それは秘密です。
劇団チャリT企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど、「ふざけた社会派」か
こういう作風に出会ったのは初めてかもしれない。私には新鮮で面白かった。
ネタバレBOX
登場人物が事の成り行きを観客に説明しながら物語は進む。理解しやすいがあまり説明されても、と思うことがあるが、この作品の場合、これで正解だったかな。
前半、クスッと笑えるネタを交えながらユルユルと物語は進む。後半、というかラスト30分くらいで逮捕劇の真相が明かされる。前半のユルユル感から逆転し一気に_緊張感が走る。これは結構インパクトあったなあ。
社会風刺劇だと、結構初めからそれと分かるようなものが多かったが、この作風は新鮮だった。(まあ、フライヤーの文句でそれとなくわかるといってしまえばそうなのだが。)
初見なので前作までがどんな作風だったかわからないが、毎回これだと飽きられるだろう。
恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜
Moratorium Pants(モラパン)
OFF OFFシアター(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了
満足度★★
ヤマタニがもっとあれば。
全体的に織り上がりがなく、ストリーもありガチ、ヤバい、寝てしまった。
交互に光る動物
ブルーエゴナク
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
外面 正常 内面 狂気
北九州市で2年半前に旗揚げした若い劇団だ。座長は、現在23歳。旗揚げの時に3年以内に東京公演を打つと決めていたそうで、2年半で実現した。先ずは、おめでとうと言いたい。
ネタバレBOX
座長の年齢から察して貰える通り、若い劇団だから“北九州市(小倉などをイメージして貰うと良いかも)に住む人達の意地やしぶとさ”を描いた、と言われるなら、そうなのかも知れない。
然し、自分の見方では、擬制の維持の為に嘘しかつかない大人達への徹底的な不信感が現れた作品のように思えた。
衆知の事実ではあるが、日本は、アメリカのポテンシャルベースである。嘗て中曽根がレーガンに対して「日本は不沈空母だ」と国辱そのものの発言をして握手していたことがあったが、無論、アメリカの日本認識を言った発言という意味では、媚びでも何でもなく、正鵠を射た発言なのである。それ故、こんな売国奴が勲一等を貰っているのだ。勲一等では、東京大空襲を始め、日本各地の空襲を指揮し、日本民衆大量虐殺を行ったカーチス・ルメイにも日本は、この勲章を与えている。更に、日本は、首都周辺をアメリカ軍基地に囲まれ、空域の優先権は第一にアメリカが持っている。そんな「国」の首長が、自分の責任でこんな不平等や大迷惑に一言も発することなく、尖閣を購入して、亜細亜の隣国とのいざこざを惹き起こす。首相は首相で、最低限、何万年単位で考えなければならない核廃棄物問題を隠し、何ら問題の片付いていない原発事故にも頬っかむりして、アメリカの言いなり。集団的自衛権でも得をするのは、アメリカだけだというのは地位協定を読めば明らかなのに、そういった被植民地の実体を隠すことばかりに血道を挙げて、日本全土の沖縄化を推進している。一言で言えば、アメリカの植民地である日本の実体を隠し、独立国の体を装う為に擬制を敷き、大人は共犯で嘘をつき続けているのだ。
そのことを若者の真っ直ぐな目で見、切り取った作品ということが出来よう。従って、自分の解釈では、かなり理屈っぽい視点がベースにはあると睨んでいる。言い方を変えれば、見えている事象総ての背景にある動機、利害、作意などを総て読み取り、対処したい、との思いを感じるのだ。然し、論理的にそれを徹底する限り、不可知論に陥らざるを得ない。だが、経験も未だ浅く、独自の判断を自らの経験に頼ってはすることが出来ないのが、若者と言う名の“老人”であってみれば、論理で食い下がる他、大人に対抗する道は無い。このようなアンチノミーを通して、認識や意味が追求される一方、意味の形骸としてのルーティンワークが、大人への通路として、その危険な顎を広げている。分かり易く言えば、外面正常、内面狂気とでも言えるだろう。だが、他に採る道が無いとすれば、彼らは、アンヴィヴァレントな道を行くしかないのである。結果、判断は停滞・停止し、精神は、本能に屈服する。そのように危険な可能態を群襲劇2作目で描いているのだと考える。シャブ関連の検挙率、1位。治安の悪さも波ではなく、ロケットランチャーが見付かる等々が起こる街とは、植民地の癖に、独立国だと嘘をつき続ける日本の縮図である。そして、交互に光る動物とは、集団的自衛権とやらで人を殺し、殺される状況下での敵と己のことかも知れない。その時、人は、動物であるより獣そのものであろう。
~宝や旅館~「げんせんじゃ~!」2014ver.
