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「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

「そして誰もいなくなった」 -ゴドーを待つ十人のインディアン-

劇団東京乾電池

本多劇場(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

歴史は感じさせられる
歴史ある劇団も良いものだ。
ということで、数年後には40周年になるというこちら初見です。

台本自体も30年以上前の作品で感慨深い。

さすがに古いと思ってしまう表現もあり。
例えば冒頭の葉が落ちる表現は今ならばもっと良い見せ方がある気がする。

勿論、昔の良さを求めるのも良いと思う。
そのままで良いと言ってくれるお客と共に歩むか、昔からの良さを残しつつ新しいものを取り入れるか、先ずその二択に迫られるのではないか。

お客がもっと入って欲しいならば、後者の感覚がどうしても必要ではないかと自分なぞは思う。

今風と言ってもほんの少しだけ、台本は同じで構わないと思うので、新参で観た者としてはそっち方面に向かってくれたら良いなと感じる。

ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

PARCO劇場(東京都)

2014/04/12 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇風ダンス
上演時間90分。ストーリー仕立てのダンス作品で、素直に楽しんだ。人生の描き方が単純すぎると思うがこれからキャリアを積み重ねることで深みが出てくるだろう。

赤鬼

赤鬼

セントエルモ

明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)

2014/04/08 (火) ~ 2014/04/09 (水)公演終了

満足度★★★

これから先は。
難しい作品であるが、4人で挑む感じが素敵でした。これから良くも悪くもどのように変化するのか楽しみに思えました。以下

ネタバレBOX

オリジナルを拝見したことがないので何ともですが、演じるのは大変な戯曲であると思う。場面や人物の変化が激しく、役者の力量が問われると思います。布を海岸や洞窟、様々なものに変えることで、想像しやすくて良かったです。極端な老婆だったりもしたけど、その方がメリハリが出てわかりやすかったのかも。皆さんまだ若く、表現や口調のトーン、バラエティはこれから膨らんでいくのでしょうが、懸命にやっている空気を感じれて僕は良かったです。良い刺激をもらいました。チケットプレゼントにも項目はあったけど、フリーカンパ制なら掲載する意味はないのではないかとも思いました。今後サイトも活用して精進して欲しいなと思います。ありがとうございました。
マニラ瑞穂記

マニラ瑞穂記

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

国家という概念
明治時代のフィリピンという馴染みの薄い時代・場所を扱った作品ですが、手堅い演出と演技によって物語の世界が実感を持って立ち上がっていました。

独立運動を巡ってスペイン、アメリカ、日本の軍隊が睨み合うフィリピンにある日本領事館を舞台にした物語で、国という概念の中でもがく男達と、そんなこととは関係無く自由に生きようとする女達の対比が印象的でした。序盤は少々取っ付き難さを感じましたが次第に引き込まれ、終盤のスリリングでかつコミカルさもある展開が魅力的でした。

2段上がったステージを4方から客席が囲む形で、床に敷かれた四角のカーペットの中央に丸テーブルが置かれ、上空に吊られた四角いフレームの中央に垂れ下がる日本国旗と照応した、舞台美術がシンプルながら雰囲気があって良かったです。
転換時に流れる力強いブルガリアン・ヴォイスの曲は、劇中で描かれる女性達の逞しさに重ね合わせる意図があったのだとは思いますが、唐突な印象が強くて違和感を覚えました。

新国立劇場演劇研修所出身の若手が大勢出演する中、千葉哲也さんと山西惇さんのベテラン2人がおおらかで男らしさを感じさせる味わいのある演技で要所を締めていて良かったです。

神奈川県庁本庁舎大会議場短編演劇集

神奈川県庁本庁舎大会議場短編演劇集

もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡

神奈川県庁本庁舎 大会議場(神奈川県)

2014/04/12 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

楽しい企画でしたね。


小屋の数が少ないのだから仕方無いのですが、・・・・神奈川の演劇シーン、なんとか頑張ってほしい。


少女、おきにめすまま

少女、おきにめすまま

劇団サニー

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2014/04/12 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

旗揚げ見たよ!
見てきました。
正直な感想は、もう少し。
面白くなかったかというと、そうではないのですが。。。
うまく言葉にできませんが、
先の読めるストーリーなだけに、+@の要素が欲しく感じました。
まあ、欲張りさんなわけですね、私は。

