独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>
壱劇屋
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/10/28 (金) ~ 2016/10/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
ノンバーバルなのに想いがストレートに伝わってくる
ノンバーバル、巨悪に立ち向かった前作『猩獣』は殺陣が凄かったですが、今回の『独鬼』、殺陣も凄いが、とても切ない想いが込み上げてきます。
一人で生き続ける悲しさ。
女性とともに暮らした50年…、女性の生涯。
人の一生分…、死ねない鬼が、あまりにも切ない!
いつも通りの重低音。
70分ぶっ通しの殺陣。
ノンバーバルなのに、作り手の、役者の、そして登場人物の想いがストレートに伝わってくる。
頬を伝う熱い物、思わず涙が…。
感動しました。
ありがとうございました。
天使も嘘をつく
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
これでいいのか??
あらすじの筆頭に似掲げられている社会性のあるドラマ。確かに西南諸島の諸問題を扱っているが、切実さがまるでない。坂手洋二どうしてしまったのだろう。二十年前は、それこそさまざまな社会問題を、物語の中に取り込んでしかも一種独特の叙情性もある舞台を作っていた。「屋根裏」を最後に続く『社会問題劇』は、もう誰もがよく知っている情報を並べて悪代官裁きをするようなドラマばかりだ。社会劇作家はほかにいないと思っているかもしれないが、中津留や古川のように繊細な才能を持つ作家が出てくるとこの精選されていない情報過多、妥協的な結末ではもう、若者はついてこない。それにやたらに体言止めが多く、役者で台詞割にしたような台詞のくせも気になる。最初は、情報ならそれで却って効果があるかとも思っていたが、これだけ連発されると、役者をどう考えているのか疑問になる。ベテランにはちゃんと台詞が書いてあるではないか。今回は、舞台俳優としてはなかなかの力量のある馬淵英里何を連れてきているのに、なんだかよくわからない役になってしまった。
本心を言えば、坂手、鐘下、は大いに期待していたのだ。それだけにこういう作品を見せられると奮起一番、あたらしい世界を目指してほしいと思う。劇団を持っていてその売りが固定していることが足かせになっているのかもしれない。それでは客足が遠のいたのに銘柄にこだわった三劇団と同じではないか。
サバイバーズ・ギルト&シェイム
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★
観てきた!
重いテーマでありながら軽妙で笑い飛ばせるようなエンタメ劇に仕上がっていて鴻上さんらしい作品だなぁと思いました。
ど派手な演出も印象に残りました。
作品とは全然関係ないのですが、、、
チラシが袋詰めされていたのが良い!です。
ライブやコンサートと違って、舞台は商業演劇でも袋詰めされていないことが多くって。。。
ネタバレBOX
チケット代に見合った満足度を得られたかというと疑問です。
個人的には今一つ物足りない感じがしました。
全体的にテンポが今一つでしたし(特に映画製作のくだりが冗長に感じました)、
一部役者さんのセリフが物凄く聞き取りづらかったのも気になりました。
(公演が進むにつれて改善されるのかも)
こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~
ポップンマッシュルームチキン野郎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★
観てきた!
普段の公演と比べると小さめの劇場ですが、いつも以上にはっちゃけたパワフルなネタが満載で笑いの絶えない作品になっていました。
今回はいつもよりコント寄りな感じですね。
シアターミラクルでの公演は大抵客席がぎっちぎちに配置されている印象なのですが、
しっかり客席通路を作っていたのには関心しました。
劇団的には1席でも多く座席を多く作りたいだろうに。観客第一の姿勢は素晴らしいと思います。
ネタバレBOX
どのキャラもインパクト大。
個人的にはやんごとなき御方の「崩御カウントダウン」がすっごいツボでした。
あと吹原さんのママがもうずるいくらいに笑えます。
個人的な印象ですが、
全体的にテンポが今一つで、オチも弱いかなぁという気がしました。
(例えば「逆に」の爆笑ネタをなぜあんなに引っ張ったのか??)
ヒゲンジツノオウコク
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた!