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった(*^^*)
一年ぶりのげんせんじゃ〜!
メンバーを一新しての宝や旅館に遊びに行ってきました(≧∇≦)
前回との違いを楽しみつつも、ラストは一緒にあの曲を熱唱♪
一年経っても覚えてるもんだな(笑)
みんなが宝や旅館を愛し、楽しんでいる感じが伝わってきて、本当に楽しい時間を過ごせました。
素敵なお話、多くの人に観てもらいたいなぁ(^^)
葉っぱのフレディ ―いのちの旅ー
株式会社ステージドア
THEATRE1010(東京都)
2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
葉っばのフレディ、ひのはら先生出現
葉っばのフレディは、ニューヨークでもや ったんだよ。9000万円集めるのに、苦労し た。われわれのミュージカルを見て欲しか ったから。
一時間四十分が、終わってスタンディング ・オベイションがあったんだ。みんな、感 動してくれました。いのちの美しさ。
ぼくはね。もうすぐ103歳になるんだ。80 歳の宝田あきら君なんか、まだ若い。いの ちなんてね、フレディのように潔いものさ 。
いのちの尊さを表現したミュージカルは、 葉っばのフレディが光っている。だって、 ぼくたちが一番のお手本だからさ。
PS
鈴木大拙の『真宗観』。から・・・
真宗には,『教行信証』がある。教+行+信+証,はそれぞれに意味がある。教は,教えること。行は,行いである。信は,信仰。で,それらが,証拠だてられる。
親鸞は,お経をたくさん引用して,経典的に根拠をしめす。大行は,大きな行であり,「南無阿弥陀仏」を唱える。ここで大事なのは,自分が弥陀を信仰するのではない。弥陀という他力が,この自分を通して,弥陀に向かわせる。
信ずるというものは,直接に感覚の上で体験したものを信ずるのではない。明ざるもの,聞かざるものを信ずる。教えの内容を信じ,同時に,その内容を掲げる人格を信ずるという二重の状態が起こる。
信仰というものは,見たこともない,聞いたこともないものを信ずるわけでもなくて,信そのものは,自分が持っていながら気が付かなかったものに,気が付くというようなものではある。
言葉,そのものは大事ではある。しかしながら,言葉をどこまでもその通りに考えるのは間違いになることがある。言葉だけを研究するのでは,だめである。なぜなら,これは,言葉が生まれる前の「記憶」の問題だからだ。
信ずるということは,人の持っているものと,自分の持っているものと,共通性があるべきであろう。娑婆では,見るものと,見られるもの,知るものと,知られるもの,がある。それに対し,極楽では,行為だけなので,善も悪もない。
行為の世界には,「嘘」がない。動物には,ウソはない。植物にも,太陽にも,山・川・水にも,ウソはない。行為だけの世界では,嘘がはいる余地がないのだ。人間に信が出て,行為だけの世界を去って,退屈な場所を人間は去る。
かくして,行の世界となる。弥陀の願いのままに,ついてゆくだけだ。動物の本能生活は,受動的だが,行の世界は,受動的であり,同時に,能動的である。分別して,同時に,分別しない。人間生活ができる。人生の生き甲斐がそこにある。
われわれは,何のために,生きるのかという必要はない。意味を「外」に求めてはいけない。生きていることが,そのことが意味である。お前は,何のために生きているのか?生きているから,生きている,それで良いのだ。
葉っぱのフレディ ―いのちの旅ー
株式会社ステージドア
THEATRE1010(東京都)
2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
葉っばのフレディ、開始
