最新の観てきた!クチコミ一覧

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末枝の沙果

末枝の沙果

(劇)池田商会.

西鉄ホール(福岡県)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★

荒唐無稽なまでにデコラティブ
荒唐無稽なまでにデコラティブな舞台で、まったく受け付けられずに観つづけるのが苦痛だった。
福岡演劇フェスティバルの共通チケットがあるのでと行ったのが間違いだった。

詳細は、「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

The Last Rose Of Summer

The Last Rose Of Summer

HiRunder

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度

足りない
全体的に足りないという印象。
脚本も、演出も、役者も。
体をはって頑張っている役者は一応評価してあげたいが、
パワーがたりない。佇まいに引き込まれない。
脚本も説得力がたりない。
舞台上の世界に入り込めなかった。
この状態をほっておいた演出家のおかげなんだろう、
この舞台での物足りなさは。

ネタバレBOX

何が一番の原因なのかと考えたら、あの舞台セットだろう。
ただでさえ足りない脚本、演出に、客の集中力をそいでしまうのが仕掛けがあのセットだと考えられる。
小屋のサイズにあってない。
大がかりすぎてセットチェンジがスムーズではない。
ただでさえ短い1シーン1シーンが、セットチェンジで霧散していった印象がある。
ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

劇団5454

テアトルBONBON(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

極上の後半
冒頭からしばらくは、世界観と物語の設定をつかむ時間。
「見よう」と意識するのはそこまで。
そこから先は、お話が最後まで、見る者を連れて行ってくれます。
特に後半40分が極上でした。

ネタバレBOX

学校が舞台。
冒頭しばらくは、教師と生徒の対立、教師それぞれの事情や生徒の思惑など、リアルな生活を描いたものとして展開されます。
新聞部のゴシップ作戦と、体育教師対策あたりで、お話は大きく動き、その後二転三転し、ラストはカタルシスありの大団円。
なのに、舞台効果と役者の演技はギリギリのところで抑制され、ありそうになく見えてしまうベタさを回避していました。
舞台美術も見せ方が面白く、場面転換は工夫され、シーンの変わり目のメリハリが心地良いです。
The Last Rose Of Summer

The Last Rose Of Summer

HiRunder

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度

もろもろセンスがない
友人が出演しているので、観劇。
商業という謳い文句を聞いていたので、正直がっかり。
4,000円は高いです。

ネタバレBOX

もちろん、中には楽しめた方が多いでしょうが。いや、むしろ楽しまれた方の方が多いでしょうが、いかんせん様々なところにセンスを感じなかった。
好みがあわなかったと言われればそれまでですが、まず4,000円のチケット料金をとるのであれば、もう少し観客目線に立つべき。
演出の意向なのか、舞台監督なのか、舞台上に星球か!と言わんばかりの蓄光テープ。
のほど暗転も多く、場転が多いのだと思っていたら、転換のほとんどがブルー暗転。話に集中できません。

役者も客席にセリフが届かないし、セリフをまず読めてすらいない。

2落ちという言葉もお世辞に聞こえるほどでした。

舞台装置も意味のない(というか想像仕切れない)ステップカットの模様があって、こちらも話の妨げに。
であれば、ラストシーンなどで、その幕を赤く染めるとかすればいいのに。

SEも、首を切るシーンがあったけど、ありきたり。ナイフのSEが全部一緒で単調。
あれだけ中盤にナイフ音を聞かせたなら、ラストの犯人の自殺は、自殺前にはMをかけておいて、きる瞬間に無音とか。
在り来たりだけどそっちの方が印象的。

ミステリーを題材にした舞台は確かに難しいですが、挑戦するならそれなりに。

制作さんも「少々お待ちください」が多い割には、所作が雑で残念だった。

4,000円は高いかな。
チームワークが無い。
殺し屋にくびったけ~氷室浩介を救出せよ~

殺し屋にくびったけ~氷室浩介を救出せよ~

株式会社Ask

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ころくびにくびったけ(笑)
前回も好きでした。今回も好きでした。
笑って泣いて少しチクリとした、心温まるお話でした。

次回作も待ってます!

