六悪党 公演情報 六悪党」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    まっすぐな
    何が「正」で何が「悪」なのか。
    皆がまっすぐに信じたことに
    突き進むことだけに全てをかけた時代。

    そんなことを考えた芝居だった。
    各キャスティングの妙も、今回は面白い。
    感想はTwitterですでにのべていたが
    改めて。

    ネタバレBOX

    武士の考え方の中
    観ていてふと、三上君の木村が面白いポジションだったなと思い返す。
    全体的に引き込まれる緊迫した流れの中に
    ふと、息をつかせてくれる木村。
    「今」を生きている武士の中で
    もっと、「未来」を客観的にみていた木村だった。
    山崎さんは、「天閉じ」以来だったかと。凄みというか、「結城」役での熱さは、ただぶつけるのではない、やはり、凄みや深みのようなものを感じた。対する飄々とした「葵」役の小谷さんとの対比が面白い。
    「須貝」役の高橋さんは、全面に「嫌なヒト」
    で物凄く嫌な人になっていた。でも、小柄ながらあの人を威圧する感じ、凄いなと。
    「荒木」役のポカさん。個人的に拝見していたツイートでのイメージから想像を超えるギャップに一番びっくりした。
    「松田」役の土田さん。荒々しい獣のような役柄。しかしながら、忠義を忘れないまっすぐさ、観ていて惹かれる芝居をされる方だった。
    「檜垣」役の杉浦君。杉浦君のいい要素を山崎さんがすくい上げてのこのキャスティング。杉浦君を知ってる人だからこそと、勝手に納得。
    総じて、感じたのは「キャスティングの妙」、俳優の演出の強み、熱いホン、などが集結しての「六悪人」だったのかと。旗揚げで、良きモノ観させて頂いた。
  • 満足度★★★★★

    圧巻
    しびれるなぁ。
    重厚な世界観、目と鼻の先で繰り広げられる迫力の殺陣や人間ドラマ
    に圧倒された2時間でした。
    ひりつくような緊迫感。静から動への一瞬が特に素晴らしかった。
    ラストの「間」は思わず呼吸を忘れそうになるほどでした。

    役者さんも皆素晴らしかった。
    特に、結城役 山崎さんの殺気溢れる目力、
    松田役 土田さんの野性味溢れる演技が印象に残った。


    気になった点
    ・過去のエピソードへの転換がちょっと分かりづらくて、戸惑うことが何度かありました。
    ・対面にも客席があるので、ふと目線がずれた時に観客が目に入ってしまって現実に戻される気がしてしまう。

    ネタバレBOX






    [memo]
    山田宗有を闇討ちにしようとするが、事前に計画が漏れていた。
    命からがら逃げ延びるも檜垣は瀕死の状態。
    6人の中に犬(間者)が居るのではないかと疑心暗鬼に陥る。
    松田は檜垣に殺害される。
    葵、須貝と結城が対峙。3人とも倒れる。
    犬は檜垣だった。もう一人の犬とは?
  • 満足度★★★★

    よかった
    迫力のある熱い男ドラマだった。まさに熱演。とびちる汗。幸福なひとときであった。

  • 満足度★★★★★

    高密度な舞台
    初期ガジラ舞台を千葉さん演出監修、との事で出演者の経歴とか二の次で観に行く。
    役柄の年代が近い所為か、どの配役も見事にマッチしていたし、幕末Rockな世界観で客入れ選曲も上手くハマっていた。
    息抜き場面の着付け動作はたどたどしかったが、緊迫感ある間合いと殺陣には瞬きする間もなく集中して見る事出来、迫力あって面白かった。気になる役者さんが増えた。
    約110分。終演後、当日出席者告知のアフタートークあり。

    入場時に下足し、素足観劇となる。
    中に入ると客席40席弱、混雑時は座布団席スタンバイ(=ツバ被り、汗被り席)出来れば、場内の状況を前もって知りたかったが指定HPやブログ上では詳細不明。
    次回公演を行う場合、この辺りを改善していただければ、と思う。

