
十二夜
東宝
日生劇場(東京都)
2015/03/08 (日) ~ 2015/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★
ケアード演出「十二夜」
道化が前に出る恋愛喜劇で、成河さんのための舞台!?ってほど。彼は歌も演奏も演技も良かった。フェイビアン役の青山達三さんも素晴らしい。お二人とも新国立「夏の夜の夢」に出てらした。オリヴィア役の中嶋朋子さんも好き。

分身
カンパニーデラシネラ
シアターX(東京都)
2015/03/25 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
分身~ドストエフスキー「二重人格」より~
上演時間は約1時間25分。超楽しかった!俳優、ダンサーたちがひたすら作品のためにストイックに踊り、演じる。わくわくドキッの連続で飽きさせない。おしゃれでコミカル、残酷でシニカル。アクロバティックな振付がスリリングで、息を合わせた群舞が美しい。

死と乙女
東宝
シアタークリエ(東京都)
2015/03/19 (木) ~ 2015/03/28 (土)公演終了
満足度★★★★
アリエル・ドーフマン戯曲
軍事独裁政権下の出来事を扱う三人芝居ですが、凄惨さよりもサスペンス色が濃く、娯楽作として楽しめました。

ミセス・サヴェッジ -幸せの値段-
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ミセス・サヴェッジ
療養施設にいる人々はいわば「引きこもり」。彼らの個性を尊重する、いわば人間賛美のドラマになっているけれど、最後に問題提起もする演出が良かった。エセルの子供たちのバカっぷりが笑える。

The River
公益社団法人日本劇団協議会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/02/19 (木) ~ 2015/02/26 (木)公演終了
満足度★★★★
The River
川のそばの小屋にいる男女。繰り返される営み。
目の前の場面がいつなのか(過去か未来なのか)がわからなくて、色んな想像ができました。
俳優は鬼頭典子さんがとてもよかったです。鬼頭さんのマクベス夫人が観たくなりました。

ユビュ王
まつもと市民芸術館
まつもと市民芸術館 小ホール(長野県)
2015/02/18 (水) ~ 2015/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ユビュ王
三方から客席が囲む抽象舞台。軽快だけれどもの悲しさも含んだ選曲、自由度が高い(のであろう)演技のコンビネーション、観客と積極的に交わる奔放さなど、幕開けで串田和美カラーをドスンと受け取ったのですが、小川さんらしい徹底的なきめ細やかさ、俳優同士の行き届いたコミュニケーション、そして戯曲(原作)への誠実さは健在でした。

The LONG ROAD
山の羊舍
「劇」小劇場(東京都)
2015/01/22 (木) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★
いい戯曲でした
弟が殺され、残された父母と兄。犯人は若い女の子だった。
刑務所内での上演も考慮に入れて書かれた戯曲だそうで、客席に向かう語り掛けや、独白が多かったです。役者さんには難物といえる戯曲なのだろうと思いました。

ビーイング・アライブ
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★
で、結局作者は何が言いたかったのか?
観劇後の率直な感想として、救いがあるのかないのか、ぼんやりとした感じが否めない。
上演時間2時間。

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~VOL.4
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2015/12/17 (木) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★
あぁ懐かしき青春時代...
笑福寺門前、築地 ソバ屋・寛兵衛が舞台...昭和の雰囲気が漂う劇場内。
第一部は夫婦(江藤博利と林寛子)で営むソバ屋での珍騒動。
第二部は昭和の歌謡ショーとして、当時の流行歌を歌う。最前列に”ひよこ隊”と呼ばれるファンの一団。黄色い法被を羽織、ペンライトを振り、テープを投げ、笛を吹く姿...その遠景には確かに青春時代が観えた。
自分が観た回のゲストは「城みちる」、本人の言葉を借りれば究極の一発屋とのこと。「イルカにのった少年」で42年間芸能人として活動してきたという。喋りも上手である。
さて、日本を始め世界の情勢について、自分なりの今年の一字は”危”である。そんな世相で、少しでも明るく楽しい公演、自分は堪能した。このようなドタバタコメディが上演できるのは平和であればこそ。この公演で元気をもらい、楽観的な気持で年越しをしたいものである。

ツインズ
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2015/12/06 (日) ~ 2015/12/30 (水)公演終了

SEX
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
これから避けて通れない道
Aチーム鑑賞
性的マイノリティということは現実社会でどういうことなのか。実は他人事か身内事かで肯定か否定か一番分かれてしまう問題なのでは。
同性の入籍を認める自治体も現れた。しかし現実には一部の芸術系職業位しかLGBTは認められていないのではないか。
舞台は軽妙な笑いもちりばめながらLGBTへの関心を深めてくれる作品。主演女優さん以下、熱演・好演。良い時間を過ごせました。
時間制作さん、いつもおもしろいです。

ほたえな 胸中が猿
グワィニャオン
萬劇場(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
当に猿
龍馬・慎太郎殺害の下手人については諸説あって何れが真実或いは事実であるか見極めるのは極めて難しい。無論当時の日本の国力で頭角を現したと雖も脱藩下級氏族の龍馬が、あの若さで如何に活動資金を得ていたか、という点で武器商人、グラバーなどを絡ませることも可能ではあったろうが、それでは演劇的に話が大きくなり過ぎ、一定の尺には収まらない。(追記2015.12.23)

