最新の観てきた!クチコミ一覧

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悪党

悪党

innocentsphere

座・高円寺1(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

重みのある演技と題材が調和してました
所属の役者さんはあちこちで拝見してましたが、
InnocentSphereという団体での公演を観るのは初めて。

凶悪犯と「リチャード3世」の重なり具合、
その見せ方がズシンときました。

休憩なし2時間15分。
長いとは思いませんでした。

自分が端で観ていたというのもあるのでしょうが、
全体的に声が小さめだったなという印象です。

ネタバレBOX

途中から、被害者遺族の再生話になっていって、
リチャードと凶悪犯の類似を探っていた悩める演出家という要素が薄くなっていって「あれっ?」と思いました。

家族を喪った遺族たちそれぞれの反応が丁重に描かれていて、
そこに近づいてくる人達の人生も描かれていて、見ごたえありました。

悪のふりをして実は…という人間や、
無自覚に他人の心をえぐる人間、
よかれと思ってしたことが後に毒になったり、
優しい顔で私利私欲のために近づいてくる人もいて、
「悪党」といえる者は作中のあちこちにいるなと思いました。

リチャード(犯人)の、最期の戦のシーンの演出が好みでした。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしき若者たち
待ちに待った東京公演。
演劇と言うかパフォーマンスと言うか、観ると言うか体感と言うか…ほんと、全てを身体で感じる舞台。
どんどん引き込まれてく。
彼らの持ってる魅力は無限大で個々の個性が出ていて、その個性が上手くいかされている。
いま、私の中で一番です。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

SQUARE AREA
SQUARE AREAをシアトリカル應典院にて観劇。
四方囲みの舞台が客席と近く、息遣いや風を感じ、生で観て良かった。
色々なシーンやセリフや曲が頭から離れずリピート確定しました!

ブラッディ・マリー

ブラッディ・マリー

劇団異空間

スタジオ☆異空間(愛知県)

2016/04/09 (土) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★

お見事‼
ここまで「ドタバタ」「ハチャメチャ」ぶりを発揮できるのは素晴らしい
お見事です
幕が上がった場面からは想像もできない展開「これでもか、これでもか」と
続きいったいどのようにして終結をむかえるのかハラハラ
心配することはなかったですね綺麗にはじめの場面に戻り「ホッ」
切ない「恋」にも気持ちの整理ができ「ホッ」

華蝶WHO月

華蝶WHO月

朱猫

テアトルBONBON(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

朱猫:「華蝶WHO月」
 舞台は時代の流れと共に、苦しい経営状態のキャバレー。そんなお店を立て直すべく、一人の女性が立ち上がり、店の従業員たちと共にアイデアを出し合い、店を盛り上げようとするのだが・・・という粗筋の舞台。

 粗筋だけ見ると、涙と笑の奮闘記のような舞台かと想像するが、そんなありきたりの想像を軽々と超える、「トムとジェリー」「バックス・バニー」「トゥイーティ」「バッドマン」「ポパイ」「チキチキマシーン猛レース」などのアニメーションで知られる、カートゥーンネットワークの・スタジオアニメのような動きのオープニング。

 幕が開いて数分、音楽に合わせてそれぞれの登場人物の性格や話の粗筋が仄かにわかるような動きが賑やかに繰り広げられる。

 その動きが、「トムとジェリー」を思わせ、子供の頃にリアルタイムで見ていた、カートゥーンネットワーク・スタジオのアニメーションを感じさせる動きが懐かしくも、楽しく、その動きは、舞台の中に随所に散りばめられている。

 全編小粋で、ハチャメチャに馬鹿馬鹿しく、華やかで、艶やかで、ラスト近くにはしみじみした所もありつつも、くるくると回るミラーボールのようなきらめきを放つ、軽やかなコメディ。

 條原志奈さんのかえでが、子供の頃に好きで何度も見た、カートゥーンネットワーク・スタジオの「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」「ドボチョン一家」に出て来る、女性キャラクターの色っぽい動きを彷彿とさせる。志奈さんは、うごきや表情が艶やかで、動きに色気があって美しい。

 かつては指名No.1、今は自分に反発してくる若いホステスまいと丁々発止とやりあいながらも、店や若いホステスの面倒を見る、艶やかな色気が一本芯の通った、凛として潔い姉御肌のカッコイイ女。