前回公演『ムーア』で一目ぼれした劇団。今回も期待通り大変素晴らしかったです。
今回はゴスロリ+オカルト。前作同様BGMは一切無く、ものすごく静謐な雰囲気の作品でした。
淡々と粛々と物語が進むなか、不安を覚えるような単語やセリフが微かに見え隠れする。
その不穏な空気の匂わせ方が抜群に上手いと思いました。
どこが世間ずれした3姉妹との会話も面白かったです。
座席の配置がちょっと窮屈なのですが、
上演時間が65分なのでそこまで気にならないです。
終演後にいただける当日パンフレットはとてもフリーとは思えない出来です。
野鴨
演劇集団アクト青山
上野ストアハウス(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい!
ヘッダーガプラとほぼ同じメンバーだったのかもしれない。
人形の家、ゆうれい、海夫人、棟梁ソルネス、ペールギュントを観劇して来た旅は、やっと野鴨にたどりついた。
かたくなに真実を曝こうとする人物、それに真摯に向き合おうとする魂の激突。
実際には、もっと要領よく人生をいきるひとたちも多いのでしょうし、そもそもの原因は大旦那さまの放縦。なんで、罪もない中学生が自殺に追い込まれるのか、考えさせられるところです。
ネタバレBOX
イプセンの『野鴨』をなつかしい上野ストアハウスで観劇した。
イプセン作品は,いつも鋭い人間観察とか,人間社会の裏舞台の暴露みたいなものが多い。そのために,どちらかといえば,楽しくミュージカルを鑑賞した方が気持ち的には楽である。しかし,名作を名演で理解し,問題点を自分なりに整理するのは,生きるための力を得ることもあって貴重だ。
直前にみた,『外道の絆』が,交通事故にあった家庭の,モラルに反した解決案にがっかりさせられたもの。しかし,これもまた立派な演劇だったと思う。
豪商ヴェルレが,実際の自分の孫に,最後財産を分配することになるこの物語は,そのような配慮が届く前に,ヘドヴィクを追いつめしまう。
まず,グレーゲルス・ヴェルレという主役は,終始一貫して,父親の偽善をあばく。さらに,運命に翻弄されるひとたちに,もっと真実を,もっと正義を,倫理を,と糾弾する。
これに対し,ヤルマール・エクダルは,騙されて結婚し,他人の子どもを育てていたにはちがいないが,それまでかわいがっていた娘に厳しく接する。そのような仕打ちは,はたして許されるものなのだろうか。
イプセン作品は,シェークスピア演劇のようなものとちがう。身近なスキャンダルをあつかう。そのこと自体が批判されるようだ。しかしながら,現在にも,多くの劇団で,手をほとんど加えず再演され続けるのは,その作品にいまも魅力がたくさん残っているからだろう。
良い演劇だったと思う。
風車〜かざぐるま〜
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ふるさと三部作...完結篇面白かった!
瀬戸内海にある島...碧島(あおいじま)における過疎・活性化対策を面白可笑しく描いた物語。あくまで島民目線で見た場合で、移住してこようとする人々の気持は見えてこない。双方の視点から、それぞれの「不都合な事実」を描くという点では、納得性が弱いような気もする。それでも過疎化に悩む姿を痛々しくも滑稽に描き出す。
中盤までは誤魔化しとその綻びを繕うような緩いコメディタッチであるが、終盤に向けては、過疎化になった原因、現状、今後どうするかという展望までを一気に語る。
(上演時間2時間強 途中休憩なし)
ネタバレBOX
舞台セットは、廃屋に近い公民館の講堂らしき場所。その舞台(壇)上の中央壁面に島民をイメージした漫画絵(ポップ調)がある。上手側に自転車、下手側にBOX、そこにサッカーボール、扇風機、酒瓶が置かれている。また2階へ通じる階段が見える。
この絵に描かれている人物、風景...青い海・太陽が明るく生き生きとしている。そのタッチは優しく、ラストシーンでその絵に照明が当てられ印象強い。その余韻演出は心憎いばかりである。
