最新の観てきた!クチコミ一覧

76221-76240件 / 190073件中
値千金のキャバレー

値千金のキャバレー

ホチキス

座・高円寺1(東京都)

2016/01/23 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく楽しかった!
とにかく楽しくてしょうがなくて、3回観ました。
好きなポイントが多すぎて書ききれない。
まさかの妖怪の話だったのにまずびっくりでした。
劇中で誕生するアイドルグループ最高だったし、ラップも良かったし、突然のハカにはポカーンでした。
そんなに複雑なストーリーでもなかったですが、母と娘の物語にはちょっと目頭熱くなった・・・けど、じんわり感動の余韻に浸る間もなくラストの紅白、圧巻のフィナーレ。
あー、こういうのホント好きですー!

無駄に情報量が多い作品なので、これは後からDVDで観てもいろいろ新しい発見があって長く楽しめそう。

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

Aチームを拝見
ABCブロックの各々に4団体が入っており、先ずはA,B,Cそれぞれの1位が決勝に進むが、全ブロック1位以外で最も観客投票を多く獲得したグループが、ワイルドカードとして決勝戦に進み4団体で決勝戦を戦うというコンペである。12団体のうち今回は2団体が韓国から参加。ご当地優先枠以外にも北海道から沖縄まで各地に基盤を持つ劇団が出演している。持ち時間は各劇団とも20分。自分が拝見したのはAブロックである。
演目は、上演順にホームタウン特別枠出場の神奈川連合 塵の素演ずる「あかい靴、譲ります」。東北代表 現代時報演じる「ibc」。沖縄代表@沖縄向上委員会演ずる「オキナワノアシタ」。ソウルから来た劇団名作とうもろこし畑演じる「この世で最後のデート」である。(追記後送)

仮面音楽祭

仮面音楽祭

江古田のガールズ

本多劇場(東京都)

2016/01/30 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

熱気熱気熱気w
見てきました~! 面白かったです。一緒に行った友人は以前に小劇場で見たことがあるようで、友人は小劇場の密集した感じが臨場感があってよかったと言っていましたが、私は楽しめました~パワフルだった!

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

劇団6番シード

六行会ホール(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動しました
ストーリーはベタなのですが、世界観がきっちり作られていたし、達者な役者さんばかりでとても面白かったです。
上演時間が休憩時間挟んで3時間近くありましたが、全く気になりませんでした。
メイツガールズの皆さんの頑張りには本当に胸を打たれました。
とても良かったです!

金の卵1960

金の卵1960

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/02/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

世界情勢まで入った金の卵 チケットも金色にゃ
 開演前にはエノケンの歌う歌がずっと流れ、エンコ全盛当時の雰囲気を漂わせる。

ネタバレBOX

そういえば、自分の思春期の頃には、ヤサグレて東北から出てきた若い人たちがノガミで随分、チンピラやヤクザの餌食になっていた。そんな話は随分聞かされたものである。焼け跡、闇市から朝鮮戦争特需で36億ドルを吸収した日本経済は所得倍増計画などを謳って経済面でのし上がっていった。1964年の東京オリンピックをメルクマールにした頃迄は、中卒集団就職組や都市部でも中卒で就職する人たちは金の卵とモテハヤサレタものであった。自分の出た中学校は山の手の中学だったが、それでも学年の1~2%は中学卒業で就職した者がいたものだ。
 舞台は四谷にも近い町のパン屋へ就職した金の卵2人と日米安保少し前からオリンピック頃迄の世相を巧みに織り込み、戦争を生き延び、更に戦時中よりも乱れた戦後の混乱期を生き抜いてきた人々が現役で働いていた時代、息苦しい時代から解放され自由というものを空襲の無い青空に見た世代、復員世代等々、多様な人間たちが登場する。だるま座らしい温かい人情を描き乍らも、社会主義・共産主義に憧れ60年安保に突っ込んでゆく若者と、朝鮮戦争出兵で占領米軍が手薄になったことを理由として自衛隊の前身である警察予備隊が1950年に発足、52年に保安隊になったが54年には陸海空の自衛隊に再編されたのは、52年以降冷戦時代に突入したからである。当然、空襲の無い青空を自由と同化して見た世代は、急速にラディカルに傾いていった。このような状況下、社長の御曹司は家を継いだが、従業員らと共に“あすなろう”なる団体を組織、各種勉強会や学生運動リーダーたちとも関係を深めてゆく。公安のデカは、こんな彼を当然マークしているが、学生運動の資金をサポートさせられているだけだ、との認識もある。
 こんな具合に時代状況と政治、青春、戦前・戦中・戦後を生き抜く庶民の様々な関係と雰囲気を言葉の端々や登場人物たちの諸関係、演技で見事に描いた秀作。音響も効果的である。
特に気に入ったのは、工場長。
神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

