最新の観てきた!クチコミ一覧

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バートルビーズ

バートルビーズ

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2015/08/24 (月) ~ 2015/09/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

バートルビー
 「バートルビー」とは、「白鯨」で有名なメルヴィルによって書かれた小説で1853年に出版された。{(更なる追記後送)原作は、読んで置いた方が良い。}

ネタバレBOX

NY、ウォール街に法律事務所を構える所長に、代書人として雇用された人物の名である。物腰は柔らかで品も良い。シャツの襟も清潔だ。然し、生気が感じられない人物であった。勤め始めた頃、彼は、能率よく筆耕をこなしていた。ところが、ある時所長に点検の為の口述を頼まれると「できれば私、そうしないほうがいいのですが」(因み
に原文ではI would prefer not to.)と言って頑として聞き入れない。やがて仕事も、やんわり断りながら、事務所には居座り続ける。終に解雇を告げるが、それでも事務所に居座り続けた。根負けした所長は、彼を置いて事務所を移転する。然し、彼はそれでも其処から動かなかった。家主から苦情が来た為、所長は再度旧事務所を訪れ、新たな仕事を彼に紹介し、個人的に家に引き取ることも提案するが断られる。終に彼は、官権と敵対することになり、監獄にぶち込まれてしまう。原作のラスト、彼は刑務所の庭石に頭を載せたまま、息絶えている。このことで、彼が、我々生きる事に意味を見出そうとする者に突きつけていた問いは、永久の問いと化したのだ。原作の深さは、当にこの点に存する。
 ところで、バートルビーは、かつて配達不能郵便を扱う部署で働いていた。Dead letters! does it not sound like dead men? このような問いの前で、存在することはある場所を必要とするが、他の生き物を殺して喰らうことでしか生き延びることのできない人間存在は、果たして生きてゆく正当性を持ち得るのか? という問いにも繋がってゆこう。
時をかける206号室

時をかける206号室

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

最初は!
初日から、昨日で3回観ました!最初は、ストーリーと、時系列!配役?を追うのに精いっぱいで、あっという間に過ぎてしまい、2回目は、理解しながら楽しむことができ、3回目は、その先を垣間見る余裕が出き、何度観ても楽しめました!
前回、配役が読めると書きましたが、今回はどんなキャラが居るのかはわからなかったのですが、なかなか、演じない役をやっているのでは?と、思いました!
また、観に行きます!その先を探しに・・・

ネタバレBOX

いつもは、人のこと!歴史を聞き、話す案内人でしたが、自分の人生!それに纏わる人の人生を話しているので案内人も生きていたな・・・
なぜ、忘れているのか?は、逃げているからだという理由が・・・いまいち薄い気もしましたが・・・あんなに、波乱万丈の人生だったのに・・・
soda

soda

斜彼女<SHA-GIRL>

studio音屋(平野図書館2階)(大阪府)

2015/08/22 (土) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★

あの劇団も始まりはこうだったよな、と回顧
舞台は客からほとんど距離なし。
あれを、装置的な意味での舞台といえるかは謎である。
舞台袖もなく、はけるの概念をここからは舞台袖なのでという説明。
予算の関係か、新しい取り組みか、は理由がわからないが。
第一印象はこう言っては何であるが、
手づくり感溢れる小道具・大道具(失礼な言い方では貧相な)や舞台に、
「ああ、はずれかな」と思ってしまった。
が、
それはそれ。
これはこれ。
と、表現の仕方はいくらでもあるし、
そのような状況でも楽しくストーリーを楽しめるのだと、観た後思った。
場面転換の「間」をとる必要性をストーリーのスピード感で極力なくす。
一本抜けたストーリーが「陳腐」と思わせる舞台にマッチし、こうあるほうがいいよなと思わせる。
ただ、素晴らしい舞台(装置)がすべてではない。

と、まあ印象。
ストーリーは幾分かぶっ飛んだ部分もあるが、
笑いながらも女子の主張がちりばめられており、
「この脚本家、お前はw」と思いながら楽しめた。
また、楽しみとして、新しいものがあれば見に行きたい。

