最新の観てきた!クチコミ一覧

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How crazy?

How crazy?

gekidanU

南千住gekidanU野外劇場(荒川区南千住5-25-6)(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

この時期での
屋外の公演は、なかなか辛いものがありましたが、野外ならではの演出も観れたので、と言いたいところですが、この時期にやる意味は感じられなかったです。でも、記憶には残りますね!? 内容に関しては、ハンデを抱えた人との接し方は、相手の捉え方によって、よかれと思ってしたことが差別にとられてしまったりすることもあり、難しいな~と感じ、考えさせられました。

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

鬼の居ぬ間に

古民家asagoro(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

解放 (父殺し篇)
回り込む廊下の軋みに気圧されつつ、黒電話の鈴音のけたたましさの中で沈黙する、その'間'がいくつもの生臭い想像を逞しくさせる。非道と憎しみの地獄絵図から「おまえがすべて」な寂寞と愛憐の下地が透けてくる。'現場'ならではの濃密さに締め付けられた。

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

投票には悩んだが、結果は予想通り
決勝戦のみ観戦。それぞれ良さが違うだけに観客に与えられた1票をどこに投ずるかが難しい。しかし最高得票に与えられる「かもめ賞」は予想通り韓国代表が獲得。これには確信があった。脚本も演技も素晴らしかったことは確かだが、評価を得やすいテーマだったことも勝因にあると思えた。
審査員のいろんなコメントが聞けて、観劇の視点を広げるうえでとても参考になる。ずっと続けてほしいイベントだ。

プリズンホテル 夏

プリズンホテル 夏

砂岡事務所

シアター代官山(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

ヤクザなのに家庭的な雰囲気
浅田次郎原作の舞台化。場面転換も素早く、分かりやすい物語の展開だ。ヤクザの親分が経営し、従業員もお客もその筋の皆さまばかり、という話なのだが、なぜか家族的な雰囲気が流れる。任侠の人たちは強い絆で結ばれているのだから、あまり驚くべきことではないのかもしれないが。

プロデュースは砂岡事務所で、劇団ひまわりの子役たちも出ている。客席には応援の家族か友人たちだろうか。発表会というか、そんな雰囲気も漂った舞台だった。

タンバリン

タンバリン

劇団 go to

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度

女4人芝居/約90分
同じようなやり取りが繰り返されて話がなかなか進展せず。
演出も単調で食いつきづらかった。

ネタバレBOX

人が心細いのはそれぞれが欠片として存在するから。だからこそ強くならねばならないと喜寿間近の婆さんがボクシングを始めるという単純すぎるストーリーにも引きつけられなかった。
ボクシング以外のことも取り込んで、もっと話に膨らみを持たせて欲しかったなぁ〜。。
値千金のキャバレー

値千金のキャバレー

ホチキス

座・高円寺1(東京都)

2016/01/23 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度

初ホチキス。私には楽しめず/約140分
ミュージカルとしてはスタンディングオベーションが起きるほど盛り上がっていたが、ギャグもストーリーも大味で雑。
特にストーリー。
もっと緻密に組み上げて欲しかった。

ネタバレBOX

村のキャバレー、村役場、地元のヤクザ、妖怪、歌姫、神。
これらが互いにどんな関係にあるのか、説明が充分でないために頭の中が疑問符だらけで、最後まで劇に没入できなかった。
【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

ゴツプロ!

駅前劇場(東京都)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

8人全員がほぼ出ずっぱり
ほとんど事前情報なしで観劇。豪華客船の上、昔と今が交錯する中で一時の心温まる人間交流が描かれる。8人全員がほぼ出ずっぱりの中でそれぞれの熱演には技量の高さを感じましたが、皆さん中心になって演じているときのテンションが一様に高めで、少し過剰な演技に思えました。意識してそうしているようにも見えましたが、全体にもう少し落ち着きのある中で、メリハリを付けるほうが好みです。

全国新人舞踊公演(通算第122回)  DANCE PLAN 2016

全国新人舞踊公演(通算第122回) DANCE PLAN 2016

(社)現代舞踊協会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/01/31 (日) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1735(16-025)
16:00の回(晴、暖)

15:00会場着、受付後、階段に整列、そのまま15:25ロビー開場、15:30開場。
6列目(中ブロック前列席)に座ります。1部~4部まであるのですが3部までで会場をあとにしました。通しで観たら3時間超えだったと思います。

16:17開演〜
Opening「1950年初演江口隆哉「プロメテの火」ができるまで」

テルプシコラjr.「Encounter」
吉川絢子「はだしの時季」
赤川詩織「いつの日か」
有路蘭「向こう側の私」
齋藤理絵「それでもぼくは飛んでみる」
桧彩香「鼓動」
曲沼宏美「百年の孤独」

