
紅蓮、ふたたび
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★
良くも悪くも・・・
あくまでも私的な印象だが、TV的な作りだなというのが第一印象。
前半30分ぐらいで伏線に関してはほぼ予想できてしまうが、飽きずに楽しめた。
また、前作を拝見していなかったので、観劇前はその点の心配があったのだが、まったく問題なかった。
どの役も埋没することなく、きちんと印象に残ったのは演者の役柄への造詣に寄るものが多いように感じ、これは嬉しいところ。
殺陣やアクロバットは「みせる」ということに意識をおいた感が強い。確かに格好いいのだけど、全体に占める割合も多いため、私のように殺陣好きな人や演者に思い入れのない人にはちょっとお腹いっぱいと感ずるかもしれない。

キズツクキカイ
たすいち
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
目崎剛おそるべし(笑)
かなりベタでマンガをそのまま立体化して舞台に乗せたような冒頭部分でツカミはオッケー、以降、使役する妖怪たちと同居する陰陽師一家を描いたホームコメディ風味で進みながらも中盤で妖怪というものに関する民俗学的な考察(?)が披露されてからは一転。
民俗学的・歴史的に妖怪は減って行くという説を覆し、新たなファクターから現代にも妖怪が生まれる可能性を(劇中で)実証してみせるとは、目崎剛おそるべし(笑)。
そのあたりからタイトルの意味もワカってきて、身につまされる部分も少なからず。
そんなシリアス寄りの後半にも程よく笑える部分を配してカタくならないのも巧いんだなぁ。
あと、古材を使った会場内装を活かした舞台美術や照明 (コックリさんの時とか)もステキで大いに満足♪

鎖と肖像とウサギの夜
FEVER DRAGON NEO
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/10/01 (水) ~ 2014/10/05 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったです。
複雑なストーリーだったけど、わかりやすくて物語の世界に没頭できました。個人的に、塩崎こうせいさんが、見たことのないような役柄で、その演技に魅入りました・・・・!

紅蓮、ふたたび
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★
久保田ワールドにハマりました☆
久保田さん作品を観たのは、THRee’Sに続いて2作品目です。
今回、殺陣だけのイベント的公演にしても、成り立つ作品だし、
殺陣シーン取っ払って、芝居部分だけにした作品にしても、
小劇場芝居で成り立つ作品じゃん!と思ったり☆
全てのジャンルが、しっかりした形となってた。
それを、「良い(色々あって面白い)」か「悪い(詰め込みすぎ)」かは、
その人の好み次第かなぁ☆

1459
劇塾!S.W.S
魅殺陣屋スタジオ(大阪府)
2014/10/03 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了
満足度★★★
☆★後半になって愉しめたコメディ★☆
8人の男女が織り成すオムニバスコメディ。
第1話「喫茶サイレンス」
第2話「待つ女」
第3話「だぁれだ」
第4話「動くな」
第5話「1459」
はっきり言って最初の2話はコメディとしてのクオリティは低く
失笑は起これど笑いに関しては厳しかった…
見ている方が気恥ずかしくなる程、
舞台上とお客さんには距離があったのではないでしょうか⁈
ストーリーや展開など全体的に雑な様に感じました
細かいところでは喫茶店の出入りするドアの鐘の音など違和感を感じました…
3話目は分かりやすくベタな話ですが
お客さんも雰囲気に慣れたのか笑いも起こり出した♪
4話のファンタジー的で不思議な雰囲気を盛り込んだ
妄想彼女の話は私的には一番面白かった♪
お客さんにもウケていたと思います♪
そして全ての話が繋がってくる5話
前半は何だかなぁ~と思っていたら
後半になって少しずつ愉しめたお芝居♪

御ゑん祭
バンダ・ラ・コンチャン
青山円形劇場(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
観て良かった
各団体の特徴が出ていました。ただ、それぞれ20分では個性を出し切るのは難しく、ナカゴーとMrs.fictionsが一点集中でインパクトがありました。

衝突と分裂、あるいは融合
時間堂
十色庵(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
お見事!
toiroan十色庵にて観劇。十色庵,わかりにくい場所にあるけど,ちんまりしていて役者さんが近い,とても良い空間。土足厳禁のため靴を脱いで入場,舞台?には特別なセットはなく,役者さんたちは楽屋がないのか?舞台上に集合,開演まで各自適当に過ごしている。手前側最前列に着席。奥の背もたれのある椅子の方が良かったか?たまに役者さんと眼が合い,素の状態であるため,ちょっと照れる^^; 芝居の内容については,これはもうお見事としか言いようがない。深いぞこれは。見応えあるし,後にも引く,振り返るたびに考えてしまう。好みの芝居。自分的には絶対おススメの一作。

桜×心中 -再炎-
BLACK★TIGHTS
世界館(大阪府)
2014/10/02 (木) ~ 2014/10/10 (金)公演終了
満足度★★★★★
パワーアップ
初演を観て、衝撃を受けたので今回も期待大で観劇。
キャストさんが1部変わっていたり
脚本や演出も違っているところが有ったり
色々楽しめた。
でも何より野村侑志さんが良い!
かっこよすぎる!!
外道丸は彼以外にはいない!!!