2014葉っばのフレディが、始まった。まず 、幕が開くとルーク先生が地球の生成をと く。物語の不思議さに、子どもたちは取り 込まれていく。すごい! なんか難しそう。
最初、おもしろい場面がさっそくやって来 た。平和な葉っばたちが、カミキリに襲撃 される。すると、なんと、蜘蛛が助けてく れる。
ここで、葉っばのフレディは、食べられち ゃても仕方ないのかな! どうして? だって、 地球って食物連鎖で出来ているんだから。
葉っばにも、秋が来る。ひとり、また、ひ とり風の精が吹き飛ばしてゆく。ダニエル 、あなたも消えちゃうんだね。
春が、来てまた葉っばは、通りすがりの老 人たちの夏の光をやわらげるために活動を 開始するのだ。
交互に光る動物
ブルーエゴナク
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
(ソフト)ヤンキー?っぽい登場人物たち・・
が出るところが面白い、と思う。
ネタバレBOX
舞台を観ていて感じたけれど、
やっぱり主宰の穴迫氏の演技、台詞がダントツに面白いと思う。
あとはやっぱり河原のホームレス?家はあるらしいのだけど一生フジロック気分でいたいオバサン?ボヘミアンの女役の平嶋氏。
舞台を観ていて感じたけれど、
作・演出の穴迫氏がこの二人の登場人物・キャラに特に魅力を感じたのだな、というのが伝わってきた。
まだ発展途上なのかなぁ、とも思ったけど、
最終進化形がこのあたりにあるのかな、と思えば、
他にあまり似た舞台が無いので好感が持てる。
ボヘミアンの女は独特。
こういった感じのホームレスっぽいオバサンは割とどこの町にでもいるんだけど(横浜のメリーさんとか、自分の町にも・・)
みんな一見似ていて全く違うようで、
自分からはどうしてそういった感じになるのか、
全く想像がつかないだけに余計に面白い。
どんなに想像してもそっちがチープになりそうで・・(苦笑
でも、ああいうのは出来たら、
男に遊んで捨てられた的な安易な描き方はしないで(若い男性っぽい発想かも
自分のことより大事にして愛していた子供が同級生に殺されたショックで家を出た、
とか、そんな風に描いた方が誰にでもダイレクトに伝わると思う。
そういう風にエッジにすると、地方の観客はそこで思考停止するかもしれないけれど、
東京の小劇場好きの観客にはその位しないと伝わらないのでは・・とも思う。
賛否両論があるくらいでないと。
挑戦しなければ。
東京用に少し変えないと、すぐに埋もれてしまう気が・・。
主宰のような台詞運びを全員が出来れば確変するのは間違いないと思うんだけど・・。
地方の(ソフト)ヤンキー演劇ってのは、記憶にないから。
全員ヤンキー、あとボヘミアンでも良いと思うんだけど・・。
まぁ、そうすると全く違う作品か。
地方には東京より良い素材がたくさんあるのは分かるけど、
それをプレーンに描くだけじゃなく、
荒くザラザラとエッジに描くようにした方が。
音楽が良かった。
The Kaidan アルプス一万尺 Final
劇団 CAT MINT
シアターサンモール(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
怪談だけが記憶に残って
悪くはないです。それなりに怖い怪談もあり,怪談話だけが記憶に残っています。全体の物語としては,ちょっと締まりませんでしたね。百物語に途中から参加ってのも,どうなんだろうって思います。
ネタバレBOX
終演後配布される登場人物アフタープロフィールを読んで,ようやっと背景事情が分かった。
お江戸みやげ
NPO法人 演劇倶楽部『座』
シアターサンモール(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★
お辻さんブラボー!
