屋根の上の魔女 公演情報 劇団 浪漫狂「屋根の上の魔女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    わかりやすい、そして優しい芝居
    「超オバカ」×「美」×「ドタバタ」×「ファンタジー」が融合!子どもから大人まで楽しめる“ブッ飛びエンターテイメント!!...という謳い文句であったが、その印象は感じられなかった。
    しかし、公演はわかりやすく、優しさがにじみ出るような物語。

    田舎育ちのせいか芝居を観る機会が少なかった。今でも巡業公演を楽しみにするような地域である。今回、このような舞台セットに、多くのキャストが出演する公演を観劇出来て嬉しかった。
    多くの公演を観ている方は、その志向が高い。そういうレベルになるよう、脚本・演出にもっと工夫等を凝らし、公演内容を充実・満足させていただくよう期待しております。

    ネタバレBOX

    シェアルームで起きる色々な出来事を、部屋の住人、記憶喪失の男、近所の人、ピザ宅配人、空き巣そして主人公の少女が登場する。この少女...実は未亡人母親が彼氏とハワイ旅行に行くため、この部屋に預けられた。何故か心を閉ざした少女...唯一、心を通わせる記憶喪失の男との交流が微笑ましい。

    少女の父親は誰かに殺害された。しかし、少女には父親の姿が見え悲しさを紛らわせていた。その父親が49日目以降は姿を現せないという。少女の悲しい別れの時であるが、それを受け止め前向きに生きる...このシーンが一番の見せ所であろう。

    芝居は確かにドタバタはあったが、それは笑いの受け狙いというわざとらしさが見えていた。結末も、心を通わせた記憶喪失の男が父親を殺した犯人である。芝居の流れからそれとなく分かり、予定調和の印象である。

    脚本の優しさ、温かさは感じられるが、それに感情移入できるような演出があったら...少し残念に思った。

    次回公演に期待しております。

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    2015/03/12 19:12

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