ROCCA ZAMURAI
SPINNIN RONIN
座・高円寺2(東京都)
2015/12/15 (火) ~ 2015/12/17 (木)公演終了

義経ギャラクシー
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ギャラクシーでした。
タイトルが発表された時から義経の歴史と銀河鉄道??どうなるの??ギャラクシー?という感じでトクナガさんワールドに期待を高まらせながら公演を待っていました。
義経の歴史も、銀河鉄道の夜も、宮沢賢治も何も詳しくなければ名前なら聞いたことあるよ〜、というくらいの知識で観に行ったのですが、本編を見たあとに気になる!!と思って銀河鉄道の夜を読んだり義経について少し調べたりするくらいお話が楽しかったです。
宮沢賢治の銀河鉄道の台詞や風景も、もうそこから!そんなところに?ここにも入れてる!ここもなんだ!という具合に散りばめられていて、観て、読んで、観て、また読む、また観るの繰り返しをするのがとても楽しく面白かった。
義経の歴史についても全く無知だったので出てくる言葉や背景が新鮮で、でも難しくなくて、初見で歴史を気にすることなく楽しめて登場人物にも心を入れる事が出来て嬉しかったです。
でもやっぱり、その歴史では当たり前のようにある言葉については分からない事もあって、今回それが「判官贔屓」だったのですが、公演後詳細を聞いて、wikiでも調べたあとに観た時にその言葉が起因で弁慶が義経を叱咤する場面がとても好きになりました。
時代背景などが気になるくらいに楽しかったんです。
キャラクターも皆が愛しくなる。
感情の爆発、静と動、テンポ、好きだなあ…としみじみ。
あとはX-QUESTはやっぱり照明と音響が凄い。
今回の照明は言葉通り本当にギャラクシーでした。
天の川、大好きで、月の演出も素敵。
銀河鉄道の演出なんてもうワクワクが止まらなかったです。
あとは銀河ステーションの場面、壁に映る照明の影が本当に鉄道のように見えて感動しました。照明だけでワクワクさせてもらえるのは本当にすごいです。
音響も、手数が半端なくあるはずなのに滅多に乱れないSE。いつも耳に心にメロディが残るオリジナル音源。本当に素敵です。
音楽だけでニコニコ笑顔にもなるし、悲しくも、ハラハラしたりもする。サウンドトラックが本当にいつも欲しいです(笑)
目も耳も楽しい、心が温かくなるお話でした。
「ヒーロー像は俺が壊す」その通り、この義経は全然英雄ではなかったです。でもそれが人間臭くて、情けなくて、良かったなあ…。
この公演の観劇後、諸説ありの言葉や結束バンドを見てニヤリとしてしまうようになりました笑
楽しかった!!!

ツキノヒカリ
満月動物園
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2015/12/18 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
「誰か」ではなく「全員」の物語
観覧車シリーズの最終話。連続シリーズなので,これまでの作品を観た方も楽しめるようになっていますし,もちろんこの作品だけを観ても楽しめるように作られています。過去4作は再演なのですが,この作品だけ完全新作とのこと。それまでのシリーズの情報を補完しながら,バラバラに見えていた物語が1つの線につながっていきます。そう,この5作品は「誰か」の物語ではなく「全員」の物語でした。
温かい雰囲気として展開されながらも,その物語の重さを感じられる公演。その重さと役者さんの熱演によって,感情がここまで揺さぶられるとはと驚きながら,最終話を見届けて参りました。

ただいま
劇団こふく劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/12/19 (土) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
劇団初見。素晴らしい。/約110分
宮崎弁芝居なぞという狭小な枠の中には収まりきらない、固有の演劇美学に貫かれた舞台世界を堪能。
ある職人の突然の不幸、二十八歳地味め女子のお見合いといった浮き世の小さな出来事をユーモアにくるみながら細やかに描く一方、幽玄ささえ醸し出す女声合唱や和楽器演奏で大自然や悠久の時間といった大いなる世界をも表現し、“大きなものに抱かれて生きるちっぽけな人間”をあたたかく描き出す作品世界に心奪われました!
なお、一男性客として最も魅力を感じた女性登場人物は、言うまでもなくニーナさん。
母性と女性性を体現したかのような、やさしくもたくましいあの女性にある男性登場人物が夢中になってしまうのも無理はない。

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~VOL.4
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2015/12/17 (木) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★
ザ・コメディー
昭和の時代をほうふつさせるセットにストーリーに演技にとても楽しませて
いただきました。林寛子さんいつまでも綺麗ですね。少しぽっちゃりした感じ。
歌謡ショーでの城みちるさんのイルカに乗った少年すごく懐かしく聞かせていただきました。

絢爛ベルエポック
ベニバラ兎団
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★
派手で華やかだけれど
視覚的にすごく良いです。
それぞれのキャラが濃くて衣装が個性的で、
ダンスなどもあるのですごく映えます。
コメディとのことですがシリアスな時は思いっきりシリアスです。
会話劇的なシーンもあるのですが、
役者さん達のほとんどが発声や口調が綺麗なので聞いていて楽しかったです。
和服を崩してドレスっぽく来ている女性陣、
女装的な男性陣が耽美で格好いいです。

SEX
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
性同一性障害と真剣に向き合った舞台でした!
Aチームの熱い舞台を観ました!
役者の皆さんがしっかりとテーマに向き合った完成度の高い舞台でした。
性同一性障害に悩み苦しむ様を演じた役者さんの想いが舞台に溢れて、心に熱く伝わってきました。
テーマは重いものですが、観た後にはなぜか心地よい満足感で満たされる価値ある舞台です。
とにかく必見です!

ものがたり降る夜
ことのはbox
上野ストアハウス(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
文学的
過激なあらすじからどんなお話かとおもいきやそこまで激しくなく、童話を鴻上さんの視点から物語に組み込んでいくあたりは上手いな!と思いました。照明とダンスが素敵でした!