御ゑん祭
バンダ・ラ・コンチャン
青山円形劇場(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★
近藤さん、八面六臂の大活躍
チケットプレゼントにて観劇。
蓋を開けてみれば、こんどーさんのこんどーさんによる、こんどーさんの為のdead or alive公演。多種多様な劇団に弄ばれているのかいないのか、ミヤタケイコさんのpopな背景の中、くだらなさと面白さと切なさとノリの良い音楽に彩られ、近藤さんの魅力が目一杯詰め込まれた楽しい舞台でした。
初見の劇団を一挙に見る事が出来、そちらもお得感がありました。
開演前のみ舞台セットの撮影許可サービスあり。
本編約2時間。 約5分休憩後、AT約20分。(観劇日ゲスト、鈴木浩介氏)

死ぬまでに一度でいいから、ロマンス・オン・ザ・ビーチ
20歳の国
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2014/10/04 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★
初、20歳の国でした。
描きたかったシーンははっきりしていて最後はとても印象的でキレイなシーンだった。空間を広く使った舞台だったが、もう少しその広さを有効活用してもいいのではと感じた。物語は良くも悪くもシンプル。
もっと劇的な演出がほしく、途中展開していかない時間が少し辛かった。でも次の公演も観たいと思う。

痕-KON-
ピタパタ
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2014/10/10 (金) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

アンドロイド版『変身』
青年団
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★
原作を知っていても多分楽しめます。/約90分
原作では虫に変態するグレゴワールが本作ではロボットに変身。
違いはそれだけで、ストーリーはほぼ原作通りなのかと思いきや、グレゴワールが変身する対象が“虫ではなくロボット”であることに重きを置いた話になっていて、原作を知っていても楽しめた。
家族の一人が人間からある日突然ロボットになるという出来事がもしも現実に起こったら、ロボットになった当人(という言い方でいいのかしらん?)は何を思い、どう振る舞うか? そして家族はロボットと化した身内を前にどう反応し、何を考え、どう行動するか? そして両者の間にどんな事態が持ち上がるか?
これをオリザさんが頭の中でシミュレートし、一番ありえそうな顛末をシナリオ化した感じ。
虫は下等だし喋れないが、ロボットは高度な思考ができるうえ人並みに口が利ける。
この違いが原作との大きな隔たりを生み、寒々しい原作にはないユーモアさえ醸し出し、それなりには面白い。
ただ、フランス人俳優による字幕付き上演は隔靴掻痒の感が否めず、また、グレゴワールを演じるロボットがあんまりアクティブではないため、動きが魅力の一つを成す演劇としての醍醐味に乏しく、評価は星の数で示した通りとさせてもらった。
それでも、世界戦争を懸念させる不穏な国際情勢など今日的な問題まで絡めてあって、脚本だけで評価するなら4つ星クラス。

死ぬまでに一度でいいから、ロマンス・オン・ザ・ビーチ
20歳の国
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2014/10/04 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★
兄のキャラ付けに難あり/約135分
20歳の国は3作目。
これまでに観た中ではいちばん残念な出来だった。
まず、“夏の歌謡曲”をバックにしてのダンスアトラクション。
これに劇の一部を受け持たせて話を先へ進めていく手腕には感服したが、能天気な曲に合わせて陽気に踊るパターンばかりで、途中から食傷。
これに、何度も蒸し返される大同小異の“人生談議”が相俟って、全体に単調かつ冗長な印象が否めなかった。
フォーカス対象が誰なのか曖昧なのも問題。色んな人物を写そうとして、結果どれもピンボケになってしまっている感じ。
タイトルから、私は主に“童貞の兄”へ着目しつつ鑑賞したが、兄については、キャラクター付けにも難を感じた。

