サムライ・シェークスピア "R&J”
シアタージャパンプロダクションズ
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/11/05 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
演舞による演出は見応えあり
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」(邦題)を原作として、舞台を日本に見立てた公演である。もちろん梗概は原作を踏まえたものになっているが、描く視点をロレンス神父を悲劇に導いた被疑者として捉え、法廷心理劇を構築している。だから、証言者としてのロミオやジュリエットの親近者、従者が証言台へ立つが、その発言は時・場所・状況・立場で違う。事象は羅列されるが、真実は明らかになるのか。
ニューヨーク公演に向けた日本プレビューということを前提に観ないと、ツッコミ所が…芝居と同様、アメリカという違う場所・状況等考えあわせると合点できる。
ネタバレBOX
この公演の面白いところは、観客は俯瞰しているが、当事者達は断片的、もしくは思い込みによる証言になる。同じようなことが我々の日常生活・行動にもみられると思う。自分の立ち位置による見方は主観的であり、一事象を見ているが、他者から見た場合はどうだろう。現実に舞台を観るように俯瞰していないのだから。この公演の眼目の一つが視点の転換(主人公は二人ではなく、二人を誤って死なせたロレンス神父を被疑者にした劇)を試みたという。その意味では、試みは成功したかもしれない。
一方、その描き方は事象の再現・回想で、あえて場面を分割し、回想ごとに繋ぐ必要はなく、時系列的にストーリーを展開したほうがわかりやすいと思う。この分割/結合という観せ方がテンポのキレを鈍くしたようで残念である。
もう一つの見所は、”舞”である。序盤の群舞や、芝居の所々で剣舞が観られる。時代劇のような殺陣もあるが、それはストーリーを構成する演出として取り込まれている。「舞踊」そのものは見応えがあったが、芝居・舞踊の関連性が今ひとつ融合していないようで、公演の中で分離した演出に見えた。またサムライに原作の名前はビジュアル面も含めて不似合いだと思う。日本公演では、なぜ日本・サムライにする必要があるのか、という違和感が残る(ニューヨークでは喜ばれるか?)。
あくまで日本公演の視点での感想である。
最後に、シェークスピア劇にある有名なセリフなど、アフォリズムな言葉があると、印象深い公演になると思う。
ニューヨーク公演の成功を願っております。
MATCH
ステージタイガー
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
ならぬ事 愚直に貫く平十郎。
それぞれの生きて来た過去を背負う 譲れない ならぬ事 愚直に貫く平十郎。 大切な人を思うからこそ 。
日本を変える夢に自分を認めて欲しい欲望と重なる、 大切な人を守るには どう動けば良いのか 大坂 江戸で進む物語 武士 遊女 飛脚の雲助 研師 走る 殺陣 揺れる心 面白かった。
ネタバレBOX
それぞれの生きて来た過去を背負う 譲れない ならぬ事 愚直に貫く平十郎。 大切な人を思うからこそ 日本を変える夢に自分を認めて欲しい欲望と重なる、 大切な人を守るには どう動けば良いのか 大坂 江戸で進む物語 武士 遊女 飛脚の雲助 研師 走る 殺陣 揺れる心 面白かった。