さらなる充実を【決勝戦】
神奈川かもめ短編演劇祭...その第1回目(決勝戦)がKAAT神奈川芸術劇場・大スタジオをほぼ満席にして開催された。ブロック毎に予選会を行い、当日は海外団体(韓国)を含め4団体で競われた。大会ルールは審査員の持ち点(得票数)と観客の投票数の合計票を多く獲得した団体・劇団が優勝となる。審査員と観客の得票数は異なっており、そこは審査員=専門家としての視点が加味されている。もっとも穿った(意地悪)見方をすれば組織票(無いと思うが)への牽制があるかも...。
さて、「かもめ」を冠にした短編演劇祭...神奈川県の県鳥である「かもめ」は、遠く韓国の劇団を招聘するような広がりを見せた。もちろん、日本国内においても各ブロックで勝ち上がってきていることは言うまでもない。

一定のルール下で国籍に関係なく審査員・観客が面白いなど、その感性に訴えた公演が優勝したと思っている。その結果は...。


ネタバレBOX

演劇祭でのルールは、大きく次のとおり。

①上演時間20分以内 ②役者数の制限なし ③舞台は素舞台 ④小道具は簡単に搬入・出が可能なもの、 である。

決勝戦は、次の団体・劇団で行われた(演技順)
●たすいち「透明人間、消える」(Bブロック)
●雲の劇団雨蛙「ミソジニー!!」(*各ブロックの次点最高得点劇団)
●劇団名作とうもろこし畑「この世界で最後のデート」(Aブロック韓国)
●もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡「ピアノのある部屋」(Cブロック)

その結果、かもめ賞は「劇団名作とうもろこし畑『この世界で最後のデート』(Aブロック *韓国)」になった。

さて、自分は演劇はもちろん映画なども芸術は文化だと思っている。その分野で優れたものを選出しようとすれば、何らかの合理的基準が必要になろう。しかし、そこには好みという客観的に表現し難い感性のようなものが存在するのではないか。スポーツの中でも記録(時間、距離、重量など)が計測できるものであれば、その勝敗は明白だろう。しかし、芸術点を競う種目もあろう。
劇団同士、互いに切磋琢磨し素晴らしい(国籍が違っても受け入れられる)内容の芝居を観せてほしい。参加することに意義もあるだろうが、「優勝する」という目標、励みを持つことがあっても良いと思う。

この「神奈川かもめ短編演劇祭」の採点基準は得票数ということであるが、それが(それだけ)良い方法か...第1回を踏まえ更に検討を重ねより良い演劇祭になることを期待している。そして演劇文化が広く、そして豊かになりますように!
フールシェア

フールシェア

さるしばい

「劇」小劇場(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ハートフル・コメディ...好きです
登場人物は全員善人で、物語は心温まるコメディ...。その底流にあるのは”感謝の気持を伝える”であろう。この公演は劇団・猿芝居の7公演目であるが、自分はそのうち4公演(本公演含め)を観ている。その共通した感想は、心に痛みを持った人に対し、優しい眼差しを向けているということ。この劇団の特長...笑いの中に泣かせる場面をさりげなく入れる。だから面白い、楽しい、とともにペーソスも持ち帰ることになり印象強いものにする。

ネタバレBOX

舞台セットは、視覚的に楽しませてくれた。忍者屋敷のように色々な仕掛けがあり、ワクワクする。舞台中央または下手側から階段を数段上がると地上へのドアがある。上手には回転する木壁とベッド。下手には引き出しテーブルや壁内部屋があるようだ。地下物件ということもあり、壁面はブロック、レンガ仕様、床はタイル模様である。