とはいえ、
演じる方たちは光っていたと思います。
特に速水さん?
私は演じる方を見る時、
手持ち無沙汰になった時の姿を見るのを楽しみにしています。
なぜって?
その時が、その登場人物をどうのように思っているか役者さんの解釈が
一番出てくると思っているからです。
待たされているときの「私」ではなく、
待たされているときの登場人物です。
今回その姿が個人的には、速水さんがうまかったようにおもいます。
(=私との人物像の解釈が近かった)

まだ今回は一回目。
これから色々と工夫しながら楽しいモノを作っていくのでは?
と次回も期待しています。

では、おつかれさまでした。

ネタバレBOX

ネタバレ?ってほどでももないのですが。

・最後の終わり方は結構色々と観客に解釈を求めるものになっていました。余韻と共に、考えるのは楽しいですね。最後の最後に、虚構が現実に追いつくみたいな?w

・怪獣は心理学でも、暴力や破壊などの意味合いが多いだけに、主人公の行き詰まった感と全てをリセットしたい気持ちがを象徴しています。
キスしてほしい。

キスしてほしい。

劇団 浪漫狂

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

十分楽しめたが、
病院を舞台にいろんな人間模様が雑多に繰り広げられ、随所にお笑いの要素があって十分楽しめた。お笑い芸人やアイドルを分けて本筋だけに絞る必要はなく、今回のスタイルを貫くのがベストだと思う。ただ、もっとパンチのある奇抜さというか度肝を抜くような意外性や奇想天外な展開が見てみたい。

ラブホテルインブルー

ラブホテルインブルー

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
ラブホについての想いが論理的には、ちょっと弱いところがあったような気がしますが、芝居転換の手作り感や役者さんの捉えどころの無い演技が良かった。全体として軽快な喜劇としてまとまっている。最後まで、十分に楽しめました。

抱擁ワルツ

抱擁ワルツ

激弾ショット

高井戸・青果鹿スタジオ (東京都杉並区宮前1-19-14 ワトミ8号館地下1階)(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1068(14-107)
14:00の回(晴、暖かい)。13:29受付、開場。

此処は青果鹿のスタジオ、出演者に青戸さんのお名前。此処で1年前「カイロ団長とツェねずみと密猟者ジョバンニの話」を観ていまして、そこで演じていた刑事役がみごとにハマッていました、ので観にやってきました。青果鹿の次回公演は下北沢「小劇場B1(2014/9)」なのでなおさらです。

隅の方にある紙屑は千切ってきた本のページでしょうか。ほかにも本そのもの、時計、アナログプレーヤー。背もたれなし椅子、パイプ椅子(3列)の客席でクッションあり。13:56前説(アナウンス、70分)。14:01曲(ジムノぺテイ)が変わり暗転~15:17終演。

原作と太田省吾については、帰路、ネットで確認。いろいろ解釈があるようですが、「本のページ(切れ端)」が、なぜか「マッチ売りの少女」が火をつけた1本のマッチのように思えました(ラストで照らされる丸い灯りなども)。

二人にしかみえないもの...そういうお話なのかなと。

青戸さんの低い声が好きで、本作でも決してジメジメしない、いつも希望を持っている、そんな声質は健在。

早く次回作が観たいですよ、Satokoさん。

POLYMPIC TOKYO!

POLYMPIC TOKYO!

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

結局あの「ノリ」を受け入れられるかどうか
後半物語が急展開し、各演者ともお芝居に熱が入り
しっかり「演技」し始めてからは、
この物語のテーマと多国籍劇団ゆえの特色とがマッチして
非常に気持ちを引っ張られる部分もあり、
泣けた部分もありますし、
その後は笑いのネタにも反応出来、
歌やラップにも良さを感じられましたが…


確かこの劇団は
「物語の筋を追うより感じるままに観た方がいい」んだよな、
と前作観劇時の事を思い出し、
その方向で見始めたつもりなのですが
前半から中盤にかけて、物語とそのお芝居よりも
大人数によるパフォーマンス(群衆の騒ぎ)的なものに
力点を置きすぎているように見え、
観ていてまったくお芝居に引き込まれないし
ゴチャゴチャした中での笑いのネタ振りにも
まったく笑えませんでした。


終演後、絶賛していたお客様もいたので、
多分自分はこの「ノリ」が合わないんだろうなあ、と( ´ー`)

ネタバレBOX

前作観た時も思ったんですよね、
この劇団は「お客様を楽しませよう」という気持ちは
すごく持っているが
(1人1人がそれぞれ独特な特技を持っている事もあり)
演者というより自分は「パフォーマー」的な
ノリでお芝居をしている、
だからこの「ノリ」に合う人には面白く、
合わない人にはまったく面白くない、と。


多国籍だから、という事ではなく、それぞれが
パフォーマンスの方に力点を置いている、
その上物語の筋よりもまず全員舞台にあげてしまえ、
という急ぎすぎ感があるかと。

その為か、普段普通のお芝居を観ている身としては
その演技その他の所作に「拙さ」を感じてしまいます。

例.平舞台上である群の演技中、カットインする形で
  別の群が入ってきて別のシーンを演じようとした時、
  何人かの演者さんは入ってくるその集団を普通に
  目だけでなく身体自体で追ってしまっていました。

  ※ その場面、あなたからはその連中は
    「見えてない」前提ですよね?