最後に、
脚本家、まとめ苦労したのですね。お疲れ様です。

熱海殺人事件

熱海殺人事件

劇団Patch

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

熱量
つかこうへいさんの作品を観るのは三作目
正直言うと少し苦手

役者のこめかみに
血管浮いてんじゃないかってくらい
声を張上げ舞台を所狭しと動き回る
こちらに迫ってくるような演技
常に圧迫感を覚えながら
それでも目を離せず

つかこうへい作品ということ
それに役者の熱意と意気込みが加わって
とてつもない熱量だった
赤い舞台にとても似合っていた

脱ぐわ
歌うわ
見つめられるわ
おまけに花びらバンバンぶつけられるわ(笑

観終わった後の疲労感が凄い(笑

つかこうへい作品は苦手だけど。。。

やっぱり面白い

浅草紅團・改

浅草紅團・改

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★

多種多様も・・・
色々と盛り込みすぎでまとまりがない。私のイメージする昭和初期はそこにはなかった。

ネタバレBOX

もしかしたらこの劇団にとって浅草で興行することは必然なのかもしれないが演劇界に台風を起こしたいのなら浅草で燻っているのはよくないとここの客層を観てそう思う。普段私が観劇する芝居を観るような(芝居好きに見える)客は見当たらず、地域の発展を願うような地元の人やこの劇場やこの劇団の関係者あるいは支援者のような人が多かったようだ。そんな客層と劇場の雰囲気がそこが東京ではなく温泉町であるかのような錯覚を覚えさせもした。演劇には不向きなこの劇場の作りのせいかもしれないが、全体的にセリフが聞き取りにくく聞き取ろうとするのに疲れてしまうし早口でまくしたてるようなセリフは聞き取ることを諦めてさえいた。いろんな意味で浅草を東洋館を出た方がいいと思う。
欲しがりLucy × トランスパンダ

欲しがりLucy × トランスパンダ

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/08/18 (火) ~ 2015/08/18 (火)公演終了

満足度★★★★

伺った甲斐がありました
トランスパンダさん、物語と現実と、女性作家の大人のほろ苦く甘い恋、きゅんとしました。
到着が遅れ、御免なさい!
欲しがりLucyさん、拝見できませんでした!残念です。
次回こそ、きっと拝見します。

15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★

新しい出会い!
PMC野郎さんが参加されているから気にはなっていましたが、なかなか予約には至らず。気付けば今日が千秋楽、残り2枚ながらも朝イチの段階で予約が出来る!そんな勢いで行ってしまいました。
5/6団体は初見でしたが、好きな脚本、きになる役者さんに出会えて収穫の多いものでした。
次回があるのなら、また未知の素敵な劇団さんに出会えることを期待します。千秋楽お疲れさまでした!

ネタバレBOX

トップバッターのタイタニックゴジラ『ベンチ』…会話のテンポや言い争い、金切り声など悉く不愉快で、ちょっとめげそうに。
監督役の方が出てきてからは急に観易くなった気がしますが、それまでの時間が、たった15分の演劇なのにどこまで続くか分からない不快な時間に感じられて先行き不安になりました。
当パン見たらメインの学生役の方々は外部の方とのことで、脚本の問題なのか演出の問題なのか、そも役者の力量もしくは技量の問題なのか…なにが原因か分かりませんが…。
いつか観に行きたいと思ってたロ字ックさんの役者さんが、特に高ぶった演技が個人的に好きになれなくて、ちょっと残念でした。

アナログスイッチさんの『停電の夜に魔が差して』で、先行き不安だった気持ちが見事に吹き飛び、DULL-COLOERD POPさんの『全肯定少女ゆめあ』でガッツリ掴まれ。
目当てのPMC『近すぎて遠い』は、15分の短編でもしっかりと内容の濃い物語を観られて満足ヽ(;▽;)ノただ、加藤さんと赤カブトさん以外のキャストが以前観た舞台から全く誰が誰だか分からず(作品の内容が面白いし熱演されてるのでそれはそれで良いのですが)ちょっと気になりましたw
主宰、Mrs.fictionsの作品は最後の〆に相応しい、今回の作品群の中でも1、2を争うくらいの好きな作品でした!
15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

いい企画ですねー。
センスのいい映像、スムーズな転換、6団体が活かされるような順番などなど回数重ねてるだけあるなーと感じました。


どの団体もそれぞれの15分の魅せ方で面白かったです。


これからもこのクオリティで続いていったほしいですね。

ふじきみつ彦・山内ケンジ 傑作短篇集

ふじきみつ彦・山内ケンジ 傑作短篇集

E-Pin 企画

小劇場B1(東京都)