~16:50
休憩10分
17:03~

竹前友里・森淑那「恋セヨ乙女」
中村泉輝「分離していく細胞」
蓬田真美「追憶からの一歩」
菱沼彩奈「空想 らくがき」
小林えり「薄紅の夜明けに」
唐澤利文「今」
司奈画・花輪洋治「ローズ ローズ」

~17:36
休憩15分
17:58~

江藤裕里亜「forgotten」
荒生由莉香「瓦解する聖女」
富田陽子「夢幻」
小俣裕美「夜とあそぶ」
近藤碧「私の中の私」
杉浦萌「Rubeus」
井上依里子「symbiosis」

~18:29
休憩20分 ここで退場。

新人公演ということでいろいろなダンスがありました。なかでもスピード感、躍動感あるもの、振り付けの妙を感じるもの、驚異的な身体能力を遺憾なく発揮しているものがいいなと感じました。

近藤さんは日本女子体育大学の方...「ぴちぴちちゃぷちゃぷ」「イマココニアル」を観ていました。

月と箱舟

月と箱舟

“STRAYDOG” Seedling

ワーサルシアター(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

勢い!
ストーリーはちょっと難しくて、悲しいけど、笑えるシーンもたくさん。STRAYDOGっぽい部分を感じながら楽しんでました。とにかくみんなの勢いを凄く感じたかな。

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

劇団6番シード

六行会ホール(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高!
RED千秋楽観劇。BLUEをすでに観ていた事もあり、面白さは倍増。ただでさえ盛り上がるのに、途中からの盛り上がり方は凄かった!最後、スタンディングオベーションになったのも当然。本当に一体感を感じた舞台でした。あと、メイツガールズは人数が多いのに埋もれているメンバーがいなくて、みんな生き生きとしていたのが印象的!

タンバリン

タンバリン

劇団 go to

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
中年女性とボクシングとはお見事!
観客はこんな題材を望んでいるのだ。

地下に潜る野菜

地下に潜る野菜

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

ドキドキはうす地下(京都市営地下鉄烏丸線「北大路駅」より徒歩20分です。道案内は予約した方だけにお伝え致します。ご予約の際にメールが届くことをご確認下さい。 )(京都府)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

うーん…。分かりません♪
劇場迄たどり着けず、近く迄迎えに来てもらいました。ありがとうございました!!本当に民家の中にある、賃貸マンションの地下で、寒かったです。劇場は、演劇観賞を初めて一番びっくりしました!!内容も私の理解力が足らず、不完全燃焼でした…。次回に期待したいです。

「ソドムの紅い月~やっぱ、すっきゃねん~」「想い出パレット~乙女の戦、なにわ場所~」

「ソドムの紅い月~やっぱ、すっきゃねん~」「想い出パレット~乙女の戦、なにわ場所~」

大阪ゲキバカ

世界館(大阪府)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかった~(^人^)
下ネタ満載、オゲレツホラーミステリーコメディ☆★ただバカ騒ぎするだけのお芝居かと思いきや、ちゃんと犯人探しのミステリーの要素も入ってて、最後までお話に引き込まれました!魅力的な役者さんもたくさん出演されてて、ザ・エンタメを堪能させて頂きました(^人^)

「ソドムの紅い月~やっぱ、すっきゃねん~」「想い出パレット~乙女の戦、なにわ場所~」

「ソドムの紅い月~やっぱ、すっきゃねん~」「想い出パレット~乙女の戦、なにわ場所~」

大阪ゲキバカ

世界館(大阪府)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

想い出パレットを観ました
申し訳ないことに、池永百花さん以外は知識のない女優さんばかりの舞台でした。
小学生の夏休みの物語。
ちょっときつめの内容の展開でも、観劇後は気持ちよく帰れる物語でした。
ダンスあり、客席巻き込んだゲームありの楽しいパートも持ちつつ、良かったです。
夏の話なので、全員水着のシーンもあり、大丈夫かと心配しましたよ。
残念なのは、基本が小学生なので、大人になった彼女たちが一瞬出るのですが、もっと見たかった!美人さんばかりなので、小学生姿は男の子みたいな感じ。

TOUCHABLES

TOUCHABLES

メイシアター×ホルマリン兄弟

吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごい!
どんだけ笑わせてくれるのか!
「羽曳野の伊藤」の破壊力は、すごい!ストーリー中に関わってくる「羽曳野の伊藤」を観たのは初めて。やっぱり彼の取扱説明書は大王が持っているのだろう!
「艦長」も、ガッツリメインで出ており、楽しませてくれました。

