満足度★★
兄のキャラ付けに難あり/約135分
20歳の国は3作目。
これまでに観た中ではいちばん残念な出来だった。
まず、“夏の歌謡曲”をバックにしてのダンスアトラクション。
これに劇の一部を受け持たせて話を先へ進めていく手腕には感服したが、能天気な曲に合わせて陽気に踊るパターンばかりで、途中から食傷。
これに、何度も蒸し返される大同小異の“人生談議”が相俟って、全体に単調かつ冗長な印象が否めなかった。
フォーカス対象が誰なのか曖昧なのも問題。色んな人物を写そうとして、結果どれもピンボケになってしまっている感じ。
タイトルから、私は主に“童貞の兄”へ着目しつつ鑑賞したが、兄については、キャラクター付けにも難を感じた。