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ナルセケ × 劇団ヴァダー

ナルセケ × 劇団ヴァダー

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/11/10 (火) ~ 2015/11/10 (火)公演終了

満足度★★★★

親子の話に共感♪
ナルセケの「成瀬家」の話…。
親子の話に共感しまくりでした。
父親と娘の話に、その通りと思う事ばかりでした…。
 
ヴァダーさんはオヤジバンドのお話…。
緩い感じ、好きです。

バグダッドの兵士たち

バグダッドの兵士たち

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄すぎて長く感じるという、稀な舞台でした!
1時間半という短さにも関わらず、2~3時間分の重量を感じさせる稀な舞台でした。実際長く感じた。それは決して退屈という意味ではなく、演技、舞台美術、映像、音響、演出などの一つ一つが見事で、私がそれらすべてを噛み締めるように見たせいだと思う。美しいオブジェを配した美術は開始前から素晴らしい舞台を予感させたし、きっちりと兵士の体を作ってきた俳優さんたちの体も見事だったし、(汗滲み、しっかり見せてもらいました)何よりもアメリカの兵士たちとヘジャブを着たイラク人の母を配した演出が素晴らしかった。映像も効いている。これはあの「映像の世紀」か?とふっと勘違いしそうになる。特に生の映像らしきものが流れると、臨場感がありすぎて自分の観客としての立場があいまいになる。おそらくこれこそが演出家が狙ったものなのだろうな、と気付いたのは帰りの電車の中でした。

ネタバレBOX

ヘジャブの女優さん、すごかったですね。アラブ人っぽい顔立ちの人だなぁ、と思って観ていましたが、最後の挨拶の時、巧みなメイクでびっくりしました。(すみません、女なのでこんなことが気になる)この人の舞台開始前からの長時間の静止も、また途中の体が溶けていくような動きも、慟哭と恐怖に凝り固まった怨霊を見るようで、舞台に凄みを添えている。いつも間にか消え、そして現れ、最後は冷徹に死んだ人々を撮っているのも、バグダット中に漂う女たちの怨念のようだ。いや~、凄い演出でした。アメリカ兵の中では、トレバーが死んでカーテンの中に消えていくシーンが印象的。彼を愛し慈しんだ人も、また彼が愛した人もいたであろうに、壊れていく魂にはその愛の意味すら縁遠くなってしまったのか、あっさりと美しく消えていくのは悲しすぎる。
バグダッドの兵士たち

バグダッドの兵士たち

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

世界最強の軍隊といえども
世界最強の米軍といえども、それを構成するのはひとりひとりの普通の人間。戦場という極限状態に陥れば、誰もがそうなるように、精神を病んで悩み、苦しみます。普通の人間を集団的に狂気に走らせるものとは何なのか、考えるきっかけになる作品でした。

兵士に相応しい鍛えられた肉体と面構えを持った俳優をよくここまで集めることが出来たなあと感心しながらも、日本の近未来を見ているようで、背筋が凍る思いでした。

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

綺羅びやかな超高速ダンサブル演劇の求心力はすごい!
今回のX-QUESTさんは自分の好きなタイプのお芝居でしたね
(内容はネタバレの方に)。

物語に混乱させられつつ四角いリング舞台の上を
めまぐるしく豪華衣装の役者陣が
超高速回転ダンス+殺陣、そしてバレエ(?)要素まで。

内容には(??)と混乱しつつ舞台上から目が離せない1時間40分でした。

ネタバレBOX

【思った事】
・ X-QUESTさんのお芝居の中で、
  自分の好きなタイプの脚本/展開。
  
  目の前で簡単には何が起きているのか、
  物語の筋が分からない軽い混乱状態(トクナガワールド)の中で
  「テーマ」を語り、オチに繋げていくという。

  脳内でピースがカチリとハマる瞬間があるような。

  ラストの「諸説あります!」には、
  「ほんと、源義経ってこの多々ある諸説から英雄化した人物そのものだな」
  (モンゴルにわたってジンギスカンになった、とか)
  と思わされました。

  「笑い」で締めるのはX-QUESTにしては珍しい?