主宰の壤晴彦さんの劇団時代の先輩、浜畑賢吉さんが客演。
浜畑さん扮する、お辻さんが魅力的。(ストーリーとしても演じる浜畑さんも)
贔屓の坂東栄紫との二人きりの場面の お辻さんは特に微笑ましい。
客席も舞台も温かい空気がいっぱい。
演劇倶楽部・座は、【詠み芝居】を中心に活動している劇団だが、きっちりと芝居ができることを証明してほしい。
ストレートプレイの上演も、お願いしたい。
忘れらんねえよ
劇想からまわりえっちゃん
近鉄アート館(大阪府)
2014/07/26 (土) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
えっちゃんパワー全開‼︎
役者さんの技量と熱量が舞台からあふれてくるとても楽しい作品でした。近鉄アート館は観客席に勾配があるのでどの座席からも見やすくて◎。音響も照明もとても素晴らしくて作品をかなり向上させていたと思いました。
ネタバレBOX
バイト女神のゆうこが好き。流れを止めることなく空気をふっと変えるところが面白かった。時々過去公演の特長的なパフォーマンスが自然に組み込まれていて、新旧のファンも楽しかったと思う。アニメに感化されたストーリーや台詞を、拡げて拡げて表して現して身体表現してゆくことができるすごい役者さんやスタッフさんの能力の高さと情熱をとにかく強く感じたので、そんな人達に囲まれていることがこの主宰の才能なのだろうなと思いました。
今、この時のえっちゃんにしかできない舞台でしたね。
大切な想い出にします♪
Vol.1『BGS~バックグラウンドストーリー~』
ド・M(マリーシア)野郎の宴
Geki地下Liberty(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
期待してますよ~!
「・・・?、大丈夫か・・?」と、
演者の緊張が観ているこちらに感染するような滑り出しでしたが、
中盤から後半にかけて、客席からの笑いがスイッチになったのか?
芝居が見違えるように良くなりました!
我々観客もやっと肩の力が抜けた感じでしたね~。
ただ、ひとつ気になったのが、
台詞が聞き取れない場面が結構ありましたので、
研究・練習したほうが良いのかなと思います。
これからどんどん良くなっていって欲しいですね!
期待を込めて、「星三つです~!」
恋する小説家〜映画と舞台のW上演〜
Moratorium Pants(モラパン)
OFF OFFシアター(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/04 (月)公演終了
満足度★★★★
なんか久しぶりに大声出して笑えた(^^)
このところなんか「クスッ」って感じの笑いが多かったせいでしょうか?
まぁそれはさておき、舞台のみ観劇です。→映画は見ておりません
才能の無い(失礼)主人公の、へたれっぷりを見事に演じた主役さんやら、
囲む登場人物たちのキャラクターがホント楽しめた1時間45分でした。
ネタバレBOX
強烈にネタばらします=知りたくない人は読まないでくださいっ!
