわるゴンドウ達を説得したクッキー

    初回はイセの海にかける情熱が一番目立ったのですが、
    今回はクッキーの大演説シーン(それぞれにかける言葉の1つ1つ)が
    かなり記憶に残りました。

  ・ 「古代の兵器を復活させた、この島はもう終わりだ」と
    争っていたカイやサンゴを止め、「自分はこの島に残る。
    まあ、残った者達もしばらくすれば仲良くなるだろう」
    と、この孤島に残る道を選んだ
    (ジンの最後の願いである「後を継いだ」ともいえる?)
    サカイガワ(とヒラセ)

  その他にもカイやエミリの物語も・・・


・ (いつもそうだったのかも知れませんが)
  お芝居中に入るダンスに、
  物語の先の展開などを予兆させたものと
  物語のシーンの一部としてのものと
  そういう使い分けがされていた事に初めて気づきました。


・ 笑いを取りに行くべき部分と、ここは取らないでおく、
  という部分の使い分けがすごい、と感じました。

  「サスペンスファンタジー」とは言ってもボクラ団義、
  ちゃんと観客みんなの笑いのツボは押さえてますよ、
  と物語中に多々織り込まれる笑いのネタ、
  しかし、ここぞという場面では「笑わせに行く事もできるが!?」
  と観客にも思わせながら、しっかりシリアスな劇にしていたり、
  という笑わせる部分とそうでない部分の緩急の付け方が
  これまたうまいなあ、と
  (「サスペンス」としてちゃんと成立させられる
  絶妙な笑いの配分だったと思います。)


・ (これは初回も感じたのですが)
  例えば群衆での殺陣については実際は相手の身体の離れた所で
  止められた刀を剣戟の音と観客(自分)自身の想像力を働かせて、
  「ここでは壮絶な争いが繰り広げられている」とイメージしていた
  つもりなのですが、

  イセ(竹石さん):カイ(沖野さん)の1:1の戦いで
  「やっぱりこの2人の殺陣は映えるな!」
  と思わされたら更に続くカイ:サンゴ(加藤さん)の殺陣もいい、
  更に・・・と

  これらの時は想像力の力を借りるまでもなく迫力が違う、
  剣と剣が本当にぶつかりあいかわしあいしているのが観ていてわかる、
  この凄さは今回のキャスト全員の修練の賜物でもあるのでしょうが、
  やっぱり沖野さんがすごいのかな、と

  あのダイナミックかつアクロバティックなアクションを観ると、
  「(本人否定の)アクション俳優」の名に恥じない
  素晴らしい殺陣でありアクションだと思います。

  沖野さんが絡むと殺陣の迫力が変わる。。。


・ 初回観劇時は多分歌詞が頭に入っていなかったのでしょうが、
  火矢に沈みゆく船に合わせて
  ローズインメニーカラーズさんの

×  「しーずーみーゆーくー、船を見ーてるー」

12/11ツイッターでご本人に指摘されました(´∀`*)
  「沈んでく船を見て」

  という歌詞が、13年前の楽曲とは思えないほど
  ピッタリマッチしている事に驚きです
  (脚本/演出も13年前にこのシーンを考えて作った(笑)という
  ローズインメニーカラーズさんもスゴイ!)。

  だからあのタイミングであの楽曲が入り、
  歌の盛り上がりに合わせ、物語の更なる展開を仕込んできた、
  という事か、と納得と驚きです。


・ 前説で、今回とうとう出演者陣から大神さんだけでなく
  客演の宇野さん(でしたよね?)も投入されましたが、
  やっぱりアドリブで笑いを取るのが上手いですね。

  大阪人のDNAにはいつでもどこでもボケとツッコミと
  笑いのネタが取り出せるアドリブ神経のようなものが
  組み込まれているのか、と感心(というか感嘆)しました。