梗概...離島への移住希望者への説明会。少しでも島民が多くいる、そして島の印象を良くしようと知恵を絞る。その結果、主人公・祝広貴(池田努サン)の父・恒邦(雑賀克郎サン)が亡くなったことにし、その葬儀に託けて島を離れた者を呼び戻す。ウソの情報を流し、帰島した人々が久しぶりの再会を果たす。しかしウソがばれてドタバタ騒動が...。
前半は先の嘘を誤魔化すための緩いコメディタッチであるが、後半はなぜ深刻な過疎化が進んだのか、故郷の存続の危機に晒されることになったのかが明らかになる。そして主人公・広貴が父と喧嘩し島を離れたのか、その理由も明らかになる。島の活性化のため風力発電を誘致したが、その騒音・低周波は島民に悪影響を与えた。そんな時近くの島との合併話が持ち上がる。合併による交付金や原発誘致による経済活性化、一方吸収合併でメリットがなく原発危険と反対する島民、その争いが激化する。そして東日本大震災が発生し原発問題へ繋げる。
多くの登場人物、しかし、それぞれのキャラクターは立ち上がり見事な群像劇に仕上がっていた。特に広島県・瀬戸内海という設定であり、方言での会話はその土地という臨場感を醸し出す。広島県は第二の故郷であり、多少のイントネーションの違いはあるが、懐かしさを覚えた。
碧島(あおいじま)へ移住するかもしれない...そんな若夫婦は、今までの仕事のあり方を見直し、インターネットを通じた起業も模索。また広貴はNPO法人での業務経験を生かして新たな島の活性化に取り組もうとしている。ハッピーエンドという予定調和であるが、そこには故郷への想い、そして生活や労働形態への工夫によっては過疎化・高齢化対策が考えられる、という展望が見える。ここに未来を見据える生きるメッセージが込められていたようだ。
本公演では娯楽施設もない、コンビニもないなど悲観的な説明もあったが、それでも、島は「人の心がよく聞こえる」と...。
次回公演を楽しみにしております。
外道の絆
水素74%
アトリエ春風舎(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
よい作品だった。
だが、初心者には会場がわかりにくい。アクセスの起点となるゴルフセンターがマンションになっとるくらい制作はちゃんチェックして!
喜劇 屁理屈奉行中村(仮)
劇団ズーズーC
秋葉原ズーズーC劇場(東京都)
2016/11/12 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
劇中劇
この作品の元になった『告白の通夜』は一人芝居であるにもかかわらず、多数の通夜出席者の口調や性格が手に取るようにわかるオメオリケイジの超真骨頂のステージでしたが、そのスピンオフ作品である今作は、役者数が6倍に増えた分、いつものステージになっちゃった感があった。
とはいえ、ここは私にとっては新作は殆ど毎回足を運び、いつも楽しく見て、笑って帰る決してハズレのない劇団。もちろん今回も。
ネタバレBOX
21世紀にタイムスリップしてきた奉行が司法試験に合格して裁判官になってめちゃくちゃな裁判をやる劇中劇を、2時間の作品に膨らませたら面白そう。
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
刺さった。
最初は眠たかった。なんでだろ。
でも最後、刺さった。泣いた。
私が上手く生きれてないのは、これかも知れないと思った。
背景の風景画、最高にステキだった。最初はわからんかったのに、最後はみえてきた。
メガネニカナウ2
メガネニカナウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/11/11 (金) ~ 2016/11/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
とても面白かった!
昨年も観させていただきましたが、とてもいい企画だと思います!
A・B・Cの3作品ともそれぞれ作・演出さんの個性や色が出ていて、一粒で3度美味しかったです(*´ω`*)
また来年もお願いします!
酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
クラシックと演劇の化学反応
11/18日千秋楽。12時、15時公演WキャストA、Bを観劇。
東京イボンヌさんの舞台は去年6月に
スクエア荏原で上演された『俺の兄貴はブラームス』以来。
今回は、シューベルトという事もあり、
昔、音楽の授業で何度か聴いたことのある楽曲も多く楽しみにしていました。
個人的にセレナーデに秘めたシューベルトの思いを表した舞台という内容に惹かれました。詳しくはネタバレBOXにて。
ネタバレBOX
12時回は当日券にも関わらず、運良く
最前列に座る事が出来ました。
個人的に思ったのは急遽追加になった席の様ですがチケットを郵送されて購入されている方もいるので、もし急遽席を増席するならA列チケットから繰り上げればいいのでは?とも思いました。
いい席で観れたのは感謝ですが、既にチケットを購入されていて郵送料もあって当日券のほうが席がいいのはちょっと不満に感じる方もいらっしゃるかと思います。
実際15時の回は最前にも関わらず空席もチラホラ。
悪魔さん同様『ここ勿体ない』と思いました。
セットは古めかしいbarのようなセットの中に一際目立つグランドピアノや譜面台などが置いてあり始まる前から期待感でいっぱいでした。
開演の前にオケの方が前奏でチェロを弾いてくれていてこの流れが世界観に上手く引き込んでいたと思います。
barで酔い潰れて寝ているいしだ壱成さん演じるフランツ(後のシューベルト)
彼を見守るbarのマスターのロドリー、
ウェイトレスのキャサリン、最愛の恋人クラウディア。
売れない作曲家フランツはよくbarにきては落ち込み、愚痴を吐いて酔いつぶれる日々。
そんな毎日が一転フランツの書いた曲が売れ出版社も決まり順風満帆に思えたフランツがついにクラウディアにプロポーズを決心。
が、クラウディアはフランツを愛しているにも関わらず家族を養うためにお金持ちのバロンとの結婚をする選択をする。
フランツは彼女を取り戻すために曲を書き続けるが現実は所詮作曲家。
貴族に成り上がったバロンには力及ばず、、
彼女への愛が曲を書く事でやがて憎しみになり、いい曲を書くために悪魔との交渉をする。
それは1曲につき1ヶ月の寿命を悪魔に
渡すということ。
初めは『1ヶ月だけなら』という軽い気持ちが7年の月日が経ちその間にフランツは31歳という若さで600曲という曲を作り上げた。
気づけば自分の寿命はあと1ヶ月まで迫っていた。
最愛の恋人に自分が悪魔と交渉をして曲を作っていたこと、寿命が1ヶ月しかないことを明かすフランツ。
『悪魔なんていないの。全部自分の中で起こってることなの』
最期最愛の恋人に『愛している』と伝えるフランツ。眠るように息を引き取りフランツが最愛の恋人に贈ったセレナーデが流れる。
二時間があっという間というかとても濃厚な時間に感じました。
生オケの奏でる楽曲、声楽の方の生のオペラ、一度は耳にした事のある
『子守唄』『アヴェ・マリア』『アイーダ』『魔王』『セレナーデ』という名曲の数々。
オケの生演奏に俳優陣の熱演が加わり、見事な化学反応が起きていましたWキャストの舞台を2パターン観たのは初めての経験でしたが
同じ脚本でも演じてが変わるとステージの雰囲気、動き、台詞がガラリと
変わりまるで違う舞台を観た気分で新鮮でした。
個人的にはフランツを演じたいしだ壱成さんの喜怒哀楽の変化、
舞台の空気を一瞬にして変えてしまうオーラ、クライマックスの息を引き取るシーンは引き込まれ観入ってしまいました。
まさにフランツシューベルトそのものでした。
声楽家テノール高田正人さんの『魔王』の独唱は鳥肌もの。
悪魔を演じた植本潤さんのキャラ設定も素晴らしかったです。
クラシックに興味があるけど敷居が高いとかなかなか踏み込めない方には
この劇団の作品はおすすめです。
チケット代も5000円以上の価値のある内容かと思います。
来年7月には大阪でいしだ壱成さん主演で舞台を行うそうです。
楽しみです。
エッフェル塔は今日も3.5度傾いている
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
一見、ハチャメチャだけど…
一見、ハチャメチャな内容だけど、実は深くて今回も面白かったです(((o(*゚▽゚*)o)))