大好きな劇団そとばこまちの若手3人も出演していて、佐藤美月さんは訓練生でカッコイイアクション。坂本真菜さんはアイドル一発芸に、波止場のカップルとそれぞれに見せ場をもらっていました。土井君は、会場~開演までの30分にわたる観客へのアトラクション担当でがんばってました。

もう色々見所ありすぎるのに、ストーリーを忘れてしまいそうな勢いで笑っていた舞台でした。2時間半もあったのに、もう終わり?!と思えた公演でした。

ネタバレBOX

意外だったのが、西川忠志が悪役なのに、なんか真面目で憎めない。観客との絡みで、素なのか演技なのか分からない反応で笑いをとっていた。もっともその絡んだ観客に「お酒を飲めるか」と質問して、その答えが「医者に止められてます」と返されての客席爆笑で、一瞬フリーズ。
途中に楠見薫さんが、羽曳野の伊藤に連れてこられて朝ドラの「ほんに、ほんに」の台詞を言って、すぐ引っ込むというサプライズ。NHK有難う。
幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる

幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる

A.R.P

千本桜ホール(東京都)

2016/01/26 (火) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

前半の処理をもう少し工夫されれば...
役者さんは、どこかでみたことある人が多く、レベルが高い!出来たらですけど、最初からぶっこんで行く感じだと、自分的には好みかも?関根さんが出始めた頃から断然面白く感じました。他のキャストも役にぴったりで、とても楽しめる感じです。次作も期待です!

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

劇団マリーシア兄弟

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

理科教師が良い
 タイトル通り、職員室で起こるよもやま話だが、

ネタバレBOX

安倍のようなキ印が教育改悪も平然と行っている中、中教審やPTAという癌のこと、戦争を始める為に子供達を洗脳すること等が彼ら下司の目指す目標であるのは(彼ら以外誰も信じていない「国家なるもの」の旗を揚げよとか、「国歌」を斉唱せよ、とか。)明らかだろう。そもそも、独立した国家として存在もしていないのに、そんなものを誇り高き者が称揚できる訳があるまい。その証拠に、外務省にアメリカ人に対するパスポート管理が正確にできているという証拠を上げさせてみるがいい。彼らが嘘をつかない限り、答えられる訳が無いのである。運用上、日本国憲法より日米地位協定の方が上位にある現状は、田中 耕太郎という名の元最高裁長官がアメリカの指示通りに動いて統治行為論なる詭弁・策術を弄して法を捻じ曲げて以来、下級裁判所が如何なる判断を示そうと最高裁所の下した判例として大きな法的拘束力を持ってきた。(殊に英米法は、判例を重んずる)因みにこの田中 耕太郎、自らの采配によってアメリカに日本を法的植民地として差し出した功績を土産に国際司法裁判所判事に推挙されたのだとされているのだ。
ところで世界中でドジを踏んでいるCIAやDIAが何故、日本ではほぼ完璧に任務をこなすのか? 軍務名目で基地に入りそこから外へ出れば済むだけの話だからである。従って現実にアメリカのスパイはうようよしていると考えた方が現実的だろう。それは、彼らの日本入国事情を考えれば自ずと答えが出てくる問題であり、国家、国歌と抜かす連中が最もアメリカに追随している事実をも説明するであろう。横田ラプコン、嘉手納ラプコン、更に三沢基地のアンテナ群。地位協定によってどこでも飛ぶことのできるオスプレイ等々。独立国にはあるまじきこの体たらくはなんなのだ! こんなものに誇りを持てる訳が無い。教師たちは基本的にインテリであるから、この程度ことは分かっている者が多い。実際、自分の友人で教師をやっている連中の殆どが修士課程卒以上である。紳士淑女も多い。結果、モンスターペアレンツや地域ボスという、頭は悪いが他人を脅しつける技術にだけ長けている下司共から建前ばかりを押し付けられる。結果、高学歴で真面目な教師には、精神を病む者、自殺する者が多い。
この辺りの事情を反映してもっと批判的に、下司共の悪を突きつける内容になっても良かったのではないか? もとより平和は焦点がボケやすい。谷川 俊太郎は平和の毒と書いたが、寧ろ、平和の澱であろう。この植民地に相応しいのは。この鵺そのものの社会。下司と卑怯者しか存在しない情けない「国」では。そこを暴き立てて欲しかった。
 

遠くの雨

遠くの雨

ジクナシハラッパ

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2016/01/30 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

心の目で
アトリエで公演をする発想から期待して行った。
入った瞬間、好きだと思った。声が綺麗。舞台が近い。
理性で観る方は、なかなか理解に苦しむ。ただ、心で、心の目だけを使って観る方は癖になる。
今年入って一番好きな劇。

