最新の観てきた!クチコミ一覧

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治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

群を抜く力作
明治と昭和に挟まれた大正と言う時代をまさに象徴する存在としての大正天皇の生涯を描いて、秀逸な脚本。

作者の古川氏の、過去の歴史と時代への鋭い洞察力と着眼、的確な作品化には、演劇の持つ社会的役割という点でも、毎回敬服させられる。

大正天皇の伝記を読んで一番印象に残るのは、その責任感の強さと父である明治天皇への尊崇の念の強さであり、それは本作でも余すところなく描かれている。

ここでは描かれていないが、健康に恵まれない中、過酷な軍事教練にも率先垂範で耐え抜き、深夜も読書にいそしみ、軍事指導教官を尊敬して従順だったという。

太平洋戦争中に強化された「御真影」が最初にクローズアップされたのも大正時代であり、関東大震災や火災における校長や教師たちの死守するあまりの殉職を美談として形成されたのも大正時代である。

ために、病状が進み、身体の自由を失ってから、大正天皇の公式の場での撮影がなされなくなったのも関係している。

大正デモクラシーに代表される自由清新の息吹に満ちた大正天皇の御代が、先帝の示した理想と威厳、富国強兵の政策に抑圧されていく悲劇が戦後を生きる我々の胸に強く迫る。

民情視察の観点から自ら強く要望した大正天皇の「行幸」が、太平洋戦争を経て、人間宣言のもと、敗戦後の全国を行幸した昭和天皇の思いへと連なる。

昨今、ネットでは「昭和天皇は人間宣言すべきではなかった、日本の天皇は現人神である」という若い人の意見が当然のように書かれていたりするので、いったい、いまはいつの時代かと錯覚してしまう。

天皇の神格化についても考えさせられる内容だった。

ネタバレBOX

配役を生かし、作品のテーマを一段とわかりやすく見せてくれる日澤氏の演出も良かった。

語り手の皇后役に紅一点、松本紀保を起用したのも成功している。

持って生まれた気品、気高さを表現する難役だけになかなか一般の劇団には適任者はいないと思う。

夫、大正天皇とは異なる方向性を持つ息子をも母親の大きな愛で包みこむ場面に心打たれた、

大正天皇の良き助言者、理解者であった有栖川宮の存在に、ふと故高円宮さまと現皇太子さまのエピソードを重ね合わせてしまった。
プラトニック・ギャグ

プラトニック・ギャグ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです
序盤、つっこみ不在のギャグの応酬に圧倒されていました。AサイドBサイドそれぞれの世界、なんか奇妙だなぁ・・・とひきつけてからの後半の展開は、びっくりしました。

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

santacreep

RAFT(東京都)

2013/12/24 (火) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

ちょっと面白すぎるよ!
「アマリリス」、「晴れ、ときどき束縛、のち解放」の順で観劇。

どちらの作品、立っているキャストが一人いる。というか立てられたキャスト。「アマリリス」ではあやか氏。あやか氏が入ってきた瞬間にスイッチが入り、舞台が回り出す。最後もあやか氏。
「晴れ、ときどき束縛、のち解放」では片桐はづき氏。抜群の演技で花の内面を丁寧に表現していた。

単純な面白さでは「アマリリス」に軍配をあげるが、「晴れ、ときどき束縛、のち解放」の「緊張感のない呑気すぎる監禁事件」であるにもかかわらず、醸し出される緊張感にしびれる。あれにしびれないヤツはどうかしている。そして心の底から笑う場面が。声を出して笑ってしまったのは初めてで、正直パニクってしまった。

今回強く感じたのは、池亀三太氏の作品が持っている健全な想像力を刺激する余白性。いわゆる「別ルート」の可能性を残しながら話が展開していくので、「もし……」と「別ルート」の可能性に思いを馳せながら観ることができるし、帰り道も歩きながら「もし……」、帰宅しても横になりながら「もし……」、今もパソコンに向かいながら「もし……」。

あの空間であの会話劇。濃密な体験だった。

朝劇「サルバドルの大事件」【9月10月全話やります!!】

朝劇「サルバドルの大事件」【9月10月全話やります!!】

朝劇

CAFE SALVADOR(千代田区丸の内 3 - 2 - 3 富士ビル1F)(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2014/10/24 (金)公演終了

