vol.18<DADDY WHO?> 公演情報 天才劇団バカバッカ「vol.18<DADDY WHO?>」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    白倉バージョンを拝見
     或る家の居間。

    ネタバレBOX

    下手に入口があり、下手奥正面には二連の棚。棚には様々な飾り物や本が並べられている。その上手、舞台ほぼ中央の奥の壁には幼稚園児か小学生が描いたようなDaddyの絵が1枚掛けられており、その右手は、庭に面した窓。その上手にはスツール型の椅子に載せられた小型のトーテムポールが見える。更に上手壁際にも棚、書籍が並べられている。
     オープニング、庭に面した窓が内側から光が溢れるような感触でライトアップされる。同時にDaddyの絵もピンポイントで浮かび上がる。実に情景豊かなオープニングである。
     下手入口から、先ず入ってきたのは、喪主。続いて喪服姿の女がマイク片手に歌いながら入ってくる。この辺りから、シュールな雰囲気が漂うが、次々に入ってくる男も女も殆どがどこか怪しい。例えばおれおれ詐欺のような会話をしながら蟹股で入ってきた男。肩で風を切り、何かと言えば突っかかる。チンピラそのものといった感じの男であるが、皆ビビって引いている。他にもギャンギャン騒ぎながら飛び回るジャリ娘。彼女はズカガールだ、とノタマウ。他にも音楽を聴きながら時々ポーズを決め、かたっぱしから女をナンパしようとるる男。唯一、まともに見えるのがちょっと年配の男である。教師をしているという彼は矢張り、落ち着いているように見える。何れにせよ、一癖二癖ある輩ばかりという感じなのだが、かれらは殆どの人物がほぼ初対面であり、何の為にこの場所に今集められているのか見当をつけかねていた。そこで自己紹介しようということになり、互いに自己紹介を始めるが、ここでも一悶着。まるで、でこぼこコンビのスラップスティックという感じである。
     アドリブの多い餡子部分がふんだんに演じられるが、では、この会議が収束に向かわないか? というと見事に収束する。而も可也良いオチである。

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    2016/11/19 12:41

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