【以下、すいません、勘違いしてた、気持ちが変わった部分】
・ 長ジンがサカイガワに「もう楽にしてくれ」と確かに言ってました。
  昔兄弟で争っていた事を前振りにした上で、
  死に際の苦しみの中でジンは確かに
  「もう楽にしてくれ」と、弟サカイガワに懇願して、そして・・・
  の行為でした。
  確かに最後に手を下したのはサカイガワ、で物語すっきりしてますね。

  ただどうして女邏卒ミユキが2人が兄弟である事と
  手を下したのが本当は誰か、という所まで推理できたのか、
  については、更に観劇しないと分からない謎ですかね。。。


・ 「虹色の涙」は決してイメージとして弱くない。
  イセにのみ予見の力が残りルナは色を感じる事が出来るようになった
  (と推測される)、

  アヤブキが「色の分からない姫にも、色調の違いで楽しめるように」
  と仕立ててくれた虹色の船の帆、

  そして争いの中破滅に向かう島を何も出来ずに脱出した後悔と
  これから向かう未知の国への期待その他色々なものが
  感極まった瞬間のルナの涙、

  エミリが「帆の色は何色に見える?」と聞いた時に
  「涙で見えない」との事、

  この虹色を見つめた涙を指して「虹色の涙」、

  パンチは十分でした。


  ただ、順で言うと「鋼色の月 虹色の涙」なのかなあ、とか思ったり


・ OVER SMILEの世界との繋がりは「イイ!」と思えてきました
  ・ (OVER SMILEの物語で)
    世界が争いに滅び、ニホンに逃げ延びた一部の人々が更に争い、
    いつしか3つの色に分かれて更に争いは続き、
    しかしその争いをたった1人の少女が終わらせた、
    というクッキーの説明に対して

    同じ少女でありながら何もできない自分を責めるルナ

  ・ そして、真犯人が分かったはいいが、それが元で島を分けての
    争いになってしまい、
    漁師イセは父親である長ジンの
    「ルナやその他の人を守って島から脱出して欲しい」という願い、
    自分の仲間である漁師その他の人々もこの争いから助けたい、
    そして何より長く禁じられ知る事もなかった海とその外の世界について、
    島民として漁師として1人の若者としてのあこがれから
    海へ出る、クッキーのいた国「ニホン」を目指して

  ・ イーストムーンの人々は元々戦火のニホンを逃れて、
    孤島イーストムーンへ渡ったというクッキーの説明に対して、
    ニホンでの言葉を名前に持つそれぞれの人々のニホンへの憧れ

  そういう色々な意味をあわせると

  やっぱり東の太陽「ニホン」とその更に東の孤島「イーストムーン」、
  この物語がつながるのは意味がある事なのかな、
  実際舞台上の各人と同じ気持ちで考えた時、
  クッキーの言う「ニホン」は憧れの地であり、
  そのあこがれの「ニホン」がOVER SMILEの舞台であった
  あの世界である事からOVER SMILEを観劇した人にとっては、
  「憧れ」「新天地」など色々なイメージを膨らませる
  (膨らませやすい)材料になるのかな、という意味で
  やはりOVER SMILEとつながる事は良かったと思います。


以上長々とすいません。
大阪公演頑張って下さい。


PS.すいません、忘れてました。
  第二第三の殺人の後イセがミユキの元を訪ね、
  犯人はカイである、カイは次にイセかルナを狙う、ルナが危ない、
  と言った瞬間にスポットライトが移り、
  カイとルナの会話、そしてカイのルナを殺そうという決心
  (幸いエミリが現れた事で回避されましたが)
  こういったストーリーの流れ流れでの上手な場面の転換に
  「TVドラマを観ているかのようなテンポの良さ、シーンの切り替わり」が
  これまたすごいな、と思いました。
  1つの舞台の中でほんとにいくつものシーンを使い分け、
  そしてその切り替わりのテンポがほんとにいい、
  こういった上手さもボクラ団義流舞台の強みだと思います。
EgofiLterの犀