女 白いはちまき 竹刀をふる お見事 朝げの時間 平井研師 江戸から嫁いだ 私がしょうねを叩き直す 剣をとりなさい ぶー ぶー(放屁) 切る 離縁 出来ない 幕府の支援が無ければ ぶー(放屁) 切る // (江戸)飛脚の4人が稽古走る 大坂まで走るサクラ屋の三度飛脚 // さっき 鬼小町 彼女は江戸に嫁いだ 先輩あってけじめを着けたい 遊郭へ行け 関所などぶち破れ 欲しいものはとれ さつき 手紙を送ります。 三度飛脚になった君は今も剣を振っているのでしょうか // 奥様 泥棒大作戦 命だけは助けて下さい・・・ おばあさんを助ける大作戦 この金で良い刀を買ってあなたなら勝てます。 毎日泥棒 さつきは夫平井平十郎に戦う気概を取り戻して欲しい 自分で試したら 御免 お前もそろそろどうや もう研げません 亡きお前の親代わりが頼んでも駄目か 無理です // 奥様江戸よりお手紙
この手紙も要領をえません 旦那様に似ている、 頼む私の為にもう一度刀を研いでくれ //エッホ エッホ だいぶ着いて来れる様になった 朝げだよ おかわり 遊郭 おかわり 家庭は良い物ですか おかわ
り はい おかわり 今度行く時誘ってくれ そろそろ三度飛脚、 急ぎの手紙が 行かせて下さい 川越だよ 行けます よし その意気込み買った 浅瀬を走れば早く着く 雨 流される 命がらがら 遅れる 濡れておりますが ・・・ 父の様態が 女将さん申し訳ございません 昼までに届けていたら 想いも届ける // 研がぬ 父は綺麗な刀 平十郎は切れる刀 憎い弟もきさまの刀に殺られた 斬った 無念 吐いた それ以来、研かなくなった // 離れて 同じ部屋で食事 放屁したら切ります 手紙 父が亡くなりました // 遊郭にきてしまった ひなげし と申します 勇吉と申す 大坂へ行く 大坂の女 これが大坂ですか抱き合う // 奥様 お休み下さい 道場は無くなりました もう帰る場所も無い 食べない さつき 付き合う 平十郎 やがて惹かれて行く // 惹かれ合う勇吉と
ひなげし ひなげしに身請けの話 裂かれる二人 // 研師 平十郎と心を通わせる さつき 子ができた // 襲われた三度飛脚 山賊を退治しにいく 戦う(この殺陣が速いすごい) 勝つ 今日俺は去る 俺と来い 新しい日本を作ろう // 二人ともい
ない // 大坂 名前を考える さつきが床に伏してる 金がいる 刀を研げ 嫁と子に血の臭いはさせない 包丁ハサミを研ぐ さつき 腹を切って子を取り出す。切る刀はあなたが研いで下さい。京都へ手紙を届ける 危ない 気をつけて ・・・・ 走る 狙われ 逃げる 追われる 追い付かれた 勇吉が平十郎を切る飛脚が嫌いだ、持っていたのは なんだ なんだ 名が書かれた手紙・・・・ // この子を育てる道場にする (平十郎の死を予感していたのか 止められないことも) あの人は帰ってくる(予感を振り払う様に見える)どんな顔をするのでしょう さつきは、ホウキを降り下ろす 誰か来たぞ
In The PLAYROOM
DART’S
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
想像力を巡らせて
幕が上がるやいなや、作家桐野の脳内に取り込まれてしまいました。密室でのリアルタイムで進行する二転三転するストーリー、最後まで目が離せませんでした!姿の見えないプレイヤーとの雑踏の新宿が舞台の鬼ごっこにリスキーさを感じてしまいましたが面白かったです!
メイツ! -ブラウン管の向こうへ-
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
リピートリピート
昨日で何回観に行ったんだろう
昭和歌謡の世界に行ける舞台です
出演者全員存在感あるし
観ていて本当に楽しい
笑いあり涙ありの2時間
あっという間だった
明日カレンダー
劇団伽羅倶梨
KARAKURIスタジオ(大阪府)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
ザ・演劇!
どうしても観たいと思い、千秋楽観てきました。
これぞ演劇!
