
女中のクリスマス
R-piece.
ラ・グロット(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題939(13-378)
20:00の回(曇、寒)。19:15会場着、19:20整理番号順に並び、19:30開場。此処は2回目(箱庭 2011/11)、こちらは初めてですが、松村恵美さんは、ダンスユニットclubCでみていまして、プログで本公演を知り、みに来ました。
コンクリートむき出しの半地下、コートを脱がずに観劇...それでも足下は冷えてきます。入って右のスペースが客席(パイプ椅子3列)、反対側の階段と、ピアノのある場所が舞台、小さな灯りが置かれています。BGMに「Last Christmas(WHAM!)「クリスマス・イブ(山下)」他。役者さんは高い位置に座っているので、どの席からもよくみえると思います。
20:04開演~21:00終演。劇中「夏目漱石」の名前がでてきます。漱石の作品に「清」という名の女性がよく出てくるというのは帰ってウィキペディアをみて知りました。本作品の最後の一節で「あっ...そういうことなのか..」と気がついたのでした(「坊ちゃん」)。
役者さんは4人ですが、メインはお二人。松村さんが「きよ」役になっている20:00の回を選びました。昭和8年12月24日から、きよの日記、千代子の書簡を織り交ぜた、作家と女中、オトコとオンナの話。挿入されるS.E.も雰囲気づくりに一役。
せっかく4人いらっしゃるのですから、均等に1/4とは言いませんが、筋やセリフを工夫したら、時々...音楽が大きいかな、何か昭和初期を思わせる小物があるとより雰囲気がでたかな...など思いました。
松村さんは、ステージ上のダンサーとは違い、幼さからくる戸惑いと実直さを巧く表現、身振り表情も豊かでした。終演後、ご挨拶し外に出ると氷の世界のような冷たさ。

ファントム・ライセンス
進戯団 夢命クラシックス
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
コンセプトは「観客を楽しませる!」百家争鳴 怪盗ショー
開演が25分間遅れたっていい。機材トラブルでアフター•トーク イベントを逃した女性客がいても、「…25分も待たされちゃったよ。いきなり蛍光灯がつくしさ…」といった一言(アドリブ)が、この場しか光らないプレミア感である。
どうやら連続シリーズだ。「怪盗」14人は、キャラクター設定も華々しい。ただ、例えば「夜の0時 を迎えると記憶を失う」少年怪盗がいる。初めて観劇した者は “ちんぷんかんぷん” だろう。生写真や記念チェキを宣伝するだけあり、イケメン揃い だ。リピーター客が多いから、キャラクター設定の背景を省いたとすれば、観客へ対する配慮が足りなかったと言わざるをえない。
一方、これも指摘する必要がある。殺陣のシーンは、鮮やかで、この上なく躍動していた。ドラマ性のある音響とハーモニーを奏でたのだ。ミス(剣と剣を付き合わせる場面で、逸れてしまう)こそ 見受けられたが、殺陣を繰り広げる時間は無駄ではなく、大きな価値があった。
私が未だ疑問充満中なのは、オープニングに他ならない。なぜ、湾岸道路とか、日本の地名が登場するのに、登場人物は外国人設定なのか。そこはリアリズムでもよかったはず。その後の、島を舞台にした、お姫様を巻き込むサスペンス政治劇と比べ、作風の統一性が足りなかった。「東の国家」「西の国家」王族同士の結婚から発展する、「お宝」争奪戦…。
とはいえ、殺陣のシーンはエンタメ力であろう。漫画『ONE PIECE』をも彷彿させる、魅力的なパフォーマンスだ。

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

人生快速
ネコ脱出
「劇」小劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★
人生
この芝居に出てくる人の人生は、一筋縄じゃいかなくて、しかもみんな素直じゃなくて。駅で繰り広げられる人生模様に時に笑い、ジンときました。

人生快速
ネコ脱出
「劇」小劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり熱かった!!
中盤以降、状況設定も飲み込めて、テンポも良くなってきたら、もう熱い!!
訳分からんコーナーが途中で挿入されるのはご愛嬌。
年の瀬にもってこいの舞台d(^^*)

