六悪党 公演情報 トライヲンズ「六悪党」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    高密度な舞台
    初期ガジラ舞台を千葉さん演出監修、との事で出演者の経歴とか二の次で観に行く。
    役柄の年代が近い所為か、どの配役も見事にマッチしていたし、幕末Rockな世界観で客入れ選曲も上手くハマっていた。
    息抜き場面の着付け動作はたどたどしかったが、緊迫感ある間合いと殺陣には瞬きする間もなく集中して見る事出来、迫力あって面白かった。気になる役者さんが増えた。
    約110分。終演後、当日出席者告知のアフタートークあり。

    入場時に下足し、素足観劇となる。
    中に入ると客席40席弱、混雑時は座布団席スタンバイ(=ツバ被り、汗被り席)出来れば、場内の状況を前もって知りたかったが指定HPやブログ上では詳細不明。
    次回公演を行う場合、この辺りを改善していただければ、と思う。

    ネタバレBOX

    この作品と関係あるガジラの「かげろふ人」は見たが「六悪党」は初見。
    尊王攘夷、勤王志士、倒幕、水戸藩、天狗党、憂国、郷士、足軽、忠義、等々、時代の変革期の出来事とはいえ、全ては武士としての信念や誇りが役者の顔に生き様となって現れていたかのよう。刀を交わせば生きるか死ぬか、の正に真剣勝負。
    協力と友情を育くむような会話があったかと思えば、一瞬で敵対する関係となるが、待ち伏せのあった先に起こった惨状、それを焚き付けたのは誰なのか、誰が間者で誰を信じていいのか、疑心暗鬼の時間が交差しての進行だったが、場面転換ごとの役の切り替えが上手で理解しやすい。話そのものも面白かった。

    対面客席が舞台を挟むようにスクエアなスペース、突き当たりには酒樽が置いてあり、壁面には天狗面と蝋燭台。たったこれだけの世界で、腕を伸ばせば役者に手が届いてしまいそうな、そんな距離。目の前で繰り広げられた世界はダイナミックで壮絶感ある世界だった。

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    2014/10/11 01:41

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