    その所作により、舞台上につくりあげていこうと
    している物語の空気がはっきりいって壊れます。
    (ああ、この人は「役者じゃないんだ」という気持ちで…)

上記1例以外にもそういった、
「お芝居といえない」所作が多々見られました。

特技としてのパフォーマンス、群衆的なパフォーマンスを見せる気持ちが
強すぎて、なんだか物語/芝居がないがしろになっている気がします。




この劇を「パフォーマンス」として楽しむ人達にとっては、
いきなり全員勢揃いして行われる
(はっきりいって会話すら聞き取りづらい)
大人数の会話劇の中での笑いのネタ振りも
面白いのかも知れませんが(雰囲気で笑っている?)、

自分にとってはいきなり大量の情報が降ってきた上に
それぞれの設定をドバッと出されても
理解するのがやっとでそこに
面白さなどを感じる余裕も気持ちを引っ張られる
「引力」も感じませんでした。

※ 結局何も考えず体感しようとしても、
  出てくる情報自体は見て、聞いて、理解しようとしてしまう、
  というのもあります。


そうした時、この劇団の物語の展開の仕方は、
どうにも自分には「上手い」どころか「普通レベル」とも思えず、
はっきりいって前半から中盤までは
全く感情移入できずに設定だけ理解して眺めている状態でした。


後半になり、仲間の1人が誘拐された件を追うと
同時に別の仲間は仕送りしていた弟が既に死んでいて、
仕送りしていた金は仲介屋に騙され巻き上げられていたという
事実に絶望し、「日本人なんて嫌いだ!」と怒りがこみ上げる場面で、

・ 外人、日本人、中卒だなんだ、という差別

・ 再び東京にやってくるオリンピック、
  オリンピックとはそもそもどういう人達が集まるモノなのか

などの(タイトルにもなっている)メインテーマが出てきて、
物語がシリアスに転じた所で

やっと・・・待ちに待った「お芝居」が観られた気がします。


それぞれの立場や心情などに共感して舞台上の出来事に
感情を引っ張られ、涙腺も緩みましたし、
その共感があって初めて度々投入される
笑いのネタにも笑えるようになり、
この劇団の特色である「歌」「ラップ」にも
素直に良さを感じられるようになりました。


だからこそ残念です。


この劇団の舞台について、
「後半にはいつも感動が待っている」と分かっていたとしても

それまでの前半から中盤を「大人数による適当なノリ」で
演じられてしまうのなら、そんなお芝居は観たいとは思えません。


もう少し普通のパートのお芝居について、
「パフォーマー」型でやられている方も
演技をちゃんとされた方がよいのではないでしょうか?
(観ていて「適当さ」を感じてしまいます。)



PS. あと、劇場の関係か分かりませんが開演までの何時間か、
  近所のコンビニ数店それぞれの演者さん達がたむろって
  喫煙しながらだべっている姿が…

  これから観る舞台を楽しみにしている観客側にとって
  あの雰囲気はあまり目撃してうれしいものではありません。
JUMP

JUMP

シアターBRAVA!

シアターBRAVA!(大阪府)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/05 (土)公演終了

満足度★★★★

☆★身体能力高いパフォーマンス★☆
東洋武術を使った新しいパフォーマンス♪

例えるなら言葉の代わりにダンスで表現した梅棒の舞台を東洋武術に変えた様な感じでしょうか⁈
演者さんはすべて韓国人で台詞もほとんどなく
展開はストーリーがあってダンスや武術を盛り込んでいます♪
身体能力の高いパフォーマンス
お客さんも優しく拍手や笑いが起こります♪

コメディに関してはベタな感じの笑いで私にはちょっと退屈…
最後の方はお披露目め的な感じで客席は盛り上がります♪

個人のパフォーマンスレベルがかなり高いだけに
それをいかに愉しく魅せる?演出があればもっと愉しめた舞台!

