神奈川かもめ短編演劇祭 公演情報 神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会「神奈川かもめ短編演劇祭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    さらなる充実を【決勝戦】
    神奈川かもめ短編演劇祭...その第1回目(決勝戦)がKAAT神奈川芸術劇場・大スタジオをほぼ満席にして開催された。ブロック毎に予選会を行い、当日は海外団体(韓国)を含め4団体で競われた。大会ルールは審査員の持ち点(得票数)と観客の投票数の合計票を多く獲得した団体・劇団が優勝となる。審査員と観客の得票数は異なっており、そこは審査員=専門家としての視点が加味されている。もっとも穿った(意地悪)見方をすれば組織票(無いと思うが)への牽制があるかも...。
    さて、「かもめ」を冠にした短編演劇祭...神奈川県の県鳥である「かもめ」は、遠く韓国の劇団を招聘するような広がりを見せた。もちろん、日本国内においても各ブロックで勝ち上がってきていることは言うまでもない。

    一定のルール下で国籍に関係なく審査員・観客が面白いなど、その感性に訴えた公演が優勝したと思っている。その結果は...。


    ネタバレBOX

    演劇祭でのルールは、大きく次のとおり。

    ①上演時間20分以内 ②役者数の制限なし ③舞台は素舞台 ④小道具は簡単に搬入・出が可能なもの、 である。

    決勝戦は、次の団体・劇団で行われた(演技順)
    ●たすいち「透明人間、消える」(Bブロック)
    ●雲の劇団雨蛙「ミソジニー!!」(*各ブロックの次点最高得点劇団)
    ●劇団名作とうもろこし畑「この世界で最後のデート」(Aブロック韓国)
    ●もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡「ピアノのある部屋」(Cブロック)

    その結果、かもめ賞は「劇団名作とうもろこし畑『この世界で最後のデート』(Aブロック *韓国)」になった。

    さて、自分は演劇はもちろん映画なども芸術は文化だと思っている。その分野で優れたものを選出しようとすれば、何らかの合理的基準が必要になろう。しかし、そこには好みという客観的に表現し難い感性のようなものが存在するのではないか。スポーツの中でも記録(時間、距離、重量など)が計測できるものであれば、その勝敗は明白だろう。しかし、芸術点を競う種目もあろう。
    劇団同士、互いに切磋琢磨し素晴らしい(国籍が違っても受け入れられる)内容の芝居を観せてほしい。参加することに意義もあるだろうが、「優勝する」という目標、励みを持つことがあっても良いと思う。

    この「神奈川かもめ短編演劇祭」の採点基準は得票数ということであるが、それが(それだけ)良い方法か...第1回を踏まえ更に検討を重ねより良い演劇祭になることを期待している。そして演劇文化が広く、そして豊かになりますように!

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    2016/02/01 00:36

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