最新の観てきた!クチコミ一覧

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家族

家族

オーストラ・マコンドー

吉祥寺シアター(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

時代感覚にズレが...
小津安二郎監督の映画「東京物語」の雰囲気は出ていた。特に台詞は鷹揚があまりなく、ゆっくりと話す。映画では広島県尾道市から両親が子供たちを訪ねて来るというもの。両親キャストはその口調(方言)を真似ていたようだが、第二の故郷が尾道市である自分には違和感があった。また台詞の「間」がやはり気になるほど...間延びしていた。
全体的に映画を意識したため、昭和時代が色濃くなり、平成版「東京物語」としての斬新さ、面白さを欠いたようだ。

ネタバレBOX

映画では高度成長期に向けた時代背景から、子供たちの生活(仕事の活況)に追われ、両親の面倒が見られない事情があった。今回の公演では、その子供たちの生活環境があまり描かれず、単に亡き息子の嫁に預けたという印象である。そこには子供のエゴしか見えてこない。
説明にある「今日の核家族化と高齢化社会の問題を先取り」という謳い文句は虚しいだけである。

脚本は「東京物語」をオマージュしており、新鮮さは少ない。演出についても、昭和時代なのか平成(現代)なのか曖昧な感じである。確かにスカイツリーという台詞があるが、その佇まい、衣装、台詞の”間”が昭和を引きずるようだ。

その時代感覚のズレが気になり、公演に集中できなかったのが残念である。
次回公演に期待しております。
屋根の上の魔女

屋根の上の魔女

劇団 浪漫狂

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★

わかりやすい、そして優しい芝居
「超オバカ」×「美」×「ドタバタ」×「ファンタジー」が融合!子どもから大人まで楽しめる“ブッ飛びエンターテイメント!!...という謳い文句であったが、その印象は感じられなかった。
しかし、公演はわかりやすく、優しさがにじみ出るような物語。

田舎育ちのせいか芝居を観る機会が少なかった。今でも巡業公演を楽しみにするような地域である。今回、このような舞台セットに、多くのキャストが出演する公演を観劇出来て嬉しかった。
多くの公演を観ている方は、その志向が高い。そういうレベルになるよう、脚本・演出にもっと工夫等を凝らし、公演内容を充実・満足させていただくよう期待しております。

ネタバレBOX

シェアルームで起きる色々な出来事を、部屋の住人、記憶喪失の男、近所の人、ピザ宅配人、空き巣そして主人公の少女が登場する。この少女...実は未亡人母親が彼氏とハワイ旅行に行くため、この部屋に預けられた。何故か心を閉ざした少女...唯一、心を通わせる記憶喪失の男との交流が微笑ましい。

少女の父親は誰かに殺害された。しかし、少女には父親の姿が見え悲しさを紛らわせていた。その父親が49日目以降は姿を現せないという。少女の悲しい別れの時であるが、それを受け止め前向きに生きる...このシーンが一番の見せ所であろう。

芝居は確かにドタバタはあったが、それは笑いの受け狙いというわざとらしさが見えていた。結末も、心を通わせた記憶喪失の男が父親を殺した犯人である。芝居の流れからそれとなく分かり、予定調和の印象である。

脚本の優しさ、温かさは感じられるが、それに感情移入できるような演出があったら...少し残念に思った。

次回公演に期待しております。
梅子と「ボクらの青春交響曲」

梅子と「ボクらの青春交響曲」

『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/03/03 (火) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しく、そしてダーク...観応えあった
梅子と青春を過ごした仲間たち...個性豊かなキャラクターの子供たちが秘密基地で過ごした楽しき日々の追憶から物語は始まる。大人キャストがランドセルを背負った小学生から中学生を演じる時、その可愛らしい仕草は実に楽しそうだ。この青春群像劇の登場人物一人ひとりが、この芝居の重要な要素になっている。
説明では、ファンタジックコメディとあるが、実際は...

ネタバレBOX

ダークコメディだったようだ。
小説家・小鹿梅子が、出版社対抗「オンライン連載小説バトル」の題材として、幼馴染みの子供達を登場させ『ボクらの青春交響曲』を執筆しだす。しかし、その内容が不評なことから打ち切りの危機に直面する。 ある日、一人の若者・ユキオが梅子の前に現れ、つまらないストーリー展開に奇抜なアイデアを出していく。戸惑いつつも梅子は連載を書き続ける...という展開である。

さて、幼馴染の子供たちのキャラクターは優等生(学級委員)、大人しいなど個性豊かに描かれる。実は子供一人ひとりの性格は、梅子自身の断面を現した自画像という設定である。小説を介して自分の性格付けした子供たちの目や行動を通して心内彷徨するようである。段々と本当の自分とは、という姿見に映し出される過程が酷い。その一方で、自分に対する自信も芽生えるという成長が心を打つ。
しかし、ここまでが「小説の世界」であるという、二重構造の仕上げ方。まさしく劇中劇の醍醐味を味わった。

次回の公演も楽しみにしております。
スイマー

スイマー

池袋チャリンコ倶楽部

ワーサルシアター(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

オープニングから惹きこまれる!
ファンタジックなオープニングから90分間、どれが現実でどれが夢なのかを頭をフル回転にして見ました。白衣姿の3人とバスの運転手さんがいい意味でキャラが濃くて好きでした。春陽さんの描く世界観は相変わらず素敵でまた見たくなりました。アフターイベントのキャスト全員とのチェキも超キンチョーしたけど嬉しかったです♪

ツキノウタ

ツキノウタ

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

見せ方が上手い!
西原さんのウタは心に響くし、ステージタイガーの谷屋さんの笑顔は癒される。
素敵な時間を過ごしました。

次作も期待しています!