夫婦

夫婦

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/01/24 (日) ~ 2016/02/04 (木)公演終了

満足度★★★

不思議と良い作品
手で拝見した怖い父、
だまされたように結婚して教育されていく母
また父親の暴力の日々も描かれて
そんな父がもう危険な状態で病院へ行くと別人に
そこから岩井さんの中で少し変化があったのか?
解らないけれど、山内さんを母親にた事が良い!
家族での深刻なシーンも山内さんのおかげで緩和さえます。
見ていると、凄い仲良かった感じはしないけど
それでも夫婦を続けて来た「母」をクローズUPした感じ
どこが、とはいえないけど不思議といい舞台です。
TBはネタバレ注意です。

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

鬼の居ぬ間に

古民家asagoro(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

厳冬「子殺し篇」
 ハンセン氏病に対する差別と官僚共の民衆蔑視による幾重もの鵺社会に於ける差別を被差別者の生活を通して描いた作品。

ネタバレBOX

 この劇団のカラーは日本社会の弱者をどちらかというと受け身で捉える点で特色を発揮するのだが、受け身でありながら追い詰められると、極端で爆発的・盲目的攻撃性を発揮するのが、鵺社会で受け身の立場に置かれた主体であろう。だが、勘違いしてはいけない。それは、矢張り鵺的手法によって、一つ一つ着実に潰されてゆくのが現実であることは、今作でも電気会社が、滞納を理由に電気を止める訳だし、社会保障を受ける為には、娘が施設へ戻ることが前提となる。そして戻された施設では懲罰坊に入れられ1年でもそれ以上でも、糞尿垂れ流しの生活を余儀なくされるばかりではなく、医学研究のモルモットとして生かされるのが落ちである。今作でも、次女で施設から逃げ出した癩患者の繭子を演じた吉田 多希の科白には、撃たれる物が多いのは、こういう状況があってのことである。同時に、父役の大塚 尚吾や隣人の妙の科白も、当時の差別の何たるかを反映して痛い! 繭子が既に嫁いでいる姉、蝶子に発症後持つコンプレックス(複合意識)の表現も良い。罹患者の名が繭に関連し姉が蝶であるのは無論意味がある。
ところでこれは、燐光群が「お召列車」でやってしまったので使わなかったのかもしれないが、癩が、どの部分に一番最初にその病の特徴を表すかについての科白もできれば入れて欲しかった。この病を患った者は、山間の道も一般の者の通る道を歩かなかった。癩患者専用の道があったことは、宮本 常一の「忘れられた日本人」にも出てくる。聖書のヨブ記は癩の話だし洋の東西を問わず業病として恐れられた病であるだけに、問題化されたケースも多い。豊田監督による「小島の春」という大傑作も癩に対する差別を批判的に描いた映画である。
 このように芸術家が、反差別という描き方をしているのに対し、日本の糞官僚共は相変わらず下司としての発想しかできない。この故に彼らは下司なのであるが。彼らがどれほどの下司であるのかちょっと具体例を挙げておこう。1943年ファジェイ博士は「プロミン」の有効性を確認した。1950年代以降、プロミン後継薬ダプソンが世界中で使用されるようになった。 だが’60年~’70年代にかけて、ダプソンに対する耐性菌が発生、研究者は複数の薬剤(リファピシン、ジアフェニルスルホン、クロファジミン)の併用によって耐性菌を防ごうと試み、 1981年WHOの研究班がようやく「多剤併用療法(MDT)」を確立した。
MDT の構成要素であるリファンピシンは、1回の投与で癩菌の99.9%を死滅させる。従って、この薬を用いて治療を始めた患者からはほかの人に感染することはなく、後遺症が残るかつての患者からも感染することはない。現在でもこの治療法は効果的で、癩菌感染力を短期間で失わせるため、ハンセン病は完全に治癒する病気である。更にWHO統計によれば、MDTの開発により、’80年代に500万人を超えていたハンセン病の登録患者数は、 2011年には約18万人にまで減少している。
 にも拘らず、日本では1996年迄癩予防法は廃止されなかったのである。1943年の件は措くとしても日本国民の税金で養われている公僕たる厚生省の官僚が、MDT以降も漫然と事態(極めて深刻な被差別)を放置していた怠慢は厳しく追及されるべきである。時効が成立するか否かとか、法的に追及できる法が無いとか在るとかの問題ではない。人間としてどうなのか? という問いである。こんな問いを発するのはF1人災に於いても関係省庁たる
経産省(旧通産省)、文科省(旧文部省)が日本国民に対して犯している罪について看過できるような目明きが居ようか? 当然皆無でなければならないからである。



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