舞台は地下にあるシェアハウス...そこの住人は大家(不動産屋)も含め、全員が引篭もり者ばかりである。その人数13名(大家とその亡兄含め)で、どんなに広いスペースなのだろうか?しかし、便利な世の中になったということも感じる。インターネットを通じて番組発信、株式等の取引で生活費を稼ぎ出す。

さて、引篭もりの妹を案じる姉(唯一のハウス外の人)、引篭もり弟を案じながら亡くなった大家の兄(幽霊役)のシェアハウス譲渡などのエピード。他にも引篭もりになった原因が明かされるが、今は皆明るく快活(入居時は無口)。それぞれが相手のことを思って話し、行動する。人間の善意・優しさのみを浮き彫りにし、その素晴らしさを強調する。しかし、その伝達は言葉で伝えなければ...改まると少し恥ずかしくタイミングも合わず、そのもどかしさが窺える。しかし、それよりも全編を通じてエネルギーが満ち溢れ、本当に引篭もりと疑いたくなるような住人たち。その性格が魅力的である。この観せる役者の演技力が軽妙・洒脱で引き込まれる。あくまで芝居の中、非日常で虚構の世界と分かっていても、都内で1万円なら住んでみたくなるようなハウスである。

ラストについて、自分としては全員が巣立ったところで幕にしても良かったのではと、その方が余韻があったと思う。(上演時間2時間20分)

次回公演を楽しみにしております。
その流れを渡れ

その流れを渡れ

各駅停車

小劇場 楽園(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/02/01 (月)公演終了

満足度★★★

もう少し緊迫感が
極限状況に置かれた人間ドラマ。その状況を端的に表現していたのが、冒頭の豪雨・雷鳴の音響であろう。状況設定はシンプルで、山奥にある旅館が、紅葉時期を迎えた某日、大雨(100年に1度)の影響で橋が崩落し、今にも山崩れが起きそうである。そこに居合わせた人々の焦燥と思惑、旅館従業員の対処と困惑が描かれる。

この状況は、2015年9月にあった栃木県・鬼怒川温泉が大雨(こちらは50年に1度)で被害を受けたことを思い出した。もっとも災害の様相は似ているが、人間ドラマは関係ない。

この公演のラスト、観客の好みが別れそうだ。自分は嫌いではないが...。

ネタバレBOX

舞台セットは、ほぼ素舞台に近い作りである。あるのは木の縦格子のような衝立、縁台1つ、木椅子2つ。そしてランプ灯。なお、最後まで気になったのが天井にある梯子(階段)?のような造作。
全体的にモノトーンな照明、沈滞するような雰囲気が人の憂鬱な感じを表現しているようだ。

登場人物は、大別すれば客(大学生カップル、離婚寸前の夫婦)と旅館従業員、それに旅館社長とその幼馴染である。客のうち、大学生・彼氏と夫婦の妻が早く帰りたい派、大学生・彼女と夫婦の夫がそれぞれの相手とじっくり話し合いたい派、という態度の違いを見せる。それに従業員の世間話、噂話が入る。

大雨による山崩れの危険性、ライフラインの寸断が伝えられる中、その危険的状況に対する緊迫感がないようだ。原因は自然現象であり、旅館による責任がないことから従業員もどこか他人事。だから客と従業員との間に緊張感がない普通の会話になっている。

自分としては、この旅館(周りに何の観光名所もない所)に来る理由を描いてほしかった。例えば天然温泉(公演では 沸かし湯)とか名物(山菜、川魚など)料理など。そして大雨で温泉装置が壊れる、料理が食せないという不満が客と従業員の間に不穏な空気を流すなど、人間の欲、責任を絡ませて極限における人間模様が垣間見えると...単純な構図では勿体なかった。