 志奈さんの座っている時の脚の置き所の綺麗さとカウンターに背中を見せて座っている時の後ろ姿が色艶気(いろけ)があって、かえでそのものでとても素敵だった。

 江島 雄基さんのバーテン、タスクはおちゃらけて賑やかに見えて、まいを一途に思っている誠実さもあり、堀広道さんの服部と掛け合い漫才のような言葉のやり取りが絶妙なテンポで面白い。

 堀 広道さんの服部が、縦横無尽に馬鹿馬鹿しくも可笑しくて、ちゃらんぽらんに見えて、随所で、店とかえでたちの事を思っている深い表情が印象に残った。

 舞台中に、会場の観客も参加する所があり、役者さんと観客が一体になり、会場が
文字通り一体になって楽しかった。

 洒落て小粋で、可笑しくて、楽しく艶やかで、キラキラしたエンターティメントなコメディの素敵な舞台だった。

文:麻美 雪

HARD LUCK SHOW

HARD LUCK SHOW

東京ジャンクZ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2016/04/16 (土) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!!!
『蒼いラフレシアの鼓動.』が2015年マイベストだったので、久々の本公演ということでとても期待して観に行きました。
期待に違わず今回も凄かったです。
黒い東京ジャンクZはやっぱり良いですね!(コメディも好きですけど)

まず、舞台セットが凄いです。
手作り感はありますが、とても手が込んでいます。

作品の雰囲気作りが抜群に上手いと思いました。
徐々に不穏な空気が会場中を包んでいく、おどろおどろしい感じがとても良かったです。
人の怨念、執念、ネットの怖さなどを描きつつ、
シリアスな場面にもちょいちょい笑いをぶっこむあたりは流石ですね。

上演時間は2時間40分。
聞いた瞬間、正直ちょっと引いたのですが、最後の最後まで落としどころが読めない展開なので、
続きが気になって時間はあまり気になりませんでした。

会場がとても暑いので、すぐ上着を脱げるような服装が良いと思います。
あと、受付と会計を別にしたのは意味があったのかしら。二度手間なような気が(^_^;)

ネタバレBOX

雰囲気作りが出色の出来。
観客自体がショウの観客の一員となる演出。
トイレ休憩もその体を崩さなかったのは◎

罰ゲームが電気ショック止まりなのは雰囲気に負けててたかなと思ったり。
「簡単には殺さない」みたいな台詞があったので、もう少し残虐な展開になるのかと思ってました。





[memo]
ドブに落ちたタラちゃん
 →汚物→お仏壇のはせがわ→長谷川町子→サザエさん→タラちゃん
2016年2月13日にツイート
 →集められたのは全員リツイート、コメントした人(一人勘違い)
『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!!!!!
『カガクするココロ』を観劇。すごい良かったです。

まず会場に入って、舞台美術に驚きました。
無機質かつ雑然としたところが大学の研究室っぽいですね。
すでに演技は始まっていて、いきなり作品の世界観に入り込んだような気分になれました。

ストーリー自体は特に起承転結があるわけではなくて、
研究室の日常を描いた会話劇といった感じなのですが、その完成度の高さにも驚かされました。
まるで演技に見えないというか、現実の一場面を切り取ってそのまま観ているような感覚でした。
一般の人がやるような演技がかった仕草だったり、ふと方言が出たりとか、
そんな細かいところもリアリティがあって良かったです。

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

2作品通しで見て
「カガク」は、あるプロジェクトをいったいどうするかを、現代口語演劇を通して青春科学もの、「北限」は、終盤に、大きなぬいぐるみの猿が登場し、人間から猿への進化途中の過程を若者たちからの視点で描いたのがよかっちし、2作品通してみると「変化」が見えましたね。

根

PANCETTA

小劇場 楽園(東京都)

2016/04/12 (火) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

観せる工夫も必要では...
「根」という視点から見たオムニバス7話。この公演のタイトルとチラシ、さらに説明文にあるアリストテレスという名前から深い、それこそ哲学的な物語を想起させる。が、その要素がまったくないとは言わないが、その主張(描きたいテーマなり)が観客に十分伝えることが出来るか。自分のスタンスも重要であるが、観客に観せることも大切ではないだろうか。

