最新の観てきた!クチコミ一覧

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見果てぬ夢

見果てぬ夢

ランプの伯爵

上野ストアハウス(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

しみじみと
病院の中庭、そこには花壇やベンチがあり患者が集っている。そこに、がん告知された男性…妻は妊娠三ヶ月。状況設定だけで泣けてくる。
この男性を取り巻く病院関係者、家族、友人などの交流が胸を打つ。

当日配布の案内に、本作を書いたときの気持が記されており興味深く拝読した。その中で脚本に対するイメージを「ストレート」、「ベタ」と表現していたが、それは観客に伝えたいメッセージが明確なこと。それだけに強い印象を与える作品になっていると思う。

さて、主人公の病は進行して…ラストは感動。
(ネタバレBOX)

ネタバレBOX

主人公は手術に成功して、無事退院する。

糖尿病で入院している患者が倒れ、車椅子生活になった時のこと。患者は回復(リハビリ)に対して消極的な態度。半ば自暴自棄になるが、そんな態度に医師が放った言葉が衝撃的だった。

人はいつか死ぬ。人生は初めから負け試合のようなもの。それでも立ち向かっている。どう生きたかが大切なのだ。
がん告知が出来ず、その練習までする気弱な医師が、本音で諭すセリフ。まさしくストレートでベタなシーンであるが、胸が締め付けられる。
脚本は見事であるが、演出もあまり暗くそして重たくならないよう、所々に下世話なシーンを入れ工夫している(テーマに対して少し軽くなったかも)。
実に見事な公演でした。今後の公演にも期待しております。
こころ

こころ

公益財団法人愛知県文化振興事業団

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/20 (日)公演終了

AAFリージョナルシアター「文豪コネクション・こころ」観ました
 クセックACTスペイン公演出発の前日に、なんとか余裕を見つけて観に行きました。
 「二人の演出家が、違う上演作品として連続上演する」愛知・大阪の共同企画、まずは愛知組。


 〈菊本健郎(NEO企画)〉

 ベテランならではの、原作への忠実さが逆に驚くレベルの堅実な作り。
 その反面、予想外の事が起きないという、やや退屈な面も。

 舞台を見えない壁で仕切っての空間作り。
 白い衣装が象徴する、過去への鎮魂歌。


 〈かしやましげみつ(孤独部)〉

 原作から構造を発見しての、大胆なアレンジや細かなエピソードの選択が観客の共感を探る、いかにも先鋭な若手の演出。
 一方で、観客がついていけるか不安な箇所も
 (バンドのフルコーラス4曲は、観劇目的には少々辛い。。。)

 キャラクターが、点や線で結ばれる関係の空間。
 物語内から現実へ連綿と受け渡される、現代の若者への手紙。



 (おそらく主催者が意図したとおりの)
 ベテラン・若手、好対照な演出でした。

 共同企画の大阪「坊ちゃん」が伊丹・名古屋二都市で上演されるのに対し、こちらは名古屋公演のみなのが残念。
 こういう交流企画は、継続して続けていくことが大事だと思います。

 という訳で、今週末は大阪「坊ちゃん」を観ます!

ダンスがみたい!16

ダンスがみたい!16

「ダンスがみたい!」実行委員会

d-倉庫(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1191(14-239) 幅田彩加さん
19:30の回(曇)。18:30受付、18:59開場。最前列はミニ椅子、右端ではビデオ撮影、4列目に座ります。舞台手前には薄地の白い布、幅1m位で切れ目が入っています。19:30前説(60分)、19:37開演〜20:29終演。

布に映る影、薄っすらと透けてみえる本人、結晶世界にいるようなイメージ、森、海、草原、いろいろな風景(ネットで映像を見ることができます)。カタチを創ろうとしているのか、崩れてゆく様子なのか、面白い表現でした。舞台奥からの照明が手前に映り、影と実体とがサイズを変えながら舞う様子や、白と黒との実体同志のダンス(最初は背中しか見えなかったので、分離するかのように出現したので驚く)、野性味や躍動感とは異なる永劫の時のようなものを感じるのでした。

ハッピーセット

ハッピーセット

プロペラ犬×時速246億

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/07/19 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

タイトルが旬・・・
久々のプロペラ犬、というか、水野美紀さん
前作はちょっと本格演劇やろうとし過ぎて
良く分からない方向性に行ってしまったけど
今回はさっぱり初心に戻ってシンプルな作品でよかった
会場もレッドシアターに戻り、近さもあって原点に返った感じ

お客さんに入りは良く分からないけど、
こりっちのコメント欄を見る限りでは人気無いのかな?