満足度★★★★★

朝劇マジック♪
第一弾の「丸の内の二人」を見た時は夏だったので、早朝でも明るいし涼しいし余裕で早起きできたのですが、今回は冬なので暗いし寒いし起きられるか心配だったけど、朝劇が見られると思うとすっと起きることができました。今回もキャストの4人は面白いしちょっとポンコツで大笑いさせてもらいました。会場もカフェなので見終わった後も、そのままゆっくり食事やお茶ができるのも魅力的。でもなんといってもお店を出る時にハイタッチといってらっしゃいを言ってもらえるのが嬉しい!これからもずっと続けてほしいし、またあの4人に会いに行きたいです。

人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job

人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job

セブンスキャッスル

上野ストアハウス(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

悔しい…人狼判らなかったorz
参加型というより一緒に作る感じが初めての経験でドキドキワクワクしました。

オープニングのキレッキレのダンス(狼っぽくて素敵♪)と処刑?シーンの恰好良さと、
素が出ちゃって男子高生の日常か!?なアドリブ会話の対比が、落差が、無性に面白かったです。
でも流石、その可愛らしさはルーキーだけのもので、ベテランはアドリブ中もちゃんと役に入っていて凄かったです。
脳をフル回転させている役者さんてフェロモン出てますね。
ネタばれ防止に完全に個人的な趣味嗜好の感想で申し訳ないです…
次はどんな展開になるのか、サイトの更新が楽しみになってしまいました。

空飛ぶ☆コメディキャラバン

空飛ぶ☆コメディキャラバン

to R mansion

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

『ケセランパサラン』『The Show』の回
いじられました。

ネタバレBOX

小心ズ:『ケセランパサラン』  ヤノミさんの印象が『ミスしゃっくりの幸せな一日』のときとは随分違っていました。まん丸顔かと思っていましたがそうでもありませんでした。分かんないもんです。

お客さんの靴を釣るというのはグッドアイデアでした。恐らくみんな履いているだろうし、長いブーツが釣れたときは大物が釣れたと全員一瞬息を呑み大笑いしました。海外だともっと色んな物が釣れるのでしょうね。そして、今回もしっかり客いじられされました。

to R mansion:『The Show』  ずば抜けて綺麗とか可愛いというわけではありませんが、チヤホヤされる役とぞんざいに扱われる役に分かれていて面白かったです。ただ、体罰を連想させるところは再考の余地ありかなと思いました。

空想旅行の部分は『Magical Mystery TouR』とかぶっていました。赤いゴム紐での表現の一つ、今回は星だと分かりました。上手くいかないこともたまにはあるんですね。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

当日は昼から眠くて
眠くて、ボーとしていたため記憶が飛んでいた。残念

或る夜の出来事

或る夜の出来事

或る夜の出来事

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

おっさん芝居
個人的には、こういうかっこいい、けどどこかだめなおっさんたちものは好きです。

かっこいいおっさんたちでした。服装がおしゃれで見習いたい。

欲をいうともっと場面に人が多くてもいいかも、と思った。

ネタバレBOX

エピローグも観ました。映像的にすごくいいですね。
あれは、「ゴリエ」ではないですね。まったく逆だ。

結構わかりやすく話が進んでいくので素直に楽しい。
女店員もわかりすぎる。わかりすぎ過ぎて、マンガっぽく見えたのはあるが。

4人のジェントルマンは、それぞれエッジが立っていて中に入り込んでしまう。
晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

santacreep

RAFT(東京都)

2013/12/24 (火) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★

晴れ、ときどき束縛、のち解放
何書いてもネタバレになりそうなので...。

ネタバレBOX

終わりよければ...、という感じ。

最初のうちは話の筋が見えず、もやもやしたり、登場人物にいらいらしたり。
ちょっと想像しにくい(気持ちが入りにくい)話だったかも。

ただ、終わり方は、とても自然にかついい形でまとまったかなあという感じ。

(関係ないけど)会場がすこし寒かった。
プラトニック・ギャグ

プラトニック・ギャグ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

私もラストは。。。
何度も終わりにしていいタイミングはあったと思うのですが
あの、モヤモヤっとした後味悪い終わり方はどうかと思う。
最後は拍手喝采で終わりたいです。
内容的には定番のブスツッコミなどギャグ満載の中、ちゃんと筋が通ってて、あー、そういう事だったのねと納得させてくれました。
脳内のふたりがとても可愛いかったです。

あと、受付開始、入場、開演と全て遅れるのはいただけません!

私立ハスハス女学院!!

私立ハスハス女学院!!

タンバリンステージ

ブディストホール(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ファン向けには
楽しめる内容だったと思いますが、一般向けにはアドリブ要素が多く、少しハードルが高かったように感じました。 ライブは通常のものとは少し違う雰囲気で、しかし本職らしく良かったです!!