アクアリウム
DULL-COLORED POP
シアター風姿花伝(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了
満足度★★★
1982年生まれ
凶悪な犯罪を起こす人が多いとイメージされている、1982年生まれの人達の閉塞感が描かれた作品で、基本的にリアリズムな表現でありながら、そこからはみ出していく仕掛けが施されていたのが印象的でした。
6人(+ペット2匹)が共に暮らすシェアハウスに通り魔事件の犯人を追う刑事達が訪れたことをきっかけに住人の人間関係のバランスが崩れ、それぞれ不安や不満等の本性が露になって行く物語で、個人的に好きではないスタイルの演技で始まるので序盤は乗り難かったのですが、中盤からのお互いの不信感が高まる展開に引き込まれました。
物語としての面白さとは別に、刑事2人組のオールドファッションで大仰な演技とシェアハウス住人の淡々とした演技の対比させたり、2匹のペットが人間と普通に会話したりと、演劇のスタイルや虚構性に批評的な眼差しが感じられる趣向が盛り込まれていて興味深かったです。
笑わせようとしていても不発気味だったのが勿体なかったです。
舞台中央の一番手前に客席に背を向ける形でアクアリウムが置かれ、舞台と客席の境界が壁である設定になっていて、登場人物達と観客の間に距離を取り、舞台と客席の間のスペースを世代論でまとめたがる刑事達だけが使うことが出来るという空間構成によって、世代でくくってしまう危うさが表現されている様に感じました。
ゲスト出演者によって演じられる役の登場シーンが壁の素材を上手く活かして不気味な雰囲気を高めていたのが印象に残りました。この役を他のゲスト出演者がどのように演じるのかも興味深く思いました。

治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても良かったです。
劇団初見でした。歴史ものは社会が大の苦手だったので嫌煙しがちだったのですが、観に行って本当に良かったです。
別冊付録として年表や語句説明の書かれたものがパンフレットと一緒に置いてあってとてもわかりやすかったです。
出演者の方々の演技が本当に上手くてどんどんストーリーに引き込まれていきました。とくに貞明皇后節子役の松本紀保さんが素晴らしかったです。
ストーリーも余計なものはいっさいなくシンプルでわかりやすいのに深く、気がついたら涙がでていました。とても素晴らしい舞台でした。それ以外言いようがありません。

ファントム・ライセンス
進戯団 夢命クラシックス
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
(^o^)
キャラクターが生き生きしてました。イケメンもカワイイおにゃのこもいっぱいで、目にうれしいお芝居でした。「ごごいろフレーバーT」最高です。次回があるならまた観たいです。

GEKIKON'13「サテン劇」
広島市南区民文化センター
広島市南区民文化センター スタジオ(広島県)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/20 (金)公演終了
満足度★★★★
ほっこり笑えるブレンドの美味しさ。
エゴはなかったですねぇ‥(笑)
でも、これは良いです。
一番最初、4人が舞台の上に揃ってる姿を観た瞬間、
「あぁ、これは良いなぁ」って思ってしまいましたぁ。
それだけ四人の雰囲気がすこぶる良かった‥‥。
少し粗かったけど、それさえもネタに変えて
楽しませてくれっ!って思ったくらい‥‥。
それが、許される舞台でしょうから。
四人の作・演出家が、他の三人の役者としての良いところ、
また、本人の作・演出だと決して出したがらないところを、
オモシロおかしく引き出してたようにも思います。
これって、当て書き?の面白さ‥‥って事になるのかなぁ…(゜ロ゜)
まったく個性の違う同じ四人での別ヴぁージョンを、また観てみたいです。

靴下にカミソリ(再演)
メガロザ
タイニイアリス(東京都)
2013/12/17 (火) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
おもちゃ箱みたい
19日の15:30の回を見てきました。
酷評もありますが私は面白かったです。
おもちゃ箱みたいで次に何が出てくるのか分からないわくわく感。
ただ、中身がゲテモノだったりクマの着ぐるみを着たエイリアンだったりするだけでアートだけどアートじゃない。演劇だけど演劇じゃない。
好き嫌いはハッキリわかれそうです。
歌やダンスがちょっと長く感じたので(完成度は高かったですが)短く色んな場面で散りばめた方が良かったんじゃないかと思います。
ミキ役の高畑亜美さんの芝居?オーラ?を持っててなんだか目を奪われてしまいました。

マクベス Macbeth
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/12/08 (日) ~ 2013/12/29 (日)公演終了
満足度★★★★
遊び心
観客参加型。これが演劇空間をつくることなのか!ときかれたら違うと思うけど。遊び心満載で、ドリフの全員集合かよ!的な突っ込みもしたくなりました。でもね面白かった。自分も参加するんだと思うとドキドキしました。