ラストは、社長が客を連れて山越えし、また旅館に残った人たちの二次災害の危険性、さらには社長の幼馴染(教師)の暴力事件の経緯と真相は、など思わせぶりに...。その結末は観客へ委ねたのだろうか。ここは余韻と捉えるかブツ切りと観るか、観客の好みが分かれるところ。この先にある不穏な兆し、天災(地震津波)から人災(原発事故)へ被害が拡大するかのような、本公演を通じて”人の行動”を改めて考えてしまう。

次回公演を楽しみにしております。
Summer House After Wedding

Summer House After Wedding

燐光群

森下スタジオ(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

バランスの良い舞台
 難民・移民問題が、殊更にクローズアップされる時代になった。

ネタバレBOX

無論、根本にあるのは南北問題や、グローバリゼーション、米英ソ(露)中仏等の覇権争いと新植民地主義による収奪の構造や傀儡による支配に対する反逆とアンチグローバルというグローバリゼーションによる被収奪サイドの連帯も分断・離合集散の憂き目にあって、泥沼の内戦、局地戦、三つ巴戦などが戦われている訳だ。
 その為、難を逃れて命からがら安全を求めて祖国を去らなければならない人々が後を絶たない。それほど軍事的ではない場合も、欧米の水産業に水道利用の権利さえ奪われ盗水などをしなければ生きて行けないフィリピンなどの国もあれば、シオニストのように、パレスチナ人の水源を奪って自らに給水するようなことも為されている。当然、軍事的力を背景に国際法を無視し、踏みにじって行われているイスラエルのこのような行為に対し、心ある人々は声を上げているがシオニストに社会的正義の観念は通用しないらしい。戦争犯罪に於ける人道の罪ばかり犯している。尤もこのイスラエルを支えているのが、これまた人道の罪ばかり犯している世界最悪の軍事大国アメリカであるから、イスラエルが心ある人々の非難を歯牙にもかけないのも力が支配する国際政治上は問題ないらしい。然しながら、このような状態で憂き目を見る人々は、今よりましな生活を求め、或いは他国へ出稼ぎに行く。今作は、こんな国際的出稼ぎをしているフィリピン女性を軸に彼女と恋に落ち結婚したものの、日本人の夫との間に生じる文化・慣習・生活上の常識の差、言語上のミスマッチ、宗教に対する態度、日常に対する態度差、子供の養育権等々や在留外国人に関わる法的問題など多くの問題を、女性作家が実際に取材して書いた作品なので、各々の問題が具体的にキチンと提起されている。同時に坂手氏の演出によって極めてバランスの良い作品に仕上がっている。
 海というモチーフがメタファーとしても機能し、国境・民俗・民族など様々な問題を超え、繋がる可能性を秘めた深み・広がりとして描かれている点もgood!

「GO!! GO!!! HEAVEN!」「父と暮せば」

「GO!! GO!!! HEAVEN!」「父と暮せば」

劇団SOFT GEAR

あとりえレイバン(岡山県)

2016/01/16 (土) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「GO!! GO!!! HEAVEN!」
 最早“中堅”となったむねよし君とまだまだ“新人”と言える友森&能勢コンビを除けば“新顔”とも“客演”なのか・・・既成事実を造って引きずり込もうとしているのか・・・謎だ。
 
 冗談はさておき、シャアのものまねでは飽き足りなくなった20世紀青年が、更なる英雄に憧れて描いた脚本だからして、ナ~ルホドな展開。
 恐らくは知り得ないであろう古すぎるネタを正しく体当たりで演じてくれる、若い歯車達。
 だから観ていて退屈はしなかったし、楽しめたとは思うのだけど・・・。
 
 ―――「ソフトギア」としては、物足りない。

 当たって砕けろ直球勝負の1号より、2号の「あれ?今の何?」や3号の「おんやぁ?変よぉ」とか、まだ誰も見たことも聞いたこともない4号とかを期待しちゃうのだ。
 だって「ソフトギア」だから、ね。
 つかこうへいも、新感線も、超えて貰わなくっちゃ。

ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー

ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー

Ammo

d-倉庫(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

エンタメ!
私の最も信頼する脚本家の一人である南慎介さん。その脚本力はさることながら、今回はエンタメ度がぐんと上がって、挑戦と共に未来への展望が見える公演でした。初日とあって今ひとつ固い手触りがあったように思いましたが、これからのAmmoをまた観たいと思える変化ではありました。

ブログに感想を書きました
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12118387366.html

地下7階の人々

地下7階の人々

THE EDGE

ライブハウス地下一階(大阪府)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/25 (月)公演終了

満足度★★★★

過去への清算バージョンを観劇♪
過去への清算バージョンを観劇♪
大寒波で未来の方の観劇は断念…!