2015/08/25 (火) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

シリダチ
面白い。95分。

ネタバレBOX

「つばめ」ふじきみつ彦
義兄(岩本健司)から腎臓移植してもらったお礼を言いにきた岡部たかしと弟。食事を勧められると岡部は潔癖症だからと辞退するが、美人の料理なら食べられると言い放ち、義兄の妻であるつばめ(島田桃依)は不機嫌になる…。
導入からの雰囲気も面白い。ブスかもしれないといわれたつばめがかわいい。弟(本村荘平)が、つばめを好みだと連呼し卒倒し、岡部が命にかかわることしやがってというドタバタで終幕というオチもいい。つばめが不憫なまま終わるのもいい。

「ロース」ふじきみつ彦
フィットネス仲間の田島ゆみかと島田が飯を食べようとしていると、カウンター席の女(松村翔子)が、ロースを一切れとりかえっこしようと話しかけてくる…。
松村の妙な女っぷりが見事。大いに笑った。それに嫌悪する島田と松村に同調し始める田島のからみも上手い。島田を友達と思ってた田島と、田島を知り合いと思っている島田のやり取りとかの、微妙な人間関係も味わえる。傑作。

「気立てのいいワンさん」山内ケンジ
昨日の祝賀会(H13.1)で鑑賞してた。相変わらず、岡部のエセ中国語が上手くて面白い。

「再会」ふじきみつ彦
4年前に強盗したコンビニに、支援者とともに採用面接を受けにくる男(本村)の話。話の最中に乱入した強盗を負傷しながら倒すも、店長(岩本)は、雇わないよと去っていく。
これも、序盤からすっとんきょうな空気感で笑えた。支援者らの微妙な支援も面白いが、男の原点話(つまらない人生をやり直すきっかけとなったのがこのコンビニ)が妙にウケる。

「新・愛の渦」山内ケンジ
乱交イベントに参加した岡部と本村。若い田島とセクシーな松村は、シールズの飲み会いっちゃって、地味ブスな島田と男が取り残される…。
つまらなくないけど、ちょっとぼんやりな感じ。島田の役割が不憫。

「婚約者」山内ケンジ
50まで経験無しの松村が結婚すると言い出し、喜ぶ父(岡部)と弟(本村)だったが、松村がつれてきたのは、オランウータン(岩本)だった…・。
なんというかパワフルな作品。発情したオランウータンが弟をレイプする様が圧巻。無表情な岩本が、オランウータンの不気味さを上手くあらわしていた。


カーテンコールまで、「ロース」の妙な女と、「新・愛の渦」のセクシー女や「再会」の元レディース女が同じ女優さんと気づかなかった。それくらいロースな女性が良かったと思う。
時をかける206号室

時をかける206号室

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度でも観たくなる。
忍ブ阿呆二死ヌ阿呆の再演でボクラ団義さんを知り、今回二作品目の観劇でした。
本当にいろんなことを考えさせる作品です。

様々な事情を抱えた様々な人々の様々な関係や様々な想いが複雑に、そして繊細に絡み合い、観劇中には観客の頭の中がキャラクターたちの関係のようにぐちゃぐちゃにかき乱されますが、観終わった後にはすべてが綺麗につながり、むすばれ、とても心地よい疲労感に包まれます。
そして、二回目三回目と観劇するたびに、あぁ、あのシーンはああいう意味だったのか、と納得しつつも、この人のこの台詞の裏で別のこの人はこんな表情をしていたのか、など毎回新たな発見をし、何回観ても高い満足感を得て池袋駅へと帰っていけます!
一回だけ観るよりも、二回三回観たほうがより楽しめるのではないかと思います。
この作品を文字で表現するのはなかなか難しい…。
観た人にしかわからないこの疲労感を覚えるほどの衝撃をもっとたくさんの人に感じてほしいと心から思います。

ネタバレBOX


本当にすべての部屋のすべてのキャラクターが魅力的なのですが、私は、加藤凛太郎さん、図師光博さん、吉田宗洋さん、七海とろろさんの4名が登場する204号室が特に好きです。
物語のキーパーソンである大神さん演じる男の「願い」によってつくられた204号室で、そういう意味では架空のキャラクターであるはずの四人は、確実にそこに生きていました。
それぞれがそれぞれに重いものを背負って、物理的にはとても近い距離にいるはずなのになかなかそれを分かち合えずにいる不器用なもどかしさから、クライマックスに向けて徐々に近づいていく物理的なものだけでない距離感が本当にたまらないです。
初日よりも2日目、2日目よりも3日目と確実に全員の熱量があがっていて、何度観ても図師さん演じるカズキの告白シーンに泣かされます。

図師さんといえば、途中、ストーリーテラーである今出さんが物語のキーワードである「オムニバス」という言葉を説明しているシーンでのストップモーション時に、大神さんにツッコミ?を入れようとしてバレて戻れなくなるところにいつも爆笑させられます。

