最新の観てきた!クチコミ一覧

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SHIKENKAN TOWN

SHIKENKAN TOWN

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いが止らない
試験管タウンで繰り広げられる事件、よくもまあこんな小さな町で次々と発生するものだと感心!!
タウン長はこんな人?現実にいる?うんいるいる……。.
観客動員システム、今回は役者さんが大変でしたが、見ている方は面白くて笑いが止まりませんでした。

森海ノ魚

森海ノ魚

estonto

【閉館】日暮里ARTCAFE百舌(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1779(16-069)
18:00の回(晴)。

早めについたので周辺を観て歩いていたら片山さんとすれ違い挨拶する。17:30受付、開場。舞台はすでに別世界、役者のおふたりは円台上、互いに背中を預けながら、眠っているのか。

天井には枯れた葉、床にも茶色くなった葉かチップか。スーツケース、本棚、ソファ、イーゼル、絵の具、地球儀、置時計、帽子、靴、呼吸音が聴こえてくる。(照明)淡く白い円が上昇する。

17:55ちょっと趣向を凝らした前説(75分)、奏者が舞台へ、調弦、円台の二人が動き、物語も動き出す~19:24終演。

宮沢賢治の作品を基に構成された作品。もともと賢治のものは避けていましたが、昨年観たROGO版「銀河鉄道2015」がとてもよかったので、最近、持ち直していたところです。

石黒さんは、楼蘭「純血奇譚(2015/2@王子)」「グロテスク(2014/3@東演)」「短編集 幻獣の書(2013/10@眼科画廊)」。亀尾さんは「断末魔(2015/9@絵空箱)」「のばらのばらのばら(2015/6@眼科画廊)」。

沢山の本、枯れた草木、そこかしこに漂う暗闇、物語と物語との交差が少し重さを湛えながら揺れるようでした。

演出、演技に加え、舞台一面を占めている小道具たちが、この物語世界の独特の雰囲気を醸し出していたように感じました

居酒屋「夢の郷」殺人事件2016年春

居酒屋「夢の郷」殺人事件2016年春

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

居酒屋「夢の郷」(東京都)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった♪
観客巻き込み&生演奏の舞台。コメディ要素とのメリハリもあり生歌が心をしんみりさせる。贅沢な時間だった。
阿藤快さんの追悼公演ということもあり、沢山の人の思いが溢れている豪華すぎなパンフレットが付いてて感激した。

愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

レティクル座

d-倉庫(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

ダンスがすごかった。
確かに無駄な個所は多い!
削れる、池亀さんもそうおっしゃっていた。
だが、ダンスは削ってはだめです。
早期予約特典で「シュールストレミング」をいただきましたが、私は「東からの雨」の路線の方が好きでしたよ。
でも、今回の作品はかなりファンタジーなので、集客も見込めたんだと思います。
阿部さんの世界は、わかりにくい。

麻雀ブラボー!!

麻雀ブラボー!!

劇団さかあがり

シアターシャイン(東京都)

2016/03/20 (日) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

ちょっぴり薄め
人間臭い麻雀と無機質なコンピュータ、男と女、仙人と大学教授、
判りやすい対立軸で良くまとまったプロットであったと思う。
しかし脚本として演技になると、全体的にテンポが悪く、
だらっと伝わりにくさが目立ってしまった。
黄金比の鼻フェチのヒロインに対して男の子のヒーロー性が薄く
少々感情移入しにくい。ダメならもっとノビ太的にダメ男にしても良かったかも?
相対的に文芸部の男衆のキャラ付けと背景が薄かった。


ネタバレBOX

最後のフォークダンスは、
昨今流行病の様にダンスシーンを入れたがる団体へのアンチテーゼなのか?
また、フォークダンスを見る体育座りの2人の描写は
中二病的に素敵なシーンだった。
今後の活躍に期待。
愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

レティクル座

d-倉庫(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

壮大なる叙事詩
21人の大所帯が3階建ての堅牢な装置で奏でる壮大なる叙事詩。
尺的にはチョット長いかなと思うものの、
王室、スラム、マフィアなどにカテゴライズされ、
役割とキャラが確立し出番も重ならず、理解しやすい展開は良かった。
しかしゴリラくんがあれほどに重要なキーマンだとは思っておらず、
最初はさらっと観ていたが、幅広い演技と見せ方は秀逸な身体表現で
かなり引き込まれた(ある意味、主役の様)。
キャラクター的には、預言者のベッピン、マフィアのボスが、
衝撃的に面白かった。今後もチェックさせていただきます。