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

西鉄ホール(福岡県)

2015/05/30 (土) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

できの悪いミステリー
訳ありげにいろいろ詰め込まれているが、それらがドラマとして捩じ上げられていくことはなくて並置されたまま。結局は、質の悪いミステリーというか、ただの謎解きに終わった。

詳細は、「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

エコーロケーションMHz

エコーロケーションMHz

One Bill Bandit

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったですよ
折り込みを見て気になった団体さん。自宅から徒歩5分圏内の劇場ということもプラス。なかなか楽しめました。ただもう一つ引っ掛かりが欲しかったなと。話も王道、ギャグもベタ、キャラも笑える。でも何か全体に薄い。役者が固かった感じもあり、テンションが上がらないまま過ぎ去った感じがありました。ただ値段も安いし、また公演があったら行こうかな、くらいの好感度でした。葦田さんが、降板になったのは残念でしたね。

七人の神様

七人の神様

無情報(ノーインフォメーション)

成子天神社(東京都)

2015/05/28 (木) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

すごくドキドキしました!
13時の回を見ました。
まず、天気に恵まれて良かったですね!!*>▽<*
何が起こるかわからない、無事幕が下りた事に、感謝せざるを得ない。
うーん、神様に背中を支えてもらう、神様に感謝するってこういう事か~と実感出来た気がします。
神様はいるかいないかわからない、でもやっぱりいると思った方が楽しいですね♪

お話はとてもキュートでした。
石を蹴る弁天様に吹き出しました。真顔で全力、シュールすぎる。

ケヤキ(?)の葉音、カラスの鳴き声、風にあおられ絵馬がたてる乾いた木の音、無邪気な子供の声、
立ち代わり入れ替わり参拝にくる人達…偶然がつくる演出、新鮮でした。

今年の5月最後の日の光景、綺麗すぎてこれから何年も忘れられないと思います。
ステージの照明が作る光は色とりどりで綺麗だけど、2015年5月31日の光はこの日しかない。
この日しかないから忘れたくない。強く印象に残りました。

19時の回からのも見ておけば良かったぁぁぁぁと後悔しました。

死んだらさすがに愛しく思え

死んだらさすがに愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

白い紙VS色とりどりの金平糖
オープニングの強烈さったらなかった。
伊達香苗さんの素晴らしいクソ母親ぶりに嫌悪感全開。
その後の主人公と刑事のやり取りにがつんとやられた。
「白い紙」VS「色とりどりの金平糖」、これがその後のすべてを物語っている。

ネタバレBOX

川島(川島潤哉)の母親(伊達香苗)は売春婦である。
自宅で客を取るのを平気で小学生の息子に見せ、時には仕事を手伝わせたりしていた。
大人になった川島が、彼女と暮らしたいから家を出ると告げた時(彼女が告げた)、
高笑いしながら「お前は一生あたしの奴隷なんだ」と言われ、ついに母親を手にかける。
そこから川島の新しい人生が始まった。
相棒の奥田(奥田洋平)とその妹飛鳥(後藤飛鳥)と3人で旅を続けている。
奥田と川島はそれぞれ人を殺すのが楽しくて行く先々で連続殺人を重ねる。
飛鳥はそんな川島を「何をしてもいいからずっと一緒にいる」と言い、二人は恋人同士だ。
だがある町で3人は櫻井刑事(櫻井智也)と小川刑事(おがわじゅんや)と出会い、
奥田は平然と、刑事を挑発するような発言をする…。

当日パンフに、作者がかつて傾倒した「ヘンリー・リー・ルーカス」という殺人者のことを
ベースにした作品だとある。
マスコミや世間の人々が、“その原因”を探るのが大好きな“連続殺人鬼”が主人公だ。
登場する2人の殺人者の性格が対照的だ。
川島は母親から虐待に近い扱いを受けて育ち、根底に人間不信と憎しみ・蔑みがある。
コミュニケーションの手段を持たず、自分と意見を異にする人間は殺すことしか知らない。
奥田はどちらかと言うと“快楽殺人者”か。
殺すことが楽しくて、常にきっかけを探しては殺したいと思っている。
奥田が刑事を挑発するような不敵な発言をするところ、
不気味にねちっこくて異常者っぽい目つきなど素晴らしかった。
川島も奥田も、最初は強い憎しみから始まったのだろうと思わせるが
この二人のキャラがくっきりしていて大変面白い。

「お前にとって人間って何だ?」と問う櫻井刑事に対して川島はこう答える。
「白い紙だ。そういう刑事さんにとって人間って何だ?」問われて刑事は答える。
「色とりどりの金平糖だ」
実際はギャグの連打の合間に交わされる会話なのだが
作品を貫く価値観の対峙を端的に表している。