ネタバレBOX

詳しくは自ブログに書きました。

http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-12000621064.html
『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』

『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』

桃園会

座・高円寺1(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

『うちやまつり』観劇
不条理劇を観ているようでした。

ネタバレBOX

団地の一角にある狭い空き地に立ち寄る住民の会話から、それぞれの家庭の事情が見えてきたり、数ヶ月前に起こった連続殺人事件のことを考えたりする話。

登場人物の名前が定着せず、誰のことを言っているのかが分かりづらい面がありました。飄々とした話し振りや佇まいなど不条理劇のような雰囲気があり、殺人事件の謎は深まるばかりでした。

最初のキャッチボールはいい加減にせいと言いたくなるくらい長過ぎました。
わりと激しくゆっくりと

わりと激しくゆっくりと

劇団イナダ組

シアターサンモール(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

イナダ組恐るべし
水曜どうでしょうの藤村忠寿さんが主演のイナダ組のお芝居

藤村さんの存在もですが、イナダ組自体のレベルがおそろしく高いことを認識させられる舞台でした。

こぶつき同士の再婚夫婦のお話。
母方の元旦那が現れて一騒動おこす。

ネタバレBOX

舞台デビューが昨年6月の藤村さんにここまでできるとは思いませんでした。

場面転換や、立川談志風の元旦那の演技力は特筆。

ここ二年間で一番良かった舞台です。
白魔来る-ハクマキタル-

白魔来る-ハクマキタル-

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

障子の向こう
いかにも重く暗いイメージが嫌というほど匂って来る。こういう救いのない話は好きではない。しかし、観終わってみれば、体に力が入ってしまっている自分がいた。この作品、まったく話がどう流れていくのか?“熊”が怖いという感覚が遠いものだから、最初はぴんと来ずいた。が、次第にじわじわと押しせてくる恐怖感。熊が人を食らう擬音がどんどん生々しく感じられた。なんとも嫌な苦味と血生臭い話、それなのにどっぷり使ってしまった。
始めの若者達と老人の会話の際の照明がかなり印象的だった。あの微妙な薄暗さは絶妙!またセットの使い方もシンプルな作りなのに、左右・全面と次々使い分けられる。そして障子、開けられるのが怖い・・・なのにその向こうが知りたいという気持ちを引き寄せる使い方。温かい家族のいる家の雰囲気から悲劇を描く血のキャンパスまで、開け閉めしているだけのものにいろいろな感情が移っていたように感じた。いつものラビット番長とは違う。しかし、次回もこういう“イイ裏切り方”をして欲しいと期待する。





忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

想像を超えてくる
毎回のごとく想像を超えてきます(´・_・`)途中までもやもやするけど、最後にはぱっと晴れやかでスカッとした気持ちになれます。勉強の知識をどこかに捨ててきてしまった私には難しい内容でした…。でも人間関係を掴んで、段々とみているうちに名前を覚えられて、結局は流れとないよを掴めましたし…!もともと役名を知ってる人なら尚更たのしめるし満足出来る作品です。小細工やらモブやら一人一人の表情をみるには一回じゃ物足りません…何度みても楽しめる作品だと思ってます。

逆しら

逆しら

黄金山アタック

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/03/05 (木) ~ 2015/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

傑作がまたひとつ生まれました
5年ぶりの本公演に、5年分のタメを感じました。
人物、空間、美術とあかり、どれもがしっくりくる、クオリティ高い舞台になっていて、とても面白く拝見しました。次回作にも期待!

『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』

『うちやまつり』・『paradise lost,lost~うちやまつり後日譚~』

桃園会

座・高円寺1(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

うちやまつり
静かだけど芯のあるイライラしながらうなずいてしまう。「こまやさんちのにわ」そういう場所がそこそこにあるよね、と観ていました。

ネタバレBOX

ただところどころ関西弁の間とイントネーションに違和感を感じ「ん?」な。でもそういう芝居を東京で観ることができて良かったです。それぞれの土地にそれぞれの芝居があるべきですものね。
砂の骨

砂の骨

TRASHMASTERS

シアタートラム(東京都)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

これが現実
繁栄している日本の中では、悲惨な者が多くいる今の世の中の暗部を描いている。、弱者はずっと弱者で将来を思い描くことができない。そんな未来が現実になりつつある。考えさせられた。