KUDAN ~この地球(ほし)の汚れた片隅で生まれた命~☆無事終演致しました。ご来場ありがとうございました!☆
TOKYOハンバーグ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/12/11 (水) ~ 2013/12/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
新たな舞台に感動!
オープニングから心を掴まれてラストまで一瞬とも目が離せなかった。ただ生きたいと願う牛達、勝手な都合で処分しようとする人間、牛達の心情を歌と踊りで表現、圧巻だった。ラストは涙なくしては見れなかった。この難しい内容を見事に舞台でやりきった素晴らしい劇団、次はどんなのをみせてもらえるか楽しみ。

治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
逃げない
天皇という運命から最後まで「逃げなかった」大正天皇、彼を支える皇后節子、そして有栖川宮はじめとする周りの人々に、大いに泣かされ、考えさせられました。
登場人物全員に芯があり揺らぎがないので、全ての人物に好感をもてました。どの立場もとてもよくわかる。脚本素晴らしいです。
描かれる三代の天皇が事実とは思わない(そう思わせそうなところには恐れも感じる)けれど、フィクションして『天皇とは何か』を見る者に問いかける優れた芝居だったと思います。
また、ひとりの人間として『いかに生きるか』ということにも答え(suggestion?)をもらった気がします。
西尾さんは「熱狂」の時からファンですが、今回も、とてもとても良かったです。(言葉が見つかりません)
そして、他の役者の皆さんも、みんな「その役そのもの」に見えました。
明治天皇も、昭和天皇も、大隈重信も。
中でも松本紀保さん演じる皇后節子の品格と優美さ、皇室の女性そのものでした。声、表情、立ち姿、全てが洗練されていました。紅一点、芝居の要。
上手く言えないのですが、心うたれました。感動しました。
良いお芝居をありがとうございます。

ストレンジ・ジャーニー
サムゴーギャットモンテイプ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
なぜ今「大正天皇」か
文句無しに今年のベスト3に入る作品。
大正天皇の皇后を狂言回しに3代の天皇が描かれる構成、
厳選された台詞、例によって役が憑依したかのような隙の無い演技、
大きな世界観を持ちながら繊細な感情を丁寧に掬う演出、全てが素晴らしい。
なぜ今「大正天皇」なのかと思っていたが、その答えがあまりに鮮やかに示されて
自分の知識の無さに打ちのめされつつ劇場を後にした。
登場人物一人ひとりの誠実さや無念さが押し寄せて、まだ冷静になれない。
政治的なことより、大正天皇という人物に寄り添ってみたいという
何か作者の温かい気持ちが作品にあふれているのを感じる。

カルネ・ウァレ
朋澤精肉店
d-倉庫(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
カーニバルの本義
カルネ・ウァレの原初的な形態の持つ始原の人間の持つカオスを舞台化して見せた。その表象の形に衝撃的なシーンを含む、興味深い公演であった。(追記2014.1.1)

治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
自分のありかたを求め続けた者の姿
人物設定がやや単純化されている感はあるものの、己の定めから逃げず天皇としてのあるべき自分のありようを常に真摯に求め続けることに努めた大正天皇をはじめとして登場人物たちが皆独自の思いや考えを持ち自身と向き合うひたむきな姿が印象に残る、情緒性に溢れると同時に格調の高さもうかがえる舞台作品だったと思います。

ライク ドロシー
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
長澤まさみ の魅力、高橋一生の新境地キャラクターのおとぎ話。
「ライクドロシー」ということでオズの魔法使いをヒントに
発想した、おとぎ話。
ドロシー長澤まさみ、かかし高橋一生、ブリキ片桐仁、
ライオン塚地武雅ですね。
ドロシーの3人に対する上からの態度や命令口調が可愛らしくて、
もっと見たかった。
そして、他の芝居では、知性派にまわることが多い高橋一生さんが
疑うことを全く知らない自動車好きのお人よし、という
新境地のキャラクターが、柔らくて、実に味があってよかった!

シダの群れ 第三弾 港の女歌手編
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/30 (土)公演終了
満足度★★★
シリーズ第3弾!キョン2やさぐれ女歌手,吹越満の小物感もうまい
阿部サダヲ主演やくざシリーズ第3弾!(第2弾は見逃した)
キョン2の場末の女歌手のやさぐれ感と儚い希望が切なくて。
小林薫のやくざ役は、あまりに自然。(あまちゃんコンビやね)
吹越さんの「小物感」は、さすがにうまい。
いっつも思うのですが、やくざの扮装をしたパンフの
岩松さんが一番ハマってる
わかったようなわからないような組の話を背景に、
疑心暗鬼の探り合いが続く中で、突然放たれる拳銃が
効果的。