満足度★★★★
熱っい木更津市の青春を、6人が「多演」する。有限力だ
応援団の学ラン服を洗濯したいか。それが、「青春時代」をめぐる個々人の立場を表す。
甲子園球場のカメラが放映する「青春フレーム」は、時に観戦席をズームし、猛暑だというのに学ラン姿で統一した男子高校生を紹介する。母校のスポーツ試合に熱風を送る「応援団」である。
君たちが「土ぼこり」なら、女子生徒によるチアリーディングは さながら「漂白剤」だろう。
さて、応援団の学ラン服は、創部当初の部長が着用していたものを代々「受け継ぐ」伝統が あるらしい。脱色防止のため、近所のコインランドリーに投入できない。「汚れ」が 勲章である。
応援団の学ラン服を洗濯したいか。この質問に、私は 富士山がなぜ世界自然遺産ではなく、世界文化遺産に登録されたのかを考慮しようと思う。
『外組』。前回公演において「3000人 集客できなければ劇団解散します」を公約に掲げた。政治家が「消費税引き上げません」公約を命を賭して反故にする世の中だから、たかだか6人衆の約束はインパクトであった。
浅草『アート•スクエア』にて観劇し、3000人の一人となっていた。
それで、本公演『わらいや~双六編~』であるが、「青春エナジー」とコメディ•エッセンスの融合に興奮してしまった。客演2名を含む6名の男優がカツラを被り、服を変え、性別を転換し役を演じる。
この「多演」が『外組』だ。