プラトニック・ギャグ

プラトニック・ギャグ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

挙動不審
イマドキのナンセンスをちりばめ、惜しげもなく裸体を晒した果てには
“いつの間にか取り残される”者の孤独があった。
現実と脳内劇場とを並行して見せる演出も、そのギャップが鮮やかで面白い。
力のある役者さんがそろって、へらへら笑っているうちに何だか身につまされてくる。
特に藤尾姦太郎さんの“挙動不審”ぶりが素晴らしく、ブラックなラストが冴える。

ネタバレBOX

ノア(堀雄貴)とナギ(石澤希代子)の不器用なラブストーリーが
アニメのような世界で展開する。
人体模型のキリト(満間昴平)やヘビコ(竹田有希子)、
最後には二人を応援する恋敵のスプー(萩原達郎)、
何かと邪魔する先生のドラン(椎木樹人)などキャラの立った登場人物たちが
賑やかにスクールライフを繰り広げる。

一方現実世界では、小学校時代にはいつも一緒に遊んでいたが4人が
大学生になるとカナ(鈴木アメリ)とシュウスケ(板倉武志)が付き合い始め
ハルマ(後藤彗)は自分の方向を探りに海外へと旅立つ。
トウジ(藤尾姦太郎)はいつもふざけてギャグを言っては皆を笑わせていたが
次第に現実世界から置いてきぼりを食う不器用な男だ。
大学生になって久しぶりに4人がそろったある日、
カナとシュウスケが付き合っていることを知らされたトウジは
タガが外れたような行動に出てみんなを呆れさせる。
トウジは子どもの頃からカナが好きだったのだ。
そしてついにトウジは自分が作り上げた脳内世界を破壊し始める…。

A side とB sideとが平行して描かれ、共に不器用なラブストーリーが展開するのだが
Aはトウジの脳内で作り上げた理想の世界である事が判ると
現実世界に上手く対応出来ずにいつもギャグで紛らわせているトウジの孤独が際立つ。
Aではもう少しで成就する所だったのに、Bで容赦ない現実を突き付けられたトウジは
自分で作り上げた脳内ラブストーリーを破壊してしまう。
現代の“逃避”と“置いてきぼり感”がリアルに伝わって来て彼の孤独に共感すると同時に
上手く行かないと何かを壊さずにいられない、その極端さがイマドキっぽい。

中途半端だったら見ていられないようなギャグも
役者陣の指先まで神経の行き届いた表現でぐいぐい惹きつける。
藤尾姦太郎さんの挙動不審ぶりが素晴らしく、悲哀と狂気を見せて秀逸。
好きと言う気持ちを表すのに、ギャグで笑わせる事しかできない男が上手い。
彼にとって意味不明なギャグだけが、彼女へのメッセージだったのだが
当然それは伝わることもなく、全く報われないところがリアル。
ナンセンスギャグの中にブラックを潜ませて、最後に深くエグるという構成が効いている。
フライヤーのデザインやBGMのセンスも素敵。

「行かないで。ここにいて。ずっとここにいて」という
最後にようやく吐いたトウジの台詞が痛いほど切ない。




さらば、映画よ

さらば、映画よ

池の下

タイニイアリス(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

現代を踏まえた形
昨年の印象を少なからず抱きつつ出掛けた公演。
しかし、蓋を開けてみれば何とも心地好いお芝居でした。
寺山修司という人物がどういった人間でとか、そうした事にばかり考えが向かいがちな寺山演劇の中で、初期も初期の作品という事もあってかは分からないが、猥雑さの薄い、心地好い作品であったように思う。

期待するものだったり、テーマや環境を含め、ある種の猥雑さを求める輩も多い中で、作品と真剣に正面から向き合ったのだろうという好印象が残った。

こうしたある意味で伝説級の人の作品は、こうでなけらばならないとか、こうあるべきだみたいなお芝居が求められる傾向にあるように僕は感じてしまっていて、だから寺山と言えば……みたいな万有引力の公演なんかは、作品がと言うよりも客席が気持ち悪くて敬遠してしまうのだが、今回池の下はとても楽しく見る事が出来た。
誤解の無いように付け加えるが、万有引力は、そこに甘んじる事を良しとした一部の雰囲気を外して考えれば、現代と向き合った積極性のある良い劇団だと思います。
アピールの仕方の問題なのかなぁ。
素人には難しいです……