ネタバレBOX

銀魂的にふり幅の広いシリアスとギャグ、
そしてブリッジ的に入る壮大なダンスは、やっぱり流行物なのか?
三幕構成で視点を変えて見せる事で、
複雑で深い物語が判り易くなったと思うが、
中だるみ的な部分を整理して100分位でまとまるともっと良かったかも。
砂漠の旅人をストーリーテラー的にもっと活用してもいいかもしれない?
日暮里の地に降り立つ壮大なるエンターテインメントに拍手。
アンジョルラス

アンジョルラス

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

散華
日本で若者が戦うと、良くも悪くもやっぱり全共闘的になってしまう。
アフロディーテの様に性に奔放な女性は力強い、
国を変える大きな力の争いには娼婦が良く似合う。
明朝体の様に心に突き刺さり存在感を誇示する台詞の応酬。
欲望と感情を投げつけエリートの若者は愛する国家へ挑む。
知恵も富も貧しき者たちを底辺に成り立つ日本的カースト社会は
変える事が出来るのか?
安城、布衣、久留辺の東大生男子3人の自己陶酔的で熱い演技と、
手鳴姉妹の体当たり的でストレートな演技が印象的。
きっとこの下衆な構成が日本の縮図なんだろうな…。

麻雀ブラボー!!

麻雀ブラボー!!

劇団さかあがり

シアターシャイン(東京都)

2016/03/20 (日) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

長かったです
人とコンピューターの麻雀対決を描いたストーリーでしたが、話の進み方が遅く、とても長く感じました。必要あるのかな?と思われる場面も多かったような・・。笑える場面もあり、ハッピーエンドは良かったですが、とにかく長すぎて、中盤は少し飽きてきました。もう少し無駄を省いて、スピーディな展開にしたら良かったと思いました。

霧、つたう光

霧、つたう光

ポムカンパニー

テアトルBONBON(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

良かったです。
登場人物それぞれの立場で気持ちが変化していく過程がとても丁寧に描かれていたと思います。
重い内容でしたが、暗い気持ちにはなりませんでした。

『もっと高く』

『もっと高く』

PATCH-WORKS

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

新鮮で温かみある舞台
役者による楽器の生演奏と物語の展開。
難しいところに果敢に取り組む意欲的な劇団の登場に拍手。
心の琴線に触れ、人の感情を揺さぶる事ができる言葉とメロディ。
その2つの武器を手に、今は亡き父の言葉「もっと高く」に触発され
それぞれの場所を見つけてゆく兄妹のホームドラマ。
しっかりと楽器を奏で、会話のようにセッションする役者たち、
また耳に残る心地よいオリジナルテーマも心地よかった。
目指すところも高く、意欲に満ちた役者陣も揃い、
次のステップが楽しみな旗揚げ公演だった。

時間がなく、アフターイベントが見られなく残念でした。


ネタバレBOX

両雄並び立たず。
そんなジレンマに陥らぬよう、音楽演奏の必然と流れ、物語の中での融合が、
違和感なく滑らかになるともっと楽しさが伝わってくると思う。
また、希望に満ちたストーリーだが、
話しの行き先に展開する動議づけが弱いと陳腐な自己陶酔に終わってしまう。
作家さんにはもうひと頑張りしてほしい。
秋の次回公演が楽しみです。
ETERNAL CHIKAMATSU

ETERNAL CHIKAMATSU

梅田芸術劇場

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/03/10 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

美しい融合でした
最初と最後が締まっていて、あとは素晴らしいリズムと画があれば、途中「ん?」と思う部分があったとしても後味は満足となります。深津絵里さんは多少声を荒げたところで品を失わない。矢崎さんは得意めの役な気もしますが、「男」の方もよかったです!