他にも、中野さんの「スペーシア!」や、松嶋さんの「今日もフォアグラでいい?」など、一言で確実に笑わせられる台詞やシーンが盛りだくさんで、爆笑とシリアスと感動を綺麗に両立させる久保田さんの頭の中は本当にどうなっているんだろうと思ってしまいます。

書きたいことが多すぎて書ききれません。
とにかく、本当にすごい作品です!
15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

コスパが高すぎる贅沢なイベント
Vol12に比べると私好みの作品が多かったです。

個人的各劇団さんごとの満足度は
 タイタニックゴジラさん ★3
 アナログスイッチさん ★5
 DULL-COLOERD POPさん ★4
 Straw&Berryさん ★5
 PMC野郎さん ★4
 Mrs.fictionsさん ★5

これだけ楽しめて2500円って破格ですよね。超お得。

あえて順番を付けるなら・・・
一番のお気に入りはStraw&Berryさんの『ブルーベリー』
15分間を一番上手く効果的に使っていたと思います。

時をかける206号室

時をかける206号室

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

いったい...
久保田唱さんの脚本に触れたことはありましたが、私にとっては初めて観る劇団本公演でした。
ほんとに、久保田さんの頭の中はどうなってるんだろう?と感じました‥展開も、空間の使い方も。そして、その久保田さんのもってる世界を見事に表現してしまう劇団員/客演のみなさまに心奪われました。
徐々に明らかになってくるストーリーに心地よさを感じ、もういっかい/何回でも観て確かめたくなるような舞台でした!

ダンスがみたい!17

ダンスがみたい!17

「ダンスがみたい!」実行委員会

d-倉庫(東京都)

2015/07/28 (火) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

8/25笠井瑞丈×上村なおか
振り付けの二人は最初だけ出演で、実質三人の踊り。熱演だった。少しだけ語彙不足に見えた。

真昼のジョージ

真昼のジョージ

劇団子供鉅人

サンモールスタジオ(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★

-
80分。熱くておバカ。

15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しい
2時間、休憩1回、開演10分遅れ。限られた持ち時間で、あの手この手で楽しませてもらった。劇団と観客の出会いの場としても有効だ。

時をかける206号室

時をかける206号室

企画演劇集団ボクラ団義

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間を忘れる
8月21日(金)と8月23日(日)昼の部と2回観て来ました。
セットからして、何が始まるのかと不思議な感じを受けましたが観て行く内になるほどなぁと思わせる展開に時間を忘れて、ステージに釘付けでした。
ミステリアスにして、シリアスなのに時折入るコミカルな台詞。
でも、最後は人間愛に感動して、目頭が熱くなりました。

前説が本当に面白い。
本編とは真逆な内容が楽しい。

ボクラ団義さんの今後の活動にも期待大です。

ダンスがみたい!17

ダンスがみたい!17

「ダンスがみたい!」実行委員会

d-倉庫(東京都)

2015/07/28 (火) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1575(15-264) 笠井瑞丈×上村なおか
19:30の回(曇)。

19:05着、受付。最前列はミニ椅子。19:31前説(50分)、19:38客席後方から...20:28終演。

冒頭、無音での3人はウォーミングアップみたいなものだったのでしょうか。「始めようか」で始まった本編、メインは岡本優さん、下島礼紗さん、住玲衣奈さん。これだけ動くと相当消耗すると思いますが1日2公演、凄いものです。

岡本さんは「TABATHA」、下島さんは「DANCE ASSORT(2015/6@絵空箱)」...9/18@RAFTは観に行く予定、住玲さんは「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS」。

振袖大火

振袖大火

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

壮絶で華やかな舞台
艶やかな着物で着飾った花魁の世界がテーマのお話し。
非常に重いテーマだし、死に直面する場面もちょいちょい出てくる。
しかし、その暗くなりがちな舞台を色鮮やかな着物と軽快な音楽とダンスと、そしてタイミング良く繰り出される笑いのシーンとで繋ぎ、全体的に楽しく見られる構成へと考えられてました。

また、女性メインかと思いきや、文使い(ふみつかい)という郵便配達員のお兄さんの江戸っ子らしい気風の良い演技。
首代(くびだい)という用心棒(?)みたいなお兄さんの渋い演技が良い味出してました。
首代のモノマネのくだりが毎回笑いを誘って面白かったな。
あと、寅吉とお鷹さんの掛け合い漫才。大好きです(笑)