踊りのシーンは心の中で爆笑(笑)もっと観たかったなぁ(^ν^)
最後のシーンで、「自分の目線」というか、「考え方」を改めて考えさせられました。それぞれがそれぞれの個性を認め合う事が出来たら、きっと素敵な世界になりますね。楽劇座の作品には、毎回ハッとさせられます(*^^*)
バカシティ
ブルドッキングヘッドロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
あかつき編 とても楽しいアラフォーコメディ
アラフォー女3人組が活躍する、タイムパラドックス型コメディ。余興のダンボールと指人気2体を使った、読み聞かせ落語で盛り上げた手法がよかったね。とてもたのしめた、125分でした。
国際共同制作ワークショップ上演会 テーマ「化粧」
APAF-アジア舞台芸術人材育成部門
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/19 (土)公演終了
満足度★★★★★
言葉なくても繋がる世界
同じテーマなのに、切り口も発想も違う。
でもどの作品も答えは私の中で決めさせてくれた。
訴えるのではなく、質問を投げかけてくれた最高のパフォーマンス。
もっと世界が広がればいい、繋がればいいと思った。ありがとう
ヒゲンジツノオウコク
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
何かを守っている
静かな劇でした。
姉妹たちが静かに生活を守っている感じが出てました。
衣装がゴシックですごく良かったです。
パンフレットも豪華でよかったです。
ネタバレBOX
姉妹たちは今までの親の思い出や生活を守っているのだと思います。
その象徴がゴシックの服なのだと思います。
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
心地よい世界感。
仲村トオルさんに圭哉くんに瀬戸くん!
運よく、1階の補助席が買えたので、見下ろさずに観られました♪
お芝居きっかけで、図書館に【遠野物語】を予約してみました。
ネタバレBOX
仲村トオルさんの大ファン!というわけではないのですが、
舞台のトオルさんはほんとに素敵だなぁと・・・
テレビより断然、ステキだと思います。
圭哉くんは相変わらずの安定感。
さらっ、と、すごいことしてるようにみせずにすごいことしてるなぁ、って、
思います。
グレーテルのかまどでファンになった瀬戸康史くんの舞台を初見。
あれだけの方言、自然だったし、語るところはなかなかの見応えでした。
vol.18<DADDY WHO?>
天才劇団バカバッカ
サンモールスタジオ(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
白倉バージョンを拝見
或る家の居間。
ネタバレBOX
下手に入口があり、下手奥正面には二連の棚。棚には様々な飾り物や本が並べられている。その上手、舞台ほぼ中央の奥の壁には幼稚園児か小学生が描いたようなDaddyの絵が1枚掛けられており、その右手は、庭に面した窓。その上手にはスツール型の椅子に載せられた小型のトーテムポールが見える。更に上手壁際にも棚、書籍が並べられている。
オープニング、庭に面した窓が内側から光が溢れるような感触でライトアップされる。同時にDaddyの絵もピンポイントで浮かび上がる。実に情景豊かなオープニングである。
下手入口から、先ず入ってきたのは、喪主。続いて喪服姿の女がマイク片手に歌いながら入ってくる。この辺りから、シュールな雰囲気が漂うが、次々に入ってくる男も女も殆どがどこか怪しい。例えばおれおれ詐欺のような会話をしながら蟹股で入ってきた男。肩で風を切り、何かと言えば突っかかる。チンピラそのものといった感じの男であるが、皆ビビって引いている。他にもギャンギャン騒ぎながら飛び回るジャリ娘。彼女はズカガールだ、とノタマウ。他にも音楽を聴きながら時々ポーズを決め、かたっぱしから女をナンパしようとるる男。唯一、まともに見えるのがちょっと年配の男である。教師をしているという彼は矢張り、落ち着いているように見える。何れにせよ、一癖二癖ある輩ばかりという感じなのだが、かれらは殆どの人物がほぼ初対面であり、何の為にこの場所に今集められているのか見当をつけかねていた。そこで自己紹介しようということになり、互いに自己紹介を始めるが、ここでも一悶着。まるで、でこぼこコンビのスラップスティックという感じである。
