満足度★★★★
ギャラクシーでした。
タイトルが発表された時から義経の歴史と銀河鉄道??どうなるの??ギャラクシー?という感じでトクナガさんワールドに期待を高まらせながら公演を待っていました。
義経の歴史も、銀河鉄道の夜も、宮沢賢治も何も詳しくなければ名前なら聞いたことあるよ〜、というくらいの知識で観に行ったのですが、本編を見たあとに気になる!!と思って銀河鉄道の夜を読んだり義経について少し調べたりするくらいお話が楽しかったです。
宮沢賢治の銀河鉄道の台詞や風景も、もうそこから!そんなところに?ここにも入れてる!ここもなんだ!という具合に散りばめられていて、観て、読んで、観て、また読む、また観るの繰り返しをするのがとても楽しく面白かった。
義経の歴史についても全く無知だったので出てくる言葉や背景が新鮮で、でも難しくなくて、初見で歴史を気にすることなく楽しめて登場人物にも心を入れる事が出来て嬉しかったです。
でもやっぱり、その歴史では当たり前のようにある言葉については分からない事もあって、今回それが「判官贔屓」だったのですが、公演後詳細を聞いて、wikiでも調べたあとに観た時にその言葉が起因で弁慶が義経を叱咤する場面がとても好きになりました。
時代背景などが気になるくらいに楽しかったんです。
キャラクターも皆が愛しくなる。
感情の爆発、静と動、テンポ、好きだなあ…としみじみ。
あとはX-QUESTはやっぱり照明と音響が凄い。
今回の照明は言葉通り本当にギャラクシーでした。
天の川、大好きで、月の演出も素敵。
銀河鉄道の演出なんてもうワクワクが止まらなかったです。
あとは銀河ステーションの場面、壁に映る照明の影が本当に鉄道のように見えて感動しました。照明だけでワクワクさせてもらえるのは本当にすごいです。
音響も、手数が半端なくあるはずなのに滅多に乱れないSE。いつも耳に心にメロディが残るオリジナル音源。本当に素敵です。
音楽だけでニコニコ笑顔にもなるし、悲しくも、ハラハラしたりもする。サウンドトラックが本当にいつも欲しいです(笑)
目も耳も楽しい、心が温かくなるお話でした。
「ヒーロー像は俺が壊す」その通り、この義経は全然英雄ではなかったです。でもそれが人間臭くて、情けなくて、良かったなあ…。
この公演の観劇後、諸説ありの言葉や結束バンドを見てニヤリとしてしまうようになりました笑
楽しかった!!!