どストレートな演劇を観させていただきました。
役者の方の演技も安定感があり、安心して、観れました。
笑いあり、涙あり、のドタバタコメディーを堪能させていただきました。
アンタゴニストの言い分け
劇団なのぐらむ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵だった
政治色は強めでした。焚き付けようとしたり、やられたんだからやり返そうとしていたり、主張はするけど暴力を振るうのは違うと言っていたり、人間模様が素敵でした。
脚本で作者自身が主張したい《戦争や争いに対してこうするべきだ》という押し付ける様な意見は感じませんでした。
感じられないからと言って、中身が無いというわけでもなくて、あくまで色んなキャラクターが色んな意見を主張していて、そこに《脚本家である私自身の意見は〜》という私情は省かれていた様に感じて、私は好ましく思いました。
真面目に真剣にやっているからこそ面白いシーンもあり、私は好きです。また次も観に行きます。
ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了
満足度★★★★
平易で深い
もっと難解なものを覚悟して観にいったのですが
英語にしても、語られることにしても
とてもわかりやすかったです。
その上で、五感とか記憶とか判断とかに縛られない、
想い感じることの重なりや深遠が
人の根源にあるもとして、ある種の感慨と共に残りました。
ネタバレBOX
日本語のプロンプトがあるので、英語がわからなくても迷うことがなく、
さらには、少し耳が慣れてくると、
ほとんど頼らなくても
会話が理解ができるレベルの英語で構成されているので、
その分、舞台に描かれるものを
まどろっこしさを感じることなく受け取ることができました。
いくつかの異なる概念や感覚の重なり、
記憶に風景が重なり、たとえば音楽を色で認識することだって
舞台の語り口だとすっと理解できる。
その、無意識の領域で行われていることから訪れる
さりげなさと深遠さの人の思考や表現の可能性と限界が。
すっと垣間見えたような気がした。
シンプルな美術や音が醸す奥行きもあり
楽しんだというのとは少し違うのだけれど、
あとに自らの心に浮かぶことや、様々な表現に接することについての
これまでとは異なる視点や視界がさりげなく置かれたような気がします。
妄想フィクション
79o’clock
池袋GEKIBA(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高に楽しめました
とにかく面白くて、あっという間の時間でした。登場人物の全てのキャラクターが面白く個性的で、それを演じる役者さん達の熱演も素晴らしかったです。全員、印象に残りましたが、特に印象的だったのは、転校生役の哲を演じた役者さんで、とても表情が豊かでした。ストーリーは、ある勘違いから生じるドタバタコメディーでしたが、展開が面白くテンポも良く、どうなるのか?と、ワクワクしました。青春っていいなぁと、しみじみ思いました。楽しい中に、心に響く先生の言葉もあり、本当に素敵な舞台でした。次回の、この劇団(ユニット)の舞台も観てみたいと思いました。私の記憶と心に残る舞台でした!
狂言劇場その八
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/08 (土)公演終了
満足度★★★★
Aプログラム鑑賞
通常狂言が上演される能楽堂ではなく、近代的な設備が整った劇場での公演で、それに合わせた照明演出や空間構成が施されていて新鮮な雰囲気が感じられました。
『萩大名』
無知な大名と機知に富んだ太郎冠者のやりとりにいかにも狂言的なほのぼのとしたユーモアが漂っていて楽しかったです。大名を演じた野村万作さんの台詞の間や表情がチャーミングでした。
『鏡冠者』
いとうせいこうさんによる新作狂言で、古典には無い不条理劇的センスが印象的でした。主人の言いつけを守らずに酒を盗み飲みするという典型的な始まりから、鏡に向かって踊る様子を2人で対称に動くことによって表すという様式の中での新たな表現を見せ、終盤では照明や空間を巧みに用いて奇妙な孤独感が生み出されていて、とても現代的でした。
『越後聟 祝言之式』
能楽囃子(能楽堂で聞くよりも大鼓がドライな響きで印象的でした)に続いて、獅子に扮した舞が演じられました。橋掛りの欄干を跨ぐ跳躍や三点倒立といった、一般的な能・狂言のイメージには無く、また歌舞伎の舞踊とも異なる動きが新鮮でした。
本舞台に左右と中央奥から橋掛りが設けられ、手前の2本の柱は膝下程度の高さしか無く、鏡板は演目によって異なる絵のパネルが吊り下げられるといった、通常の能楽堂とは異なる空間が美しく、音楽ホールや劇場で能楽を上演する時の仮設舞台の安っぽい感じが無いのが良かったです。
宇宙へのマーチ
タッタタ探検組合
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
マジッ!