ネタバレBOX

昨今、断捨離という言葉が流行ったが、この公演にある小作品についても、整理し各々の話に深みを持たせ、もう少し関連性が見えると面白と思った。また演出はテーマ性を重視するためであろうか、衣装は全員がつなぎ服という同じ格好である。その色は白であり、照明によっていろいろな色に変化する。
素舞台の中で「根」というものが抽象的、比喩的に描かれ直截するような観せ方にしていない。そこには観客と一緒に考えるという投げかけというスタイルのように感じた。その意味で理解し難いところもあり、観客によって好みが分かれそうである。自分としては嫌いではないが...。しかし、先にも記したように観せる工夫も必要であろう。

7話のタイトルは次の通り。
①大きな根
②根も葉もない食堂
③球根の求婚
④Let’s根クササイズ
⑤いい根
⑥根見
⑦抜いてくれ

どれも日常(暮らし)にある事象を切り取ったもの。文章で言えばその描写・情景は行間から読み取れということであろうが、芝居では役者の表現力にかかる。それは顔の表情や体の動き、そして”間”であろう。この人間の持つ根っこ...こちらは”心魂”に置き換わるかもしれないが、その演出に爽快か不快かは別にして緊張感のようなものが感じられない。その高揚感のようなものが観客(自分)に伝われば「値」が上がったかもしれない。

次回公演を楽しみにしております。
ボーイズ オン ファイヤー

ボーイズ オン ファイヤー

HYP39

ART THEATER かもめ座(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

笑った~
当日パンフは、銭湯のタイル(絵)画の富士山が噴火しているもの。入場券は銭湯入浴券という洒落たもの。その日、熊本地震の報道とあわせて、阿蘇山の噴火の記事(その関連性は定かではない)が出ていた。一方、阿佐ヶ谷のひつじ座では男祭りと称して火花が散る。そのクライマックスは江戸三大娯楽...歌舞伎、吉原遊郭、そして...。
(上演時間約2時間)

ネタバレBOX

冒頭、銭湯(玉の湯)の脱衣所シーン。暗幕の裏にセットがあることは分かるが、観客席に近いところで女性2人がキャミソール姿、短パン姿(男の半裸姿との統一感、芝居的な親和性の演出か。厭らしい表現で恐縮)で風呂上りの会話を楽しむ。暗転後、舞台は檜のサウナが出現する。本当のサウナのようで見事な作りである。

地方にある温泉場、そのサウナで繰り広げられる男のエロ話。まずはエロ言葉の尻とりから、いつの間にか人間の本能である性欲へ展開していく。そのきっかけは女性の下着が落ちていたこと。そして都会と地方の意識の違いから偏見・誤解・思い込みなど、会話にいろいろな嫌・摩擦が生じてくる。

その蟠りを解消させるため、温泉場の番頭が仕切り、相撲をすることになる。男性キャストは、この番頭以外はバスタオルを腰に巻いた裸同然の姿。舞台も半円形柄の敷物があることから想像はついたが...。男ならではの妄想、見栄、虚勢など、その相手に思っていることを体のぶつかり合いで解決できるか。吐露する時の表情、それまでに見え隠れしている人物のキャラクターが、この相撲の取り組みを通じてより鮮明になる。
モヤモヤの気持ち、そこは風呂の湯気のように立ち上り霧消するかのようだ。ここに登場する男(人物)は、人物造形としては誰でも持っている嫉みのような感情を典型化した上で、さらにデフォルメして親近感を得る、そのような魅力を出している。
その典型した先に自分の気持を当てはめることで、(男性)観客は同化して楽しむことができる。一方、女性は男って子供だ、馬鹿だ、愛らしいと醒めた目で見ることも...。いずれにしても共感でき、そして考える面白い公演であった。

役者は、皆さん個性豊かに演じており、見事なチームワーク。その役者紹介は、暗幕に名前を投影(映写)するが、その画面が揺れ暗いことから読み難い。この手法を使うのであれば工夫が必要だ。

次回公演を楽しみにしております
華蝶WHO月

華蝶WHO月

朱猫

テアトルBONBON(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

キャバレーというよりは...
花鳥風月をもじった「華蝶WHO月」というキャバレーの企業再生をかけた物語。水商売という舞台設定であるから、少し下品になるが、”女”を前面に出した演出であった。もっともキャバレーであるが、客としてのキャストは出演しない。あくまで店内での客寄せ企画に腐心する姿が中心である。その努力...ミニスカート、セイラー服、カクテルドレスなどで、”花鳥風月”などという風流なものではなく、愛情を込めて表現するば「歌唱振尻(かしょうふるけつ)」または「後ろ姿のWHO尻」という生身の女性が観られる。本当に楽しそうに歌い踊る。そこには夜の仕事に就きながら必死に生きていく強かな女性が垣間見える。上演時間1時間45分(ちなみに、当日パンフの表紙はこのキャバレーの料金表…1セット120分 3,500円 ご指名料・無料。上演後 、舞台上でキャストと一緒に写真OK)。