それにしても舞台だと下ネタ連発で観ている方が恥ずかしい・・・

まぁ観ている方も無条件に笑えたので夏には良い作品化と思いました

ネタバレBOX

物販が旬すぎて笑えた。。。
見果てぬ夢

見果てぬ夢

ランプの伯爵

上野ストアハウス(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒポクラテス
 確かに、作家がリーフレットに書いている通り、ストレートな作品ではある。然し、全体のバランスの良さ、ところどころに煌めく科白、人情の機微を巧みに表現する技術などは、他劇団でも結構上演されているだけの作品だ。(追記後送)

肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

色々考えたけど…
最後がよく分からなかったのでモヤモヤしました。音楽とお芝居がピッタリで素晴らしかったです!次回作も楽しみです。

狂喜乱舞~わらいや双六編~

狂喜乱舞~わらいや双六編~

外組

ザ・ポケット(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

器用貧乏
女子も使ってくださいと思いました。

ネタバレBOX

『わらいや』を再演するに当たって、笑い家という落語家一門一人ひとりのお弟子さんたちのスピンオフ作品を作り、大きな一つの作品群にしようとする「わらいやプロジェクト」をスタートさせた劇団のプロジェクト第一弾となるのがこの作品。

自分のためにヤクザを刺してしまった親友の身代わりで少年院に行った過去のある双六の、事件が起こるまでの、他校との喧嘩に明け暮れていた高校時代の話。

田舎の不良らしさが溢れていました。

劇団員4人、客演2人の男優6人で全てをこなす省エネ型。役者さんたちの能力は高く、劇団の方針でもあり、何でもできるのは分かるのですが、女子高生までやってしまうと軽薄な印象を受け、器用貧乏とはこういうことだなと思いました。

紅一点は魅力的です。

少年院時代に慰問に来た落語家の噺を聞いたのが落語家を目指すきっかけになったのだとか、親友のトランペットを今でも大切に持ち歩いているのかと思えば、それも少年院時代から関わった小さなおもちゃのトランペットでした、そして今小道具として使ってますみたいな、なんだよ、双六という人間が誕生するのはその後の少年院時代のことかよと、少し肩透かしを食らったような気分にもなりました。
愛さずにはいられない

愛さずにはいられない

猫のホテル

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/07/29 (火) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★

生きてる?
荷車に乗った屋台が使われて居て、印象的出た。

本物の様に感じました。
荷台ごと動かしている時に、棚が落ちたりしたのが気になりました。

会場は、駅から多少歩くのですが、道中人が居ないので方向が合っているのか心配でした。何とか、たどり着きました。

内容に関わる感想を、ネタバレにちょこっと書きます。

ネタバレBOX

舞台セットの使い方が、印象的でした。

下った所と言うのが、設定の場所なのですが、やくざの親分さんの家も出て来るのですが、その度に、2畳分のセットが出て来てそこが、やくざの親分さんの家の中になると言う作り方でした。

やくざの妻が、下った所にやってくるときには、靴を履いているので、今までいた所が、部屋の中だったんだなと解ります。

私が、面白かった所は
やくざの組長が、しんでる様で、ちょっと動く
そんな、姿が腹話術というか、二人婆おりと言うか
面白い部分でした。

役者さんが、みんな個性的で観て居て気持ち良かったです。
話しが、平坦な感じがしました。
見果てぬ夢

見果てぬ夢

ランプの伯爵

上野ストアハウス(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

本心。
病院が舞台のお芝居は4作品目です。人は体を壊して入院すると本当の気持ちが出るものです。そのとき家族や恋人、友人などがお見舞いに来てくれるとものすごくうれしいものですね。今回の作品もいろいろな人間模様でした。先生の言葉には刺激されましたね。お花これは気持ちをやわらいでくれます。いい作品でした。

トーマの心臓

トーマの心臓

Studio Life(劇団スタジオライフ)

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

安定の大人チーム
正直、こちらのチームしか納得できなかった。やっぱりオスカーが大事。岩崎オスカー、2010年の時は今一だったが、ちびオスカーの記憶が見える点がとても良かったので、「次回に期待。山本ユーリと組めば絶対良くなる!」と踏んでいた。それが実現した今回、岩崎オスカーとても良かった!しかも大阪大楽では東京で観た時よりさらに良くなっていた。最後を満足して締めくくれてよかった。ほっ。

ゆめゆめこのじ

ゆめゆめこのじ

CRAZY FOXY BEE

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/04 (日)公演終了

満足度★★★★

とても面白かったのだけど…
盛りだくさんでエンタメ的完成度の高い作品。素直に面白かった。でも面白かった分、「出雲が主役」と言うのが薄い。そこ、解説見てないと気付かない。そこに注目した人とそうでない人の受け取り方全然違うと思う。エンタメ的面白さしか味わえなかった人、もったいない!その辺の描き方、どうにかならなかったのかな?という気がしてならない。