・ 序盤、役者陣の台詞がかぶってしまう(タイミングが合ってない)事が多く、
  ちょっと「調子悪いのかな?」と不安がよぎりましたが、
  激しいアクション展開が繰り広げられる中で
  そんな気持ちは吹っ飛んでしまいました。


・ 1時間40分といういつもより少ない時間の中にしては、
  「激しい」殺陣+ダンスなどの場面の比率が多く、
  「物語」部分がちょっと
  「解説」(ラップなどでの)に頼ってるかな、
  という舞台上の物語の起伏に少し薄さを感じました。


・ 1.弁慶との出会いから弁慶、義経の最後まで

  2.謎の男ミエテルと出会い、
    銀河鉄道で自分の歴史を追うという超展開部分
    +源頼朝の謎の台詞と行動

  3.現代の地方のイベントと宮沢賢治

  という3本のストーリーラインが進んでいく中で
  それらのつながり部分が見えず
  軽い「混乱」状態になりました。

  史実(?)パートはともかく
  その他はどうつながり収束していくのだろう?と。

  本編に全く関係しない静御前と狐の物語なども入っていました
  (そもそもは宮沢賢治つながりでネタとして入れた?)。

  そういった混乱の上でも舞台上の激しいアクションシーンの連続に
  いやがおうにも注目させられました。

  その上で、
  ・ 週刊モーニングの「ジパング」⇒源義経
  ・ 週刊少年サンデー「月光条例」⇒宮沢賢治
  などに最近注目したばかりなので、
  それぞれの物語には置いていかれずに済みました。


  しかし「みんなのヒーロー源義経像をぶち壊す」という
  触れ込みについてはどうだったかなあ。。。


  弁慶との劇的な出会い、強さから平家の打倒、
  そして兄との確執から悲劇的な最後をとげるまで、
  という悲劇の英雄的な側面。

  また、「実は生きていた」などの諸説が
  「源義経」を注目の英雄たらしめている事。


  その物語を
  「怨念により死ぬ事が出来ず、同じ時間軸を繰り返す源義経と弁慶」
  という設定にする事で悲劇の英雄から
  オドロオドロしいものやダークヒーロー的な何か、
  そして「死のうとするけど死ねない」と泣いてしまうなど
  等身大の「人間」として描こうとした事、
  などから「ぶち壊しきれたのかな?」、
  という所は観劇者各人判断が分かれるかも知れません。
  
  「かっこいいままだった」という人がいるかも。


・ 今日は(特に)劇場でアンケート書いてても
  自分で何が言いたいのか良く分からなくなってしまいました。
  (ひさびさの「混乱」ものだったから??)

  リング舞台への求心力は衣装/演技/アクション/セット/演出から◎、
  物語としては○~△、っていう所かなあ。
義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日観てきました!
はじめて観る X-QUESTさん!!
「義経」、「宮沢賢治」がすごく絶妙に融合してて、そこに心くすぐるおもしろモチーフ?!ネタ?が練り込まれていて楽しかったです♪
お話はもちろん、殺陣やダンスはあの舞台で観るとなおさら圧巻!
もう一度、観たいと思いました!!←千穐楽取っていてよかったです(笑)

ラスト・イン・ラプソディ

ラスト・イン・ラプソディ

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

胸を打たれる人間模様
行き場のない患者を受け入れている診療所が舞台。入院できるベッドがあるので診療所というより病院か。実際にはあり得ない診療所であるが、患者たちの物語はリアルだ。
格差社会、そして貧困。どこの病院も受け入れないであろう人たちに、過去を持つ医師らスタッフが真正面から向き合う。患者たちはそれぞれ複座な事情を抱えているが、舞台は患者の今とこれからを中心に描かれる。
幅広い層を持つ俳優座の俳優たちだからこそ演じられる舞台。いかに死ぬかということは、どう生きるかということ。見る人の心に突きつけている、見事な舞台だ。

ネタバレBOX

患者だけでなく、医師らスタッフの衝撃的な物語も描かれる。いかに死ぬか、に手を貸した医師をただ肯定的に描くだけでなく、患者に告発されるラストがすごい‼︎
ゲーテ・インスティトゥー卜韓国×NOLGONG『Being Faust – Enter Mephisto』

ゲーテ・インスティトゥー卜韓国×NOLGONG『Being Faust – Enter Mephisto』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/11/19 (木) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇というフレームの拡大
参加者自身がファウスト自身になり、
欲望の本質について感じ・考える体験。