他に印象に残ったのは、エリザベス・マリーさんの見事な切れっぷりと回転芸。
これは非常に思い切りが良く、ダイナミックで面白かった。

木田さんはとても爽やかでクールな好青年を演じててかっこ良かったですね。
しかし一転、子供時代は可愛い少年のよう。
その世代の演じ分けもとても分かりやすくて上手かったです。

軽辺るかさんは、まだ大人になっていない、幼くて純真な鯉ちゃんを熱演
初恋の男性に憧れるいじらしい仕草。
そんな微笑ましい少女の恋心を見事に全身で表現していました。
そうかと思えば見事な迫力の連続蹴りを披露するし、顔芸も決めるし、何よりお祭りの場面のダンスが綺麗で素敵でした。
元々バレエ歴が長く、お掃除ユニットCLEAR'Sというアイドルユニットではダンス部長を務める程の実力者。
指先から足先までピンと気が通った軽やかな身のこなしが美しく、楽しく騒ぐお祭りのシーンにも関わらずその芸術的美しさに思わず涙が・・。
ちょっとだけダンスソロのシーンがありましたが、あれもっと増やして欲しいなと思いました。

ネタバレBOX

物語の途中で、突然死んでしまった鯉ちゃん。
あまりにも唐突でびっくりした・・。
その殺害シーンはシルエット越しでしか見えないのですが、あれ、本人に聞いたところ毎回ちゃんと障子の向こうで演技しているそうですよ。
どんな風に映っているか自分じゃ分からないから不安だとの事でしたが、位置関係バッチリで迫真の演技がちゃんと客席に伝わっておりました。
お疲れさまでした。

殺害後、最後に愛しのうーちゃんにしっかりと抱きしめられ、おぶられて運ばれて行く姿に「良かったね」と涙する印象的なシーンでした。。


舞台のラストは、うっすらと雲がかかった満月の下。
とっても幻想的で素敵なセット。
まるで別世界のように美しい光景でした。
最後にとても悲しい選択をした二人。
相手を思うがゆえの、戸島さんの重大な決意と覚悟と思いやりに満ちた決断。
悲しいけれど希望を感じる素敵なラストでしたね。

ありがとうございました。
舞台『こどものおもちゃ』

舞台『こどものおもちゃ』

ネルケプランニング

博品館劇場(東京都)

2015/08/20 (木) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ついつい泣けちゃうハイパーコメディ
説明通り、「ついつい泣けちゃうハイパーコメディ」でした。この中から将来、名優が出て来て欲しいです。

エトランゼ

エトランゼ

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台に作った湖を効果的に使った密度の濃い舞台
昨日、お気に入りの劇団の一つ桟敷童子がすみだパークスタジオで上演中の『エトランゼ』を観に出かけた。この劇団は、知り合いの役者・もりちえが所属しており、今回の公演では重要な役を担っているということと、水を多用するということで、大いに期待して出かけたのだが、なるほど、期待以上の舞台が仕上がっていた。

山間の辺鄙な町で山の恵みを採取する女性たちの山母兵糧師、山岳信仰で様々な祈祷・お祓いをする女性・神業師、そして山主一家。彼らが生活する場に現れた不吉な湖。それを待っていたかのように村い戻ってきた兵糧師の元夫と、村を捨てた山主の長男の遺骨を持って現れたその妻とその仲間。村の人々と舞い戻ってきた者や部外者たちが、過去の思い出したくない出来事に振り回されつつも徐々に心を開いて忘れかけていた故郷というものを意識させていく。総じて話の核心は重く悲しい物なのだが、時折笑いを誘うセリフや演技で重苦しさを和らげる工夫も。その舞台に広々と設営された湖に飛び込んでびしょ濡れになりながら熱演する役者たちには拍手を贈りたい。
個別の役者としては、舞い戻ってきた元夫に翻弄される兵糧師・彦原志乃役の板垣桃子、その娘役の大手忍、山主の長男の妻・奈緒美役のもりちえの演技には引き込まれた。また、山主役の原田健太郎や、兵糧師のマキ役川原洋子の渋い演技も光っていた。
特に話が進むにつれて凄みを増していくもりちえの演技と湖の中での高笑いは、やや荒削りで進行が雑になりかけていた後半の脚本の欠点を吹き飛ばした感があった。

残念だったのは、主要登場人物を含め、人物像というものの輪郭作りと、舞台全体で観客に伝えたいテーマというものがやや曖昧だったこと。

それにしても、桟敷童子は毎回密度の濃い舞台を作り上げて感心させられる。
10月から三ヶ月連続で上演する炭鉱三部作にも期待したい。

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