世界にはまだまだ観たことのない表現が色々あって面白いですね♪

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇

シアターオルト Theatre Ort

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

撃沈
二演目ほど観劇したが、作品の出来、役者の力量、その他もろもろ言う事ないのだが、自分自身が全く宮沢賢治にのれずに撃沈してしまった。
感想が全く書けないというのが正直なところだ。

ひきがね 引いた

ひきがね 引いた

ジソーキッズ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

ジソーキッズの【ひきがね引いた】を観劇。

姉弟の長きに渡る確執を、姉のユニークな提案でその呪縛を解き放とうとする物語。

他人同士の確執よりも、血を分けた家族ほど面倒なものはない!というのが今作のテーマである。
そんな作品の大いなるテーマを紐解いていくには、強硬な手段ではあるが罰ゲームするという大胆な発想には恐れ言ったが、その着眼点はなかなか良いのではないのだろうか。
しかしその発想の良さも展開の不味さと周りの無駄な関係性に難があり過ぎて、ぼやけてしまったのが難点か。
それとテーマと物語の接点がアンバランス過ぎて、描こうとしているテーマが何処かに行ってしまったようだ。
ただそこさえ上手くいけば傑作になっていただろう。
ティファニーで晩酌を

ティファニーで晩酌を

順風男女

Geki地下Liberty(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

短編という観やすさ
今回初めて順風女子を観劇させて頂きましたが、飽きることなく観ることが出来ました!
短編ならではだからなのかなとも思いましたが、本公演も観劇してみたいとゆうきっかけになりました。
出演されている女優陣も魅力的で見飽きない理由の1つだと感じました♪
脚本もそれぞれ面白味があり、このオムニバスは死角なし!といった印象です!!
あと17時の回しかありませんが、お時間ある方はぜひ観に行かれることを強くオススメします♪

新任教師

新任教師

シアターノーチラス

シアター711(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観劇の感想です。
初日と土曜日2回観ることが出来ました.
シアター711は席が変わっていたので驚きました.でも好きな場所です.見やすいです.
お芝居の方は,なかなか見応えのあるお芝居できちんと作られていて良かったと思いました.役者さんは背の高い男の先生がさらりと嫌みをいう感じで現実感もありよかったです.女性問題の先生は申し訳ないですが気持ち悪く、こういう人本当にいそうと思ってしまいました.自分は本気という割に身勝手で気持ち悪いです.(お芝居として良かったという意味です.)全体的に高レベルな感じがしました.

ネタバレBOX

2回観てやっときづいたのはのは,先生たちは皆グルだったのだな。ということでした.細かい演技もよく理解できて台詞の意味もだいぶ呑み込めました.
犯人はわかっているのに、学園の平和と保身の為と,女教師が皆に不幸をもたらす邪魔な存在だった為に、なあなあにして誰もが口を閉ざし忘れようとする...私としてはそれを暴く第三者がいたら良かったのではないかと思うのです.そうすれば亡くなった女教師の志?もつげて、人の痛みを知るとは何かを生徒や先生、観ている私たち皆で考えられたのではと思うのですが,
私は不器用な音楽教師の生き方も好きです.でも本当のところから目をそらしてはいけないのですよね.
マラソンの生徒さんにももう少し物語があるといい気がしました.
とてもいい感じだったので.
主演女優さんがミスキャストではという他の方のご意見もあり、私もそう思ったのですが,演技力がすばらしいのと、意外と普通な感じの女性の方が性的に屈折した物を秘めていたりするのかななどと思ったりしました.
キスしてほしい。

キスしてほしい。

劇団 浪漫狂

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/04/10 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった♪
アイドル枠(?)のない、役者さんだけの浪漫狂を観てみたくなりました。

今度は愛妻家

今度は愛妻家

東宝芸能

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/04/04 (金) ~ 2014/04/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

忘れられない一作品に。
個人的には多分今年これ以上の舞台には出会えないと思います。
この手のお芝居の中では、宝塚BOYSやビューティフルサンディ(これも中谷まゆみさんの作品)を初めて観た時と同じように、忘れられない舞台の一つになりました。
内容を知らない方にはネタバレ一切無しで観ていただきたいので、あまり感想の話ができないのが悔しいですね。
役者さんも魅力的で、村井国夫の飛び道具的な使い方にはびっくり。
大変ウェルメイドな時間を過ごしました。