SFチックでしたが、結末が悲しすぎ…。
未来への希望を託したい気分に…。

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

厳冬 ―父殺し篇―、厳冬 ―子殺し篇―

鬼の居ぬ間に

古民家asagoro(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

無知は罪。
子殺し編を拝見。恥ずかしながらハンセン病のことを知らず、終演後の帰り道に別の観客の方からその件をお伺いし、それを踏まえて思い返したら恐ろしさの質が大きく変わりました。雪の予報の夜、古民家で観たお芝居は、それはそれは厳しい物語でした。

ブログに感想を書きました。
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12123626278.html

その流れを渡れ

その流れを渡れ

各駅停車

小劇場 楽園(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/02/01 (月)公演終了

満足度★★★★

本当の狙いは?
 ちょっと変わった作り方をしている。

ネタバレBOX

通常、芝居は観客にカタルシスを齎し劇的空間から解放して現実世界へ戻らせる。然し、今作は、謎を残したまま、というより最後に謎を深めて観客に持ち帰らせるのだ。というのも、吉永が実際には何かを見たのか? 或いは南の言うように誰かを庇っているのか? も分からないし、さくらを案内役に出発した一行が無事であるか否かも、また旅館に残った人々が土砂崩れや山津波に襲われるのか否かも分からない。最後に再び雨の降りだしたことが告げられる訳だし。肝要な点が総て謎で終わる点が眼目なのだろう。とすれば作者の暗示しようとした我らの暗澹たる未来の内容をこそ、我らは己に問うべきであろう。一、二例示しておくならば、原水爆のみならず、原発を含めた核によって滅びるシナリオ、足音がすぐそこに迄迫って来ている第三次世界大戦等々。
値千金のキャバレー

値千金のキャバレー

ホチキス

座・高円寺1(東京都)

2016/01/23 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
ストーリーの組み立てで序盤ダレた部分があり、眠くなりました。ミュージカルと言いながらハンドマイクを持って歌うのに違和感を感じました。母と娘の奇跡の描き方も弱かったと思います。
最後は劇場の天井の高さを活かしていてよかったです。

【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

【追加公演決定!!】29日19時最高のおもてなし!

ゴツプロ!

駅前劇場(東京都)

2016/01/22 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

米の飯
戦争中海に沈んだ客船を舞台に、異なる時代の、だが志は同じ男たちが交差する。
達者な役者陣がそろっているので面白くないはずはなく、芝居も濃いが感動も濃い。
ただちょっと濃すぎて観ている私も肩に力が入り過ぎた。
人の話を聞かない人々が集まって大声で「俺の話を聞け!」の繰り返し的な印象が残念。
無口な浜谷康幸さんの表情が、複雑な心情を雄弁に語っていて一番感情移入した。
ふくふくやで拝見した時もそうだったが、この人は台詞に依らない表現が素晴らしい。
縁ある人々を引き寄せる不思議な船に魅せられた。


ネタバレBOX

舞台は客船の厨房兼従業員食堂(?)。
戦時中に米軍の攻撃を受けて沈んだ竜王丸は、現代の技術で忠実に再現され、
今日は記念すべきお披露目の日だ。
ところが、沈んだ船から引き揚げられた古い大時計のあるこの厨房に
時空を超えたもう一つの世界が現れる。
それは攻撃を受けて沈む直前の竜王丸だった。
昭和17年と現代、2つの世界のスタッフたちは、価値観の違いにとまどいながら
事態を理解しようと悪戦苦闘する。
彼らは誰に引き寄せられたのか、歴史を変えることは不可能なのか、誰が助かったのか、
紛れ込んだライターの男は、パラレルワールドを変える要因にはならないのか?!