これがこんにちの演劇だということに異論はない。
ただ、、、

ネタバレBOX

観客個人によって体験の質が変わる演劇のため、
以下は極私的体験談。

ゲーム開始時は、何もわからずに係りの人の言われるがまま、「友人」を売ってしまった。だが、その内、その意味を考えるようになった。それでも、ポイントを得て満足度を充たしたいという自分の欲望には勝てず、どんどん友人を売っていく。
さすがに私は家族などの固有名が想起される人までは売ることができなかった。

そのような葛藤も含めて、欲望の本質を自身の身体を通じて理解していく。
自分の中のイラヤシイ部分も含めて。

舞台上の演劇を見る一般的な演劇だといくら感動しても、それは他人事でしかない。だが、このタイプの演劇では、それを自分自身の実感として体験することができる。その強度は確かに強い。

ただし、それにしても観客に投げっぱなしの感が強い。
これを演劇として提示(フレーミング)するならば、何かもう少し突っ込んだ仕掛けが欲しかった。
最後の結果発表みたいなものも、選ばれた2人には印象深いできごとだろうが、その他大勢にとっては、驚きも、歓喜も、反省も、何も芽生えない。

勿論、安易な落としどころを用意しないことで、この作品の意味を観客が意識的に考えざるをえないという良い効果もある。それでも、最後に自分の今までやってきた、やってしまったことの意味を、目に見える形で突きつけられるような仕掛けがあっても良かったのではないか。それこそ機械を使ったゲームなのだから、「診断結果」のようなものを作るのも、可能なのだし。

と、物足りなかった点もあるけれど、演劇というフレームを拡大している点は素晴らしい。
上田ダイゴ×アサダタイキ(The Stone Age)トークライブ

上田ダイゴ×アサダタイキ(The Stone Age)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

デジタルカフェ-スクリプト-(大阪府)

2015/11/11 (水) ~ 2015/11/11 (水)公演終了

満足度★★★★

トークライブに日ごろの憂さをおいてきます。
面白かった!! The Stone Ageと上田ダイゴの関係そうだったんだ。過去の台本、ダダすべりの過去、役者のせい? 過去の忘れ物は取り返せたのか。 トークライブで楽しみます、日ごろの憂さをここにおいてきます。楽しかった。

おやすみラムチョップ!!!!!

おやすみラムチョップ!!!!!

超人予備校

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/11/05 (木) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

眠れないのは、忘れたくないことがあったため
色々あってオープニング30分「ペンギン空を目指す」「鉄平オンステージ」が観れた。 ラムチョップ 寝れない 羊 山羊 彼女 寝られない原因、眠れないのは 忘れられない 忘れたくないことがあったため 忘れてリセットして 社会へ出る。山羊、羊の強さ 羊人間 犬人間 忘れることも大切で ぼちぼち行きましょう。最後にとても心地いい、観てすぐは超人っぽくないと思ったが、最後のこの感じは超人予備校の心地よさ、最後にほっとする、優しい気持ちになる、良かった。
 

ネタバレBOX

チラシの開演時間が19:00の所19:30になってたらしい 19:30まで30分 何かやる、 朗読「ベンギン空を目指す」「鉄平 オンステージ」 あんまりミディアムしないで 油が出たなら食べ頃・・・// 演歌 山羊の私 // 100%ウール そうさ 100%セイター メエメエ もう 編みきるしかな~いさ。
前説 羊のメリー 写真 飲食 羊も山羊も臆病 マトン ・・・・ 間に・・・・

// 羊が1匹 1匹 1匹 何やお前。(羊がでた) 悩み 話してごらん。窓にスキマ 虫 スキマ風 救急病院の救急車のサイレン 親帰ってこい 会社遠い 堪忍袋の尾が切れた ラムチョップ必殺技。 肉料理や。// ジン ジン ジンギスカン 全員ダンス // 日本の危機的状況 日米密約の書類が無くなった 切れっぱしから唾液 山羊 お手紙なあに やってはいけない腹壊す。唾液は人間の // この頃仕事どう どうって 使わない どうかしている どうなのだ なのを付けろ。八木沼さんネクタイ曲がってますよ 直してくれる ドクン ドクン 毎日がゴミの日だったらいいですね。// 羊のメリー メリーの羊 メリーがが飼っていた羊 // 寝ろ 羊が1匹 2匹 トーマス ケイト マリアン カール マックス ・・・ ややこしい。 五円玉を糸で振って 貴方は眠くなる 羊が寝る。やっぱり // 両手を拘束した

