
曲がるカーブ
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/01/09 (木) ~ 2014/01/23 (木)公演終了

女王の盲景
空想組曲
シアター風姿花伝(東京都)
2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧倒的な世界観
「組曲空想」からファンになったほさかさんの待望の新作。
切なくて哀しいおはなしだけど私はこちらの方が好み。世界観がすごくて。
周りのお客さん結構泣いていたけど、人によってそのポイントが全然違うのがはっきり分かって。いろんな見方ができる作品なんだと思います。
もう一回見たいけどしばらくひきずりそうで怖い。

人魚の夜
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了
満足度★★★
青☆組 初観劇
2011年12月以来のこまばアゴラ劇場。
その時に観た演目も奇しくも吉田小夏さんの脚本でした。
だから青☆組は初観劇だけど、吉田脚本はお久しぶり。
余白が多い物語。
上品な佇まいの中にあるエロティシズムにドキリとさせられる。
特に渋谷はるかさんには、またもややられてしまいました。

2014都民芸術フェスティバル参加公演 現代舞踊公演
(社)現代舞踊協会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/01/15 (水) ~ 2014/01/16 (木)公演終了

Fairy Floss
私立ルドビコ女学院
上野ストアハウス(東京都)
2014/01/15 (水) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

夢も希望もなく。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
この繊細さは真似できない
月刊「根本宗子」は初観劇。なるほど、繊細で良く出来ています。このような台本はなかなか書けるものではありません。
主人公に感情移入は出来ませんでしたが、そこは私が男なのでどうしようもないのでしょう。ただ、パートナーのために夢をあきらめて、というくだりは身につまされるものがあります。
根本氏は作・演出をしながら、きちっと出演できるのが凄いです。
出演者の中では、長井短さんの振り切れ方が良かったです。

西遊記ゑん戯
劇団BRATS
ザ・ポケット(東京都)
2014/01/15 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
美しい!
楽しかった!
とにかくBRATSのaction&殺陣は美しい♡
選曲もイイ♪
岩田クン、おぐらさん、下川クン、下尾くんは格別!
今回は着物じゃなかったので桃さんの華麗な裾捌きはなかったけど
その分素晴らしい腹筋が・・・
初日だからか ン?ってところは無きにしも非ずだけど
満足です!
複数枚取って良かった~♪
BRATSの公演も行って後悔ナシ!!!

TRIBES トライブス
世田谷パブリックシアター
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/01/13 (月) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
内容とステージの好対照
黒を基調としたシンプルかつスタイリッシュなステージとは対照的に、コミュニケーションの難しさを描いた中身は重い。

櫻ふぶき日本の心中
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2014/01/15 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
ラスト30秒の心意気、しかと受け取りました。
終演後挨拶での、「ラスト30秒に命賭けてますから!」
はい、その通りです。
舞台装置は本当に素晴らしいです。
三方を囲む黒、日本の“日”とも読めそうな月、赤い舞台。
そして白の世界。
すっかり心奪われてしまいました。
時代はめぐる。「ゆう」と共に。
椿組は昨年夏の花園神社野外劇以来、二回目の観劇。
理解力の乏しい私には、「何でこうなったの?」「どうしてこうなるの?」って所が多々あるのは今回も同じ。
一つ例を挙げると、終盤の座頭三人が斬り合う理由とか。
しかし、全体のストーリーとしては楽しめた。
色々な時代の、様々な男女模様の、心中。
その時代でなかったら、そこに生まれていなければ、知らなければ、幸せになれたはずの男と女。
泣きたかったなぁ。何故泣けなかったのか…
表面的になってしまったからなぁ…?
各パートとも、相手を殺すほどの狂気はなかったのは確か。
江戸から始まり、時代をめぐり、また江戸に戻る。
時代劇の中に、「(当初の時代からの)未来の回想」という劇中劇が入る、何とも複雑な構成。
劇中劇の中に、今がいつといった正確な説明はないものの、大体の時代やその背景は理解できる。
そしてそんな複雑な構成でも、こちらは混乱せずに観られる。
ギターの生演奏が舞台を盛り上げてくれた。
時代劇にギター?と思って観始めたが、これが合う!

