治天ノ君 公演情報 劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    逃げない
    天皇という運命から最後まで「逃げなかった」大正天皇、彼を支える皇后節子、そして有栖川宮はじめとする周りの人々に、大いに泣かされ、考えさせられました。
    登場人物全員に芯があり揺らぎがないので、全ての人物に好感をもてました。どの立場もとてもよくわかる。脚本素晴らしいです。
    描かれる三代の天皇が事実とは思わない(そう思わせそうなところには恐れも感じる)けれど、フィクションして『天皇とは何か』を見る者に問いかける優れた芝居だったと思います。
    また、ひとりの人間として『いかに生きるか』ということにも答え(suggestion?)をもらった気がします。

    西尾さんは「熱狂」の時からファンですが、今回も、とてもとても良かったです。(言葉が見つかりません)
    そして、他の役者の皆さんも、みんな「その役そのもの」に見えました。
    明治天皇も、昭和天皇も、大隈重信も。

    中でも松本紀保さん演じる皇后節子の品格と優美さ、皇室の女性そのものでした。声、表情、立ち姿、全てが洗練されていました。紅一点、芝居の要。

    上手く言えないのですが、心うたれました。感動しました。
    良いお芝居をありがとうございます。

    ネタバレBOX

    大正天皇と四竃の軍艦行進曲の場面では、涙だけじゃなく鼻水まで出ました。ほぼ号泣です。岡本さんの歌、素晴らしかったです。

    最後の君が代と天皇陛下万歳!では鳥肌が立ちました。「熱狂」のラストと近い気持ちで。

    大隈重信が大正天皇に言った「自分で作った神棚を拝む者はいない」の話は興味深かったです。あれは元ネタがあるのでしょうか。
    今、書きながら松方弘樹の名台詞「神輿が勝手に歩けるいうなら歩いてみいや」を思い出しました。←絶対違う(爆)

    すみません。最後の一文はふざけましたが、本当に良い芝居でした。

    0

    2013/12/20 09:52

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大