EgofiLterの犀

EgofiLter

MAREBITO(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

圧力・・・

政治的なメッセージや価値観の多様性などを演劇的手法で見せた、とゆうことのようですが、自分には少し難解だったかな。
もっと気楽に、会場の雰囲気も楽しんで観れば良かったのかも・・・・

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

メッセージいっぱい!
長編作品『Crossing,Christmas,Clearance.』観劇 130分
劇名からは考えられないようなスリルとサスペンス、そしてファンタジーが合わさった素晴らしい舞台でした。
脚本とても良かったと思います。話のつながり、人間関係の妙、どんでん返し、
そして、メッセージとしての家族愛、サンタクロースを信じる童心、正義感、
それとは裏腹の汚く醜い感情などなど。随所に興味深い台詞表現あり。
銃声とてもリアルでその度にハッとしてました。
皆さん言葉がはっきりしてて、聞き取り易かったです。
特に栞菜さんはまさに適役で素晴らしかったです。
 

ネタバレBOX

レニーがカルロに信じてもらう為、裏切者のカルロの手下を殺すところ、
カルロから見れば、レニーを試す場面は圧巻でした。
互いの心理関係と行動の表現印象に残りました。
虹色の涙 鋼色の月

虹色の涙 鋼色の月

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇しました
ボクラ団義さんは初観劇。
紹介され行ってきましたが、ストレートプレイで休憩なしの3時間は少し疲れました…
ですが、内容自体は面白かったです^^

観劇前に知人の出演者からリハがギリギリでヤバい…と聞いていたのですが、細かいトチリは初日には付きものなので仕方ないかと思いました。
ヒロインの女の子も非常に可愛いですし、副座長の殺陣が素晴らしかったです。

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

結構楽しめたが今ひとつ詰めが甘いような気もした
なかなかにユニークなピノキオの解釈で納得できたが、
もちっと見せ方に工夫が欲しかったかなぁと思った約70分でありました。

ネタバレBOX

寒い小雪の散らつく晩に空き家と思って入った家で、
コオロギは壊れた操り人形から話を聞きます・・・・・。

モノローグで自分の話しをする人形の生涯を見せていく手法なのですが、
普通にドラマ仕立てにしてあって、できればピノキオの自我が芽生えたところとか1人称で語られた方が巧くダークさとか出易かったのでは?と感じたのです。

何となく感じたのがピノキオの大きさでして、
原作でも言及は無かったと思うが。
でかくない?操人形としても?なんか理由の一言欲しかったかな?とか
単に木彫りの人形として、あやつり人形と言わんでもと思ったデス。

不思議な木を見つけたゼペットが人形として彫り上げたとかした方が納得

木の人形が行ける学校にも何か言及欲しかった・・・
(小うるさいな~我ながら(^^)

でいろいろ冒険したピノキオがゼペットの元に戻るのだが、
先に寿命の尽きたゼペットの家で壊れるまで生活していたピノキオ。
動けなくなり話を終えた人形は、
久しぶりに邂逅した一夜限りの友人に自らの終焉を託して幕となります。

舞台セットも天幕=サーカス風で面白く
小道具の使い方や見せ方にプラスして笑える要素も入れてるのだが
もっと練り込み要素を加えて深読みできる情報などを台詞に盛り込んで欲しかったかなぁと感じました。
Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★

かっこいいです
『Crossing,Christmas,Clearance』『クロッシング・マナー』両作品2回ずつ観てきました。どちらを先に観たほうが良いかは人それぞれなんですが、私は番外編→本編の順で観て「あぁ、ここであの出来事かぁ」とわかりやすくしっかりリンクされてます。男性陣みなさんハマリ役でかっこいいです。銃口を各々に向ける場面が何度かあるのですが、微妙にズレがあるので、それがスチャッ!とキレイに揃うとまた迫力も増しそうです。しかし良かったです!2回ずつ観て正解だった!!
しかし、物販がひどいと思います。あると聞かされてた物が初日から2日ぜ2なく、なぜ間に合わせられなかったのか、そこは不満しか残りません。正直、悔しいです。

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

栞菜(かんな)サンがいいね
『Crossing,Christmas,Clearance.』鑑賞。

これが、「ノワール演劇」とゆうことなのかな!?