ネタバレBOX

舞台セットは、下手にカウンターとボトル棚、上手にBOX席という設定。両側に大理石イメージの柱が立つ。天井には「華蝶WHO月」の看板が吊るされている。もっとも店内の雰囲気はキャバレーではなく、スナックに近いような気がする。
梗概は、「キャバレー華蝶風月」は、全盛期の盛り上がりもなくなり、今ではお店もボロボロで従業員も数人となっている。その店の経営を立て直すべく、本社から女性社員が派遣される。 個性豊かな従業員とともに、アイデアを出し合い店を盛り上げようとする。

この派遣されてきた女性の奮闘と店にいる従業員(キャバ嬢、ホールスタッフなど)との衝突がコミカルに描かれる。この登場人物の一人ひとりのキャラクターと生い立ちが何気に分かる。そのさり気ない紹介が雰囲気を損なわず展開するところが見事。
気になるのが、主人公・熊切さやか(小林夏菜サン)が本当にキャバレーを経営する会社から派遣されてきたのか。その最初(説明)の件が、歯切れ悪く別の意図があるような感じを受けた。

先にキャバレーに来る客のキャストはいないと記したが、あえて言えば観客が店客に見立てられているかも...。前説で劇中で踊るダンスの振り付けを一緒に行ってほしいという。そのプチ練習までして劇場内全体として盛り上げる。その一体感こそが観て楽しいと思わせる(逆に迷惑と思う観客もいるだろう)。

この舞台の魅力は何と言っても”華”と”楽しさ”の両輪であろう。この両輪は脚本と演出であるが、それを操縦(体現)する役者の演技も良かった。個性豊かなキャラクターと主人公の大人しいアンバランス...そのチグハグ珍妙なバランスが面白いところだと思う。

次回公演も楽しみにしております。
おとこたち

おとこたち

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

再演。
初演を観た印象は、ハイバイとしては普通に秀作、というもの。数十年に亘る、大約した複数の人生を、駆け足で追っかけるので、時系列的な因果関係は「後から」埋める順序だから、「実はこうだった」というオチは比較的容易に使える。人生の年輪というものの重みを伝える芝居であるというより、作者の現在の感覚(人生半ばにある者としての)を、反映した例えば老後の描写だったり、つまり人生というものに関する「仮説」の開陳というのが、この芝居のイメージに近い。
 相変わらず、「痛い」人生模様のえぐり出し方はえぐい。場面の変わり方が気持ちよく、台詞や所作で「あれ?」と感じた瞬間、人物の年齢が一気に飛んでいたりする。常に的確な表現が出来ていなければ、「変わった瞬間」を気づかせる事は出来ない。
 今回、初演とさほど変らないだろうと予想し、しかしハイバイの芝居はやっぱし観とくかと、公演近くなって予約した。
 再演は、キャストが実は違っていた。そのためか雰囲気も少し異なっている。初演は7人、再演は6人だ。岩井秀人と岡部たかしが抜け、松井周が入った。松井氏の演技は、秀逸な箇所もあるが届いてない箇所もある。岩井氏と近い距離にある松井氏ゆえか、演出と対等な、俯瞰目線で演じているのか、と思うような箇所があった(毎回同じではなく「匙加減」をしてやっている・・その結果ハマらず外してしまったような)。あるいは、メインに演じた役(おとこたちの一人)の持つ人物としての異常さが、松井氏自身が持っている(と言われる)異常さと若干周波数が異なったせいなのか・・。
 もう一点、岩井氏が俳優として立たない事はハイバイの芝居にとっては大きい。俳優岩井は表現において流麗で自在、というのも自身が書いた世界でもあり、「神」に近い存在として介入できるし、的確にそれをやる。困った時も大丈夫、と思わせるがその反面、「岩井の舞台(所有格)」という烙印がおされてしまう。 他の俳優に「舞台上の仕事」を明け渡し、役者の格闘に委ねた時、「テキスト」の力が試される事となった。 

