ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    平易で深い
    もっと難解なものを覚悟して観にいったのですが
    英語にしても、語られることにしても
    とてもわかりやすかったです。

    その上で、五感とか記憶とか判断とかに縛られない、
    想い感じることの重なりや深遠が
    人の根源にあるもとして、ある種の感慨と共に残りました。

    ネタバレBOX

    日本語のプロンプトがあるので、英語がわからなくても迷うことがなく、
    さらには、少し耳が慣れてくると、
    ほとんど頼らなくても
    会話が理解ができるレベルの英語で構成されているので、
    その分、舞台に描かれるものを
    まどろっこしさを感じることなく受け取ることができました。

    いくつかの異なる概念や感覚の重なり、
    記憶に風景が重なり、たとえば音楽を色で認識することだって
    舞台の語り口だとすっと理解できる。
    その、無意識の領域で行われていることから訪れる
    さりげなさと深遠さの人の思考や表現の可能性と限界が。
    すっと垣間見えたような気がした。

    シンプルな美術や音が醸す奥行きもあり
    楽しんだというのとは少し違うのだけれど、
    あとに自らの心に浮かぶことや、様々な表現に接することについての
    これまでとは異なる視点や視界がさりげなく置かれたような気がします。

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    2014/11/05 11:27

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