TRIBES トライブス
世田谷パブリックシアター
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/01/13 (月) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
言葉とコミュニケーション!
「言葉」と「コミュニケーション」について考えさせられる作品でした。
中嶋さんの言葉、しぐさ、表情の繊細さに驚きました。「北の国から」の蛍役から観ていますが、本当に良い女優さんになったなあと思います。田中さんは舞台で初めて観ましたが、事なかれ主義の家族にシルビアの影響を受け、自分の積もり積もった思いを爆発させたシーンは印象的です。

TRIBES トライブス
世田谷パブリックシアター
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/01/13 (月) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
緊張感のある舞台
前半は苦手なタイプの舞台かと思ったのですが、後半に入ってその考えはものの見事に覆されました。張り詰めた舞台の緊張感、独特の演出、そして予想外にその存在があまりにも美しかった中島さん。吐き出される心の悲鳴に惹き込まれました。

燕のいる駅
Theatre Polyphonic
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/01/14 (火) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ふしぎなあかるさと のどかさ
燕 のイメージのせいか このひょっとしたら絶望かもしれないものを ふしぎなあかるさをもって表現している
最後の日を受け入れた時に 焦点のぼやけていた毎日が かけがえのない1日となる ということをラストに示してくれた
喜劇ではけしてないが ハッピーエンド
登場人物がみな 等身大で魅力的

TRIBES トライブス
世田谷パブリックシアター
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/01/13 (月) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

黎明浪漫譚-れいめいロマンティック-
エムキチビート
吉祥寺シアター(東京都)
2014/01/07 (火) ~ 2014/01/12 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵な走馬灯
ファンタジー・精神世界好きな方には、きっと好きなタイプの作品だと思います。
最初は、話についていけるか?と、心配しながらの観劇でしたが、感激で涙が止まりませんでした。
ちょっと、キャラメルのウルトラマリンブルークリスマスを思い出させるような要素もあったりして、とにかく泣けました。
舞台セットはシンプルで、小道具は必要最小限で、パントマイムメインですが、すごく世界観と合ってる気がしました。
また音楽と映像が、壮大で素敵だったな。
映像の使い方は、ゲームっぽい気もしました。
見ごたえありでした。
2時間越えで、休憩なしでしたから、すっごく重くどっぷりと浸かる感じでした。

女王の盲景
空想組曲
シアター風姿花伝(東京都)
2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
刺さりつつも揺れる
2014年の観劇初めに空想組曲は、個人的にざわめく観劇初めでテンション上がったので、良かったです。
ギリギリまで悩んでいたのですが、観に行けて良かったです。
ほさかさんの紡ぐ、美しく滑らかな言葉は、かなりの確率で刺さりますけど。
痛いですけど。
うちひしがれますけど。
それでも、魅力的なんですよね。
優しいだけじゃない世界なのに。
リアルでもあり、ファンタジーでもある世界の境目を、緊張感と違和感を感じながら、笑いも涙もある人間関係に、心揺さぶられました。
現実とファンタジーの境がわからなくなること、狂うこと、演じること…。
誰のために?
誰かのために?
自分のために?
幸せって何だろうなって思うような。
人と関わらないと生きていくことは出来ないというあたりまえの前提を踏まえた上で、嘘をつくこと、また真実を晒すことは、幸せになることなのか…?と、すごいぐるぐる考えてしまいました。
「いい人」っていうのは、自分にとって都合の良い人のことなんだなあって…改めて感じたり。
たくさんもやもやもします。
もやもやしても、答えは出ません。
ですが、色んな要素が盛り込まれていて、受け取る側のチョイスで、色んなメッセージが受け取れるような気がして。
あのストーリーで、ポジティブなラストを想像することは、ちょっと難しいのですが、それでも5人の不思議な関わりは濃密で、各キャラの幸せを願うものでありました。
色々刺さったけど、楽しかったです。
舞台セットも、照明も素敵で、大人向けなファンタジーでした。
私は、空想組曲の本編観る前に、短篇と番外編観ちゃってるので、カラーの違いはわからないけれど、(本編は最初からファンタジー、番外編は現実の入り口から見えるファンタジーってことでいいのかなあ?)染みる舞台でした。

