義経ギャラクシー 公演情報 X-QUEST「義経ギャラクシー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    綺羅びやかな超高速ダンサブル演劇の求心力はすごい!
    今回のX-QUESTさんは自分の好きなタイプのお芝居でしたね
    (内容はネタバレの方に)。

    物語に混乱させられつつ四角いリング舞台の上を
    めまぐるしく豪華衣装の役者陣が
    超高速回転ダンス+殺陣、そしてバレエ(?)要素まで。

    内容には(??)と混乱しつつ舞台上から目が離せない1時間40分でした。

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ X-QUESTさんのお芝居の中で、
      自分の好きなタイプの脚本/展開。
      
      目の前で簡単には何が起きているのか、
      物語の筋が分からない軽い混乱状態(トクナガワールド)の中で
      「テーマ」を語り、オチに繋げていくという。

      脳内でピースがカチリとハマる瞬間があるような。

      ラストの「諸説あります!」には、
      「ほんと、源義経ってこの多々ある諸説から英雄化した人物そのものだな」
      (モンゴルにわたってジンギスカンになった、とか)
      と思わされました。

      「笑い」で締めるのはX-QUESTにしては珍しい?


    ・ 序盤、役者陣の台詞がかぶってしまう(タイミングが合ってない)事が多く、
      ちょっと「調子悪いのかな?」と不安がよぎりましたが、
      激しいアクション展開が繰り広げられる中で
      そんな気持ちは吹っ飛んでしまいました。


    ・ 1時間40分といういつもより少ない時間の中にしては、
      「激しい」殺陣+ダンスなどの場面の比率が多く、
      「物語」部分がちょっと
      「解説」(ラップなどでの)に頼ってるかな、
      という舞台上の物語の起伏に少し薄さを感じました。


    ・ 1.弁慶との出会いから弁慶、義経の最後まで

      2.謎の男ミエテルと出会い、
        銀河鉄道で自分の歴史を追うという超展開部分
        +源頼朝の謎の台詞と行動

      3.現代の地方のイベントと宮沢賢治

      という3本のストーリーラインが進んでいく中で
      それらのつながり部分が見えず
      軽い「混乱」状態になりました。

      史実(?)パートはともかく
      その他はどうつながり収束していくのだろう?と。

      本編に全く関係しない静御前と狐の物語なども入っていました
      (そもそもは宮沢賢治つながりでネタとして入れた?)。

      そういった混乱の上でも舞台上の激しいアクションシーンの連続に
      いやがおうにも注目させられました。

      その上で、
      ・ 週刊モーニングの「ジパング」⇒源義経
      ・ 週刊少年サンデー「月光条例」⇒宮沢賢治
      などに最近注目したばかりなので、
      それぞれの物語には置いていかれずに済みました。


      しかし「みんなのヒーロー源義経像をぶち壊す」という
      触れ込みについてはどうだったかなあ。。。


      弁慶との劇的な出会い、強さから平家の打倒、
      そして兄との確執から悲劇的な最後をとげるまで、
      という悲劇の英雄的な側面。

      また、「実は生きていた」などの諸説が
      「源義経」を注目の英雄たらしめている事。


      その物語を
      「怨念により死ぬ事が出来ず、同じ時間軸を繰り返す源義経と弁慶」
      という設定にする事で悲劇の英雄から
      オドロオドロしいものやダークヒーロー的な何か、
      そして「死のうとするけど死ねない」と泣いてしまうなど
      等身大の「人間」として描こうとした事、
      などから「ぶち壊しきれたのかな?」、
      という所は観劇者各人判断が分かれるかも知れません。
      
      「かっこいいままだった」という人がいるかも。


    ・ 今日は(特に)劇場でアンケート書いてても
      自分で何が言いたいのか良く分からなくなってしまいました。
      (ひさびさの「混乱」ものだったから??)

      リング舞台への求心力は衣装/演技/アクション/セット/演出から◎、
      物語としては○~△、っていう所かなあ。

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    2015/11/19 23:25

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