俺が妹(30)を好きになるはずがない

俺が妹(30)を好きになるはずがない

ソテツトンネル

新宿眼科画廊(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

俺の妹
無機質で真っ白な舞台でリズミカルに展開するショートストーリー。
狭小空間を逆手に袖を上手く使って、
場面と時間が交差する演出はとてもよかった。
ラノベやアニメで不動の人気を得る
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のオマージュ?
のように、
他人には判らない兄と妹の関係は、言い得て妙なタイトルに現れていた。
肩ひじ張らずに気楽に味わえる、まさにライトノベルの様な舞台。
次回作も待ち遠しい。



ネタバレBOX

一種の謎解き的に5年の時差が暴かれ、なるほど!とうなずく
やたら美術やセットもない無機質な舞台空間に
全ての役者さんと観客が包みこまれ物語に引き込まれる。
不思議で心地よい舞台だった。
カムアウト

カムアウト

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

27年間 日本人は何をしていたのか?
 初演は1989年。

ネタバレBOX

天安門事件、1986年4月26日のチェルノブイリがン発事故で決定的ダメージを受けていたソ連は、1989年アフガニスタンからも撤退せざるを得なかった。ソ連崩壊への序曲後半部である。冷戦終結、ハンガリーでも鉄のカーテン崩壊、ポーランドで連帯圧勝、ベルリンの壁撤去、チャウシェスク政権など東欧政権崩壊を受け、世界が激変した時であった。日本ばかりが、いつものようにどんより・もっさりしていた。自分は頗る苛立っていたのを思い出す。その意味で日本の在り様は本質的に当時と全く変わっていない。薄墨で記された初演時と現在の間にある両矢印は、現在2016年と1989年が本質的に全然変わっていないという事実をアイロニカルに表現していると見た。
因みに1989年の日本では、女子高生監禁・コンクリート詰め殺人事件が起こっており、この事件に関与していた人間(少女レイプに加担など)・この事件を知っていた人間の総数は100人にも上るとの裁判記録がある。LGBT(レズ、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)を扱ってはいるが、相変わらず陰湿極まりない下司社会・日本の鵺社会が今作の隠れたテーマである。自分はそう観た。
舞台は、レズビアンたちが共同生活を送るコミュニティー、坂手氏自身が実際に取材をして書き下ろした作品である。女性が他者に向ける愛の形は、深くて狭い。レズであろうとヘテロであろうと変わりない。変わるのは、世間的常識を正しいと信じる者が取る態度である。自分達と同じヘテロに対して多くのヘテロは違和感も感じないし、警戒心も恐怖心も抱かない。然し、異質の愛の形は、自分達と何かが同じであるかも知れず、異なるのかも知れない。何れにせよ正体の分からぬものは、薄気味悪く排除の対象となる。この単純な構図に加わる人間の感情や世間体が結果的に差別化を生み、歪んだ想像力が最後の仕上げをする。鵺社会で、このように出来上がった一般大衆の思い込みが、自らの思考と存在を賭けて人生を選び取った者に対してどのような仕打ちを返すかは、自らの生を自分で選び取った誰しもの知る所である。知らないとすれば、それは自身が自分の生を自分で選び取っていないことの証拠である。
麻雀ブラボー!!

麻雀ブラボー!!

劇団さかあがり

シアターシャイン(東京都)

2016/03/20 (日) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★

シナリオライター勉強が足りない
 先ず尺が長い。この内容なら25分から30分短くして充分対応できる。

ネタバレBOX

オープニングでコンピュータサイエンス部と文芸部が対峙する姿を示すシーンでもポーズの決め方、単純にグループに分かれて互いを敵対者として指し示すだけの仕草では何のインパクトも齎さない。自分達の目指す演劇の方向性も良く分かっていないようだ。演劇は、先ず第一に論理である。中盤、仙人の登場辺りから面白くなるが、それまでは凝縮し、敵対関係をはっきり際立たせること、対抗戦に出る女子2人のプロフィール紹介をキチンと織り交ぜること、文芸部部員も同様。
 麻雀にもあまり詳しくなさそうだ。中盤以降漸くキチンと雀士らしい発想が出てくる箇所があるものの、チー、ポンが前面に出過ぎるだけで、麻雀の格が落ちる。但し、安い手で早く上がるというのは、無論、麻雀で勝つための鉄則ではあるが。これ一本で勝てるほど麻雀は甘いゲームではない。また、プロ雀士の手法中、常道である積み込みが出てこないのも不自然である。セイガク麻雀でも、トップクラスの雀士ともなれば、麻雀の手練れの面前で「これから積み込みをやるぞ」と宣言してから積み込みをやっても、見ている側がどうやって積み込んだのか、積み込んだパイを何故正確に覚えていられるのか? が皆目分からない程の腕前を持つ。もう少し雀士の研究をすべきだろう。
 また、文芸部の体質がまるで応援団のような気質で描かれていたが、無頼派にしても、本質は優しさなのであって体制・風習・世間的価値如きに阿る輩とは一線を画していることは肝に念じておくべきであろう。
俺が妹(30)を好きになるはずがない