バイト先で知り合って付き合うことになった男女。
女は漫画とマヨネーズつけた竹輪が好きな売れっ子アイドル漫画家となるも、
男は胡瓜の好きな単なるフリーター・・・いやいや将来の小説家志望の文学青年ですね(^^)
台風直撃の夜=主人公君の誕生日、彼女からプロポーズされるも。ヒモ状態で小説を書き続けることになると、なけなしのプライドが邪魔をして喧嘩別れしてしまいます。翌日自分が小説に書いた女子高生探偵の奈緒が部屋に現れ、もっと話を練りこんだ面白いものにしろと掛け合いに来ます。と次々現れる小説の登場人物。面白くなった小説を彼女のツテの出版編集に見せるのですが、彼女の初期の作品のパクリであると切り捨てられ小説を諦める主人公でしたが、なんとか踏みとどまってまた小説を書いたのでした・・・。で終わらず、実は喧嘩別れした誕生日に彼女はストーカーに殺されていて、その殺人方法などが、自分の書いていた小説の元ネタだったとわかるのです。上記の登場人物出現騒ぎは3年間(別に1年くらいの方がリアリティ感じると思うが、何で3年にしたんでしょう?)引きこもっていた間の出来事でしたと、姉の命日に主人公の部屋を訪れた妹から真実を聞き正気に戻る主人公・・・。 オチは隣に越してきた女性(毎回?のゲストさんとするそうです。男性とかも出したら受けるのでは(^^;)と何かあるようになるかなぁと自分を小説家になりたい男と正直に話せるようになって終劇です。
小説の登場人物が登場するのは、新井素子さんの「絶句」みたいでしたが。
なにせ売れない小説書き・・・(^^)。せっかくの才色兼備の女刑事のボキャブラリーが悲惨な台詞になってるトコは大笑いできました=語彙は主人公の能力以上に出てこない(^^)=突っ込む登場人物達も面白かった
役に合ってて可愛かった女子高生探偵さんの突っ込みで「これ主人公女子高生である必要ないんじゃない?」という台詞。自分全否定してるのに言っちゃうとこ、受けました~(^^)。
また小説を書き直してゆくと、登場人物たちの性格も変化するトコも楽しめた一因ですね。自分の前の性格についての言及なども突っ込みどころがユニークで楽しかった。
舞台は6畳一間らしい主人公の部屋ですが、
そこそこ散らかり具合もらしさがよく出来ていました。
荒っぽい力技系ですが、胡瓜が好きでリアルにポリポリ食べたり。その食べ方のこだわりが細かかったりと、キャラクターの出来の楽しさが堪能できて笑えた作品でありました。(ヒロインは竹輪+マヨネーズ好きだったり(^^)
ツナガル
セロリの会
「劇」小劇場(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
どちらかというと母娘の2代話だったような気もした
登場人物のキャラクターがしっかりしていて過去と現在の見せ方も楽しめたが、
ちと母の固執する娘への想いがイマイチに感じられた約2時間。
ネタバレBOX
いきなりネタバレすると・・・(これからの方は読まない方がいいですよ)
親友のピアニストが交通事故で亡くなって、残された旦那が自分のせいだと心に傷を負い。無事だった娘の子育てが出来ない旦那に代わってその子を親友のような世界中で人の心に感動を与えられるピアニストにすべく育てる決心をした女性=主人公の母です(継母になりますね)。主人公の娘は才能を受け継いだんだ、立派なピアニストになれと母に教育され続け、手を怪我しないようにと様々な禁止事項も守ってきましたが、大好きだった父まで出ていってしまう不幸な出来事に心が折れてストレス性の難聴になり、結局母の望むピアニストにはなれなかった。母の母親=主人公の祖母のやっていた音楽教室も今では祖母も亡くなり、母も身体を患い入院中で経営を続けるかやめるか思案中の主人公。母に愛されずピアニストになる事を強要された記憶から、彼氏からのプロポーズも懐妊したにも関わらず拒否をしてしまいます。・・・・母が亡くなり、隠されていた自分の素性が顕になり、。自分は歪んではいたがちゃんと母に愛されていたという事実を踏まえて今度は逆に自分から彼氏にプロポーズするところで終演です。(音楽教室はやめるようです・・・。まぁ難聴も一時的だったとはいえ、ピアノの世界から足洗ってOLしていたようだし妥当かな。)