過去の上演作品を全て観たかったと悔やませるクオリティの高さ、エンターテイメントとして見所一杯で楽しい!!

ネタバレBOX

着地点として、ファンタジーで行くのか、暗黒街のギャングモノとして押し切るのか、多少のゆるさが出てしまったかも。
話に引き込まれて、観ていて期待感も増してゆく中、エンディングでは、さほど感動の大波に見舞われることはついに無かったのが、残念。

時折、感情移入してじんわり涙が浮かんでくる素敵なシーンがある、といった具合。
これで、最後はしっかりと感情が高揚し、感動で身が打ち震えるまでいければ満点だった。(私の周囲の女性は何度も涙を拭っていたのですが・・・)
ラムール・ペルデュ~ジゼル~

ラムール・ペルデュ~ジゼル~

ラ ダンス コントラステ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

現代版
コンテンポラリーではあるが、バレエと大筋はほぼ同じでクラシックのパも多いので、バレエファンでも楽しめるだろう。ジゼル役の伊藤さんの表現はお見事。なんとなくヴィヴィアナ・デュランテに似ている人だ。出演者皆さんはさすがバレエダンサー、一流の踊りだった。バチルドやヒラリオンの扱いが面白く、「ジゼル」であることを承知の上で好みを言うと、もっと明確に群像劇に仕立てあげると、一層深みを味わえたと思う。

Dear friends (東京)

Dear friends (東京)

劇団6番シード

劇場MOMO(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

奇妙で愉快な思い出たち
初日と5日、鈴木智晴さんのゲスト回を拝見させていただきました。後者は最前どセンターで見たのですが、主役の樋口さんの眼力を堪能したい方には是非ともお勧めです(笑)ボロアパートに住む哲学で塗り固められたギャグ漫画家「哲学先生」の部屋に容赦なく入ってくる大家や住人やホストや家出娘や座敷わらしまで…個性の波が連続してやってくるので、(笑いすぎて)息が出来なくなるかと思いました(笑)個人的お気に入りは小沢さん演じる蒲生さん。ダメな中年っぷりが心をくすぐりました…!

ラ・セゾン・ドュ・ラ・グルナード

ラ・セゾン・ドュ・ラ・グルナード

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/07 (土)公演終了

満足度★★★★

おいしい4ピース
20分*4作品、休憩あり。セッションハウスのダンス愛に包まれた、素敵な公演。

野良猫の首輪

野良猫の首輪

sons wo:

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/07 (土)公演終了

満足度★★★★

親しみを感じる
一見前衛的で、でも親近感を感じる。どことなく舞踏のような、歌舞伎のような。このユニットは一度見たら忘れない。

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

隠蔽社会を歩くピノッキオが溌剌としている


嘘をつくと鼻がニョキニョキ伸びるピノッキオは愛されやすい。何か隠蔽すれば即、相手に知られてしまう「安心感」がある。他方で、政府の鼻は隠蔽しても伸びないだろう。戦後、西側社会は情報公開を進め国民から ある程度の支持を得たが、一度「安心感」を失った政府は愛されない。


その身体性は童話の世界観であり、ファンタジーである。ピノッキオが正方形の舞台を360度 歩く場面こそ、全てを体現していた。それは、ビュア少年の溌剌とした、怯むことのない姿である。
現代舞踏の踊りによって 造り上げるのもひとつの手だったが、あえて童話的、アニメーション的だったことが、劇団の「ブラック・ファンタジー」色を薄めた。