うわぁーっ!そこまでやるかって。本気度が伝わってきました。
ネタバレBOX
最終試験に残った13人の中から火星探検に行く宇宙飛行士4人を選択する閉鎖実験試験の様子を描いた話。
アメリカのベテラン宇宙飛行士が組織側の人間として試験に潜入していて、彼のアドバイスも参考に選出されたのは、選出順については私の想像を加味してですが、カナダの戦闘機乗り、糸川博士の孫、辞退した美人物理学者に代わってホモのイタリア人、世話焼き主婦の4人でした。
計画自体がお金持ちの癌治療の気分を紛らせるための気まぐれだったようで、一悶着起きるのかと期待していましたが何も無く、火星行きは無事に実行され、めでたしめでたし、あれっでした。
そうなのですが、私が感心したのはストーリーよりもイタリア人がテーブルに噴きこぼれたコーラをチューチューしたときに見せた芝居にかける本気度に関してでした。カナダの戦闘機乗りがその後テーブルに僅かに残ったコーラをチューチューしたときにはさらにカンパニー全体の本気度を確信しました。
日焼けマシーンで顔が縞模様になった女性の面白さも特筆ものでした。
ヴェニスの商人 [Kingdom Come]
獣の仕業
pit北/区域(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
独創的な演出が○!
シャイロックを主役とし、原作の分解・再構成したという本作。
これは、原作を読んでおらず、“あらすじ”しか知らない不勉強な私の感想です。
その昔、「ヴェニスの商人」(原作ではない)を読んだとき、私は感じました。
喜劇の悪役に位置づけられているシャイロックですが、彼こそ悲劇の主人公なのでは・・・?
“獣の仕業/立夏さん”の描く、シャイロックを主役とした「ヴェニスの商人」は、
その独創的な演出が、シャイロックや他の登場人物の言葉に説得力を持たせた。
“原作の分解・再構成”は成功したのではないでしょうか?
“獣の仕業/立夏さん”、要注目です!
セカイを崩したいなら
ねじリズム
OFF OFFシアター(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
記念公演『ね』スティバル
累計10作目となる公演。第7回公演『泣いた雫を活かせ』と同時上演!
ねじリズムテイストが存分に発揮されております。
過去公演の演出も出てきたり(左遷の田仲からして)、いろんな試みがギュッと詰まっております。
客演の皆様も個性豊かなキャラを存分に発揮されていらっしゃいますし、振付も絶品です‼︎
そして、日替りゲスト様の存在が更にこの作品を濃厚なものにしています。何が起こるかわからないワクワクさを体感していただきたいです。
作品は笑い要素も存分にありますが、味わい深くグッとくるシーンもあります。
単体でも楽しめる作品ですが、同時上演『泣いた雫を活かせ』とリンクしていますので、できましたら両方見られる事をお勧めします。
(どちらを先に観てもOK!)
夜食の時間
張ち切れパンダ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/05 (水)公演終了
満足度★★★★★
エンディングでタイトルの意味を知る・・・
チラシの雰囲気・タイトル・サブタイトルの情報だけでの観劇。
舞台上のセットやBGMから昭和時代のほのぼの系物語か?と勝手に想像。
序盤から中盤にかけては、コミカルに物語りは進み、客席からも笑いが。
中盤を過ぎたころだろうか、シリアスなシーンが徐々に増え、
終盤では、たたみ掛ける様に衝撃的なエンディングへ!
この衝撃的なエンディングで、
タイトル「夜食の時間」、サブタイトル「食べることは、難しい」
の意味を知ることになる。
脚本も、役者の演技も良い。秀逸な作品!
ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了
満足度★★★
普通に面白かった
英語も聴き取り易く分かりやすいし、面白い内容だし、生演奏も良かったし、満足でした。
特に間の取り方が、日本人と違う。
音楽のグルーヴと一緒かな。
『I’NNS→I’NN2』~街・かう・人~
人体色彩画廊I’NN
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/10 (月)公演終了
満足度★★★★
色とりどり。
町の方を観劇。団体名にもなっている、色彩に関しての「色」を使うのは面白い。全公演を通じて表現する狙いもあるようだ。短編同士の共通性などは少し薄いと思う。それこそ、色々な試みは彩り深いのではないでしょうか。
鏡の国のアリス
学習院女子大学 pafe.GWC実行委員会
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場でない場所。
予定が押して少し遅れて伺いました。ごきげんようの警備員さんはステキである。
女子大生たちの演劇部についての話で、女子だけの集まりでありそうな会話。演繹からの結論も良くは理解できていない。単純に以前自分が出演した会場の入口を舞台にし、多方向からの出ハケや、構造を使った演出が面白いなと思いました。
ベベコレ東京2014
笑福亭べ瓶独演会事務所
赤坂RED/THEATER(東京都)
2014/11/04 (火) ~ 2014/11/04 (火)公演終了
満足度★★★★
赤坂GENKI劇場閉まっちゃんたんだね
久しぶりに赤坂に来たもんで現認するまで知りませんでした。
それはさておき、本作は2幕のトークショー&上方落語でありました。
舞台左右に半紙に書かれた単語が張り出されてて、今年に感じた・思った出来事であり。それをネタに話すのが「べべ日記」!→45分
15分の休憩後に落語2席。
「包丁間男」と「愛宕山」→1時間15分でありました。
ネタバレBOX
120名も来てくれればと思っていたら、劇場のキャパシティ上限の170名近く来ていただけたと喜んでいましたが。そのぶん受付が大変だった=開園時間遅れとなった。自由席にしていたが、人数を鑑みて指定席制にしたんですが。自分で望みの席を指定できたという先に並んでいた人優位の指定席制とあいなりました。受付横に張り出された三題の落語にチケットに張ってある丸シールを1つ選んで貼って、多くの票を集めたお題目=今回は「包丁間男」を初めの話にしたんです。
個人的には落語よりトークのほうが面白かったです。
それにつけても、普段感じる小劇場の雰囲気とは客層が異なっていたなぁとも感じたです。
アジアシリーズ vol.1 韓国特集 多元(ダウォン)芸術『From the Sea』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
品川区某所(京急沿線)(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/07 (金)公演終了
満足度★★★★★
ここ数年で最も刺激的な観劇体験(11.10追記)
ここ数年で最も実り豊かな観劇体験。
演劇の新たな可能性というものをとても感じられた。
いち観客としてもかなり面白かったが、
それ以上に作り手として非常に刺激を受けた。
ネタバレBOX
役者と観客が一対一で巡るツアー演劇。
Port B やリミニ・プロトコル、長島確らの試みに通じ、
ポストドラマ演劇の中の「劇場から社会へ、虚構から現実へ」という流れの中から生まれてきた作品のひとつだろう。
そういう意味では、殊更度胆を抜かされるコンセプトではない。
だが、同じようにツアーパフォーマンスを行い、土地の記憶の問題などをテーマにするPort B とソ・ヒョンソク演出『From The Sea』では、微妙な違いがある。
<私は、Port B の作品を初めて体験した時(『東京/オリンピック』(2007))も、強烈な印象を持ったので、どちらが良い悪いということではない>
その違いが非常に刺激的だった。
Port B は徹底して世界に直接的には介入しない。まるで「人は世界に介入などできないのだ」と問いかけられているかのように。観客と世界との間には、常に一枚のガラスのような仕切りが存在し、観客は世界を対象化しながら、その世界と自分との距離について考える。
それに対して、『From The Sea』では、役者が観客の手をとる。また、そこで会話も生じる。そのことによって、私と世界との間に直接的な関わりができる。ここから生まれる可能性に圧倒されたのだ。
と言っても、過剰に介入することはなく、むしろ観客はその直接性をひとつの契機としつつ、再度自身の中で内省することで作品を完成させる。そういう意味では、最終的には似た作風とも言えるのだが。このちょっとした違いが、劇体験を決定的に違うものにしている。
私は、この作品内部で語られていたテキストも、詩的イメージを喚起されて素晴らしいと思ったし、思想的広がりをもった素晴らしい内容だと思った。忘却について。喪失について。
だが、そのような素晴らしいテキストも、直接体験から受けるものに比べれば、それほどの影響力を持っていない。直接体験は、言語的意味など軽々と超える印象を与える。(逆を言えば、だからこそ、直接体験に安易に引っ張られないように、Port Bは直接性を避けているのだろう。それはそれで筋が通っている。どちらが良いという話ではない。)
共にツアーを回る相手との肌の接触。私の相手は女性だったため、尚更、ある種の疑似恋愛的な体験ともなったが、これは相手が男性であってもまた別の広がりをもった人間同士の交流の意味あいが付加されただろう。
また、私個人に向かって役者から問いかけられる言葉に対して、自分がとっさに答えた言葉の意味。その意味を、何度もツアー中に反芻していた。演出家が用意したテキストにこれらの体験が肉付けされるのではなく、観劇体験そのものに演出家のテキストが彩りを与える。演出家の言葉よりも、私自身の体験の方が主体なのだ。
例えば、 役者「子供の頃におもちゃなどを失った記憶はありますか?」
私 「・・・」
役者「あまり遊具では遊ばなかった感じですか?