言葉や風俗と同じで、時と共に移り変わるからこそ面白い演劇というものがあると、僕は思うんですが、今回の作品は前時代も現時代も一緒に楽しめて、同時に悩む事が出来る
、ある意味でとても寺山的なお芝居なんじゃないかなとも思いました。

いずれにしても演者さんがとても達者で、ちょっと言い方は変ですが、こんなに安心感をもって不安を感じる世界を体験できることは、なかなか他のお芝居では無い事だと思いました。

役者さんもさることながら、こうした作品作りをするのであれば、この先も足を運びたい劇団に数えていこうと思いました。

すごく良かったです。

 モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

東宝

日生劇場(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ダイジェスト版ミュージカルとして成功
かなり復讐劇が簡略化され、女海賊ルイザの過去にも全く言及されず、最後の筋も大幅に違ってはいましたが、ミュージカル作品としては、なかなかの仕上がり作だったと思います。

何より、楽曲が素敵!

石丸さんと花總さんの主役コンビも見目麗しく、歌声も美しく、文句ありません。
エドモンに復讐される3人トリオは、熟練の役者さんだし、ルイザの濱田さんの圧倒的歌唱、ファリア神父の村井さんの歌唱も、胸に刺さりました。
ジャコボの岸さんも、脚本では、あまり描かれない行間を、埋めて、役に命を吹き込んでいました。

しかし、昨今の政治に懐疑的な不安が増大している際の観劇だったせいか、エドモンが言う「正義は、それを成す者のためにある」という台詞が、まるで、安倍さんのスローガンのように聞こえ、ちょっとぞっとしてしまいました。

ネタバレBOX

さすが、フランク・ワイルドホーンさんの曲は、耳馴染みが良く、心に残る楽曲だらけで、満足しました。

原作では、確か、モンデゴ、ウ゛ィルフォール、ダングラールの、エドモンに無実の罪を着せた当事者3人のみならず、その家族までも、復讐の餌食にされたと記憶していますが、この作品では、復讐が簡素化され、倍返しの対象になるのは、3人のみでした。

女海賊のルイザの出自や、宿命にも、言及されることはなく、またエドモンとメルセデスのエンディングも、ハッピーエンドを匂わせるんラストで、原作とは大きく違いました。

でも、味もそっけもないダイジェストには終わらず、各人の思いをうまく歌詞に乗せて、人物関係もわかりやすく提示して、まとめ方がお見事だったと思います。

石川さん、坂元さんと、ミュージカル界熟練メンバーの中で、復讐されるトリオの一人、岡本さんも、歌唱に不安がなく、感心してしまいました。演技力があって、歌も歌えるのですから、これを機にもっとミュージカルでもご活躍を期待したくなりました。

メルセデスの花總さんは、若い時より、エドモンがモンテクリスト伯として登場する後半から、俄然、魅力を放ちました。ドレスがあれほど似合う女優さんをちょっと思い浮かべられません。近くの席で、その美しさを堪能させて頂きました。

エドモンが幽閉されていた時、神父が、復讐に生きるなと諭す歌が、心に沁みて、目頭が熱くなりました。神父役を村井さんに配役してくださった方に感謝します。

何度か暗転がありましたが、2幕で、復讐の鬼と化したエドモンの変節を嘆くメルセデスのソロの後、花總さんが、必死で、上手に小走りではけるのは、興を殺ぐし、花總さんもお気の毒でした。もう少し、熟慮した演出を期待します。
ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」

ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」

キョードー東京

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

あっちよりは土臭い感じ
正に狂ったストーカー男の走りでした。

ネタバレBOX

とにかく、見てみないことには比べられません。

印象として、あっちの怪人は老教授がゼミ生に相思相愛だと思い込んでしまう勘違い男のような描き方だったのに対して、こちらの方は元々が凶暴な男で、オペラ座では幽霊を演じ続けるためにちょっとでも見られたら誰彼なく殺してしまう残忍さを持ち、そして一方的にクリスティーナを好きになり、想いが叶わないと知るや無理心中を図るなど、完全にイカれたストーカーといった感じの作りでした。

怪人に刺されて死んだと思われた劇場関係者が生きていて、石の心臓だったそうですが、彼の機転でラウルなどの追跡者は怪人の仕掛けた毒ガス攻撃から免れ、追い詰めることができました。最後は怪人が自分一人で死に、クリスティーナは救われました。

そして、みんなで怪人は孤独ではないみたいな歌を歌って大団円風に終わりました。

全体に年配者揃い、ラウルはモテそうな青年には見えませんでした。クリスティーナが怪人に浴びせた「顔がひねくれていたから心もひねくれたのね」的な言葉は強烈でした。
空飛ぶ☆コメディキャラバン