六悪党
トライヲンズ
下高井戸 HTS(東京都)
2014/10/01 (水) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
高密度な舞台
初期ガジラ舞台を千葉さん演出監修、との事で出演者の経歴とか二の次で観に行く。
役柄の年代が近い所為か、どの配役も見事にマッチしていたし、幕末Rockな世界観で客入れ選曲も上手くハマっていた。
息抜き場面の着付け動作はたどたどしかったが、緊迫感ある間合いと殺陣には瞬きする間もなく集中して見る事出来、迫力あって面白かった。気になる役者さんが増えた。
約110分。終演後、当日出席者告知のアフタートークあり。
入場時に下足し、素足観劇となる。
中に入ると客席40席弱、混雑時は座布団席スタンバイ(=ツバ被り、汗被り席)出来れば、場内の状況を前もって知りたかったが指定HPやブログ上では詳細不明。
次回公演を行う場合、この辺りを改善していただければ、と思う。

距離感を見誤る'14
(石榴の花が咲いてる。)
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/06 (月) ~ 2014/10/07 (火)公演終了
満足度★★★
荒削り?
距離感をキーワードとして観たら、何となく伝わるものはありましたが、先入観なしで観るとなかなか解りづらいのかな!?とも思いました。台詞の中に、ヒントというか象徴的なモノが入っていたら、また、印象も変わり、よかったのではないかな!?と感じました。

こいぶみ
システマ・アンジェリカ
早稲田大学学生会館(東京都)
2014/10/10 (金) ~ 2014/10/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1277(14-316)
19:00の回(曇)。18:35会場着、受付、中へ。白い舞台、左右に薄布、円形の段が3段、おはじきが点在。特に理由はなかったのですが、ふらっと観に来ました。19:00前説(75分)、19:06開演~20:21終演。
4人の女性による幻想的なお話。冒頭、少年と少女の出会い、そのときの少年役寺門さんの表情が秀逸。特に「時代」が明示されているわけではありませんが、女中さんがいて、男女の関係はとても淡い。
夫に捨てられた母と息子との関係や少女との「恋文」のやり取りが、セリフのやや長い間合いを挟んで静かに展開。
少年は白いシャツにサスペンダーの短パン...トーマの心臓..の少年のよう。
その母役の田久保さんは、狂気の様を、目の動きを含め緊張感を維持。
当パンをみると田久保さん..劇団百日紅御一行様(2014/12@空洞)に出演されるとのこと。この公演予定に入れていますのでまたその時に。

御ゑん祭
バンダ・ラ・コンチャン
青山円形劇場(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★
構成のよさが際立つユニークな企画公演
近藤さんの独り舞台の感もありましたが、各々20分の短い持ち時間にエッセンスが凝縮されたあれだけカラーの異なる劇団の作品群をその持ち味を損なうことなく全体として一つの作品にまとめ上げてきたその構成力の手腕が際立っていた、演劇ならではの醍醐味満載のユニークでおもしろい企画公演になっていたと思います。

図案
イデビアン・クルー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2014/10/10 (金) ~ 2014/10/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ダンス
あまり具体的な意味を持たせないダンスの部分が気に入った反面、意味的なところは好きではなかった。珍しく大道具を組まないすっきりした舞台と思ったら、会場を活かしていた。端の席は見切れが大きいので極力避けたほうがよい。

10月歌舞伎公演「通し狂言 双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2014/10/04 (土) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
通し狂言
上演時間4時間35分、休憩3回。幸四郎がなんと50年ぶりの濡髪役、さすがの貫録だった。染五郎の3役演じ分けがじわじわと面白くなってきた。

ジャンヌ・ダルク~フランスの大地に聴け~
劇団熱血天使
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
結構オーソドックスな作りに思えた作品でした
入場前に並んでいて入り口塞ぐからと横に並ばせられ、後から来たおじさんが先に受付を通過・・・・・。 何の為にいるんだ受け付け前の係さん? パンフとアンケートがあるとの話があって持ってる人も見かけたが、何処で渡していたのか?手元には届かなかったなぁ・・・・。もらいに行く行動力も沸かなかった・・・。 という開演前の出来事が、観劇始まるんだ~といったウキウキ感を台無しにされてしまい残念なテンションで観劇開始です。 きちんとゼロアワーでのスタートでしたが、前説(ランスで行われる王の戴冠式を見に行くというジャンヌの親友=カトリーヌの設定)の開始でありました。導入は上手で飴玉も貰えたがテンションは上がらず観劇続行。 劇場施設は出来が大変素晴しくセットも頑張ってはいたが、他の方も書いていた通り、主役級はマイク付けてたけど・・・って感じました。 細かい説明は無く=狂言回し役もいないので場所や時間的な説明無く、知ってますよね的な感じの展開は少し不親切かなぁとか思った。アンサンブルとかオリジナル楽曲は頑張っていたが、いろいろとチグハグな印象を受けた作品でした。 2時間半の長丁場ながら眠気は起きなかったが、歴史に興味ある好奇心と観劇前に予習で見たジャンヌ関係の番組のせいだろうと自己分析。