今時間では入院中の母ですが、過去話でいろいろ娘にキツイあたりをする鬼母になっていました=らしさは良く表現されていた。・・・・んだけど、下世話な表現をすると「下半身が足りない」かなぁと思えたんです。育児放棄してネグレクト親父になった元親友(亡くなったからね、この表現にします。)の旦那(あーアルコール中毒にもなっちゃってましたね)ですよ、親友に代わって子育てして旦那支えるという基本の行動理由が弱く思えた。親友に譲った=なんか強い理由があった=でもまだ旦那好きーとか=自分が再婚して旦那とくっついて自分の子供授かる?授からないという設定も無く(たとえば懐妊するも子宮外妊娠こじらせて、もう子供が出来ない身体になる=親友の娘にしか熱情が向かない!みたいな妄執的感情がないと、あそこまで娘をピアニストへと追い詰めた感情に納得が出来なかったです。)
リアルに飲み物とか出すし、舞台セット(音楽教室の内部)の出来もよく、レッスンで聞こえてくるピアノとかの音の効果音など配慮もよく、周囲の合唱仲間のキャラクターの女子会トークとか楽しめる要素多かったが。娘に固執する母の妄執理由の弱さで、星は3.5かなぁと思ったデス。
子供話が無ければゲーム「君が望む永遠」みたいやなぁ・・・とか思ったデス
(まぁこちらはヒロイン死にませんが・・・・こっちは絵本とかですが、妹設定でとか・・・・ね。)
温かい周囲の人間関係と最後に母となる事がタイトルの繋がりでしたね
それは秘密です。
劇団チャリT企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
それは秘密です。
タイトルと作品説明が気になっただけで、予定のなかった休日を利用しての観劇。社会風刺という意味では賛否両論あるようですが、役者さんは良かったし、話の展開はテンポよく分かり易く進んでいて見やすかったです。内容とは関係ないですが、これから行く方は劇場入ってすぐのとこが天井が低くなってるので、気をつけて下さい。私は開演直前に行って、最後列だったのですが頭ぶつけちゃいました。。
ネタバレBOX
開始してすぐにタイトルの秘密が秘密保護法のことなのはわかりました。
警察での取り調べの場面も秘密保護法についての不透明な現状を揶揄しているのかなとも思いました。登場人物には、秘密をどうしても明らかにしたい人と、秘密をどこか他人事に思っている人がいます。私は観劇していて、秘密の在り方よりも秘密に対して二種類の人がいることがリアルに思えて印象に残りました。
す き と お り
miel(ミエル)
スタジオ空洞(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/05 (火)公演終了
満足度★★★★
ろくとおり
の「すきとおり」。濁った心の自分には、ちょっとお洒落すぎて照れくさいカンジもあったけど、『隙のない女』は良かったなぁ。
狂喜乱舞~わらいや双六編~
外組
ザ・ポケット(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
熱っい木更津市の青春を、6人が「多演」する。有限力だ
応援団の学ラン服を洗濯したいか。それが、「青春時代」をめぐる個々人の立場を表す。
甲子園球場のカメラが放映する「青春フレーム」は、時に観戦席をズームし、猛暑だというのに学ラン姿で統一した男子高校生を紹介する。母校のスポーツ試合に熱風を送る「応援団」である。
君たちが「土ぼこり」なら、女子生徒によるチアリーディングは さながら「漂白剤」だろう。
さて、応援団の学ラン服は、創部当初の部長が着用していたものを代々「受け継ぐ」伝統が あるらしい。脱色防止のため、近所のコインランドリーに投入できない。「汚れ」が 勲章である。
応援団の学ラン服を洗濯したいか。この質問に、私は 富士山がなぜ世界自然遺産ではなく、世界文化遺産に登録されたのかを考慮しようと思う。
『外組』。前回公演において「3000人 集客できなければ劇団解散します」を公約に掲げた。政治家が「消費税引き上げません」公約を命を賭して反故にする世の中だから、たかだか6人衆の約束はインパクトであった。
浅草『アート•スクエア』にて観劇し、3000人の一人となっていた。
それで、本公演『わらいや~双六編~』であるが、「青春エナジー」とコメディ•エッセンスの融合に興奮してしまった。客演2名を含む6名の男優がカツラを被り、服を変え、性別を転換し役を演じる。
この「多演」が『外組』だ。
ネタバレBOX
木更津市に東京湾アクアラインが開通する直前の土地権利攻防に、やんちゃ水産高校生が渦中の栗を拾う。「木村」役の渋いパワフル演技は他を圧倒していた。
狂喜乱舞~わらいや双六編~
外組
ザ・ポケット(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
何となく懐かしい!