羊達の沈黙レクター風の山羊 スガさん カンだ、協力しない。さようなら。身体を改造した 山羊化 生き残るため 人間は絶滅する 同じ思想の人が犯人 私を連れて行け。 アホか 迷惑や ホンマおっさん出すのやめてや 1日トイレットペーパー40個 人食いレクター // 山羊沼さん パキスタン マーライオン シンガポール。 カクタさんの御主人。行ってない。アフリカ上陸する前に予防接種した方がいい(混乱した会話) // 助っ人を用意した サンドマン 砂かけた 一瞬寝た。手に負えない。本当の話を聞かないと // 遅いじゃない。 せめて1ロール 食べたかった。 他にもいる紹介しよう 紙見つけたら何処かへ行く。 仕事どうだった。 ふつう (心のマイク)仕事面白いわけない 店長 課長・・・・ 。静かな夜ね ピンポン 葱山です(角)おすそ分け こたつのコード・・・ 帰った後 お茶飲んでいない // 何か変わったこと 思い出した 数えてなかった 羊が1匹 1匹 1匹 悩み 家 仕事 両親 彼女が出て行った理由は、 柿買ってきた パキ じゅるじゅる 猫飼おうや ニャーニャー 多くくなって フニャー フニャー サプライス誕生日 半年違う わからん。 出て行った理由はわからん 寝ている間に出て行ったから 寝れなくなった。// 羊人間 人間羊 メーメー 羊の原種ムフロン ムフロンでムフ 自分の意志でムフロン化 他国で遺伝子兵士 実際に生まれた どこかへ行った 会えばわかる 犬人間なら 紹介しましょうか ヤギ人間 ムフ人間 犬 ラインいいよ 犬 変な人 // 柳沼さん奥さんいます 私おかしいんです。慣れなければ来ないでって言います。 ここだ ここでやめないと自分で選ばないと 忘れなさい 自分の育ち遺伝子を、 施設の人 科学者 この人知っている ムフロンとして生きる 代わりにあなたは人間として生きてください。世界の平和 山羊人間 週末は、山羊人間 誰も信じない。 // 忘れな草 忘れなよ 悪いことも良いことも、はい深呼吸 食べてみたら どれくらい 忘れるまで食べるんや 彼女を見つけた バクバク食べる 山ほどいる ここでリセットして社会へ出ていくんやなー ザーー 雨 何かあった 信じない 普通だよ 課長が缶コーヒー 課長の事苦手じゃなくなった ハハハハハハ どうした 雨
色々あってオープニング30分「ペンギン空を目指す」「鉄平オンステージ」が観れた。 ラムチョップ 寝れない 羊 山羊 彼女 寝られない原因、眠れないのは 忘れられない 忘れたくないことがあったため 忘れてリセットして 社会へ出る。山羊、羊の強さ 羊人間 犬人間 忘れることも大切で ぼちぼち行きましょう。最後にとても心地いい、観てすぐは超人っぽくないと思ったが、最後のこの感じは超人予備校の心地よさ、最後にほっとする、優しい気持ちになる、良かった。
あたしのあしたの向こう側

あたしのあしたの向こう側

トツゲキ倶楽部

d-倉庫(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

困るなぁ・・・
何度でも観たくなるでしょ?
どうしてくれるんですか?

ま、また観に行きますけど!

後悔したくないし!!

今の自分を大切にするし!!!


しかしトツゲキさん、公演中はもちろんですが
後からグイグイ来るわー。
仕事しててパソコン打ってる最中に浮かんで来るわー
ニヤニヤしたり泣きそうになるわ。

ほんと、困るなぁ・・・。

家族カタログ

家族カタログ

B.LET’S

小劇場 楽園(東京都)

2015/11/19 (木) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

家族って・・・
家族のつながりって普段意識されないことが多いが、この劇を観て改めて考えてみる良い機会になると思う。

家族カタログ

家族カタログ

B.LET’S

小劇場 楽園(東京都)

2015/11/19 (木) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ゲネプロ拝見
「雨降って地固まる」という諺があったが、この公演は”台風が来て血固まる”ような家族再生の物語。もっとも固まるのは結束というか、その思いやりという目に見えない”気持”。家族だから知っている、しかし案外知らないことも多い。そして時として鬱陶しくなる存在をしっかり感じさせる。
BLET’S得意の会話劇が、楽園という小空間を濃密に満たしている。それは観客(自分)の心にも面白いという満足感を与えてくれた。

