A side とB sideとが平行して描かれ、共に不器用なラブストーリーが展開するのだが Aはトウジの脳内で作り上げた理想の世界である事が判ると 現実世界に上手く対応出来ずにいつもギャグで紛らわせているトウジの孤独が際立つ。 Aではもう少しで成就する所だったのに、Bで容赦ない現実を突き付けられたトウジは 自分で作り上げた脳内ラブストーリーを破壊してしまう。 現代の“逃避”と“置いてきぼり感”がリアルに伝わって来て彼の孤独に共感すると同時に 上手く行かないと何かを壊さずにいられない、その極端さがイマドキっぽい。