インスタントアクマ

インスタントアクマ

@emotion

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/08 (日)公演終了

満足度★★★★

惜しい!!
着想は良かったのだが、短編で収まる内容を笑いでつないで時間持たせた感じがしてしまった。その一点だけ!(でも結構重要)
あとはとっても良かったです。
ラストシーンの斉藤有希さんの表情の変化に持って行かれた。

河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★

面白いと感じるところもあるけれど…
随所に寓意がある(と思われる)脚本は興味深かったのだけど、舞台上の表現として具現化できていたかというと…
踊りや歌も一つ一つは素敵なんだけど統制しきれていない感じがして、全体的に長く感じました。
切り口や細かいところのセンスは魅かれる部分もあったので、完成度をあげての再演希望。

ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2014/07/15 (火) ~ 2014/07/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしき会話劇
肌がひりつくような密度の高い会話劇でした。
派手さはないけど終始目が離せず、息苦しいくらいなのに、まだ終わって欲しくないと思って観劇していました。
昨年の空想組曲さん通いですっかり来慣れたシアター風姿花伝。
このくらいレベルの高い芝居が何本も見れるなら今の倍以上歩かされてもきっと観に来ます。

サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

ナイスコンプレックス

駅前劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

身近にありそう
関係が薄くなった現在、身近にありそうな内容であり、無視の暴力、他人任せの暴力(かな)はゾッとした。でもあっちの終わり方ではなく、希望が持てる(未来があるか?)終わり方であったのはよかった。よい舞台でした。

ふりむかないで【終演しました。】

ふりむかないで【終演しました。】

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

公開処刑(笑)
見せ方、今回はそう来ましたかあ。ただ、その見せ方に対しちょっと不安な面が出てたかなと感じた部分もあったかな。
いやー大人エビスで、ある意味公開処刑(笑)
面白かったです。

時刑(とけい)

時刑(とけい)

角角ストロガのフ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/04/25 (金) ~ 2014/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★

目が離せなかった
過去からは逃れられない面も見せながら、過去を掘り起こすことにより新たなモノを生み出したりの面があったりとだった。面白かった以上にずっと目が離せなかった。やはり観てよかった。

WarHorse ウォー・ホース~戦火の馬~

WarHorse ウォー・ホース~戦火の馬~

TBS

東急シアターオーブ(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★

観る価値あり!
等身大の馬型パペットを操る完成度高い王道戦争もの。人形劇の虚構性ゆえ戦争の残酷さ、命の儚さが際立つという見事な効果。こんなの作れる人間凄い!なのになぜ人間は…と、つくづく…(;_;)。チケ代高額だけど観る価値ありと思う。字幕が両サイドで、ステージ下の演技もあったりするので、後方席観やすそう。S席13000円 A席10000円 B席8000円なので、迷ってる人はB席でもいいかな~と。至近距離でも馬の中の人が見えて楽しいです。休憩込みで2時間35分。

ネタバレBOX

戦場で人や馬が死んでいく場面の、人形による表現方法が素晴らしい。足のない馬や上半身だけの人間が倒れていく。
帰還の虹

帰還の虹

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★

骨太な物語
戦時下でも描くことをやめなかったある画家の物語。
彼の友人たちや彼の妻、若い画学生など、登場人物それぞれの輪郭が鮮明で、どういう行動が正しかったのか、などという安直な評価ではくくれないそれぞれの葛藤を描いていく。

画家が描こうとしたもの、画学生が描きたかったもの、それぞれにそれぞれの真実があるのだろう。

見応えたっぷりの骨太な作品だった。

肥後系 新水色獅子

肥後系 新水色獅子

あやめ十八番

小劇場B1(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

嘘と真実
複数の時間軸を行き来しながら描く、どうしようもない男の嘘と真実。
女子高演劇部の人間関係や劇中劇で描かれる戦時中の描写、神社で自死した高校教師を取材する女など、どの場面も繊細かつ鮮やかで、登場人物それぞれの想いが愛おしい。

現実と虚構のあわいにある、ほの暗い空間。
そいういう雰囲気が心地よくて、いつまでもそこにとどまっていたい、と思ってしまう。

もしもいま、好きな劇団や好みの作り手の公演がすべて同じ日に重なったとしたら、選ぶのはこのユニットかもしれない。
若々しさと老成した雰囲気。儚さとしたたかさ。そして、嘘と真実。この小さなユニットが、これからどこへ向かうのか、本当に楽しみだ。

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