ネタバレBOX

梗概は、向井醤油専門店(家族)の濃口ならぬ恋愚痴の話…始まりは三女・友布子(如月皐サン)が付き合っていた男が二女・友美(永島広美サン)と結婚し、その当時、家族内でしっかり話し合わなかった結果、三女が家を飛び出した。その憎悪ある三女が法事で帰ってきたことから騒動が起こる。家族という内に現れた台風は激しい爪痕を残し、一過した後は…。

上演後に書いたアンケートを見ると、この2~3年の公演はほとんど観ている。脚本・滝本祥生 女史に作品の良し悪しを聞いても、多分どの作品も思い入れはある、と答えるのではないだろうか。脚本を書くことは子を産むと同じようなもので、大変なことだと思っている。子にもそれぞれ特長があるように、作品にも...。
本公演は、家族という内側の世界を描いており、現実的に考えれば、特異な出来事(事件)を展開するのは難しい。その意味でありそうな話を愛憎表現で牽引しているため、スリリングさは感じられない。また暴露話の応酬に終始しそうになるが、家族ともなれば内輪の思い出や出来事が頻繁に出て来るのは当たり前かもしれない。ここが他人との会話の違うところだろう。

全体は予定調和のような気もするが、二女が三女に向かって「将来、私の前に現われないで!」という本音が怖い。そこには姉妹を超えた、人間(女)としての感情が顕になっている。この公演は演出・演技で見せる”常識や理性で律しきれない思考や感情”表現が素晴らしい。

さて、作品(子)は、他人(観客の自分)から観ると、「春の遭難者」のような社会性が垣間見えるのが好みである。例えばこの作品でも、不景気にも関わらず商売が成り立つ老舗...世間の目、悪い噂のような、家族外との関係、影響はどうであったのか気になる(視点が散漫になる危惧はあるが)。

次回公演を楽しみにしております。
義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
殺陣もダンスもラップも衣装も音楽も笑いもどれもすごくよかった。
照明もキラキラしていて、頭上も両ベンチ席の壁面に映し出される光も、すごくよかった。
衣装もすごく素敵だった。
もう期待以上に楽しませてもらいました。

バグダッドの兵士たち

バグダッドの兵士たち

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

役者の身体能力・鍛錬に注目
 初演は5年前であった。あの時よりずっと真に迫ってくるのは、日本の右傾化・軍事化が着々と進み、直ぐにでも日本人がここで描かれているような体験をしなければならないということに現実感が伴うからだろう。
 宙空に設えられたヒジャブをつけたイスラム女性の後ろ姿のようなオブジェや、上手・下手などに矢張りヒジャブを纏った黒衣の女性が立つのも、殺人者そのものである米兵を追い詰める民衆の影の圧迫感を表して効果的である。また、役者たちの身体鍛錬の見事さも素晴らしい。彼らのプロ意識に敬意を表する。また本日19日マチネ公演後と明日ソワレ公演後には来日している原作者のマガノーイのアフタートークがある。これもお勧め。(追記2015.11.20:02:43)