アドリブの多い餡子部分がふんだんに演じられるが、では、この会議が収束に向かわないか? というと見事に収束する。而も可也良いオチである。
吉例顔見世大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2016/11/01 (火) ~ 2016/11/25 (金)公演終了
満足度★★★★★
ニ左衛門さんの至芸に酔う
成駒屋さんの襲名公演以上に、もう一度、ニ左衛門さんの綱豊卿を拝みたくて、夜の部を観劇しました。
何度も、観た御浜御殿ですが、拝見する度に、綱豊のキャラクターが確立される様に圧倒されます。
それに、本当に、真山青菓の台詞劇の巧みさには、その都度、舌を巻くばかりです。
一時期、歌舞伎役者としての演技がふら付いた感のあった染五郎さんの助右ヱ門も、見事に復活されて、安堵しました。
肝心の、芝翫さんの「盛綱陣屋」の方は、幸四郎さんの台詞が籠り、3階席にまでは明瞭に聞こえなかったのが残念でした。
そのため、周囲の席の方々も、左近君の登場までは、眠くなったと、異口同音に話していました。
成駒屋への掛け声以上に、「高麗屋!」の掛け声が、連発されるのも、ちょっと考え物だと思えてなりません。
ネタバレBOX
口上での、成駒屋さんの3人のお子さんの成長に、目頭が熱くなるばかりでした。
三田寛子さんのアイドル時代からのファンなので、どんなにか、息子達の成長振りに、目を細められているかと思うと、同じ母親として、いろいろな思いが交錯します。
新、橋之助さんには、特に、兄弟の長としての風格があり、本当に、今後のご活躍が楽しみでなりません。
「芝翫奴」は、福之助さんの初日のようでしたが、腰はもう少し、落とした方が良いとは思うものの、若さが溌剌とした舞踊に、大いに元気をもらいました。
お父様のペナルティを、3人の頼もしいご子息が、払拭してくれると、信じています。
風車〜かざぐるま〜
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
分断から
三部作の最終章ということのようだが、自分は第一部、二部とも拝見していない。無論、それでも独立性は保たれているので、観劇に問題は全然なかった。
ネタバレBOX
舞台は瀬戸内海に浮かぶ小島の物語である。どの地方も過疎化と高齢化に悩み、具体的な成功手法を見出せず、その多くは原発関連の交付金や国からの交付金目当てで、本当に地元に必要なことでなくとも、目先の便利さや豊かさに目を晦まされて真の問題に目を向けようとする力に結集し得ていない。このことが、子供をこれから作り育てて行こうとする世代の、核汚染に纏わる嘘や見識などまるでない政治屋共への不信感を背景に対立を育ててゆく。無論、先行世代の中にも若者と似た危機感を持つ者達が居る。多くの場合、それは自然を深く知っていると同時に世界との関係を知る者達である。そういう民衆の代表に漁師などが位置するであろう。実際、今作でも原発に反対している知恵ある爺さんは、漁師である。漁師は、仮に今は瀬戸内海の漁師であっても、若い頃には鮪漁船に乗ってマーシャル海域で仕事をしていた者も居るであろうし、地球表面積の7割を占める海で生きる以上、外界との接触可能性の中で物を見、考える。ここが、その原住地に縛られる百姓との決定的違いである。どちらが優れているとか居ないとかの話ではなく、職業差は意識的に克服してゆくべきなのである。そのパースペクティブを持てるか持てないかの違いでもある。若者にとって、可能性が大である方が無論選択肢の上位を占める。生きてゆかねばならぬのであるから。自分達の子供を産み・育てることを含めて。今作はこのような対立を主軸としつつも、現実に起こる具体的な事例をつぶさに展開している点で評価できよう。島へ新たに定住したいという希望者獲得の為に非常識にも、対立の一方の旗頭であった人物が死んだ、というデマを流して島を離れた人々の結集を図るなどという悲惨で滑稽な話が具体化している点に過疎の深刻な有様が見て取れる。
面白く感じたのは、舞台奥に描かれた漫画チックでダサイ絵が、終盤いい絵に見えてくる点である。分裂していた島民たちに再び融和とパースペクティブが戻って来た証として、笑顔に溢れたこの絵が未来を指し示すものとして見えてくる。