なかなか理解し合えない2つの世界をひとつに結び付けるキーワードが
「お客様に最高のおもてなしを」というプロの矜持であることが清々しい。
仕事において自らに課したストイックな姿勢が、窮地に陥った時の拠り所となる。
やがて沈む運命にあることが受け入れ難くて七転八倒する者も
自分の存在が何かの形で受け継がれていくことを知って安堵の表情を浮かべる。
自分の血縁者を見い出して人生の選択が間違っていなかったことを確信する者もいる。
理不尽な人生の強制終了を告げられ、それを受け容れようとする過程が切なく悔しい。

ハイテンションの台詞が飛び交う中で、浜谷さん演じる男は寡黙で言葉少ない。
屈託のある人生を抱えて兄の勧めでこの船に乗り込み、ともに死んでいく運命を
静かに受け止める。
愛した人が自分の死後長く生きて、今孫と名乗る男が目の前にいるということを
おそるおそる確かめながら喜びに浸っている姿に、思わず涙があふれた。
家族を支えたのが、他ならぬ自分の書いた脚本を演じる浅草の役者仲間だったというのも
大いに泣かせる。
孫である現代のチーフを演じる塚原大助さんの、熱い台詞との相性が
ここでは抜群に良かった。

それにしても、「沈む前に一番おいしい飯を」、と万感の思いで白い飯を出したのに
昭和17年組が「不味い…!」という予想外の反応で
“いい話”にならない下りは面白かった。
私たち日本人が戦後得たものは確かに大きいが、それと引き換えに失ったものも
計り知れないほど大きいのだろうなと思った。

当日パンフに大きく描かれている「竜王丸」の細密な絵、赤い色も鮮やかな絵が、
出演していた中下元貴さんによるものと知って驚いた。
船室一つひとつに、クルーたちと当時の日本人の精神が込められている。




舞台「 NO TRAVEL,NO LIFE」

舞台「 NO TRAVEL,NO LIFE」

CHEERS!

サブテレニアン(東京都)

2016/01/30 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドキュメンタリー再現舞台
フォトエッセイを題材とした、ストーリーテラーやスライドを交えながら進むちょっと変わった舞台でしたが、読まなくても理解できるわかりやすい作りになっていて楽しめました♪
主役の須田誠さんは存じ上げなかったのですが、彼の分岐点や重要なシーンがうまく再現されていて、役者さんたちのレベルの高さも相まって良かったと思います。
シーンに登場しない役者さんたちがステージ上に残り、着替えて次の役を行うという変わった演出も通常の舞台と違う独特な雰囲気を醸し出していたと思います。

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

メイツ!ーブラウン管の向こうへー(再演)

劇団6番シード

六行会ホール(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢の向こうを見た思い
30日にBLUEを、そして31日にRED千秋楽を観劇。
初演のときはREDしか観に行けず後悔したので、今回は両方観ることができてそれぞれの良さが見えたしその点でも良かった。高橋明日香さん演じる沢ひかるのぶりっ子具合、そして腹黒感がさらに増していて最高。もうこの役はあすぴーさんにしかできないなと。
六行会ホールの特徴を活かした演出がされていて、推しのキャストがメイツガールズとしてすぐ近くの通路まで来た時のドキドキ感はすごいですね。メイツ親衛隊の気持ち。
終盤のメイツコール、そしてスタンディングオベーション。
とてつもないものを観てきたなという気持ち。あの空間にいられて本当に幸せ。

《大千秋楽・31日14時開演、当日券ございます!》キルミーアゲイン

《大千秋楽・31日14時開演、当日券ございます!》キルミーアゲイン

劇団鹿殺し

ABCホール (大阪府)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団サイトで無料動画配信中
やはる鹿殺しの芝居は激しくて楽しくて、そして寂しさも少しあって面白い
一人ひとりそれぞれ抱えた思いがあって、でも強がって生きていて、出てくる人すべてが愛しいと思える芝居でした

七つの秘密

七つの秘密

AGAPE store

近鉄アート館(大阪府)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

良い意味で
単純に面白くて楽しい芝居でした

このページのQRコードです。

拡大