自然の中で遊ぶみたいな?」
私 「そうなんですよね、、、
自然が遊び道具みたいな。
あっ、でも、失うって意味では、父親を失いました。」
役者「・・・」
別の場面、役者「忘れたいことはありますか?」
私 「誰かを自分の言動で傷つけてしまった記憶ですね」
役者「・・・」
別の場面、役者「人を失って、喪失感をあじわったことはありますか?」
私 「恩師が亡くなったことです。」
役者「もう少し教えてくれませんが?」
私 「自殺だったんです。同じ仕事をしている人でした。」
役者「・・・」
私 「恋人のこととか話した方がよかったですかね(笑)」
役者「いえいえ、そんなこと、、、、」
ここで私が答えたことの意味を、ずっとツアーを回りながら考えていた。
また、言葉にしようとして、言葉にしなかったことも含めて。
大切な人について聞かれた時、恋人のいない私は、結局、家族の顔や数名の友人の顔を思い浮かべた。私にとって大切な人なんて、ほんとそんなものなんだな、、、、。熱烈に愛してやまない相手はいない。それもひとつの喪失感かもしれない。でも、たとえ恋人がいても、同じなんじゃないかなとも思う、、、。
作者の問いかけは、冒頭に「災害とその記憶の忘却」ということが語られていたこともあり、3.11や歴史的な問題の忘却と、個人の記憶の忘却の問題などを重ねているのだと思う。
だが、そのような大きなものよりも、やはり私個人の微細な記憶にすべての神経は向かう。すると、月並みだが、大切な他者という問題が起ちあがる。
と、同時に、目隠しをされ、足を踏み出すのにさえ躊躇していた私の歩行を助けてくれた隣にいる人(役者)の存在に気付く。最初はおっかなびっくり歩いていたが、最後の方には、何の恐怖心もなく普通の速度で歩けるようになっていた。それは隣にいる相手への信頼からくるもの。手は固く握られている。相手の体温を感じる。私の場合、相手が女性だったため、ある恋愛感情にも似たようなものも生じたが、おそらく男性であっても、同じように感じたのだと思う。つまり、性の問題ではなく、ある人と人との触れ合いのことが問題なのだ。
そう考えると、翻って、震災のこと、歴史のこと、土地の記憶(公演の行われた立会川は、一説によると「鈴ヶ森刑場へ送られる罪人を、その親族や関係者が最後に見送る(立ち会う)場所であることから「立会川」となった」(ウィキペディアより)という。また、この地域は海を埋めてできた土地。土地が海を失ってしまったのか、海を失って土地になったのか。)などの作者の問いかけとこの私個人の小さな旅とが繋がっているということに気付く。
結局は、私自身の旅の途中でこの作品の作者と出会い、共に歩き、また自分の人生を続けていくということなのだろう。
そんなことを意識化させられるなんて、凄い作品だと思う。
<追記1>
ラストシーンで目の覆いを外されて見えてきた海、そこに走るモノレール。ここまでは作者が仕込んだことだと思うが、そこに偶然、魚が跳ねた。しかも何度も、直線を描きながら。そんな偶然も、ある奇跡的な瞬間に立ち会っているかのような想いにさせられた。
それはラストシーンに限らず、街で見かける景色や、そこを行き交う人々。ガラスに映った街の景色など。あらゆる現実の要素が、ゴーグルによってフレーミングされ、時に闇に覆われ、時に光を得るという演出によって、新鮮に起ち現れる。今まで当たり前に思っていた日常の時間が、実は極めて得難い瞬間の連続であると知る。そういえば、「10分を何年にも感じる方法は、細部の瞬間への感覚を研ぎ澄ますこと」というような主旨のテキストも語られていた。あらためて、日々の日常の細部について考えさせられた。
<追記2(11.10)>
「人を失って、喪失感をあじわったことはありますか?」という俳優の質問に、私は「恩師」と答えたと最初の感想で書いたが、実はそれを答えるまでにはかなりの時間を要した。
正直に言えば、絞り出して答えたというに尽きる。