殺人鬼の陰湿なストーリーかと思っていると、
突然有川(有川マコト)と澤(澤唯)の夢と重なったりして笑いは満載。
相変わらず熱く語る、友人の堀(堀靖明)のほっぺぶるぶるさせるところなんか最高!
ベースの陰湿さをシュールな展開で一気に転がすバランスが素晴らしい。

川島が堀を殺さなかったのは、ただ一人”川島に期待してくれる”人間だからだ。
こんな自分を「大丈夫だ、きっとできる」と愚かなまでに信じてくれているからだ。
心のどこかで自分もそう信じたいと思っていただろう。

マドンナ後藤飛鳥さんが、今回は自然で天然キャラがとてもはまっていた。
いずれ殺されるのを見通していたかのようなまなざしが印象的だった。
ラストシーン、唯一の“殺したくなかった人間”飛鳥に向かって
手を伸ばそうとするかのような川島のてのひらが、息苦しくなるほど孤独で哀しい。
仲直りするために果物を

仲直りするために果物を

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

このタイトルでこの内容!?/約100分
人が綺麗事を言ってられるのは心にまだしも余裕があるから。
極限状況に置かれれば、目先の利害しか考えない浅ましい姿を誰しもがさらす。
そんな待ったなしの状況に置かれた人間たちを乾いたタッチで描き出したブラックコメディ。
人の私欲を炙り出すシチュエーションの構築がじつに巧みで、大いに引きつけられました。

籠

f.tプロデュース

千本桜ホール(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

嫉妬vs天然か
女の復讐・嫉妬vs天然と思わせながら、ラストはそれを利用しての逆復讐か? 追い込み方はまあ古典的な感じではあるが、あの嫌がらせだけで自殺に向かったのは少し描き足りないかなと思った。また、ラストの展開はちょっと性急過ぎるかなと感じたかな。

セラピスト

セラピスト

別世界カンパニー

ブディストホール(東京都)

2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了

満足度★★★

救いはないが
微妙に救いのない物語だな。前半似たような感じで進んで行くが、先生達の会議シーン以降世界観が見えて面白くなってきたので、この会議シーンはもう少し早めに入れてもよかったかな。後、台詞が全体的に大き過ぎかな。シーン毎にもう少し調整してもよかったかな。

エイプリル

エイプリル

角角ストロガのフ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/07 (火)公演終了

満足度★★★

少しわかりにくさが勝ってたか
例え守られてたとしても、反対側の感情までは防げないと、因果応報といった感じか。ただ今回はエグられる感より、関係性や物語の展開のわかりにくさが勝ってたかな。ある部分は先取りした内容でもあったが。

本能寺夢絵巻 慚愧伝

本能寺夢絵巻 慚愧伝

劇団J.A.M!

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

結構、完成度の高い時代劇でした♪
千秋楽を拝見しました♪
映像、ダンス、殺陣、などレベルが高く、結構、完成度の高い舞台でした。
ストーリーも中々ひねりのある内容で、良かったです。
東京の劇団さんの初の大阪公演、拝見できて本当に良かったです。

是非、次回も大阪で公演して下さい。

ネタバレBOX

上記コメントの通り、映像、ダンス、殺陣など、そこそこレベルが高かったです。
ストーリーも本能寺の変までは、結構、良かったです。

ストーリーとしては…。
信長に重用される光秀に嫉妬した秀吉が、森蘭丸やくノ一を駆使し、本能寺で森蘭丸に信長を殺害させつつ、信長を救うために本能寺に出陣した光秀を謀反人として、信長殺害の罪を被らせるという…、この下り、結構良かったです。

その後のラストの展開…、山崎の戦いで負けたはずの光秀のスーパーマンぶりが、え~って感じで、若干、付いていけませんでした。
もう少し納得感が欲しかったです。

上記のラストの展開はあれですが、全体として、必見の価値のある内容でした。
が、関西での宣伝不足か…、千秋楽というのに観客が20名程と、劇団さん関係者よりも少ない人数で、本当にもったいない!
観る価値十分の内容だっただけに残念です!

