AAFリージョナルシアター「文豪コネクション・こころ」観ました
クセックACTスペイン公演出発の前日に、なんとか余裕を見つけて観に行きました。
「二人の演出家が、違う上演作品として連続上演する」愛知・大阪の共同企画、まずは愛知組。
〈菊本健郎(NEO企画)〉
ベテランならではの、原作への忠実さが逆に驚くレベルの堅実な作り。
その反面、予想外の事が起きないという、やや退屈な面も。
舞台を見えない壁で仕切っての空間作り。
白い衣装が象徴する、過去への鎮魂歌。
〈かしやましげみつ(孤独部)〉
原作から構造を発見しての、大胆なアレンジや細かなエピソードの選択が観客の共感を探る、いかにも先鋭な若手の演出。
一方で、観客がついていけるか不安な箇所も
(バンドのフルコーラス4曲は、観劇目的には少々辛い。。。)
キャラクターが、点や線で結ばれる関係の空間。
物語内から現実へ連綿と受け渡される、現代の若者への手紙。
(おそらく主催者が意図したとおりの)
ベテラン・若手、好対照な演出でした。
共同企画の大阪「坊ちゃん」が伊丹・名古屋二都市で上演されるのに対し、こちらは名古屋公演のみなのが残念。
こういう交流企画は、継続して続けていくことが大事だと思います。
という訳で、今週末は大阪「坊ちゃん」を観ます!