ネタバレBOX

 前段で書いた事に関係するが、終盤に一つのカタルシスが到来する。だが、その次の場面で、カタルシスを作った台詞を吐いた本人の証言を覆す物証(彼が家庭でとっていた言動を録音した音声)が流れる。 この覆し方は「オチ」として機能しているが、私にはあまり心地よくない。カタルシスを覚えたことを後悔させられるから、ではなく、男の「証言」も、彼が恐れていた長男が出した「物証」も、どちらも実態を説明するものとしては不十分である事に気づくからだ。 何年も引きこもる息子に業を煮やしたその男が暴力を振るう・・これは岩井氏の実体験に基づくとするなら尊重せねばならないが、ただ、そのように振る舞える彼がその後家庭での居場所を失う事になったとすると、そこには変化があり、息子はその変化前の物証を出した事になり、フェアではない。暴力が恒常的で、かつ家での居場所もない状態が続いていたとすると、息子と父との力関係は微妙である事になり、微妙だという事は息子は既に父親の弱さも見えているはずで、だとすればせめて死んだ時くらい花を持たせる、くらいが適度に思える。そうした背景を抜きに、どんでん返しのオチに結果的に重点が置かれる。しかし、本来「楽しむ」ためのオチとしては、痛い上に、事実認定にも不確定な点が残るので、「痛い人生も笑って送ってやろう」という風にすんなり行かないのだ。このテキストの弱点だろうと思う。
注文のレベルが高すぎるだろうか・・
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

多面な四面舞台
とにかく舞台を四方から囲む客席と演者との距離が近い!
激しく動き回るパフォーマンスで巻き起こる風が感じられるほどの距離。
縦横無尽に動き回るので、もう目が2つじゃ足りない!
舞台から下に飛び降りる役者さんが、まるで客席に降ってくるような錯覚を起こす。そんな迫力満点の場面がある一方で、緻密に計算され息の合ったパフォーマンスもある。
冒頭からズンズンと腹に響く音響もまた気分を揚げてくれる。

さらに客席が四方向にあるので、座る席によって演者さんの観え方がまるで違うし、ライティングの具合も変わるため、芝居の印象も変わる。観るたびに次々と新しい発見がある多面的で楽しい舞台でした。

物語は映画「cube」のような謎だらけの始まり方だが、次第にそれぞれの関係性が見えてきて、パズルを解くように怒涛の展開をみせるクライマックス。
これは病みつきになるわ!

残念ながら今回は3面しか観れなかったけど、もしまた再演するようなことがあれば、4面制覇して、さらに上から観る「5面目」があっても面白いかもしれないな。

青い稲妻。 〜ゆるやかなパラノイア〜

青い稲妻。 〜ゆるやかなパラノイア〜

中野坂上デーモンズ

荻窪小劇場(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な魅力
松森ワールドにハマってしまいました。

ネタバレBOX

開場時から松森モヘー氏が客席に向かって平身低頭、脚本が仕上がらず観客にお詫びしたいとのこと。異常事態発生です。
しかもこの後松森氏は入場料を持ち逃げするという暴挙に出ます。返金もできず
果たして入場料はどうなるのでしょうか。
入場料返済の為に劇団員たちが取った(独りよがりな)行動は息をつかせぬ展開となり、しっかり松森モヘー氏の世界に引きずり込まれてしまいました。

P,S.客演の鳥島明氏、とてもいい味を出していました。当公演以降ずっと「餅食い」の練習をしています。
ボーイズ オン ファイヤー

ボーイズ オン ファイヤー

HYP39

ART THEATER かもめ座(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました(初観)
全員バスタオル一枚の絵面がシュール。 
最初からハイテンションなコメディーモード全開。 
バカな男達のエロばなし炸裂。 
次から次へと笑いを提供するシーンの連続。
なのに・・・観客は自分を含めて誰も笑っていない・・・ 
たまにフフッ、とかハ八ッとか聞こえるけど、ほんとたまに。 
もしこれがお笑いライブなら演者はきっと凍りつくはず。 
しかし舞台上の役者さんは、なんの迷いもなくコメディーを熱演。 
全員声量があるし、役者魂も伝わってくる。 
コメディーの確固たる意志を感じる。
静かな客席。 
そういう自分も声を出して笑うに至らず。
悪い意味ではなく不思議な状態で、ただただ見入っていました。 
ストーリーはおバカな事件が起こってさらに滑稽な話となり、
最後は怒涛の展開に。
終盤では笑い声が多少増え、自分も少し笑っていましたが不思議な感覚は消えず、少し混乱していました(これも悪い意味ではなく)
終演後、お客さんで面白かったよーという人の声が聞こえ、えっじゃあ心の中で笑っていたのか?
ひとりで来たのが残念。
ものすごく感想の交換がしたかったです。




