吉例顔見世大歌舞伎 公演情報 松竹「吉例顔見世大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ニ左衛門さんの至芸に酔う
    成駒屋さんの襲名公演以上に、もう一度、ニ左衛門さんの綱豊卿を拝みたくて、夜の部を観劇しました。

    何度も、観た御浜御殿ですが、拝見する度に、綱豊のキャラクターが確立される様に圧倒されます。

    それに、本当に、真山青菓の台詞劇の巧みさには、その都度、舌を巻くばかりです。

    一時期、歌舞伎役者としての演技がふら付いた感のあった染五郎さんの助右ヱ門も、見事に復活されて、安堵しました。

    肝心の、芝翫さんの「盛綱陣屋」の方は、幸四郎さんの台詞が籠り、3階席にまでは明瞭に聞こえなかったのが残念でした。
    そのため、周囲の席の方々も、左近君の登場までは、眠くなったと、異口同音に話していました。

    成駒屋への掛け声以上に、「高麗屋!」の掛け声が、連発されるのも、ちょっと考え物だと思えてなりません。

    ネタバレBOX

    口上での、成駒屋さんの3人のお子さんの成長に、目頭が熱くなるばかりでした。

    三田寛子さんのアイドル時代からのファンなので、どんなにか、息子達の成長振りに、目を細められているかと思うと、同じ母親として、いろいろな思いが交錯します。

    新、橋之助さんには、特に、兄弟の長としての風格があり、本当に、今後のご活躍が楽しみでなりません。

    「芝翫奴」は、福之助さんの初日のようでしたが、腰はもう少し、落とした方が良いとは思うものの、若さが溌剌とした舞踊に、大いに元気をもらいました。

    お父様のペナルティを、3人の頼もしいご子息が、払拭してくれると、信じています。

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    2016/11/19 12:40

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