ネタバレBOX

 ここで描かれている米国人は、兵士であるが、イラク戦争時、最悪の行動をとっていたのは、無論、傭兵である。彼らは人を殺すのが楽しみと考えているとしか思えない。女性をレイプし、人々を拷問に掛けて楽しんだ挙句惨殺していた。代表的なのは、ブラックウォーターの傭兵たちである。無論、傭兵の方が悪いことを平気でするのには、訳がある。国軍の兵士は、ジュネーブ条約などで禁じられている行為を為した場合、戦争犯罪を犯したとして軍法会議にかけられ処罰される。だが、私兵である傭兵にはこの懸念がない。今作で一般市民を殺した兵士達が処分を気にしているのはこの為である。単に、人間として悩んでいるだけではないのだ。
そもそも、人間として悩むくらいなら、兵士になるかならないかのレベルでもっと深刻な悩みを抱えているだろう。そんなことも想像できない知的レベルにアメリカの大衆が置かれていることの意味する所を考えていないのは、当しく現在の日本の大衆と変わらない。そして、この程度の頭脳では、たかが貧乏程度で、己の魂を売ることに大きな抵抗はないのだ。考える人間なら、貧乏を恥じることはない。恥ずべきは魂の弛緩であるという程度のことには気付く。この程度のことを自分の頭で考え実践することもできない連中は所詮、人間らしい生き方など望むべくもないのは当然のことだろう。
根本的な問題として、アメリカ人の誰がISの行為を責められるか? 今作でもたくさんイラク人を蔑視した言い方が出てくるが、バカを言っちゃいけない。そもそも大量破壊兵器が無いことを証明せよなどという難癖をつけ、何の罪もないイラクに殴り込みを掛け、残虐極まる攻撃を仕掛けたのは米英である。彼らは新たな武器の宣伝に、古い武器の刷新に、イラクの良質で豊富な石油の収奪に、また軍需産業の儲けと回転に、更には自分達で破壊しておいて建設を請け負うというマッチポンプ収奪迄してきた。イラクの国宝の多くがアメリカに盗まれたのは周知の事実である。にも関わらず、国籍がアメリカだというだけで、彼らはイラク人より偉い、或いは命が重いと考えているらしい。愚か者である。
どういうアイロニーか。今作では、おまけに医者になりたいと言う者が人殺しを生業としているのだ。精神的に穢れていることにも気付いていないかのようではないか? 少なくとも遠い木霊のようにしか彼らの魂には響いていないのだ。そして、心は正常を装っている。何と悍ましい欺瞞であることか! おまけにそれを軍に来なければまともな人生が歩めないせいにしているのだ。よその国に出掛けて行って頼まれもしない人殺しをし、あまつさえそれを正当化する為手前のスケベ根性を丸出しにしていやがる。下司野郎! それがアメリカ人の姿だろう。少なくとも一方的にやられる側からはそのように見られて当然である。
ISが、各地で騒動を引き起こしている。しつこいようだが、そもそもISのような組織ができてしまった主たる原因がアメリカ・英国が中心になって起こしたこのイラク戦争であった。はっきり言って英米はイラクにいちゃもんをつけ、無辜の民を虐殺、レイプ、拷問に掛け恥辱を与え大地を穢した。バクダッドのような人口密集地で大量のDU弾を用い地球の年齢ほどの半減期を持つ放射性核種で汚染した。
無論この汚染に関して国連も英米も知らんぷりを決め込んでいるが、これは明らかな人道に対する罪、戦争犯罪として賠償させるべきである。仮に彼らの主張するように原因がDUの放射線ではないにせよ、重金属毒性の可能性も含めて国際的な第三者委員会による検証が必要である。そして客観的判断で英米のDU使用に非人道性があったと認められた場合、彼らは、国家が破綻しても払いきれぬだけの借財を背負うべきである。当然のことだ。 
殊に副大統領であったチェイニーの悪、ブラックウォーターの創設者、エリック・プリンスらの戦争犯罪は国際的に指弾されるべきである。ブッシュにも無論罪はあるが、彼の最大の罪は愚かであったこと。愚かであり続けていることである。丁度、パシリ安倍のように。
今回の観たいで自分は原作者が殆ど原作を書くためのデータをインターネットで集めた、と書いたが、彼は全部をインターネットで集めたと言っていた。こちらが自分が聞いた正確な話である。観たいでは少し遠慮して書いたのだ。だが、恐らくネットで集めた情報は、一般的米兵の言質に近かったのだろうと再演を拝見して思う。露骨な表現がたくさん出ていることからも、在日米兵から得るデータ・印象からも、非公式な場所でホントに語られていることに近いだろうと思うのである。その生の感覚を吉原さんの見事な翻訳は、日本で暮らす我々にも届けてくれている。この自然な日本語にトランスレイトされた翻訳の、本質の正確な捉え方がなければ、今作は、ここまでキチンと我ら観客に届くことは無かったであろう。
Only Lonely Rose