ネタバレBOX

会場に入った時、まだこんなに昭和の香りがする劇場があったのかと感心。
舞台は黒幕で囲われ、すでに設置されている舞台セットはチープなものが少し。
よほど予算を削った公演なのだと認識し、それならそれでどんなものかと開演を待ちました。 
最初の導入部の後、スクリーンにオープニング映像。 
これが結構ちゃんと作られており、お金を使うところ間違っているのではとツッコミをいれていると、いきなり黒幕の奥からリアルなサウナ室が出現。 
このステージの奥に、こんな立派な空間が隠れていたとは。  
しばし、あ然。
アンティゴネー

アンティゴネー

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1801(16-091)
18:00の回(晴)

17:27受付、17:29裏から中へ。キッチン経由で居間(畳はない)。

壁沿いに一列椅子席、次の間には歪んだ木、白/黒の石、砂、クリスタルのような破片のようなもの、大きな鏡状のもの。上手はガラス戸、庭。キッチンの向こうは玄関、階段。

17:58前説(60分)、18:00開演~19:02終演。

こちらは初めて。とても苦手としているギリシャ悲劇ですが、会場が民家であること、場所が20年ほど前に住んでいた「蕨」ということで観に来ました。

メインの2室(王宮の前らしい)とそれ以外では「空間」が異なるような動き。シーンの切り替え時の「解説(進行のサポート)」があり、私のような者にはとてもありがたい。ガラス戸からは外光、日が暮れるにつれ室内の照明は赤みを帯び、血の色に染まってゆくようでした。

当パンに挟まれたのは予定している「0キロポスト」のチラシ。お訊きすると「座・高円寺劇場創造アカデミー」つながり...そういえば少し前の公演にお名前がありました。その黒田真史さんを初めて観たのは「Aftershock(2013/12@LIFT」、その後2作。また内山茜さんは立教の卒業制作、最近では妖精大図鑑の公演(2016/2@セッションハウス)。

お話の進行に合わせたように、足元からの照明、壁に映る影、床を照らすと赤く光り血の「赤」にみえてくる。姉妹の衣裳は「黒」、暗闇の「黒」とは違って(精神の)純度が高くみえる。役者さんの演技は比較的抑えたもので会場とよくあっているように感じました。

来月も観たい。

黄昏ラプソディー ホームレス純情物語

黄昏ラプソディー ホームレス純情物語

劇団 三洋座

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

まとまりがありました
お芝居を通じて、人間模様がしっかり描かれていました。台詞も聞きやすく、まとまりがあり、全体的に落ち着いたお芝居でした。

根

PANCETTA

小劇場 楽園(東京都)

2016/04/12 (火) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

長編で観たい
“パンチェッタ”は今作が初見。
「観る者の想像を喚起し独特の世界へと導く」と、代表の言葉。

短編7編からなる本公演、
何れも深いテーマを示唆しており、確かに想像力を喚起させる作品群の中、
「球根の求婚」、「いい根」の2作品は、
他の作品と比べるとストレートでわかりやすく、ドラマも発展できそうであるから、ぜひ、長編で観たいと思った。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

観てきましたー!
4面舞台を初めて観たので、座る席でこんなにも違う景色が観られるなんて!と感激しました。
観ている間に今度はあそこから観てみたいと思い、そこに座ると次はあそこ、次は次はと終わりのない面白さがあるなぁと思いました。
そして動き続けるのに息の上がらないお芝居。圧巻でした。
関西弁Ver.も面白かったー。またやってもらいたいなぁー。
お芝居に自然と入り込むマイムには終始見蕩れてました。
お疲れさまでしたー。ぜひとも再再演を!

『Geeks Go Lucky!!!』

『Geeks Go Lucky!!!』

劇団ORIGINAL COLOR

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/09 (土) ~ 2016/04/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

キレの良い芝居でした
時給8000円のアルバイトって何でしょう。答えを知りたい一心でワクワク感の連続でした。

ネタバレBOX

答えを知りたい観客をずっとワクワクさせ続け、さらに答えがわかっても合格者は誰なのか、という次のワクワク感の仕掛けがあり実にお見事でした。最終候補者も三人三様のキャラ立ちが素晴らしかったと思います。ストーリー展開も最後は三方一両損的な小気味よいフィニッシュで感心しました。

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