    ネタバレBOX

    この作品と関係あるガジラの「かげろふ人」は見たが「六悪党」は初見。
    尊王攘夷、勤王志士、倒幕、水戸藩、天狗党、憂国、郷士、足軽、忠義、等々、時代の変革期の出来事とはいえ、全ては武士としての信念や誇りが役者の顔に生き様となって現れていたかのよう。刀を交わせば生きるか死ぬか、の正に真剣勝負。
    協力と友情を育くむような会話があったかと思えば、一瞬で敵対する関係となるが、待ち伏せのあった先に起こった惨状、それを焚き付けたのは誰なのか、誰が間者で誰を信じていいのか、疑心暗鬼の時間が交差しての進行だったが、場面転換ごとの役の切り替えが上手で理解しやすい。話そのものも面白かった。

    対面客席が舞台を挟むようにスクエアなスペース、突き当たりには酒樽が置いてあり、壁面には天狗面と蝋燭台。たったこれだけの世界で、腕を伸ばせば役者に手が届いてしまいそうな、そんな距離。目の前で繰り広げられた世界はダイナミックで壮絶感ある世界だった。
  • 満足度★★★★

    男くさい
    実に男臭いお芝居で男臭い会場だった。

    それはさておき

    山崎さん含め、虚構のメンバーの時代劇(と言っても幕末だったけど)を見たのは初めてだったけど、とても良かった。皆さん基礎がしっかりしてるから、安心して観られた。

    センターのステージもとても効果的で、本当に不思議な空間だった

    ネタバレBOX

    若干女子には刺激が強過ぎる場面もございます。
  • 満足度★★★★★

    映画を観ているかのような・・・
    段差の無いランウェイを挟んで、対面に観客がいるという感じの舞台。

    この手の舞台設定での芝居は初めての体験で、
    手を伸ばせば、役者に触れられるぐらいの距離で観た芝居は、
    ドキドキするぐらいの迫力で、まるで映画を観ているかのようだった!

    まず、ストーリーが面白い!
    また、それを演じる役者たちの演技は殺陣も含め、正に“真剣勝負”といった感で、
    とても素晴らしく、どっぷり芝居に浸れた!

    特に、“結城敬介”役の“山崎雄介”さんの目力はハンパない!

    会場で頂いたパンフに、「この劇場を出た後に素敵なお酒を・・・」
    との通り、美味しい酒をいただきました。

  • 満足度★★★★★

    幕末スペクタクル!
    キャパ40席くらいの対面客席で、大河ドラマのような幕末活劇が観られました!漲る緊張感と圧倒的な迫力で、このお芝居をこの箱で・この金額で観られることはかなりお得で幸せ。中でも、虚構の劇団を退団以来に拝見した山崎雄介くんが壮絶。芸術的なまでに均整のとれた肉体から繰り出す殺陣のキレや和装での立ち居振舞いの美しさが凄まじく、目力の強さが益々冴え渡ってまるで映画を見ているかのような光景で魅せ続けてくれました。彼の演技を観るだけでも、下高井戸まで足を運んだ甲斐がありました。確実に、こんなに狭い場所で観られる役者さんの実力ではありません。とても素敵でした、観て良かったです(^o^)

    ネタバレBOX

    土田祐太さんという方も突出した存在感で引き付けてくれました。決して明晰ではないけれど忠誠心が高くて志が真っ直ぐな足軽というキャラクターを見事に体現。声が野太く確りとしていて、やはり小さな箱には留まらない、華のある役者さんでした。三上陽永くんも、ホームの虚構より伸び伸びとしていて楽しそうに見えました。杉浦くんはピュアでよかったけれど、半分くらい瀕死だったので、元気な姿をもっと観たかった(というのは単なる我がままですね(^-^;))

    一つ気になったのは、ふんどしだけのシーン・・・それまでのとてつもない緊張感が途切れてしまったので、正直、「笑い」の要素としてのシーンはいらなかったかなぁと思いました。笑いは入れなくても、同じように脱いでいく方が、観客としてはドキドキしてしまったかも。そして、笑っていいかどうか迷ってしまったかも。そのくらいのニュアンスの方が、全体的なバランスが良かったんじゃないかなぁと思いました。それにしても、役作りで減量したという山崎くん。素晴らしいビジュアルでした。もちろん裸も(*>_<*)

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