Only Lonely Rose

My little Shine

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度

厳しいですが
一番タチの良くない種類の本でした。

深淵な何かを表現していると勝手に自分で思い込んで、結果マスターベーションに陥っている。
特に何も語られた印象もなく、個人的には退屈この上ない駄作でした。

でも、このニュアンスが好きだとおっしゃる方も勿論ながらいらっしゃるとは思います。

演技、演出はまあ可もなく不可もなくでしたが、「因果」というキーワードらしきものが盛んに語られている割には、因果を表してはいませんでした。

謙虚な作劇を求めます。

ネタバレBOX

「因果」の何を表現したかったのでしょう??
そもそも「因果」というものを理解しているのか?
固くなってしまいますが、「因果」とは仏教用語であり、前世の不徳が今世に及ぶという意味です。
勿論、前世の悪行・不徳なんて解るわけないので、結局は、今世で教えに耳を傾け、六根を清浄にせよという事なのですが…。
 本作には、その「因果」と呼べるような本質論に及ぶような出来事は起こっていません。
強いて言えば、高校生の自分と今の自分のスパイラルを描いていますが、高校生の私と今の私の性格、行動(つまり人格)が違い過ぎて、一人の人間の中にあるものとは思えません。
かといって、高校生のおせっかいで変に快活な(お母さんに褒められたいがためにそこまでやる奴はいないでしょうに)人格が吹っ飛んだ母親の叫びの影響の変遷を追い続けている訳ではないので、支離滅裂な展開になっています。

結局は、何を描きたいのかさっぱり解らない滅茶苦茶な物になってしまっています。

役者が可哀そうだなと思いました。

高校の先生の独白も意味が通じないし…
全てにおいてそんな調子でした。

時間の浪費でした。…残念ながら…

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待を裏切らない!
期待値MAXで行っても、しっかりそれ以上を魅せてくださいます。
殺陣・ダンス・音楽・衣裳・ストーリーどれも見応えありまくり!
長い衣裳をさばきながらの動きは美しいとしか言えません。
恒例になりつつあるアレもパワーアップしててもう(笑)
義経記の名場面がギュッと詰まっているので、好きな人にはたまらないと思います!

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ギャラクシーでしたぁ!!
歴史モノと思って観たら全く違う!
異次元?異空間?まさにギャラクシーだぁ!!
歴史は苦手、、、なんて方も楽しめますよ。私がそうなので(笑)。

殺陣も凄いし、衣装も素敵だし、ダンスもかっこいいし、ちょいちょい笑いも入ってくるしで楽しかったです。
役者さん、それぞれがしてる細かい演技や台詞にも注目です。

何だか上手く説明出来ないので皆さん観に行って確認して下さいませ(笑)。また観たくなるお芝居。私もまた観に行くよー。

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに!
ギャラクシー!
いろいろ想像を超えていた!
今回の衣装も凝ってて素敵!
いろんな角度で楽しめるのもリング舞台ならでは。
予習していったのでより分かりやすかったwww.


あたしのあしたの向こう側

あたしのあしたの向こう側

トツゲキ倶楽部

d-倉庫(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1660(15-349)
19:30の回(雨)。

18:30受付(整理券あり)、18:55番号順に並び、19:00開場。白いテーブルと椅子、奥に幅広の階段、シンプルな舞台。

「笑うゼットン(2013/10@王子)」から4作目、その時印象に残った前田さんの出演作を観るようになったのがきっかけでした。

お馴染みの皆さんに加え、吉留さんは「荒川、神キラーチューン(2014/5@サンモール)」「ダキニ城の虜(2014/12@エコー)」、田久保さんは「こいぶみ(2014/10@早稲田)」「音速アキレス(2015/8@BASE THEATER)」など。

19:29前説(105分)、19:34開演~21:21終演。

お話は「説明」の通りで、展開と収束の切替がとてもシャープで、女優陣の個性的でありながらひとつに重なる様子は観ていて華を感じます。

科学的な解説が実は人生の節目を語っているような錯覚を覚え、来し方を思えば胸の内にはいくばくかの悔いが残っている「あのとき...」。

総勢18名が所狭しと押し合いへし合い、最後に見えるのは「これからどう選択するか」。

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!!
おすすめできます。
かっこいい殺陣ありダンスあり。ナンセンスな笑いもあり。衣装もステキ。
セリフのテンポが良すぎる時もあったけど、上演時間も程良くてよかった。
まるで、格闘技の「リング」みたいなステージで、客席が4方向にあるので、次回観るときは違う方向から観たいな~と思いました。

アブノーマルチケットとかハシゴ割引とか、少しでも安く購入できる制度があってありがたかったです。

ネタバレBOX

3回も立ち往生した弁慶さん、お疲れさま。
勧進帳のセリフを現代語ふうにしてくれてわかりやすかったよ。

静御前がメタモルフォーゼするという設定、最高!

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