俺が妹(30)を好きになるはずがない

ソテツトンネル

新宿眼科画廊(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

兄妹愛
こんな兄と妹が近くにいたら、絶対イラッとすると思う。
お兄さんの彼女がかわいそうでした。

ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/03/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

何度観ても面白い
筋書きは大きくはかわらないけれど、キャストが代わることで印象が全然違う…というのは、この公演を語るときによく言われることですが、今回自分もそれを強く実感しました。

笑いなしでは見られない、涙なしでは見られない、それは3回経験しても、まったく変わらずでした。

すばらしいストーリーにすばらしいキャスト、そしてそれを支える助手の方たち(自分が行った開催では過去の出演者の方が受付をされていました)に支えられ、このすばらしいステージが行われているんだなぁ…と、お伺いするたびに感じます。本当に面白かったです。

『ドアを開ければいつも』自体は今回の公演でおしまい…ということですが、次回のみそじんにまた期待しています!

通天閣ブルース

通天閣ブルース

劇団そとばこまち

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

しっかりとしたお芝居
『解釈はお客様におまかせ』的なものが苦手な自分としては、"問題提起"というか伝えたいことがはっきりしていてモヤモヤの残らないお芝居。
個人的にはこういうのが好きですね。
面白かった。
また機会があれば観てみたい劇団です。

ただ、途中入場や途中トイレで観劇妨害があったので☆マイナス1にします。

家庭内失踪

家庭内失踪

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2016/03/11 (金) ~ 2016/03/23 (水)公演終了

満足度★★★

日常の軋み
違和感というか、漂う居心地の悪さはさすがです。風間杜夫さんは凄い人でした(間が絶妙)小泉今日子さんはそこに存在しているだけで雰囲気勝ちですね。

通天閣ブルース

通天閣ブルース

劇団そとばこまち

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

大阪のテイスト漂う良き作品
終始小気味よいテンポで軽快に進んでいくストーリー。
とても重い題材なのにも関わらず、散りばめられた笑いどころのおかげか後味の悪さは感じられませんでした。
笑いあり涙あり、驚いて納得して、と、常に楽しめる作品で、見所満載の内容の濃い作品でした。
関西ならではの小ネタも、安心と信頼の笑いを提供してくれます。
役者陣の熱演と、心にまっすぐ訴えかけるストーリーにただただ圧倒。
観劇することができて、本当に嬉しいです。

しんじゃうおへや

しんじゃうおへや

yhs

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度でも観たくなる。
脚本、演出、役者の熱量が凄まじく、圧倒された。作品として完成されているが、次に観たときはどこが変わっているのか、前に観たときと自分の感じ方がどうなるのかを期待させる。

人は、人が定めた罪を裁くことは出来るが、人を裁くことは出来ない。現代社会において罪とされることを論じ、決め、実行するだけである。どんな罪を犯したとしても、死ぬその日まで人は人以外にはなれない。そんな当たり前だがとても大切なことをこの作品は改めて教えてくれた。また観てみたい。

ネタバレBOX

矢田部の家族を殺して自殺した犯人が三塚なのかと思った。三塚がストーカー殺人だったのかと。死刑と自殺では死因も違うが、パラレルワールド的な要素もあるのかと思わせる展開が面白かった。

矢田部の正論は現代社会の良識そのもの。間違ってはいないが、正論だけで話が片付くほど単純ではない。矢田部のやりたいようにさせる小栗課長も、最初は矢田部みたいな若者だったのかもしれない。様々な経験をした小栗課長のような寛容さで正論は包み込まれ、現代社会は成り立っている。

三塚は物語の最後に自分が死んだことに気付く。罪の意識に苛まれ苦しみ続ける日々が終わった。彼は救われたのだ。だが彼のような狂気は誰の心にでも眠っている。誰もが加害者になり得る。この作品はその警鐘を鳴らしているのかもしれない。

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