空飛ぶ☆コメディキャラバン

to R mansion

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

「非日常」を、演劇的ストーリー性とコメディで造る


このコメディ•キャラバン公演(MIX版)は、エンターテイナー二組が、前半と後半に別れ、観客へパフォーマンスを披露するものだ。大道芸人が1時間、耐久できるはずがない。路上とは違う、演劇的ストーリー性を備えていなければ、客層(舞台通+ファミリー)からしても、「飽きる」ことは 間違いない。つまり、路上や駅前広場を占拠する多くの大道芸人とは、全く違う「素養」がなければならない。


エンターテイナーといえば、日本国内で最も著名なのが、「が〜まるちょば」だろう。その名の由来は、グルジア語の「こんにちは!」らしい。彼等が遠征公演先に選んだグルジア共和国を訪れた際、現地の子供とコミュニケーションを取れないながらも、身振り手振り …そして、「が〜まるちょば!」の一言により、真の「友人」になることができたという。この海外体験が、ユニット名を生んだ経緯だ。

2012年9月27日「が〜まるちょば」は、明治大学リバティホール(御茶ノ水)にて、公開講義を行った。タイトルは『GAMARJOBAT SILENT and TALK -が~まるちょばサイレントコミディーの世界』。二部では、明治大学文学部の中野正昭教授と、ユニットが結成されるまでの軌跡や、日本におけるサイレント•コメディ•パフォーマンスの現状を話し合った。私も拝聴している。
その会場で何度も語ったのは、(コメディ•パフォーマンスの他)「ストーリー性のある長編演劇に力を入れていく」目指すべき方向だった。例えば、彼等は『あしたのジョー』風のボクシング•ドラマを、サイレント•パフォーマンスのみで、構成する。これは、大道芸人が小刻みに技を決める「一過性の連続」とは、対極のジャンルだ。世界各国で、パフォーマーが喝采の対象となるためには、劇場空間を、1時間を耐久しえる、「演劇的ストーリー性」は絶対条件だろう。


大道芸人は日本から消滅してしまえばいい。市民生活の害である。しかし、本公演、後半出演したパフォーマンス ユニット『to R mansion』は、たった 一本の赤いゴム糸を操り、見事な、スタイリッシュ極まりない舞台をみせてくれた。感動すら覚える。コメディを忘れず、しかも、本場ロンドンをモチーフとした、「統一した世界観」を提示してくれる。たった一本の赤い糸が、固定される空間を、流動的なものとして作り替える。ヨーロッパの城が内側へ迫り来る動きだ。これは、ぜひ、一度 観なければならない光景である。その意味では、コメディ•キャラバンに出演したエンターテイナーは、私は大道芸人ではないのだろうと思う。「が〜まるちょば」に並ぶ、日本を(これから)代表するかもしれない、純正パフォーマーだ。









スマイール

スマイール

smokers

ザ・ポケット(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

多いなあ(笑)
地縛霊多すぎ(笑)
なので、ちょっと霊達のバックボーン物語が少なかったかな。また、霊と住人とのドタバタ、もしくは霊達同士のドタバタがもう少しあるかと思ったが、その点は少し物足りなさかったかな。でもバカバカしさは堪能出来ました。面白かった。

最後

最後

ロスリスバーガー

新宿眼科画廊(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★

いつもながらの空気感
いつもながらの緩い空気感は出しながらも、恋愛や人との交わりあいが苦手な人物達の描写はなかなか上手く描かれており、世界観には引き込まれた。ラストはもうひとシーンあってもよかったなとは感じたが、面白かった。

名探偵はじめました!

名探偵はじめました!

アリスインプロジェクト

銀座みゆき館劇場(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
ラストエピソードの前振り(霊感とかを感じたりする等)とかあってもよかったと思ったが、なかなか楽しめる内容でした。

Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】

Romantic Love?【ご来場ありがとうございました】

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★

拝見できました。
追加公演のおかげで観る事が出来ました。(感謝)
主人公の移り変わりを田中さんがしっかり演じ分けていて
終盤の彼女の雰囲気がとても良いですね。
谷田部さんもTricoboで観るより、俳優さんらしいです。
劇団員は居なくなっても競泳水着は変わらずに
ブーンと劇場に響中、普通の中の小さな変化を見せてくれます。
主人公に言葉を授ける外周の人々も好きですね。
今回はゲストを招いた新しい試みがありました、それも良かったです。
正直、もっと変化も欲しい気がしています。
これからも頑張ってください。

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