これに懲りず、是非、次回も大阪公演をよろしくお願いいたします。
十分、宣伝いただければ、殺陣好きの関西では集客できると思います!
頑張って下さい♪
セーラー服とブルーシート

セーラー服とブルーシート

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

見事な融合!
女子高生らしい華やかなオープニングから一転、どんどん深みに嵌まっていくストーリー、思春期の若者達が心に抱えているものをここまでさらけ出す、一歩間違えば炎上しかねない難しいテーマを滝本さんの本と大西さんの演出が見事に融合して最後まで緊張感が続く。終わってすぐには動けないほど打ちのめされた感じ。正に奇跡のコラボと言える作品。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの廃工場
あの廃工場で見た風景が大きくなっていて、作品及び表現自体もかなり進化してるじゃありませんか。これが本物の芸術ってもんでしょう。

Dreams ∞永遠∞

Dreams ∞永遠∞

アブラクサス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/03 (水)公演終了

満足度★★★★

Water以後
あの劇的なWater事件は、それでエンディングではなく始まりでした。いろんな意味で無知な私にとっては大いに勉強になりました。その後のヘレンの努力や社会貢献、神秘体験、バッシング、来日までを綴った啓蒙的作品。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★

”自分には”「理解」出来ず何も「感じられなかった」
「名作」と呼ばれた舞台の再再演、
平日にも関わらず200人オーバー(300人近い?)観客動員(スゴイ!)、
フライヤーにも魅力的な言葉の数々
(人の一生と星の一生との関わりから何から、更に「ラップ」が入る、なども)。

舞台セットはどこまでもシンプル(=演技/表現力で勝負するタイプか?)、
かつ青山円形劇場のような観客席が周囲を囲む舞台(このタイプは自分の好み)。

開演の瞬間まで期待は膨らみました。


しかし、集団での言葉の揃わぬ早口ラップ?がまず聞き取りづらい。
状況を正しく理解できない。
(ネタバレになるから表はここまでに…)


きっと伝わる人には伝わる「物語」「テーマ性」があったのだと思うけれど、
「意味不明」の言葉の通り、
「意味」を探した自分にはまったく理解ができませんでした。

きっとどこかで物語が大きく動き「感情の爆発」や「吸引力」を発揮する、
「心に突き刺さる」場面が来る、
という期待も60分超える頃には疲れきってしまいました。

自分と、同様に途中で舞台を諦め下向いてた人、フライヤーをずっと読んでた人、
だけは同じ気持ちだったのじゃないかなあ・・・

ネタバレBOX

【思った事】
・ 最初の聞き取りづらい高速ラップ&回転で表現される物語はさっぱり「意味不明」でした。
  (まあ、人の一生、太陽系の一生、なのかな?と)

・ しかし、そこを「じゃあ、巻き戻してもう少し時間をかけて今の様子を」の
  ように話が戻った時、「ああ、今のは単なる導入だったのね( ´ー`)」と
  ホッとしたのですが・・・

・ もっと難解な表現が待っていました。

  ・ 人間と太陽系/恒星の一生を掛けたメインストーリー
    「まあ、誕生から死まで、という意味では重なるわな」
    でも、それ以上の「人間ドラマ」「星のドラマ」は見せてくれない。

  ・ それを眺める別の?星系の人達。
    「今見えている!」「今見えるのは過去の光だ。今から会いにいっても間に合わない…」
    かなり「意味不明」

・ 多分自分は「人」「恒星」「それを眺める人」の関係に
  ちゃんとした「筋」を示して欲しかったのかなあ、と今更ながらに思います。
  (ファンタジックな内容でも、現実的な設定でも、
  とにかく「あやふや」なまま、がいただけない…)

  それがあやふやなまま、最後にチーちゃんと眺める人(若者)が出会って終了、
  「全く意味が分からない」。

  「意味」を求めてはいけないタイプの演劇だったのかも知れません。

  ※ 自分自身、「舞台上のあるがまま」を受け止め、その熱を受けて
    最終的に結末に辿り着けるものは「好み」の範疇なのですが…

・ そういう理解出来ないものが多すぎて、
  毎年毎年誕生日ごとに「もっと大きな望遠鏡(?)」を求める
  チーちゃん(地球?)の行動の意味すら良く分からず、
  「天丼勘弁して・・・」とイラついてしまいました。

・ ずっと待ってました、いつ心の琴線に触れる場面が来るのか?と。
  ・ 月ちゃんが死ぬ場面?⇒違った。

  ・ (もう終盤だけど)太陽が近づきすぎて「明日はもうない」という場面?⇒さあ?…

  はっきりいって自分には、どこがこのお芝居の「面白さ」
  (笑える、泣ける、謎がある、その他なんでもいいけど観客側の心に揺さぶりをかけてくる部分)
  だったのかが、さっぱり分かりませんでした。