※バレてないネタバレへ



ピノッキオの ラストは「ダーク・ファンタジー」だ。この部分は残存している。ただ、むしろ あのような結果だから、ピノッキオのピュアさも際立つ。一本の木で造られた鼻は私たちに向かって伸び続ける。それは隠蔽ではない。真実という名のファンタジーだ。

ネタバレBOX


「ピノッキオ」に挑む今作は4人の役者しか出演しない。当然、一人一役ではなく、ピノッキオと木彫り職人の お爺さん以外は「客人」「詐欺グループ」「サーカス団長」「教師」「友達」ら、様々な登場人物を演じる。酷にいえば、このピノッキオを舞台化する上において、4人という人数は少な過ぎた気もする。「一人が幾つもの役を演じることが舞台の真骨頂である」声も 確かだ。しかし、例えば「サーカス団長」に関しては一人の役者が演じる方が観客の心に染みたのではないか。前回の『宝島』のように、この「サーカス団長」とピノッキオの交流を描く構成もアリだったと思う。上演時間1時20分なら語り切れない。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

プレビュー観劇
120分、惹きこまれっぱなし。

「え!?つか!?」な驚きから始まる「つか!」れない人たちの話、食物連鎖から外れ餌を与えられて安定させられ続ける苦しみについての話、に見えた。
『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』をさらに進化させた、みたいな語り口のうまさはさすがだなあ、ホント。

もう一回観に行きたいけど「少年A」ゲストが誰の時に観に行こう?
大原さんの喉と魚たちの健康を祈ってます。

ネタバレBOX

谷さんの書く「頭のいい」設定のキャラクターって、ホントに頭がよく見えるのがすごいなあと、今更ながら。

しかしまあ、わにとりカップルの微笑ましさにホワホワな気持ちになっただけに、あのラストには解りやすく「この世界の残酷さそのもの」的なモンを感じちゃったなあ・・・
もろびとこぞりて焼きもろこし

もろびとこぞりて焼きもろこし

colorchild

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

演出が好き!
演技については好みが分かれるでしょうが、面白かった!
最初は演技みてつまらないかなーと思ったんですが、出演者はちゃんと一本通してキャラをやりきってるし、稽古なのか座組なのか演出さんなのか…とにかく最後には良い作品だなと思えました。

ネタバレBOX

旧校舎や町の、風景が過ぎる様を出演者で表現しているのが楽しかった。
螺旋階段は高さの表現がもういっちょ物足りない!
性病はなによりの証拠

性病はなによりの証拠

ブラジル

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

THREE EAGLE
危機感なしの明るい遭難。だからこその苦笑系として面白く観劇。

ネタバレBOX

ボートにオールが付いていたので「漕げよ!」とか思ったりしたり、社長が水を隠れて飲むシーンは観る位置で全く見えないだろうなとか、撮影していたので自分が写っていたらDVD買おうかとか。なんかいろんな事を思いながら観劇(笑)
冬のグアムは空のまち

冬のグアムは空のまち

One Bill Bandit

池袋GEKIBA(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高!大笑いした!
素晴らしかったです。
鋭いツッコミ陣と、キャラクターがよく作り込まれたボケ陣の気持ちの良いやりとり、沢山笑いました。男女ツッコミを揃えてる団体は始めてみました。

和気藹々とした空気と楽しく上手く悪ふざけしてる空気、あんな大人になりたいです。

他人に期待ばかりするんじゃなく、自分が変わらなきゃ人生は開けない。熱い気持ちで家路につきました。白井さん、頑張って!