現在はまったくといっていいほど見かけませんが、
ペリカンのくちばしのような大きなリーゼントの髪型はウケました!
もう少しギャグの精度あげてほしいですね。すべりぎみのギャグが多く笑いが持続しないのが残念!(勿論面白いのもありましたよ)
皆さんギャグ以外の場面の芝居は上手い!
ネタバレBOX
上総農林高校と房総水産の不良グループの争いとタケオが友人のリュウジの身代りになる場面は何となく良くも悪くも昔の不良たちの懐かしさを感じました。
Vol.1『BGS~バックグラウンドストーリー~』
ド・M(マリーシア)野郎の宴
Geki地下Liberty(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
表と裏
舞台本番中の楽屋で、スタッフ、出演者、関係者の思惑が交錯する。
“舞台と楽屋”が人間の“表と裏”を表す如く
もう少し“裏の毒っ気”みたいな部分を見せても良かったと思う。
だが登場する個々のキャラ設定はなかなか魅力的だった。
冒頭の”つかみ”が弱いのが残念。
ネタバレBOX
本番中の楽屋は結構リラックスしている。
出演者の出ハケに加えて、スタッフや脚本家の作品を待つ編集者も出入りする。
立ち上げ当初から一緒の脚本家(大浦力)と役者田端(森山匡史)は
高校時代からの友人同士なのに
いつの頃からか険悪な仲になり、他のメンバーも気をもんでいる。
巷にはトランク爆弾魔が出現し、世間を騒がせている折も折、
楽屋の通路に1つのトランクケースが置かれていた…。
群像劇の底深く沈んでいた秘めた感情が、ある非日常的なきっかけで露わになり、
素直に向き合って確執がほどけて行く…というストーリーは
過去のマリーシアにもあったパターンで、その設定は悪くないと思う。
この劇団の特徴のひとつ、バラエティに富んだキャラの面白さは健在で
例えば淡路島出身の福留(吉田哲也)が
“他のみんなには「最寄駅どこ?」って聞くのに俺には「最寄りの港どこ?」って聞いた”と
ブチ切れるところ、故郷が何より大事な人間にとっての異様なこだわりが可笑しかった。
ただせっかくの面白い台詞が流れやすいところはちょっと残念。
もう少し客に伝わりやすいように“聴かせる”事が必要かと思った。
後半、本番中に全員が楽屋に集まってしまうという緊急事態を引き起こしながら
“ゲイのカミングアウト”を強行する服部(土屋洋樹)も面白かった。
そこに至るまでの微妙な行動が上手い。
ユルい、脱力系の面白さは、スパイスがあってこそ際立つものだが
前半のユルさと後半の激白のコントラストがとても良かったと思う。
夏目漱石の"I love you"のエピソードが効いていて笑った。
細かいコントのような会話の連なりは、会話の一瞬の面白さはあるものの
その場限りに終わりやすくて、ちょっとバラケた印象が否めない。
脱力系にもテンポとメリハリは必要で、そこが少し弱い気がした。
チラシやBGMのセンス、そしてこの劇場が観やすくて好き♪
三三さん、脱力してるくせに忘れられない台詞を放つような作品、期待してますよ!
窓に映るエレジー
ジョンソン&ジャクソン
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/08/06 (水)公演終了
満足度★★★★
ただただ。
シュールでナンセンス。楽しい時間をありがとうございます。
The Kaidan アルプス一万尺 Final
劇団 CAT MINT
シアターサンモール(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★
いい話なんだけど。
全体のバランスが中途半端だったような印象。
やりたい事をもっと明確にした方がよかったような。