わりと激しくゆっくりと

わりと激しくゆっくりと

劇団イナダ組

シアターサンモール(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

じんわりくる。
「水曜どうでしょう」の藤村Dが「有給休暇」をとって、東京上陸。

「どうでしょう」での”暴君”ぶりとは180度違う、新たな顔を見せてます。

藤村さんに目が行きがちですが、「生太郎」役の役者さんが実にいい味を見せているし、一人ひとりの役者さんがそれぞれ個性的で、話も少々中だるみはあったかな?とは思いましたが、最後にはグッとくる(すすり泣きがあちこちから聞こえました)いいお話でした。

札幌からの旅費・宿泊費等いろいろ出費が大変との前説がありましたが、定期的に東京にきてお芝居をみせてほしい劇団です。

ネタバレBOX

某家電メーカーが協賛しているとのことで、なんと開演前に、まさかの生CMが!
あらかじめ映像で撮ってあったらしいのですが、「生のほうがおもしろいんじゃ?」とのことで、余韻に浸りたい舞台後より、これから観るぞ的な舞台前を選んだだそうで・・初日には行っておらず、2日目になる11日に初めて行ったとか。今日以降観に行かれる方、開演前も気が抜けませんよ(笑)

カーテンコールでは、「口コミだけが頼りなので」と、写真撮影タイムがもうけられました。「どんどん撮影して宣伝してください。ただし、Facebookの友達・Twitterのフォロワーの多い方、影響力・発言力のある方限定です。」藤村節炸裂です。

劇中、「生太郎」さんの紙芝居のシーンがありますが、アドリブなのか台本なのか、こちらは「拡散禁止」のトークライブみたいになってます。
「中高年」には懐かしいネタもちらほら(笑)

藤村D出演ということで「どうでしょうネタ」も、ちょこちょこありましたし、生「じゃじゃじゃじゃぁ」「おい!おい!」も聞けました(笑)
いやぁ~ほんと自由。自由すぎ(笑)
レパートリーシアター

レパートリーシアター

COoMOoNO

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2015/03/06 (金) ~ 2015/03/14 (土)公演終了

満足度★★★★

『ムーンライトシャドウ』観ました
原作は未読なので、どれくらい脚色されたかわかりませんが、抒情的なファンタジーに仕上がってましたね。往年の大林宣彦の映画を観ているような感覚でした。狭い会場の空間を生かした演出が見事です。

『タヌキさんがやって来た。』/『空中庭園』

『タヌキさんがやって来た。』/『空中庭園』

ユニークポイント/異魂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/11 (水)公演終了

初めての劇団でしたが
ファンタジーと言うことで期待していましたが、・・???  特に2題名は良く解りませんでした。

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

わりと激しくゆっくりと
イナダ組の舞台に、あのご存知《水曜どうでしょう》の藤村忠寿(ヒゲ)が主演

この舞台はおすすめです。
イナダ組のレベルを見間違っていた。
ここ二年間で一番良かった舞台です。

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

歴史は常に為政者のもの
戦国乱世の歴史好きには堪らない作品。
あの者が~(笑)で始まり、あの者達が!!!と考え抜かれた脚本に時間を全く感じさせなかった。
そして殺陣や台詞回し、役者さん達の表情、しぐさも更にはまってくるに違いない。
何度も観てみたい作品です。

ご来場ありがとうございました!!   アイ・ハヴ・ア・ドリーム

ご来場ありがとうございました!!   アイ・ハヴ・ア・ドリーム

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

クオリティの高さに感動!
〔初日☽組〕を観劇。
初見の劇団だが、クオリティの高さに感動!

芝居は勿論だが、歌、ダンスもレベルが高く、物語に気持ちよく入り込めた。
特に、主演“吉沢梨絵”さんの歌唱力は素晴らしい!

人種差別をテーマとした本作、
米国での、白人警察官による黒人青年射殺事件が問題になっている今、
この公演はとても意義深いと言えるでしょう。

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高のエンターテイメント
作品、演出、演者さん、どれをとっても一級品でした。
また応援していきたい劇団が増えて嬉しいです。
自分も初めてのボク団さんでしたが、ぜひぜひ観に行ってください。
おすすめです。

『タヌキさんがやって来た。』/『空中庭園』

『タヌキさんがやって来た。』/『空中庭園』

ユニークポイント/異魂

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/03/10 (火) ~ 2015/03/11 (水)公演終了

満足度★★★

ファンタジー?
正直、どちらもファンタジーという印象はなかったかなと。
まあファンタジー作品を作ろうというものでもなかったかと思いますが。

ユニークポイントさんはヤストミフルタさんの演奏がいい効果でしたね。
でも演奏してないで待機してる姿もずっと見えてるのがご本人としても辛かったかも(笑)
無言で表すラストシーンはよかったです。

異魂さんの方は、うーん。ユニークポイントさんの「フェルマー」で飛び交う数学用語に「なに言ってるのか全然わかんないけど凄い面白い」となったのに対し、
こちらは「なに言ってるのかよくわかんない」なままだったなあというのが正直なところ。
女性の衣装もブランコ乗りを連想させるものではなかったし。
ザムザの空間ならもっと面白いものできたんじゃないかなあ。

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