・ (これだけの評判の舞台についての文句だから
  「感じ取れない側が悪い」と言われればそれまでかも知れないけれど)
  2つの異なる事象の重なる点を合わせる、という所までで表現者としての
  思考が止まっちゃってるのか、現れる各登場人物(勢力)の間の「筋/つながり」が見えない。
  
  観ているこちらが「舞台上の表現中の本質」にたどり着けていないのかも知れないけれど。

・ 名声を得るほどに人を惹きつけるものがあったとして、
  自分はその方向にアンテナ(感受性)が伸びてなかったのかも知れません。

・ つい先日観劇した舞台に引き続き、
  (本劇は役者陣その他「必死さ」は感じられたものの)
  終演後に拍手する気力はありませんでした。

  はっきり言って「ラスト5分」からの5分が本当ーーーに長く感じました。
  (もうどう転じても心に来るものはないな、と悟ってしまったのもあって)


PS.今まで舞台公演開始以降の観劇でも、初見を楽しむ為に「観てきた!」は見ないようにしてたけど、
  ここまで自分の感覚とのズレを感じるものを観てしまうと、
  「観てきた!」である程度自分でも「楽しめそう」「求めているものと合いそう」と
  思ったものだけ選んだ方がいいなあ、と今日は痛感しました( ´ー`)
Dreams ∞永遠∞

Dreams ∞永遠∞

アブラクサス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/03 (水)公演終了

満足度★★★★

脚本は良かったが...
「奇跡の人」を象徴する有名なシーン、それは「万物」には名前があることを認識させる、その代名詞として”worter"が発せられる。その音声は、(歓喜)咆哮のようである。本公演は、これ以降のヘレン・ケラーを描いている。


ネタバレBOX

ほぼ、素舞台(場面に応じて、テーブルと椅子、または井戸をセット)で、客席前のスペースも使用し、場所の違い、時間の経過を現す演出である。
さて、障がい者に関する社会的な取り組みをしていることは知っていたが、労働運動、女性地位向上の運動、さらには体心離脱を経験したことについては知らなかった。

本公演では、前半部分が有名な「奇跡の人」...ヘレン・ケラーと家庭教師アニー・サリバンのぶつかり合いながら、相手を理解したい、自分を理解してほしい、との身体ごとの対話を重ねていく。人間の幸福とは何か、人と人との出会い、交流が持つ力とその可能性を描いていると言えよう。後半が、認識後の歩み...自我の確立とそれに基づいた使命感に従った人生のようである。その気持の現れが労働運動等の広範な活動に繋がっている。

芝居としての前半部分は、身体的(動)なぶつかり合いもあり、表現の激しさとそれに伴う迫力があった。一方、後半部分は精神的な自立(使命感)は、当時の社会情勢に受け入れられない思い、しかし、それでもヘレン・ケラーの思考力(静)は変容しない力強さがあった。その動・静の対比表現は面白かったが、スピリチュアルなシーンは、描く必要性がないと思う。
演技は場面によって良し悪し(かたい)が見られ、安定していなかったようだ(初日のため緊張?)。また暗転時間が長く、集中力を欠いてしまうので注意が必要である。

次回公演を楽しみにしております。


へそにたまるのは呪い、こころだけがあるわ。

へそにたまるのは呪い、こころだけがあるわ。

ホロロッカ

サブテレニアン(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

無題1501(15-189)
13:00の回(晴、暑)。

12:31受付(チケット?を腕に巻く)、開場、手前側に客席、床と壁に白く「+」のマーク、聴こえる音楽は音量は小さいものの音が割れているイヤホンモレのよう。13:02前説(90分、かわった趣向だった!)、13:05開演~14:40終演。

戸塚さん「Parting(2014/5@セッショナハウス)」「悪い森(2014/7@此処)」「コロラド(2015/3@眼科画廊)」、三浦さん「良くてフロリダ~(2014/7@BASE)」。

新田さんは「ゆめの泉と泥濘(2014/4@pit)」が初めてで、直近「架空の箱庭療法#3(2015/4@吉祥寺)」たぶん6作目。

夢か現実か...奇怪なストーリー展開とはみ出し気味のキャラクター設定、「未来人」「人工授精銃」「時空警察」、突然ギニアにいたりとなどなんでもあり、なのでついてゆくのに苦労しました。

劇団として、あるいはお話(の内容)として、なにかまとまった「雰囲気」のようなものがあるといいなと思いました。(近しい関係にない)お客さんが場面の飛躍にもついてゆけるような道筋が戯曲には必要ではないかな。

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