恩師の死は同業者(作家・表現者)としての喪失感であって、彼個人の死を悼んでの喪失感ではない。
私は家族を失った時でも、友人を失った時でも、恋人と別れた時でも、自分の実存が損なわれる程の喪失感を味わったことはない。
私は葬式などが嫌いなのだが、葬式に行くと「心から悲しい訳でもないのに、皆が悲しいフリをして湿っぽさを演じている」と思ってしまうのだ。
どうせ家に帰れば、すぐにテレビを付けて、バラエティ番組を見て爆笑するのだろうと。そういう人を軽蔑している訳ではなく、私自身がそういう人間だからそう思うのだ。他人の痛みなど真には我がこととして考えることはできない。
と言っても、さすがに、私も祖父の死に際しては涙を流したが、それは喪失感ということではなかった。
本当の喪失感には、むしろ感情や涙は伴わないのではないか。
なんとなく空虚であるとい感じなのでは。
そういう意味なら、自覚もなく様々な喪失感を日々味わっているような気がする。
だが、それに明確な「言葉」「意味」が与えられた瞬間に、
それは喪失感ではなく、ある種の「感傷」にすり替わってしまう。
喪失感は他者のものだが、感傷は自己のものだ。
他者を失ったということさえも、自己の所有物にはしたくない。
それが喪失についてこの公演を通して、改めて考えたこと。
爆弾魔メグる
あたらしい数字
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/11/07 (金) ~ 2014/11/10 (月)公演終了
【公開通し稽古】無題1294(14-343)
19:30の回(晴)、19:15受付、開場。今夜は「公開通し稽古(無料&台本付)」でした。
20人強のお客さん、「※衣装・小道具・音響・照明を着用、使用しない状態での上演」ということで舞台には椅子やテーブルに見立てた台があるくらい。
その素っ気なさは、ほぼ同じレイアウトで行われた「ツヤマジケン」に似ています。その時観た西山さん、駒沢ではデコトラに乗って暴れていた田中さん。
19:30佐々木さんの挨拶、19:32開演~20:58終演。
稽古なので評価は控えます。「対自核(名訳)」というアルバムタイトルがあり、そんな印象を受けました。
いくつかのエピソードが組まれていますが、全体の構成がややわかりにくかったように感じました(衣装や照明でわかりやすくなるのかも)。
登場人物の心情に共感できないところがあるのは個人的なこととして、ピエロの視線の先にある(いる)のは何(誰)だったのか。どうやって風船は膨らみ、最後はどうなるのか。
霊感少女ヒドミ
ハイバイ
ナビロフト(愛知県)
2014/11/02 (日) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
悩ましいバランスのハイブリッド
率直に「こういう演劇もありなのか・・・」というのが第一の感想です。心霊モノとプロジェクトマッピングのどちらがありきで始まったのかは興味深いですが、いずれにしてもプロジェクトマッピングが馴染む題材なので、それは全く違和感無く楽しむことができました。
ただ、核心の芝居で別撮りのムービーを多用するのに少し首を捻ります。回想の雰囲気を出したり、背景やテキスト併用等のメリットがあるのは理解しますが、やっぱり演劇の醍醐味は、お話を「生の役者さんの臨場感たっぷりの演技」で味わうことだと思うので、その一番美味しいところをスポイルしている感は否めません。やや中途半端なものになってしまったのではないでしょうか・・・。
良く言えば、映画と演劇のハイブリッドとみるべきなのかもしれませんが、比重は再考すべきと思いました。
ネタバレBOX
ムービーで印象が薄まるところにオチが出てきたため、私は理解しきれずに、実は核心の筋を誤解してしてしまいました。単に私か粗忽者と言ってしまえばそれまでですが、印象付けという意味では失策ではないでしょうか・・・