ネタバレBOX

真相がわかるまでは軽薄に軽妙に映る夫の姿が、
妻の死を自覚しはじめてからは、なんとも痛々しく。

変わらずに過ごそうと務め、以前と同じように浮気だってしようとする。
だけど彼の中の罪悪感、後悔はやがてその妄想の中で離婚までも歩みを進めてしまう。
彼女が生きていたら自分をなんというだろう、もし彼女が死ななかったら自分達はどうなっていただろう。
本当は妻は自分のことをどう思っていたのか?
不安と悲しみ、愛の渦が全て妄想の妻との関係性へと反映されていく。
(別の方が指摘していた他の演者と妻とのからみは、あれは彼の心が生み出した妄想と自分は理解して観ました。だからあれだけデフォルメされた人物ばかりだったのでしょう。マッサージ師とメイドと弁護士。
実在の人物とは一切絡みませんでした)

彼女の死を受け入れた時に、今度はちゃんと愛妻家になるから嘘だと言ってくれ、と絞り出すように言うシーン。(セリフは不正確)
これが彼の本心の全てでしょう。
本当はずっとそう言いたかったのでしょう。
妄想と、妄想の延長上の現実でどれだけ妻の死を否定しても。
心の底では全て分かっていた。でも、口にするのが怖かった。
でも本当は、ずっと言いたかった。謝りたかった。そして泣きたかった。
全ての気持ちが流れ込んでくる一瞬でした。


妻の一周忌、死を受け入れはじめてから夫の中でそれが昇華されていくまで妻と過ごす最後の時間が優しくて、これまでのギクシャクとした妄想の一年の記憶を家族の愛で塗り替えていくようでした。

一番最後、もう妻の姿は見えなくなった夫の隣に、写真と同じように穏やかな笑みをたたえて座る妻の姿。
全てが妄想じゃなかったんだと、妻は夫が立ち直れるまで見守っていたのだと思わせてくれるようなラスト。
瀬名さんの優しい笑顔がとっても美しかったです。


一点だけ、正直ちょっとなぁ、とおもったのはアシスタントと女優の卵の話で、なんか最後適当にまとめた感がありましたね。
POLYMPIC TOKYO!

POLYMPIC TOKYO!

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

説得力のある舞台
これまでの天才劇団バカバッカの雰囲気は継承しつつ、全体的にレベルアップしていた。
多国籍、身体的特徴、希少な技能といった個性と確かな実力を持った役者によってしか実現しない、説得力のある舞台だった。
愛が感じられる舞台。

そしてやっぱり木村昴はかなり凄い。吉祥寺シアターの広い空間にも決してスポイルされることのない存在感、お客さんを楽しませることに対する圧倒的な熱量とセンスがある。演劇や役者に親しみが無い方にも彼を観て欲しいと思う。
そして小見川千明さん可愛い
( ^ω^)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

初見
宗教劇団ピャー!! vs 劇団だるめしあん。両劇団とも初見。シェークスピアの解釈が非常に似ていた二作品。どちらの作品も内輪で完結してしまっており、観客席まで何かを届けようという意思は希薄だったと感じた。初見なのでなんとも言えないが、それが劇団の色なのであれば、それはそれで良しか。

シアター21フェスStep Up vol.51 "春編"

シアター21フェスStep Up vol.51 "春編"

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/04/12 (土) ~ 2014/04/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1067(14-106)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。19:03前説、開演〜19:51、休憩、20:01~20:30終演。

1.あめがふりはじめる裋「おかあちゃん」。
息子の誕生からいい大人になるまで(幼さ=白、反抗期=黒)、母親と息子の関係を描いたコミカルな作品。「vol.93"秋編"2013/10」で「なっちゃん」という佳作を観ていますが、本作もほっと温かさを感じる仕上がりで、振り返ってみると「あぁ、自分もそうだった..」と思わずにはいられませんでした。母、息子、黒子(全身黒の怪人)の三人。

2.しおめも「ワタシノ」。
元気な女の子とうつむいた女の子が、最後、あたかも「鏡像」のようになっていました。

3.石橋さん、のろさん「Coat de Coat なかよしの詩より」。
おなじく「vol.93"秋編"2013/10」に出ていらしたのですが私が観た日ではなかったので今夜が初めて。コートでの「二人羽織」、突然流れる「ウルトラQ」のテーマ、(ご本人たちも)笑わずにはいられない楽しい作品。

4.外園彩織「Pink tea」。
いつもスタッフでお会いしていて、「マドモアゼル・シネマ」の作品を観ています。最前列にいる小さな子供さんは生徒さんのようでした。シャープな動きとよくあった色の衣装。

5.NoaSara「いろみず~虹の花が咲くまで~」。
「仮現運動」のように印象的なシーンが続く不思議な感覚の作品でした。

いろんな作風に触れることができました。

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