ま・ん・だ・ら
劇団肋骨蜜柑同好会
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
行き場のない想い
三遊亭園朝の落語、真景累ヶ淵を原案とした怪談。
現代風にアレンジされている為、言葉遣いや服装などは現代のものとなっている。
豊志賀の呪いが話の中心であるのだが、
呪った本人には結局呪いは届かない。
また会話についても、新吉本人には届かないことが多く、
コミュニケーション不全な場面が多く見られた。
行き場のない豊志賀の呪いの言葉、やり場のない思いが、
想いを理解できない客席に向かっているように感じた。
役者が複数の役柄を演じているので、
登場人物の関係性が理解しづらい場合が多かったので、
原作を読んでからこの舞台に望めば良かったと感じた。

燕のいる駅
Theatre Polyphonic
ギャラリーLE DECO(東京都)
2014/01/14 (火) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
上手い
チケットに開けられたパンチが燕なのだ。これで、一気に気に入ってしまった。期待は裏切られなかった。A castを拝見(追記2014.1.19)

【公演終了】ステロタイプテスト/パス
The end of company ジエン社
d-倉庫(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了
満足度★★★
言葉と記憶
3つの状況がはっきりとした境界が無いままに同時進行し、台詞が複雑に絡み合う中で、言葉による記述と記憶の関係を巡る考察が展開する刺激的な作品でした。
アルコール中毒患者のリハビリ施設、断食によって超能力を獲得する教室、(原発事故をイメージさせる)ある災害または事故に関して仕事をする作業員の休憩所の3つのシチュエーションが同じ場所で同時に展開し、しかもその3つの話が完全にパラレルという訳ではなく、他のエピソードが曖昧に浸食して、全体像を把握するのが困難な構造でした。足元が土足、スリッパ、裸足の3つにグループ分けされているものの、各エピソードに一対一の対応をしている訳ではなく、惑わされました。
メインとなる役の男性(チェックのシャツ)と女性(白のシャツ)はそれぞれ2人の役者によって演じられ、更にその男女のどちらの役も演じる役者が1人いて(チェックのシャツの上に白のシャツを着用)、複雑さに輪をかけていました。
しかしその混迷が悪印象とはならず、むしろ何とか話に追い付こうとして引き込まれました。また自己の存在の不確かさを表しているようにも感じられ、印象的でした。
台詞がシンクロしたりループしたりと凝った構成ながらシュールな笑いや詩的な美しい台詞もあり、理屈でガチガチになっていないのが良かったです。携帯電話オフのお願いを劇中に上手く混ぜていたのがユーモラスでした。
既存のステージをかさ上げして設けた床が軋んだり、セットの椅子やベンチが中途半端にぼろかったりと、脚本・演出・演技のクオリティーに対して舞台美術の作りが甘かったのが残念でした。

カルメン
シアターカンパニー 象の城
相鉄本多劇場(神奈川県)
2014/01/04 (土) ~ 2014/01/06 (月)公演終了
満足度★★★
視点の置き方がチグハグ
新奇性のある幕開けからスタートして期待したが、まだ脚本も演出も演者も力不足の感あり。視点の置き方がチグハグで観客をおいていき過ぎ。終盤演者が泣いていたのは、演技だとしたら問題あり、そうでなければ引いてしまう。発表会ではないのだから。

夢も希望もなく。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2014/01/10 (金) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
初 月刊「根本宗子」
非常に見応えのある1時間50分。けっこう救いのないストーリーなんだけど何故か観終わったあと前向きな気分になれるというか。読後感(?)が心地良い舞台だった。
脚本の構成、演出、役者陣みな素晴らしかった。