さよならを教えて

さよならを教えて

サスペンデッズ

ザ・スズナリ(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろ引きずって
人ってやっぱり昔の体験とか今に引きずって生きているのかな。でもってそれに縛られている間は前に進みづらくなっていて、息苦しい日々になってしまうのかと。過去にさよならを言うのは簡単そうで簡単でないね。過去があるから今があるわけだし。

ネタバレBOX

たびたび思い返される中学時代の話、その頃のみんなのキャラクター、あるいは以前に勤めていた会社のことなどみんなそれぞれが昔の事を引きずっていて、現実目の前にいる人々や状況を受け入れることが難しくなっているみたいでした。みんなの本音、真の姿が出始めてようやく過去にさよならが言えそうになってきたようでした。さよならとは誰かに思いを伝えるものだけではなく、自分自身の中にある過去の経験や人のイメージなどに別れを告げて前に進むための一つの区切りの事なのかもしれない、と感じました。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

(やっぱり)でっかい芝居だった
ここ数年、演劇の魅力に取り憑かれたもうすぐ50歳間近の者です。
なんで演劇は身近なことをねちねち大声で語っているんだろうという疑念が高校時代にトラウマのようにあったからだったんですが、でかい演劇ってのがあるというのを知りました(見ているものはごく一部なのですが)
野田地図と谷賢一の芝居は比べちゃどちらにも失礼なんでしょうけど。
オリジナルの脚本でもここまで持って行けるってのは流石(ちょっと褒めすぎですけど、必見の演劇でしょう)
プレビュー公演と、本公演では変わりそうなシーンがちょっとありそうな予感がするので、また見に行きたい。
(同じ芝居は2期はみない主義なんですが、これは見る価値ある)

ネタバレBOX

1982年生まれ
この特異な現象をこのような描写はすごい。
今回は、つかこうへいのパロディ?というところとか、役者さんも笑ってしまうようなシーンもあったりと魅力山積でしたが、タイトルの意味はエンディングにわかりました。
あの水槽(っていっちゃいけないのかな)、終わったら観客にプレゼントということだけはやめて欲しい(^_^)
今年は50本ほど芝居を見たけど、印象に残った5本の一つであることは間違いないです。
前回のDULL-COLORED POPの「黒ネコちゃんとベージュネコちゃん」のお母さん役があんなに憑依できることと、ワニとトリの道化役が核心に迫るあたりが流石(しかもあのシーンで)。
城山羊の会『身の引きしまる思い』

城山羊の会『身の引きしまる思い』

城山羊の会

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★

親子丼
面白い。

ネタバレBOX

妙子(岸井ゆきの)…短大生。テルユキで初体験。父が殺される夢を見る。更に父から赤井殺しを頼まれるが…。
ミドリ(石橋けい)…妙子の母。若く見える。元役所勤めだけど家庭のため水商売につくが、馴染めていない。赤井と再婚。
ミツヒコ(ふじきみつ彦)…妙子の兄。テルユキの先輩。すぐ泣く。
テルユキ(成瀬正太郎)…ママの子。妙子と付き合う。中折れ。
ママ(原田麻由)…ペニンシュラのママ。ミドリにダメだしする。
柏木(岩谷健司)…店長。赤井に弱みを握られてて、かつミドリを取られ、憎む。
岡崎(岡部たかし)…ペニンシュラの雑用。美鈴に暴力を働く。
美鈴(島田桃依)…ペニンシュラのホステス。食欲旺盛。
赤井(KONTA)…ペニンシュラの常連。職業不詳。ミドリと再婚。妙子の処女を奪う気でいた。

三鷹文化センターの森元氏があいさつしたかと思うと、数年前の芝居話から開幕。銃で死ぬ父という役と終盤の父の幻影という役でも出演してた。上々な入り方だなーと思った。
その後は、ミドリの家とペニンシュラの控え室を行ったりきたりの面白い会話劇って感じ。普通に面白いが、なんとなく入り込めない空気感。異常っぽく見えて普通な感じだったからかな。ドロっとしているように見えてサッパリというか。
Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★

物足りなさが残った
番外公演短編作品クロッシングマナーを見てきました.初日の第1回目ということもあり、誘導もうまくいかず、開演の遅れもあり残念でした。短編で70分の公演ということでしたが、実際は50分ぐらいで少々物足りなさが残りました。本公演の方をを見せていただければこの劇団の印象も変わったことでしょう。

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